看護師1年目の新人ですが辞めたいです。命が重いです…【回答:いずれ潰されます】

ご相談

真田さん(23歳・看護師)

初めまして。
私は1年目の新人看護師です。
内科系の急性期で働いています。

先日、私の不注意により、患者さんが急変してしまいました。
患者さんは今も具合が悪いままです。

いつもと様子が違うのは気づいていました。
でも「薬が効いているせい」「たぶん私の勘違い」と見て見ぬふりをしてしまいました。

己の未熟さを猛反省しています・・・。
後悔しかありません。
患者さんのご家族がベッド横で泣いる姿が、夢に出てきます。

看護師を続けられる自信がありません。
怖いです。
重圧に押しつぶされそうです。

看護師を辞めようと思っています。
同じようなご経験のある方がお見えでしたら、アドバイスを頂けると幸いです。

回答

池石 サチコ(34歳・看護師)

こんにちわ。
1年目で大変な経験をされましたね。

真田さんは素晴らしいと思いますよ。
まだ経験が浅いのに違和感を感じ取れたのですから。

命の重さもしっかりと受け止められています。
最近の看護師は、「人の命は重たい」という当たり前を知らない人が多いですから。

ご自分の至らなかった点も把握しておられるようですし、責任も感じていますよね。
私個人の感覚で言えば、「真田さんは良い看護師に育つ」と思います。

大事なのは「辛さを乗り越え、どう改善するか?」です。

まず。
辛さを乗り越えるには、時間が解決してくれます(多くの場合)

過去のトラウマは時間とともに薄れていきます。
今は悪夢を見るかもしれませんが、いずれそれもなくなります。

それに今回のミスは経験不足が原因ですよね?
真田さんがこのまま順調に成長していけば、間違いなく防げたミスです。
つまり未来のあなたには起こりえないミスです。

今回のミスは、真田さんの成長の起爆剤となってくれます。
あと2年、3年頑張れば、確実に成長します。

もちろんそれには環境も大事です。
ミスをフォローし、支えてくれる先輩が必要不可欠です。
そうでなければどんなに強い人でも潰れます。

私が心配するのはこの点です。
真田さんがどんなミスをしたのか分かりませんが、それ以上に職場側の重大な過失です。
「新人看護師がミスしただけで急変する」、この環境がありえません。

もし当たっていれば、職場を変えたほうがいいでしょう。
いずれ潰されます。

次に。
「どう改善するか?」は、経験の有無が大きいです。

看護は理論であり、科学の世界です。
しかしながら、「感覚」の世界でもあります。

「あれ?変だな?」「たぶんこうじゃないかな?」というのが、ベテランほど的確に当てられるようになります。
これは看護師に限らず、医師、エンジニア、弁護士、営業マン、農業など、すべての職業に当てはまります。
仕事ができる人ほど「感覚」に頼っています。

違和感に気が付けるか?
これは仕事ができる人、できない人を分ける差です。

今回のミスは、真田さんにとっても、患者さんにとっても不幸でした。

でもこの経験を生かしてください。
患者さんのことを考えると不謹慎かもしれませんが、人は他人から学ぶ生き物です。
患者さんから成長させてもらうのが看護師です。

真田さんは、患者さんの苦痛を感じられる看護師です。
それは優秀な看護師に必要不可欠な資質です。

しかし。
感じすぎる場合は、注意が必要です。

真田さんの相談を読んでいると、本当にハラハラします。
いつ心を病んでもおかしくないからです。
ここに相談するほどですから、今がギリギリの状況なんだと察します。

そうした時、一度引いてみてください。
看護師を離れるのです。

看護師に戻るのは簡単です。
医療の資格は強いです。

でも人の心は簡単には治りません。
私は残念ながら、そうした看護師を大勢見てきました。
助けられなかった自分が情けないです。
だからこそ、真田さんにはそうなってほしくないのです。

私は今、主任という立場です。
その立場を活かして、若い子達が健全に成長する環境を作っています。

でも。
こんな偉そうなことを言っている私ですが、逃げ出したことがあります。

看護師3年目の時、重圧に耐えきれず、退職しました。
命の責任から解放されたときの安堵感は、今でも覚えています。

その後は精神科、クリニック、介護施設など、命のやり取りが少ない職場で働きました。
シンプルに楽でした。

それでもまた急性期に戻り、今に至ります。
辛い日々が戻ってきました。
後悔もあります。

真田さん。
あなたには多くの道があります。
病棟だけが看護師ではありません。
1年目の新人であっても、雇ってくれる職場は沢山あります。

人には向き不向きもあります。

厳しい言い方になりますが、過剰に責任を感じてしまうなら、それはあなたに合わない職場です。
幸せは巡ってきません。

私は何度か転職して、自分に合う職場が分かってきました。
私には急性期が向いていません。
幸せになれない職場だと悟りました。
あと半年だけ頑張って、また精神科病棟に戻ります。

真田さんも、看護師としてではなく、人として生きてください。
職業は、生活の一部でしかありません。

命の負担が少ない職場は沢山あります。

でもハローワークはダメです。
売れ残りばかりです。

転職サイトを使ってください。
ハローワークとは全く違う求人が見れます。
若い看護師は、転職サイトの利用が少ないため、ライバルも少ないです。
転職サイトも大歓迎してくれます。

何事も経験です。
職場の数だけ、成長するのが看護師です。

それではお体には気を付けて。
陰ながら応援しております。

日本人看護師の転職理由。海外から見たその異常性とは?

今回のご相談

Y.Iさん 25歳女性
看護師3年目

転職を考えています。
転職の理由はネガティブなものです。
師長とうまくいかず、シフトにも不満があります。

でもこんな理由で転職していいのでしょうか?

できれば転職したいですが、先輩に相談したこところ「逃げたら逃げ癖が付くだけ、次も同じだよ」と言われ、かなり悩んでいます。
どうしたらいいと思いますか?

回答

山本さん(30代・女性・主任)
看護キャリアの第一人者。転職事情に強い。
臨床現場に立ちつつも、採用業務やマネジメントの仕事もこなす。

「こんな理由で転職して大丈夫かな…?」

答えは難しいですよね。

しかしながら、私が同じ立場であれば「転職する」を選びます。
たしかに私も、いつもネガティブな理由で転職しています(汗)

でもこの悩みは、仕事を神格化しすぎている日本人特有の考え方らしいのです。
海外では「仕事はあくまでも生活の為、自分の幸せのために働く」と考える国がほとんど。

そんな海外の人達を見ていると、ある人は平穏な日常を送り、ある人はのんびり楽しそうに、ある人は自分に嘘をつかずストレスなく生活しています。

そんな彼女らの姿を見るたびに、私は羨ましくもあり、自分の人生と比較して、落ち込んでしまうのです。
幸せそうな人たちはとてもまぶしい。

そんな世界の価値観とは?↓

世界の転職理由

昨年、カナダ人の親友が転職しました。

彼女とは、インターナショナルスクールからの仲で、薬剤師として製薬会社、治験、薬局チェーンを渡り歩き、次はなんと不動産デペロッパーという全くの異業種に転職したそうです。
(ちなみに私は、中学で色々あって不登校となりインターナショナルスクールに通っていたため海外の友人のほうが多い)

