激白!インテリ循環器内科の真実。転職した看護師たちの苦悩

循環器内科って一体どんな科なの?
心臓を扱うところだよね。ぐらいはわかっても、具体的な疾患や仕事内容までは・・
そうそう、わかります!
私は看護師を15年やってようやくわかりました(汗)

そこで今回、循環器内科で働く現役の看護師たちに実態を語ってもらいました。
彼女たちの体験を通して、循環器内科に転職したいあなたに内情を知ってもらえたら幸いです。
では、彼女たちの声に耳を傾けてみましょう。

循環器内科のハイレベルな仕事内容

さっそく循環器内科の仕事についてみてみましょう。

管理に始まり管理に終わる

K.Yさん(28)
看護歴:呼吸器外科3年
転職先:循環器内科

私は、呼吸器外科から循環器内科に転職して3年目の看護師です。
「肺や心臓の疾患を専門とした看護師になりたい」という変なこだわり?もあっての転職でした。

呼吸器は肺、循環器は心臓を扱うんだろうな。
最初はその程度の知識でした。
入ってきづくことって沢山あるんですね。

まず、扱う疾患の多さに驚きました。
例えば、高血圧、高脂血症、不整脈、心不全、狭心症、心筋梗塞、心筋炎、心膜炎。
そして、大動脈弁狭窄といった弁膜症や閉寒性動脈硬化症までとけっこうあります。

加えて最近では、エコノミー症候群で有名な肺梗塞が増えてて。
最初は、「え、肺だから呼吸器内科じゃないの?」と思ってしまいましたが、厳密にいうと肺動脈の塞栓だから循環器なんですよね。

仕事内容は主に2つ!管理と指導です。
循環器の疾患は高血圧や動脈硬化のような生活習慣病の合併症として起きたりします。
代表的なのが心筋梗塞!
なので、日ごろからの食事や水分管理が重要なんです。
その他にも、内服薬や安静にしてもらうことも管理の仕事です。

そしてもう1つが患者さんの指導。
今述べたような生活習慣病が発端になるため、管理ができていない患者さんに対して、指導もしなくてはいけません。
特に慢性心不全は、プライベートで病気の管理がうまくできない患者さんが、結果的に何度も入院を繰り返すことが多いんです。
糖尿病患者さんが甘いものを食べ過ぎて入退院を繰り返すのと似ていますよね。

循環器内科特有の仕事としてまず挙げられるのが、「心電図のモニタリング」です。
循環器病棟には、何台もの心電図モニターがあります。
常に心電図とにらめっこ状態。
アラームの鳴ることが頻繁で、だいたいが電極のはずれだけど、中には危険な不整脈を知らせる場合もあるので、気を抜けないのがモニタリングです。
不整脈は変調の兆し。
急変が起きるのも最初は不整脈だったりします。

あとは点滴が多いですね。
点滴はどこの科でもやりますが、呼吸器内科の点滴はとにかく微量なものばかり。
心臓を助けるカテコラミン類や、血管を拡張させるものは輸液ポンプを使います。
わずかな量の違いで重大事故につながりかねないので、気が抜けません。

そして、インアウトバランスも必須です。
入った水分量と出た水分量の差を意識することです。
特に急性期だと1時間おきに出すので、そのたびに差を確認するのが大変。
だから看護師のポケットには電卓常備です。
計算ミス一つが命に関わります。

循環器内科って細かいんですよね。
心電図から点滴や水分量の管理まで。
ちょっとした気の緩みがミスになりやすい。
その分、専門性は身につくので、しばらくはここで働きたいと思っています。

循環器内科はこんなところ

H.Bさん(27)
看護歴:循環器外科2年
転職先:循環器内科3年

私は、循環器内科病棟に転職して3年目の看護師です。
元々、循環器外科で2年働いていたのですが、内科も経験してみたいっ!ていう気持ちが抑えられなくなっての転職でした。

結果として、循環器の外科と内科、両方経験しちゃったわけです。

循環器内科ってどんなところ?
よく看護大学時代の同期からも聞かれます(笑)

循環器内科は、循環器外科と分かれている病院もあれば、2つをまとめて循環器科となっている病院もあります。
転職活動しているときに知りました。

具体的な話をすると、循環器っていうぐらいだから、とうぜん「心臓」全般を扱います。
心臓から送り出された血液や血管、血圧まで意外と幅広いんですよね。

疾患の例は・・・
心筋症、狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患
弁膜症、先天性心疾患や不整脈
高血圧症、大動脈疾患、末梢血管疾患
他にもイロイロとあります。

これらの疾患の窓口が循環器内科です。
医師が患者さんと治療方法を相談し、その治療内容によって、循環器内科か外科に分かれていく感じです。

一般的な仕事内容は?
日常の業務は、他の科とあまりかわりません。
バイタルのチェックや、点滴、採血や清潔ケア、服薬管理に診察補助といった感じです。

特徴的な仕事といえばカテーテル治療です。
カテーテルの技術が進歩したこともあって、内科でもカテーテル治療はあります。
カテーテルって、血管やカラダに管を入れて治療するから、いちいち開胸しなくて済みます。
患者さんに負担が少ないこともあってうちの病院でも積極的にやってます。

私はなにしてるかって?(笑)
もちろん、心カテ検査の介助です。
検査は、大腿制脈からカテーテルを挿して心臓まで通します。
基本は検査目的だけど、冠動脈形成術といった治療目的で心カテをすることもあります。
治療の場合、特にスピードが要求されるので、医師についてテキパキと動き回ってます(汗)

あと特徴的なのが、薬物療法です。
心カテと併用して薬物療法も治療の一つに含まれことがあります。
いつもは薬物療法をしつつ、心カテで治療を行います。その後も、薬物療法を併用し、合併症や再発を防ぐのが目的です。

なので私も、心カテの薬物療法覚えるのに必死でした!

心臓って一歩間違えたら命に関わる臓器。
だから、開胸はしなくても、心カテする医師にも手術と同じぐらいの緊迫感はつきもの。
当然、私のような看護師もみな常にスイッチON状態ですね。

心疾患の知識は、場数をこなしていくことで自然と身に付いていきます。
開胸がないだけ外科より内科の方が、ある意味ラクなのかもしれません。

循環器内科の仕事はかなりハイレベルで複雑でしたね。
次は、その中でも大変だと感じる点についてみていきましょう。

循環器内科で働く看護師の悩み

扱ってる器械が苦手!

I.Gさん(27)
看護歴:5年
転職先:循環器内科

私は、循環器内科に勤めて5年になります。
250床の総合病院で、循環器外科は隣に併設しています。

1度「苦手かも~」と思ったことってずっと引きずりますよね。

例えば、胸腔ドレーンの管理がその一つ。
うちでは、ごくたまーにある業務。
だからなおさら嫌で嫌で。
誰がやるかもめるぐらいみんなが苦手意識持っちゃってます。

うちにあるのは、普通のドレーンバッグと吸引機を使うタイプのもの。
ていうか、ドレーンのチューブが太すぎ!
ホント固定しづらいし、苦労して固定してみたものの、挿入部からの染み出しに悩まされてます。
感染兆候がないかドキドキしながらやってます。

機械の扱いだけならまだしも、結構細かいところも気を使わないといけなくて。
呼吸性変動がなくなったとか、エアリークがどうのこうのと、覚えることが多すぎて頭の中はゴチャゴチャ。
さらに苦手意識がついちゃうんですよね。

極めつけが患者さん。
ドレーンバッグを倒してしまう患者さんや、トイレから戻ってきて、吸引をつなぎ忘れる患者さん。
何かとりついているんじゃないかってぐらい、胸腔ドレーンには振り回されっぱなしです(汗)
「ドレーンバッグは患者さんの肺の延長だ!」って思うようにはしているんですけどね。
それでも苦手意識は取れません。

あとは、輸液ポンプですね。
これは、胸腔ドレーンと違って、ほぼすべての患者さんが輸液ポンプか、輸液ポンプ+シリンジポンプを使っています。

使っていただく分には問題ないのですが・・・
とにかく苦手なのがランプの点灯です。

動作確認用のランプがまぶしくて、夜間は特に「まぶしくて眠れない!」とクレームがバンバン来ます。

あまりにもクレームが多かったので、機器を最新のものに総入れ替えしました。
ところがです!
以前の輸液ポンプは動作中ランプは点きっぱなし。
入れ替えたポンプのランプは点滅。
「点きっぱなしの方がまだよかった。点滅は余計気になる!」
患者さんのクレームは倍増しました。

動作確認のランプだけにふさいでしまうわけにもいかず。
正直どうしようか解決していません。

循環器内科で扱う機械は独特で、ちょっとしたところで使いにくいと感じたりします。
そんな些細なこと!
最初はそう思ってたけど、日に日に苦手意識は高まるばかりです。
どうにかならないでしょうか・・・・

そして、どこでもあります、人間関係のゴタゴタ。
循環器内科にはどんな人がいるのでしょう。
みてみましょう!