彼女の年齢は37歳。
40歳を目前にして、かなり大胆なキャリアチェンジだとは思ったのですが、当の本人は全くためらった様子もありません。

むしろ欧米の方々にとっての転職は、日本のようなネガティブ意識がなく、むしろより良い人生の為のステップアップという意味合いが強いのです。

海外では、年功序列も終身雇用もないため、勤め先が守ってくれることもなく、人生は自分自身で守るしかありません。
職場と合わなかったり、仕事が向いていなかったり、待遇が悪ければ、容赦なく転職していくのです。
友人曰く「薬を見るのにも飽きたし、休みも取れなかったから、一度やってみたかった不動産業界に転職した」と。

保守的だと言われているイギリスでも、職場に居心地の悪さを感じれば、日本のような極端な我慢はしません。
イギリスの放射線技師の友人は、べらぼうな忙しさの割に給料が少ないと退職し、今はホスピス向けのシステム開発をしています。

自由奔放なフランスの方々は、20代のうちに転職を何度も経験するそうです。
看護師をしているフランスの友人は、28歳までに5回も転職しています。
彼女曰く「いろんな会社を見て、自分に向いている職場が理解できた。ようやく一生働ける職場を見つけた」と。その職場は11年も続いているのです。

そんな彼女らに日本の転職事情を話すと、かなり驚かれます↓

海外から見た日本の異常性

実は私、これまでに3回転職をしています。
初めての転職は、看護師になってちょうど1年が経った頃。

わたし「師長。実は退職を考えています」
師長 「あなたね、石の上にも3年というじゃない。あなたまだ1年でしょ、もう少し我慢できないの?」
わたし「いろいろ考えましたが、私には向いていないと分かりました」
師長 「向いてないって、たった1年でしょ?」
わたし「はい。この先何年も務めるのは難しいと感じました」
自分 「あなたね。そんな考えだと、他で通用しないよ!」

よく言われる「石の上に3年」は、私も確かにその通りだと思います。
長く働くことで、学ぶことも多いものです。

しかし、必ずしもそうとは限りません。

「適度なストレスは、人のパフォーマンスを最大化させる」と言われています。
難しすぎず、簡単すぎず、ちょっと上の難易度という意味です。

しかし、重すぎるストレスや、黙々とこなすだけの単調な仕事では、人は何も考えなくなります(学習性の無力感)

何も考えなければ、成長は止まります。
同年代の看護師と比べ、スキルに大きな差が出てしまいます。
新卒からの数年で身に付けた技能や看護観は、固定化されやすく、後からは取り返しづらいでしょう。

スキルが無ければ、口答えせず「はい」と答えだけのイエスマンになるしかありません。

とは言っても管理職から見れば、何でも言うことを聞くイエスマンの方が都合がよいものです。そのため意図的に「石の上にも3年」とムチャを言う人もいるくらいです。
もちろん全てがそうとは限りませんが、医療現場の我慢とは、大半がこういった「個人の犠牲」です。

さて。
それでも日本では「我慢が美徳」とされています。
そのためなのか、転職といえば「我慢が足りない」「嫌なことから逃げている」「適応力がない」と、人格否定されることもあり、嫌なイメージばかり。
とあるワイドショーでは「なぜ今の若者はすぐに辞めるのか!?」といったテーマで、コメンテーターが「ゆとり教育が歪んだ人格を作った」とムチャなことを言っていました。

これらを冒頭のカナダ人の友人に話したところ「クレイジー…」と絶句。

彼女らにとっての仕事とは「お金を稼ぐ手段」という意味合いが強いのです。
もちろん仕事に対して「やりがい」や「生きがい」を求めることもあるが、幸せな生活という前提があってこそ。
不幸になってまで働くのは、全く理解できないそうです。

実際に、海外のSNSで日本の働き方が話題になっていたのですが、そこでのコメントは散々なものでした。

  • 現代の切腹制度だ(イタリア)
  • 日本では奴隷が認められているようだ(フランス)
  • アメリカなら即訴えられる(アメリカ)
  • なぜ専門家に相談しないの?(韓国)
  • 日本は資本主義の国だと思っていたが(ロシア)
  • 個人を犠牲にして成り立っている国だね(カナダ)
  • 働きたくない国No1(オーストラリア)
  • 自分の娘がこんな企業で働いてたら、殴ってでも辞めさせる(シンガポール)
  • その他多数

このように日本の職場は、世界から見るとかなり異常な環境です。
私たち日本人は、この日本式の価値観に慣れすぎていて、こうした異常に気が付きにくいのです。

ただ少数ですが、肯定的なコメントもありました。

組織に忠誠を誓うのは自然なこと(ミャンマー)
時代遅れになった日本だが、その奉仕的な制度が日本を経済大国にした(中国)

↓そこで次は日本の看護師の価値観を見ていきましょう。

日本の看護師の転職理由

  • 出産・育児:22.1%
  • 結婚:17.7%
  • 他施設への興味:15.1%
  • 人間関係:12.8%
  • 残業:10.5%
  • 通勤:10.4%
  • 休み:10.3%
  • 夜勤:9.7%
  • 責任の重さ:9.6%
  • 体調不良:8.6%
  • 給与:8.0%
  • 家庭問題:6.9%
  • 進学:6.3%
  • キャリアアップ:4.4%
  • 看護以外への興味:4.1%
  • 教育体制:3.7%
  • 看護に向いてない:1.0%
  • 定年退職:0.4%

日本の看護師の退職は、その大半が「結婚、出産、育児」です。

寿退職が美しいという風習があり、一般的な円満退職といえば、やはり結婚系となるのです。
「大変だった。でも頑張りぬいた」というのが美徳であり、達成感も得られることから、寿退職が一種の憧れにもなっていますよね。

しかしその一方、不満での退職はタブーに近くなっています。
「人間関係、残業、休み、給料」といった不満での退職は、少数派です。
実際、不満を伝えて辞めるのは、円満退職がかなり難しくなります。

日本で退職にするには「ちゃんとした理由」が必要なのです。
そのため「結婚するかも」「子育てが忙しくなるかも」「旦那が転勤するかも」と、結婚系の理由を創作するケースもありますよね。
また「親の介護」「夢だった診療科」「キャリアアップ」など、ポジティブな理由を無理やり作るなんてことも。

このように「我慢が美徳、不満はタブー」という日本式の文化は、日本の看護業界に色濃く出ています。

↓では日本と海外、なぜここまで違うのでしょうか?

海外との最大の違い

日本と海外、一番の違いはどこにあるのでしょうか?

それは「目的の置き場」です。

日本は「仕事が」「職場が」「キャリアが」と、仕事自体を目的に働きます。
海外は「自分にとって」「家族にとって」「未来のために」と、自分の人生を目的に働きます。

もちろん日本人であっても「私は自分の人生のために働いている」という人は多いでしょう。
ただその比重を考えると、どうしても仕事を中心に人生を考えてしまうのです。
だから日本では、転職に慎重になりすぎて、否定的になりやすい。

逆に海外では、転職に対して合理的であり、人生に合わせてパッと乗り換えていきます。
まずは生活が一番であり、それを支えるために仕事があるのです。

しかし2000年以降「日本人ナースの価値観は大きく変化した」と言われています↓

今の日本の価値観

「仕事はあくまでの自分のため」

20代30代の若いナースを中心に、こうした欧米型の考え方が広がりつつあります。
この背景には「SNSで世界の価値観に触れている」「自立心の強い人が看護の道に進むようになった」などの影響があると言われています。

仕事よりも生活中心の、自分らしく働ける場所を求めて、積極的に環境を変えていく。
自己犠牲、調和、奉仕といった日本式とは、逆の考え方です。

  • パワハラ気味の師長に見切りをつけ、夢だった小児科病棟に転職した、24歳の看護師。
  • ジャニーズの追っかけのために、土日休みの外来に転職した、36歳の看護師。
  • 連休が取れる病棟に転職し、趣味のダイビング旅行をしている、23歳の看護師。
  • 世界一周の資金を貯めるために、仕事はハードだけど給料が良い職場に転職した、27歳の看護師
  • 一軒家を買い、ローンを10年で全額返済しようと頑張る、32歳のママさん看護師。
  • 派遣でいろんな職場を渡り歩き、そのスキルを武器にNGOで働く、29歳の看護師。

幸せの形は人それぞれです。
もちろん上記とは逆に、仕事に人生を捧げる幸せもあります。

  • 病院やみんなの為、一度も不満を言ったことがない、47歳の看護師
  • どんなに辛くても、40年勤め上げるのが勲章、55歳の看護師
  • 上司の命令は絶対、39歳の看護師
  • 自分がしんどい時は、職場もしんどい時、だから耐え抜く、50歳看護師

こうした価値観は、バブル世代(40代~60代)の方々にその傾向があると言われています。
「今の若い子は我慢が足りない」「自己中」「最低でも3年」と批判するのもこの世代と言われています。

しかし幸せの定義は人それぞれです。
何を重視し、どう考え、どう行動するかも人それぞれなのです。

現実として、自分中心の考え方は、日本人ナースの中でも確実に増えています。

↓では私たち個人は、転職とどう向き合えばよいのでしょうか?

「転職しても大丈夫?」の答え

こんな理由で転職して大丈夫かな?
逃げているだけかも…
次も同じだったら…

冒頭、この悩み。
私であれば迷わず「転職する」を選びます。

しかし、まだ迷っているのであれば「今の職場でガンバル」のもアリです。

世の中には、2種類の職場しかありません。

  • 自分に合った職場
  • 合わない職場

これは人によって相対的なものであり、同じ職場でも個人差があります。

自分に合わない職場は、往々にして自分の長所が生かせず、欠点ばかり強調されてしまい、働きずらです。
こういった環境で幸せに生きるのは、簡単ではありません。

だからこそ人は、自分に合った環境に移るのです。
これは生物として自然な行動原則です。
人類が生存競争に勝ち抜いてこられたのは、この適材適所の能力があったからこそ。

しかし、もしその能力がマヒするくらい日本式に染まっているなら、それはそのまま耐え続けた方が楽だと思うのです。
人間誰しも、支配され、命令され、自分で考えない方が楽に生きられますから。
これは別に皮肉でもなんでもありません。

でも逆に「行動できる人」は、より良い人生にするため、適材適所に移るのが幸せなんだと思うのです。

その際、転職理由に良い悪いはありません。
ネガティブな理由であろうとも、働くのが辛いのであれば、自分を活かせる職場を探すべきです。

もちろん面接や上司に退職理由を伝えるときは「結婚や進学、夢、キャリアアップ」などポジティブな理由が無難となりますが、それはまた別の話。

しかしここで問題になるのは「どうやって自分に合う職場を見つけるのか?」という点です↓

転職の注意点

自分に合った職場を見つけるのは難しいものです。
合う合わないは、実際に働いてみないと、分からないことの方が多いですから。

しかしだからこそ、より多くの職場を経験しておきましょう。
経験が増えるほど、視野は広がり、より遠くが見えるようになります。

  • 世の中の良い病院、悪い病院
  • 職場の見極め方法
  • 自分の許容範囲
  • 自分はどんな仕事が好きで、何が嫌いか
  • 本当は何がしたくて、何がしたないか

これらは一つの職場では、なかなか見えてきません。
いくつかの職場を経験したからこそ、分かるのです。

こうした転職知識は、社会人としての基礎スキルです。
これは若いうちに身に付けておくと、後々断然有利になります。
年を取ってからの転職は「全然ついていけない…、惨めすぎる…」というケースもよく聞きます。

また外の世界を知らないがゆえに、小さな世界で何十年も苦しむ人も多いです。

実はこれ、人間に限りません。
魚は「広い海では仲良く泳ぐのに、小さな水槽に入れるとイジメが始まる」そうです。
しかも水槽からイジメられた魚を出すと別の魚がイジメられ、イジメた魚を出すと別の魚がイジメだすのだとか。

狭い世界とは、生物共通なんですね。
広い海に出て、自分に合った環境を見つけ、ストレスなく生きる。
これが多くの人にとっての幸せなのかも、と思うのです。

さて。
肝心の転職知識を身に付けるのは簡単です。
これは転職に限らずどんなことにも言えるのだけれども、とりあえずやってみれば、自然と身についていくからです。

とは言っても難しいことではありません。

  • どんな求人があるのかを眺める
  • 病院ホームページで募集要項を見る
  • 転職エージェントに会って自分の適性を診断してもらう

とにかく行動してみると、頭の中で情報が整理されていき、それが知識となってくれます。

特に転職経験の少ない若い人には、転職のプロである、転職エージェントを利用するのが良いでしょう。
彼らは多くの情報を持っているからです。

  • 転職の失敗・成功データ
  • エリア内の求人動向
  • 看護師のスキル評価
  • 適正な給料額

プロのサポートを利用して、効率的に「転職スキル」を身に付けていきましょう。
コチラをご参考に↓

優良な転職サイトのリンク集

看護師は「人間関係とキャリア」どちらを優先すべきか?

今回のご相談

M.Kさん 27歳女性
看護師5年目

転職を決断できずに迷っています。

新卒で今の職場に入職して5年ほど経ちました。看護師として成長でき、人間関係もよく、待遇もそれなりによく(夜勤は大変だけど)、不満はほとんどありません。

しかし「このままでいいのだろうか?」という思いがあります。
仕事にも慣れ、毎日同じことの繰り返しの為、ここ数年は成長している実感がありません。

転職を考えるようになりましたが、今の職場の居心地の良さ、そして「退職は仲間たちへの裏切りなのでは?」という思いもあり、どうしても迷いが出てしまいます。

このまま勤め続けるか、または転職するか。
どうやって決断すればよいでしょうか?

回答

山本さん(30代・女性・主任)
看護キャリアの第一人者。転職事情に強い。
臨床現場に立ちつつも、採用業務やマネジメントの仕事もこなす。

キャリアアップか、人間関係か。
難しい決断ですよね。

私が同じ立場であれば「転職してキャリアップ」を選びます。

今のあなたは「仕事に飽きた状態なのでは?」と考えられるからです↓

仕事に飽きるとは?

ドイツの哲学者ニーチェは「人は成長しないときに、飽きる」と言っています。

スポーツやゲームでも同じですよね。
初めのころは成長も早く楽しいですが、徐々に成長が鈍くなると面白味もなくなり、飽きてしまうのです。
トップアスリートのスポーツ選手ですら、10年以上同じスポーツをするため、ほとんどの人に「飽き」が来るそうです。
よく「続けていく気力が無くなった」と引退する方もいますが、これも飽きの一つです。

人間誰しも飽きは来るものです。
トップアスリートですら、飽きという感情には逆らえません。
飽きたまま続けるのは、かなりの労力と苦痛を伴います。しかもその苦痛は時と共に大きくなり限界が来るのです。
まれに何十年もトップを守り続ける人もいますが、トレーニングメニューを変えたり、場所を変えたり、チームやコーチ陣を変えたり、飽きないための工夫をしています。
新しい刺激を入れて、モチベーションをコントロールしているのです。

しかしこれはアスリートだからできる方法です。
私たち看護師は、飽きたからと言って、業務内容、上司、ポジションを自分で変えることはできません。

できるのは、職場を変えるくらいです。
つまり転職ということになるのです。

転職すると状況は一変します。
業務内容、仕事の進め方、医療方針などは、病院によって大きく異なるため、新しい刺激が入るのは間違いありません。
その刺激が新たな成長となり、キャリアへと繋がっていくのです。

さて。
とはいえ、やはり人間関係も捨てがたいですよね。
でも大丈夫です↓

転職後の人間関係はどうなる?