人間関係のトラブルもイロイロあります。

N.Tさん(28)
看護歴:5年
転職先:循環器内科

私は、大学病院の循環器内科に配属されて5年目の看護師です。
5年もいると、色んな人に出会います。
患者さん、ドクター、ご家族。千差万別です。

その中でもかなり手こずったお三方がいらっしゃいました。
ある意味、そのお三方のおかげで私も強くなれた!なんて今なら思えます。
当時は地獄でしたけどね!(汗)

まず1人目は患者さん(Tさん、60歳)
禁煙必須だったのに、辞めてもらうまでに大変でした。
喫煙は症状を悪化させるだけ。
だからって、いきなり喫煙はできないのもわかります。

でも、Tさんは全く禁煙やる気なし!
1人で拒むならまだしも、周りを巻き込むところが厄介でした。
病棟内でお友達をいっぱい作って、集団で外の喫煙所までぞろぞろと移動してはプカプカ。
遠慮どころか、美味しそうに、どうどうとふかしてましたね。

Tさんの仲間のお一人に、歩行困難で車いすに乗った患者さんまでいました。
彼は、ポータブル酸素マスクを片手に、同室の患者さんに押してもらいながら、喫煙所に向かってましたね。
おそらく、タバコを吸って苦しくなったら、手に持ってる酸素マスクを装着する計画なんでしょうけど。
何度も注意をしましたがダメでした。

禁煙できない患者さんはTさん以外にもいます。
だいたいは、罪悪感を感じたり、陰でこそっと吸ってたり。
Tさんみたいな喫煙推奨派が一人でもいると、周りもまきこむリスクもあるので、正直病院全体が困り果てました。

そんなTさんはというと、病室に戻ると途端に「呼吸が苦しい!」って訴えてくるんです。
何度、「自業自得だろ!」と言い放ちたかったか。
そこは看護師。
ぐっとおさえて、「タバコ、控えましょうね。」と言いながらネブライザーとインヘーラーを出すことしかできませんでした。

「辞めてくださいね」とひたすら指導をしつつ、じっくりと待つことにしました。
やがて、Tさんは症状が少し悪化したこともあり、自分からタバコを辞めることになりました。
自分で「辞めよう!」と思わなければ、なかなかタバコを絶つってできないです。
見守ることも大切だと感じています。

2人目はセクハラする患者さん(Yさん、52歳)
セクハラする患者さんはうちの科に限ったことじゃないと思います。
でも、結構な頻度でいるんです。
特に、心筋梗塞で入院したけど、状態が落ちつき自立度の高い患者さんにありがち。

清拭や軟膏の塗布を頻繁にお願いしてくる人はセクハラ兆候アリです。
なぜか必要以上に服を脱いだりします(汗)

あとは、血圧を測るのにマンシェットを巻くときは要注意です。
わざと胸に手を伸ばしてきたリするので、胸が当たらないようにテーブルに腕はのせない状態で測定するようにしたりとチャンスを与えないよう必死でした。

3人目はドクター(循環器内科専門 Kさん、56歳)
偏見かもしれませんが、循環器の内科のドクターって神経質な人が多い気がします。
カテーテルや微量の点滴でもそうだけど、扱うものがデリケートな分、ちょっとしたことで看護師はすぐ怒鳴られたりします。

あとは、うちの病院だけかもしれませんが、循環器のドクターってだけで偉いらしくて。
以前は、心臓外科医が大学病院では幅をきかせてたらしいですが、心カテが主流になってからは循環器内科のドクターってだけでちやほやされてます。
そういう歴史もあってか、外科と内科の仲が悪い悪い!
循環器内科と胸部外科の合同カンファで、手術適応ありかカテで対応するか。
これはよくあるケース。
表向きは淡々と話し合うのですが、裏ではお互いにディスリ合いの確執だらけです。