「人間関係」は、社会人としてとても重要です。
その一方で「仕事の楽しさ」も、社会人には重要な要素です。

今回のご相談は「人間関係は良いのだけど、仕事はつまらない」という内容でした。
これは看護師に限らずよくある話で、私も経験があります。

仕事にも慣れ、日常業務は無理なくこなせるようになり、周りとの関係も良好で、特に不満はない。
でも「本当にこのままでいいのだろうか…」という思いもあるのです。
快適な環境に慣れすぎてしまい、自分の成長が止まっているのは明白でした。

そんな時わたしは、いつも「新しい環境、チャレンジ、やりたいこと、転職」を選んできました。

この考え方は批判もあります。
例えば「仲間との関係を捨てる」という批判です。
確かに転職は「人間関係を変える」行為と言えます。

ただし「捨てる」訳ではありません。

いい人間関係は、転職してもその関係は切れません。
私は10年以上前の同僚達と、ランチに行ったり、バーベキューをしたり、お酒を飲みに行いったり、いまだに懐かしい話で盛り上がれています。
もちろん薄い関係の方とは自然消滅していきますが、コアな関係の方とは簡単に切れるものではありません。

転職は「人間関係の再構築」であり「お付き合いの断捨離」とも言えます。

また「せっかくいい職場なのにもったいない」という意見もあります。
確かに気の合う仲間達は、大切な財産です。

ですが「人間関係を作れた」という、その経験こそが財産なのです。
この経験は「適応力、対人スキル、対話スキル」など色んな呼び方はありますが、看護師のキャリアにおいて非常に重要な能力です。

看護の世界は、学生時代ほど単純ではありません。同僚、上司、先輩、後輩、医師、経営者、医療関係者、他部署、業者、患者さん、ご家族など、利害関係がかなり複雑化します。

そんな中で、人間関係を作れる能力は、強力な武器になります。
その能力は、いくつかの職場を経験することで、より強力になっていき、その結果として「どんなときでも人から頼られる熟練した看護師」になっていくのです。

また「別れは辛い。だから転職しない」という意見もあります。
確かにそういった考え方もあるでしょう。

ですが能力が高い方ほど、逆に考える傾向があります。
「出会えて良かった。これからもよろしくね」
良い関係をそのまま残しつつ、新しい出会いを求めて、新天地へ行くのです。

さて。
ここまで話は、辞めていく側の視点でした。
では残された同僚達は、あなたの退職をどう思うのでしょうか?↓

周りへの影響は?

私は管理職という立場上、退職の相談をよく受けます。

相談の中で「特に不満はない。けど退職したい」という時は、「うっ、飽きが来たんだな…」と考えています。
いちおう転属の話を振ってはみます。
でもいい返事がもらえなければ、その時点で「よし分かった!」と切り替えています。

そこからはお節介な性格を丸出しにして、転職相談に乗っています。
「次は決まってるの?ちゃんと求人調べた?××病院を予定してる?あそこはダメだって!かなりブラックらしいよ。〇〇病院?あそこなら急性期の主任が同期だから内情聞いてみようか?」と、おばちゃん化しています。

経営層からは「ちゃんと引き止めてくれよ」とお叱りもあります。

でもキャリアが理由の転職は、引き止めるのが難しいです(経験上)
こういった看護師は、自分の考えをしっかりもっており、今の職場ではそれが難しいことを理解しているからです。

もちろん強引に引き止める管理職もいます。
ですが、飽きてしまった方々は、遅かれ早かれいずれ辞めてしまいます。それを引き留めても、お互いにとってメリットは全くありません。

それよりもしっかり相談に乗って、良い関係を保ってくほうが賢明です。
辞めてからもランチに誘えてますし、人脈が色んな病院に広がり、情報交換もでき、他の病院の裏情報も聞けたりします。「先輩、また戻りたいです」と出戻り再就職してくれる嬉しいこともあります。
それに一緒に楽しく働いた仲間ですからね。最後は爽やかに見送ってあげたいです。

しかしその一方「退職は残された人に迷惑がかかる」という意見もあります。
これは確かにその通りです。人手不足の看護業界において、誰かが退職するとシフトの穴埋めが大変です。

ただしこれは一時的なものです。
私は何度も同僚の退職を経験していますが、「うっ!退職か…」とバタバタしても、1週間も経てば、いつもの日常になっています。
一人いなくなっても、言うほどの影響はないのです。
「自分がいなくても職場は回る」というのはちょっと寂しい気もしますが、それが現実でもあります。

しかし職場にとっては「早く辞めた方が都合がよい」なんてこともしばしば起こります↓

早く辞めた方が喜ばれる?

周囲の方々は、あなたが飽きていることに、何となく気が付いていると思います。
人の気分は、どうしても表情や仕草、行動に表れてしまいますので。

感情は周囲に伝染します。
人は影響を受けやすいものです。
飽きの感情は、同僚たちにも伝染し、職場全体に負の影響となってしまいます。

管理職からすれば、職場全体のモチベーションが下がり、「退職者が続出する」というケースだけは避けたいです。
そうなる前に、白黒ハッキリさせたほうがありがたいこともあるのです。

また、とあるサッカー選手が「惜しまれるうちが辞め時だ」と言っていました。
これは「ピークエンドの法則(人はピークと最後ほど、印象に残る)」という人間心理です。
落ちぶれてから辞めた人は、どうしても惨めに見えてしまいますからね。

これは転職にも同じことが言えます。

輝いている時期の退職は、そのイメージが同僚の中に残り続けます。
逆に何となくダラダラ働く看護師として辞めれば、そういった人だったと印象付けられます。
それはその後の関係にも影響するでしょう。

人間関係は大切な財産です。
良い関係のまま、次の財産を見つけに行きましょう。
それが自分にとっても、周りの仲間にとっても幸せな結果になると思います。

まとめ

私は幸運にも色んな仕事をしてきました。
看護業務以外にも、マネジメント、クレーム対応、人事、新病棟の開設などなど。

それでもやはり飽きは来てしまいます。
看護という特性上、日々の仕事はそう変わらず、その中でモチベーションを高く保ち続けるのはほぼ不可能です。
そんな時に「何か新しいことをやりたいな」と思うのは自然な感情です。

人の目標は、日々変化します。
新卒1年目の目標は、2年目で大きく変わっているでしょうし、3年や5年、10年と経てば、まったく別になっているでしょう。
病院や仲間達に対する思いも、同じように変化します。

その時に転職を考えるのは、間違いではありません。

成長を求めて、新しい環境を探せばいいのです。
これが「キャリアを積む」という働き方です。

慢性期から急性期への転職ってどうなの?色んな人に聞いてみた結果

質問:急性期に転職したほうがいいですか?

相談者:A.Tさん(看護師3年目・26歳・独身)

新卒からずっと慢性期病棟で働いていますが、急性期への転職を考えています。

理由は看護技術に不安があるからです。
毎日が同じことの繰り返しで、急変対応もなく、年数だけが増えていくのに漠然とした不安があります。
今の病院でも学ぶことはあると思いますが、同年代の看護師が成長していく中、焦りを感じています。

今の職場は、人間関係や待遇などにそこまで大きな不満はありません。
ただ技術が身に付かないのが怖いのです・・・。

急性期に転職したほうがいいのでしょうか?

専門家の意見

上級マネージャー

30代
医療系人材サポート10年目

急性期か?慢性期か?
悩ましい問題ですよね。

まずは「急性期と慢性期の特徴」をおさらいしておきましょう。
病院は患者さんの疾患ステージによって大きく3つに分類されます。

  • 急性期:大学病院、総合病院、専門病院など
  • 回復期:総合病院、リハビリ、クリニックなど
  • 慢性期:総合病院、緩和ケア、介護施設、訪問看護など

急性期は、患者さんの入れ替わりが激しく、様々な症例を経験できます。
そのため新人看護師の登竜門としての役割もあります。
まずは急性期を経験し、生活の変化と共に、回復期や慢性期に転職するのが一般的なキャリアです。

今回は慢性期から急性期への転職をお考えとのことです。
一般的なキャリアからは外れますが、そうお考えの方は意外と多いです。

ただし、実際にうまくいくかどうかは別です。

やはり急性期と慢性期では、職場環境が大きく違います。
急性期は、仕事が忙しくなりますし、勤務時間も増えますし、シフトも安定しません。また自宅学習も必要になるでしょう。
そのため急性期への転職で挫折する方も一定数お見えになります。

しかしその苦労が、急成長につながるのもまた事実です。

急性期は、生活を犠牲にして、成長を重視する職場と考えましょう。
慢性期は、成長を犠牲にして、生活を重視する職場と考えましょう。

成長と生活のどちらを取るのかは、その人次第です。

「若いうちにスキルアップしたい!」ということであれば、急性期への転職をオススメします。
「今の暮らしが大事・・」ということであれば、今の職場で頑張ることをオススメします。

急性期に限らずですが、新しい職場は、新しい学びがあるものです。
成長を目的として、転職を繰り返す方もいるくらいです。
実際に、2つ3つの病院を経験した看護師の方は、同じ病院で務め続けた方よりも、看護能力が高い傾向があります。

人間は誰もが楽な道に進みがちです。
にもかかわらず、まだお若いのに向上心をお持ちなのは、とても素晴らしいことだと思います。

その気持ちを無くさないようお祈りしております。
ご武運を!

経験者の意見

慢性期から急性期に転職

45歳(女性)
慢性期→急性期

私も若い頃に、慢性期から急性期に転職した経験があります。

急性期への転職は難しい選択ですよね。
私も悩みました。

本当にやっていけるだろうか?
もし失敗したらどうしよう・・

でも将来のためには、やはり一度は急性期を経験するのが良いと思います。
成長速度が慢性期よりも数倍速いと感じますし、患者さんが次々と入れ替わるため、看護症例も多く積めました。
もちろん慢性期でも成長できるとは思いますが、慢性期とは質が違います。

慢性期も急性期も経験したからこそ、働ける職場が増えましたし、どこに行ってもやっていける自信が付きました。

「看護師は仕事に困らない」とはよく言われますが、これはある意味間違いです。
年を取れば、職場の選択肢は確実に減ります。

結婚、出産、子育て、離婚・・・。
人生は色んな変化があります。職場を変えざるを得ないこともあります。
その時に「急性期経験がない」というのは圧倒的に不利です。

20代は遊びたい時期だと思います。
それをあえて「成長したい」からと逆境に飛び込むのは勇気がいります。

私も昔はそんな気持ちを持っていましたが、今は守りに入ってしまいとてもです・・・。
急性期頑張ってください!
応援してます!

25歳で急性期に

28歳(女性)
慢性期→急性期

私も同じ境遇でした。25歳で慢性期から急性期に転職です。

正直、慢性期のままが良いと思います。
急性期ってかなり大変ですよ?
私は急性期に転職して半年しか持ちませんでした。

それに看護対応は、慢性期でもそれなりに経験できます。

あとそもそもですが、本当に急性期で経験を積む必要があるのでしょうか?
30代や40代になれば、ほとんどの看護師が慢性期や回復期、介護施設、クリニックなどで働いています。
そこで急変対応のスキルはあまり必要になりません(問題が起こっても看護師は1人ではないので、誰かが対応してくれます)
慢性期一本20年という大ベテランの方も居ます(看護技術はイマイチですが…)

もちろん急性期に行けば経験値が上がると思います。将来の転職も有利になると思います。デキる看護師としての優越感にも浸れると思います。

ただそこまで無理する必要はないのでは、と思います。
穏やかに生活できるのは、人間として何よりの幸せだと思います。
私は将来、結婚して子供を産むことを考えても、転職せずに慢性期のままがよかったと思っています。

ご参考になれば。

管理者の意見

師長

45歳(女性)
急性期病棟の管理業務

うちの急性期は、看護師が22歳~52歳と年齢層が幅広いです。
ただ管理側から見れば、やっぱり若い子に来て欲しいです。

既婚者ばかりだと、どうしてもシフトが組みずらいです。
土日NG、夜勤NGの看護師が増えると、若い子に負担が集中して問題になり、四苦八苦しています。
子育てが終わっても、40代以降は身体的に夜勤難しいですし…。
やはり既婚者の急性期は、本人も管理する側も大変です。

そういった意味でも、急性期は未婚のうちに経験するのが良いかと思います。
若い子は大歓迎ですよ!

主任

32歳(女性)
主任

技術が身に付くかどうかは、環境による所が大きいです。
一目置かれる看護師になれるかどうかは、才能や資質によると言いますが、半分本当で、半分ウソです。
仕事内容、病院文化、教育体制、上司などの環境でパフォーマンスなんていくらでも変わりますので。

パッとしない看護師でも「環境を変えたら急成長した」ってことは多々あります。
うちはそういった人が多いので、スタッフ教育が上手なほうだと思います。
それでもパッとせずに自然と辞めていく人もいます。

単に合わないだけ。
だから今成長できなくて「私ってダメな看護師」だと思う必要は全くない。

合わないなら辞めて、環境を変えてみるのもアリだと思いますよ。

ベテラン看護師の意見

大ベテラン

55歳(女性)
介護施設に勤務

慢性期から急性期への転職は、悩ましい所ですよね。

でもその悩みは、素晴らしいと思います。
「今の若い子達は将来のことを考えてない」なんて言われたりもしていますが、ご自分のキャリアをシッカリと考えてお見えなのは、同じ看護師として、とても誇らしいです^^

さて。
もし私でしたら、同じように急性期に転職すると思います。

人生と仕事は、切っても切れないものです。
若いうちに楽をすると、年を取った時に必ず苦労します。

ずっと楽をしてきた方々は、40代50代になったとき、誰からも必要とされず、肩身の狭い思いをしています。「何をやっても問題ばかり」「早く辞めてほしい」「草むしりをやらせておこう」などと聞こえてくるのは、他人事ながら、やはり気持ちの良いものではありません。

もし、あなたが今の病院で働き続けたならば、彼女達のように「必要とされない看護師」になってしまうのでは…、と危惧します。

ただ、今の職場は悪くないと思います。
成長を感じられないのは、仕事に変化がないからです。

もちろん変化の無い安定した生活は、それだけで幸せではあります。
でもそれは40代や50代で味わうものです。
若いうちにそれを味わい続けると、40代50代で必ず苦労します。