ま~やりにくい!
これがホンネですね。
でも慣れてくると、自分の科のドクターの話をうんうん聞いておけばいいんだ!ってことに気づきます(笑)

看護師として働いている以上、いろいろな患者さんやドクターに出会います。
対処の仕方がわからないから悩むのです。
でも、コツをつかめば案外乗り越えられたりしますよね。
多少、クセのある人と出会っても今の私ならなんとかやれそうな気がします。

内科に共通する特徴

最後に、内科共通の特徴について話してもらっています。
循環器内科も内科に所属する診療科の1つ。
同じ内科の看護師として話を聞いてみましょう。

内科を渡り歩いて感じたこと

K.Tさん(29)
看護歴:9年
転職先:循環器内科

私は、恥ずかしながら内科の中だけで転職を3度繰り返している看護師です。
元々内科に興味があって、結果的に内科ばかりを渡り歩いている感じです。

「内科」といっても沢山あります。
「循環器内科」「神経内科」「呼吸器内科」「消化器内科」「血液内科」・・挙げればきりがないぐらいです。
ちなみに、私が経験した内科は「循環器内科」「神経内科」「呼吸器内科」の3つです。

3つの内科を経験して、共通してわかった特徴についてお話してみたいと思います。

まず患者さんの特徴から。
ほとんどが慢性期の患者さんです。
中には急性期の患者さんもいますが、もともと慢性的な疾患を持っておられ、それが引き金で急性期になることはあります。

例えば、心筋梗塞だと、元々は動脈硬化を患っている慢性期の患者さんです。
それが、狭心症を発症し、やがて心筋梗塞といった急性期の患者さんに変わっていくこともあります。
なのでほとんどが慢性期ですが、中には急性期になっていく患者さんも混在しているというのが実態です。

あとは、高齢者が多いです。
一度この科にかかると完治するケースは少なく、長期にわたって治療することになります。
長い年月をかけた分、患者さんはご高齢になっていくわけです。
例えば、心筋梗塞の患者さんは、急性期の治療が終わったら完治ではありません。
そのあとも長く治療を受けながら疾患と付き合っていくことになります。

次に、仕事の特徴についてお話ししますね。
内科の看護師の仕事は、一般的な業務ばかりです。
バイタルのチェック、内服薬の与薬、点滴、食事や排泄介助、清潔ケア、診療補助そして検査介助です。

先ほども言いましたが、患者さんのほとんどが高齢者なので、寝たきりやADLが自立していないかたが多いです。
診療補助よりは、体位交換や食事補助、排泄の介助といった日常生活の支援が業務のほとんどですね。

最後に、内科で働いていて感じた特徴についてお話しします。
とにかく内科は、長期にわたって患者さんとじっくり関われる場所です。
もともと急性期で治療を受けていた患者さんがそのまま慢性期に移行してくるのもよくあるパターン。
さきほども言いましたが、その分在院日数が伸びて、長いと数カ月の入院になることもあります。

逆に、在院数が短いと、患者さんの気持ちを汲み取る事よりも看護師主体の看護になりがちです。
でも、在院数が長いと、患者さんと話し合いながら看護計画を練ることができます。

安心しきった表情でケアを受けてる患者さんを見ると、「信頼してもらってる。看護師やっててよかった!」と思えたりします。
大きな病院だと急性期だけを扱う内科もあるらしいですが、うちの病院は、急性期と慢性期どちらの患者さんもいたので、回復していく姿が見届けられてよかったなと思っています。

内科の診療科はいっぱいあるけど、共通する点も沢山あります。
だから私は転職できたのかも!今気づいてしまいました(爆)

最後に・・・

いかがでしたか?

循環器内科は、心臓をとりまく専門性を身につけられる場所でしたね。
点滴一つをとっても、デリケートなのがわかる話でした。
細かい知識と、高度な技術。
そういったところがインテリを感じさせるのかもしれません。
その反面、機器の扱い方や人間関係の悩みもある場所でしたね。

一つひとつ乗り越えながら、循環器内科で看護師人生の幅を広げてみてはいかがでしょうか。

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