変化を求めて、いくつかの職場を経験してみましょう。
転職しても良いですし、今風であれば派遣で色んな病院を回ってみるのも良いかもしれません。

1つの職場しか知らない看護師より、多くの職場を見て回った方が、より多くの経験を積めますので。
そういった方は、55歳の私から見ても、カッコ良かったりします^^

子持ち主婦

34歳(女性)
主婦

34歳の子持ち主婦です。
今はパートで整形外科クリニック勤務です。

それまでの私は外科急性期→混合急性期→内科慢性期、と渡り歩いてきました。

私的には「急性期を経験しておいて良かったな」と感じています(^^)
急性期経験があると、やっぱり仕事の幅が広がります。新しい職場でも業務は一通りできますね~。慣れるのも早いと思います。

また良い病院にも巡り合えやすくなります。
子育て中は制約が多くなるため、おのずと働ける職場が少なくなります。求人は沢山あるけど、子育て向けはほんっと少ないです。保育園から遠い、残業がある、夜勤がある、土日勤務がある、車NGなど、どこかで引っ掛かります。

でもたまーーにあるんですよね。全部を満たしてくれる病院が。
そうなるともちろん奪い合いです。希少な求人は、大多数の子育てナースが狙っていますからね。戦争です。求人サイトを毎日チェックして、良さそうな求人が出たらすぐ電話。

もちろん応募が殺到するのですが、院長いわく「経験が重要」だそうです。
ちなみにその時は、応募数10人以上だったそうですが「色々経験してて、色々やってくれそうだったから」という理由で、私を採用していただけました。

時給も2100円(今年100円アップ!)と、周りの病院よりも好待遇ですし、急性期経験しといて良かったなと思っています。

男性の意見

23歳(男性)
新卒2年目

新人の意見ですが・・・。

自分としては、新しい環境にチャレンジするのは大賛成です。
看護師ならやっぱり技術を磨いていきたいですよね。

向上心のある方は、知識も経験も深くて、尊敬できますし「自分もああなれたらな」と目標にさせてもらっています。
急変にも動じず冷静にテキパキこなす姿は、男性から見てもカッコイイです。

その先輩(女性)いわく「今まで5つの病院を転々として、精神的に強くなった」そうです。
物おじせず色んな挑戦をしてきた方にはやっぱり憧れます。

採用側の意見

経営者

46歳(女性)
クリニック勤務(副院長)

結論としては「迷っているならやってみる!」
これに尽きます。

若いうちに色んな職場を見ておくことは、将来必ずプラスになる。
病院によって看護観も、手法も、仕事の進め方も全く違う。
複数の視点で看護を考えられるようになる。

採用側からすれば「新卒からずっと1つの病院」なんて怖くて採用ためらう。

もちろん転職には失敗リスクもある。
けど転職に失敗したとしても、それが成長になる。

それに看護師の転職は、失敗リスクがかなり低い。
看護師は、転職回数が多くても、年齢を重ねても、仕事がゴロゴロ沢山あって、食いっぱぐれがないから。
一般業種に比べて非常に恵まれている。

人事

31歳(男性)
医療法人の人事部に勤務

某巨大医療法人の人事で働いています。

キャリア的には、慢性期と急性期の両方経験されるのが良いと思います。

人事から見れば、両方経験されている方は、柔軟性がある方が多く、採用の優先度が高いです。
実際に職場に馴染むのが上手で、離職率も低いです。

それに看護経験は、減ることがなく、奪われることもなく、長年に渡り未来の自分を守ってくれる、優秀な自己投資です(どの職種にも当てはまりますが)
転職未経験の方は、考え方が固定化されてしまい、どうしても扱いずらいとクレームが来ます。

市場価値の高い看護師というのは、環境に柔軟になじめるナースです。

色んな視点から物事を見れるように、ある程度の転職は必須に近いと思います。
もちろん無駄な転職を避けるためにも、転職活動はシッカリ行ってください。

看護師が2週間で一人暮らしするためのイロハ。世話好きナースが教えます!

看護師の皆さんこんにちわ!
メディカル調査員の川田です。

一人暮らしって憧れますよね!
誰にも気を遣わない自由な生活!
深夜に帰っても、昼まで寝てても、誰にも怒られない最高の休日!

しかし実際のところ、いざ一人暮らしをしようとなるとしり込みしてしまう人が多いです。

お金がかかりそう……
毎日家事をするのは面倒……
さみしさに耐えられるのかな……

そんなことを考えているうちにだんだんと面倒になってしまう。
気持ちは分かります!
誰だって初めての一人暮らしは不安ですから。

でも一人暮らしって思ったより簡単なんですよ!

そこで今回は「看護師が一人暮らをスタートするイロハ」を全てお伝えいたします。
この記事を読んでいただければ「一人暮らしの悩み」がキッチリ解決できますよ!

一人暮らしの理由TOP5

一人暮らしを始めるのは、それなりに大変です。
大変なことをするには、やっぱり理由が必要ですよね。

では、看護師が一人暮らしをするキッカケって何でしょうか?
そこで「看護師の一人暮らし理由TOP5」をインタビューしたのでご覧ください!

1位:家族と合わない
  • 家族に合わせた生活がキツイ。
  • 夜勤明けで寝ている時にバタバタされるのが嫌。
  • 準夜で深夜2時に帰宅して、家族を起こさないよう気を遣うが、いつも起こしてしまう。
  • シフトがめちゃくちゃすぎて家族に迷惑をかけていたから。
2位:友人を呼べない
  • 彼氏を家に呼べない。音がダダ洩れ。
  • シフトが不規則だから、友達と遊ぶ時間もバラバラだし、家でも遊びづらい。
  • 彼氏を親に見られたくない。
  • 勤務後にみんなで宅飲みしたい。
3位:通勤時間が長い
  • 職場まで片道45分。1年で360時間。人生の大きな無駄だと思ったから。
  • 通勤ラッシュが嫌だった。仕事前にヘトヘトだった。
  • 夜勤明けに車で40分の距離が苦痛。
  • 夜勤後の居眠り運転でいつか死ぬと思ったから。
  • 実家からの最寄バスは1時間に2本しかなく不便すぎた。
  • 準夜後の電車がなく、いつもタクシー自腹だったから。
4位:結婚のプレッシャー
  • 両親から「結婚」という言葉が頻繁に出るようになってきた。でも今は仕事を頑張りたい!
  • 早く家を出て自立しろって言われる。
  • 妹が結婚し、なんとなく居場所がない感じ。
5位:自分を変えたい
  • 料理洗濯もろもろ、家事が何もできない。女子力って何?状態。
  • 仕事ばかりで、生活力がまるで無い。
  • 水道光熱費とか全然わからない。結婚してやっていける気がしない。このままじゃヤバイ。
  • 料理が全くできなかった。一人暮らしなら強制的に料理上手になると思った。

一人暮らしのきっかけは、人それぞれ色んな理由があるようです。
ただ、その理由を深堀していくと「シフトが不規則で家族に迷惑がかかる」「夜勤後の帰宅が大変」「仕事中心の生活で」など、看護師特有の事情に行きつくようです。

看護師は、他の人と生活リズムがズレちゃいますからね。
生活の多くに支障が出てきます。
それを解消するための手段として「一人暮らしを選んだ」という方が多いようです。

一人暮らしのメリット

一人暮らしはかなり気楽です!
不規則な看護師生活でも、家族に迷惑をかけないですからね。
でもそれ以外にも「自由な暮らし!」という、どでかいメリットもあります(私はコッチがメインでしたが・・)

では具体的にどんな自由があるのでしょうか?
私の一人暮らし体験談をチョットだけお話いたします!

1.生活
ダラダラしていても誰にも文句を言われません!最高!
親から「いつまでパジャマなの!?」「だらしない!」なんて怒られない(笑)
夜勤あると本当に体辛いんですよね・・・。だるさが抜けないし。夜勤未経験者には分からないみたいです。

あとお風呂も最高です。いつでも入れて、長風呂OKで、お風呂で映画見たり、youtube見たり、音楽流したり、本読んだり、電話したり、晩酌したり、真っ暗にしてライトとお香で東南アジア気分になってみたり。一人暮らしで予想外に楽しいのが自由なお風呂なんです!お風呂ライフ最大限に楽しみましょう!
あと放屁も気兼ねなく自由です!(人としてどうかという問題はさておき・・)

2.食事
一人暮らしなら好きな時間に、好きなものを食べられます!家族と食事の時間合わせるのって結構大変なんですよね。夜勤やってると。「片付かないから早く食べて」とか勘弁してほしかったです。
あと実家暮らしで困るのが「作ってもらったのに食べられない問題」です。不規則シフトな看護師ならでは悩みです。夜勤明けとか食べられない時もあります。今日夜勤あるのを伝えてなかった―とか。急な食事のお誘いもありますし。せっかく作ってもらって食べないのは、流石に申し訳ないですからね。でも一人暮らしなら外食も自炊もコンビニも、自分で全て決められます!これがなかなか便利です。

3.睡眠
一人暮らしなら、いつでも好きな時間に寝て、ぐっすり寝られます!
夜勤があると、どうしても生活リズムが他の人とズレますからね。「まだ寝てたの!?」って言われると「うるせー!」って思います。それに昼は生活音も響きますし、熟睡できないことも多いんですよね。一人暮らしなら、部屋を真っ暗にして耳栓しておけば、ぐっすり寝られます。気持ちよく寝て、眠気覚ましにお風呂が最高っす!
夜勤明けでクタクタ過ぎて、お風呂入らず寝ても「汚い!」とも言われません!夜勤マジでハンパなく疲れるんですよ・・。

4.門限
家庭環境によると思いますが、これも結構大きいです。
うちは「何時に帰って来るの!?」「またアンタこんな時間まで!」「恥ずかしい!」なんて言われますからね・・。子供じゃないんだから。これって結構ストレス溜まります。
でも一人暮らしならいつ遊びに行っても良いし、いつ帰ってきても良いし、何も言われません!最高!

5.お友達
実家には友達呼びずらいですよね。何かと。
特に異性関係は、迎えに来てもらっただけなのに「結婚するのか!?」「また違う人?恥ずかしい!」「こんな時間にご近所迷惑!」なんて言われたりもしますし。ごもっともなのですが、言われると結構うっとうしいんですよねコレ。監視されているみたいで(汗)
でも一人暮らしならきれいさっぱりです。バリバリ毎日でも呼べちゃいます!(仕事の疲れをとれ!)
注意点は実家から近すぎるとたまに親が抜き打ちで来る点ですかね。マジ怖いです。

6.趣味
これ個人的にはデカいです!
誰も人に言えない趣味ってありますよね・・・。特に家族にだけは知られたくないような。
一人暮らしなら、趣味バレを気にせず好きなだけ熱中できます。
実は私、弱小youtuberでもあり生配信してるんですが実家じゃ制限多いんですよね。一人で喋ってると頭おかしいと思われますし、家族の声が入ったりとか、親の気配を感じて配信を強制終了とか。
こんなチョット人には言えない趣味を楽しめるのが一人暮らしの良さでもあります。

余談
一人暮らしはやっぱり自由度高いです。
ダラダラ生活、ご飯、門限、交友関係、趣味など、実家暮らしではできないことができちゃいます。
特に趣味が自由にでき、友達も呼び放題ってのは、個人的にメリット大きい感じです!

一人暮らしのデメリット

ここまで一人暮らしの良い面を見てきました。
自由、趣味に友達やりたい放題、家族にも迷惑がかからない。

でも、ちょっと待ってください。
一人暮らしにはデメリットも存在しています。

デメリットは色々ありますが、一番は「コスパが悪い」ということです。

1.お金
一人暮らし最大のデメリットはやっぱりお金です。
家賃、水道光熱費、食費。これらすべてが全部自腹です。
月約10万円前後の出費は覚悟しておいてください。
一人暮らしで貯金する余裕がなくなった、毎月マイナスでボーナスで穴埋、なんて人は結構多いです。

とは言え意外と何とかなるのが一人暮らしです。
看護師はお給料が安定してますし、ボーナスもしっかりありますし、月収もそこそこありますからね。
しっかり節約すれば大丈夫です。自炊を多めに、消耗品を少なめに、家賃も手ごろの所に住めば、月7万ほどに抑えることも可能です。
いざとなれば実家に戻ればいいですし(^▽^)カッハッハ

2.家事
家事はかなり面倒です。
炊事、洗濯、掃除、片付け、ごみ捨て‥‥‥小さいことが細々ある。
お風呂だって毎日掃除します。これが結構大変。やらないとヌメヌメになったり、赤カビになったり、タイルの隙間にガンコな黒カビが出てきたり。
お母さん毎日やってくれてたんだなぁ。親のありがたみが分かる瞬間ってヤツですね。

なので家事は徹底的に効率化します。
ルンバ(最強の相棒です)、乾燥機付き洗濯機(ムチャ楽)、食洗器(一人暮らし用の小型最高)、スーパーの半額のお惣菜(20時の半額シール争奪戦は意外と楽しい)。
お風呂もシャワーだけなら掃除は不要です。湯を溜めた日に掃除する感じです。
家事は手間なので効率最優先で適当に!(コラァ)

3.食事
食事を作るのは面倒です。
最初は楽しくて自炊するんですけどね。続かないです。この辺りは人によって向き不向きありますが。

なので私は半自炊派です(^-^;)
基本スーパーの半額お惣菜にご飯を自分で炊いています。これならお金もかからないですし、手間も少ないです。
ただこれだと栄養偏るので、冷凍の野菜を業務用スーパーで買いだめして、チンして食べてます。
あと最近のコンビニ弁当は、安いし、おいしいし、栄養豊富だしで結構愛用してます。セブンイレブン最高っすね!

4.防犯
防犯も余計なコストになります。
実家暮らしだと「誰かがいる」安心感はありますが、一人暮らしは「一人」ですからね(当たり前ですが)
この「一人」ってのが意外と怖いものです。
エレベーターで狙われたら、玄関で狙われたら、部屋に誰かいたら、なんて考えてしまいます(幽霊とかもちょっと怖かったり)
それにNHKの集金が毎月来たり(テレビねーつってんだろ!)、宗教の勧誘が来たり、いろんな営業マンが来たりと。

なのでアパートはオートロック必須です。これ結構安心感あります。オートロックがあれば迷惑なNHKも宗教勧誘も営業も入ってこれないし、かなり良い感じです。

5.孤独
孤独もコストでしょうか。
あんなにうっとうしいと思っていた家族も、いざ離れてみると寂しいものです(T-T)
「ただいまー!」「疲れたー!」「ご飯まだー!」という普段の会話が貴重だったんだなって思います。
近くにいる時はありがたみを感じないものなんですね。

でも一人暮らしをしたからこそ、普段の会話の価値が分かったし、親のありがたみも分かったし、一人の寂しさも分かりました。
これが人生経験なんだなーと。

余談
このように一人暮らしは色々とコスパが悪いです。
特に金銭、家事、食事、防犯はそれなりに大変な思いをするでしょう。
でもそこを乗り切るのが生活の知恵であり、生きぬく経験であり、誰もが乗り越えてきた試練なんだと思います。

人は問題があるからこそ、それを改善し成長していくものですからね。
親への感謝の気持ちも湧きますし!(^o^)イイコト!

スケジュール感

「一人暮らしをしたい!」
「でも始めるまでが大変そう・・・」

いえいえ!
一人暮らしはムチャクチャ簡単です。
難しそうなイメージはありますが、その気になれば2週間もあれば、できてしまうくらいです。

そこで次は「2週間で一人暮らしを始めるスケジュール」をご紹介します。

1.部屋探し
まずは賃貸アパート探しからスタートしましょう。
とはいってもアパート探しはメチョ楽しいですよ!
間取りを見ながら、自分の部屋への妄想が拡がります。ワクワクして時間を忘れちゃいます。

でも期間はシッカリ決めましょう。アレもコレもと望むと、なかなか決まりませんから。候補を広げすぎず、2~3つほどのアパートに絞るのが良いでしょう。
家賃、職場への距離、オートロック有無、周辺の治安、住人の民度。この辺りを押さえて、良さそうな物件があればサクッと決めるのも手です。
特に職場への距離は、夜勤がある看護師にとって結構重要です。
また昼だけではなく、夜にアパート周辺に行き治安を確認しておきましょう。3交代夜勤の場合、夜に出勤や帰宅することが多いので大切です。

あといわゆる「掘り出し物件」は、賃貸ではかなり難しいです。街の小さな不動産屋に足しげく通って、何か月後かに「ポロっと出てくるかも?」と言うくらいの低確率です。しかも掘り出し物はすぐに入居者が決まるため、ある意味ギャンブル的です。
そこそこの優良物件であっても、すぐに入居者が決まってしまうくらいですから。

逆にピンとくる物件が空いていればそれはチャンスです!
スパっと契約しちゃいましょう(^o^)

2.アパート契約
部屋が決まれば、あとはスムーズです。
住民票、印鑑、印鑑証明、身分証明などの書類は事前に準備しておきましょう。

入居審査はよっぽどの事がない限り通ります。
医療関係者は、公務員並みに信頼性が高くかなり優遇されますので(住宅ローン審査にも強いです)
水道、電気、ガスは事前に電話をしておけば、引っ越し当日に使えるようになっています。楽ちん。
NHKは放っておいてもそのうち来ます(来ないでくれ!)

3.引っ越し
引っ越しのポイントは必要最小限です。
2泊3日の旅行荷物と、生活用品があればOK!
断捨離しまくりましょう。

これなら引越し業者を使わなくても良いので、10万円くらい浮きます。
必要な家具家電は、ネットで新しく買ってアパートに送ってもらいましょう。
冷蔵庫2万円、洗濯機2万円、電子レンジ1万円の5万円くらいで済みます。
衣服は基本実家に保管です。アパートは意外と狭いですからね。実家は物置小屋として利用しましょう。

4.役所関係
住民票を移すかどうかがポイントです。
県外へ引っ越すなら移した方がいいです。
でも県内へ引っ越すなら、移さないのもOKですし、その方が断然楽ですし、移すメリットもありません。
住民票を移すと、健康保険証、運転免許書、クレジットカード、税金など、色んな手続きが必要になりますので。

看護師向けアパート選びのポイント

看護師は、一般の人と比べて生活リズムが違います。
そのため「看護師向けのアパート」を選ぶのがポイントです。

まず安全面です。
看護師は夜勤があるため、夜間に出勤、帰宅することも多いです。
そのため一般の方達よりも防犯面を重視しましょう。
例えば、女性専用マンション、オートロック・ドアフォン、防犯カメラ、常駐管理人など。
自分でできる防犯対策をキッチリやりましょう。
また1階は避けてください。どうしても防犯面で弱くなります。実際に部屋に侵入されるケースは稀ですが、チョットした物音にもビクビクすることになりますので、2階以上の部屋をオススメします。

通勤経路もチェックしておきましょう。
通勤は、夜勤で不規則シフトな看護師にとってかなり重要です。
まずは通勤時間がどのくらいかチェックします。せっかく一人暮らしするのですから、なるべく職場に近い場所にしましょう。できれば片道20分圏内、または公共交通機関1本で通えるくらいが理想です。

また通勤の防犯面もしっかりチェックしましょう。
大事なのは夜の通勤です(夜勤の出勤、帰宅、残業帰りなど)
電車通勤なら終電時間、駅からアパートまでの経路、車通勤なら駐車場の位置、自転車通期なら病院からアパートまでの経路を見ておきましょう。少しでも不安を感じるならその物件はNGくらいの気持ちで!

防音面も大切です。
静かな環境かどうかをシッカリ確認してください。
工場、電車の線路、幹線道路、保育園や学校など。夜勤明けでもグッスリ眠れる環境かどうかは重要です。

またアパート自体の防音にも気をつけてください。
壁が薄いところはやめましょう。
それをチェックする一番のポイントはアパートの構造です。
木造、軽量鉄骨、鉄筋、RCなど色々ありますが、RCが防音最強で、逆に木造は最悪レベルで足音もギシギシ響きます。
RCは家賃高めですが、その価値はあるかと思います。

利便性も結構大切です。
看護師は仕事の時間が長いため、なるべく家事は時短したいですからね。
スーパーやコンビニ、お弁当屋さん、コインランドリーなどが近いと便利です(意外と軽視できませんよ)
最低でも、コンビニは近くにあって欲しいですね。

余談
看護師は特殊な仕事です。
仕事に合わせたアパートに住むことで、生活のストレスは全然違ってきます。看護師目線でアパートを選びをしましょう!

初期費用

「一人暮らしはお金がかかる・・」

確かにお金はかかりますが、節約すれば意外と安く済みます。
初期費用で言えば、35万円もあれば足りるでしょう。

まず部屋の契約の25万円ほどを想定しておきます。
内容としては、1ヶ月分の家賃、敷金礼金、保険料などです。
最近は礼金なしの物件もあるので、そういったところを狙えばさらに節約できるでしょう。

次に家具・家電は7万円ほどかかります。
洗濯機、冷蔵庫、レンジ、カーテン、ドライヤー、テーブルなどといった生活に必要最小限のものを準備しましょう。
最近はネットがかなり安いので通販がおススメです。

引っ越し費用は3万円でOKです。
業者に頼まなければ、かなり節約できます。
レンタカー代、手伝ってくれた友人へのお礼や食事くらいです。

余談。
35万円も貯金がない・・。なんていう方は病院寮がオススメです。
家具付き物件で、即入居できるところも多く、初期費用もかからないし、サクッと一人暮らしできるので意外とオススメです。
しかも最大のデメリットである家賃が安いのもポイント高めです!

一人暮らしの豆知識Q&A

ここからは、一人暮らしへの小さな疑問にお答えします!

・初期費用を抑えるには?
先ほども書きましたが、寮をオススメします。
初期費用なし、家具家電付き、防犯面のGOOD、病院からも近いなどメリット大きいですからね。
デメリットは知り合いが多い点でしょうか。エレベーターでバッタリ会って気まずいなんてこともあります(-人-)ナム
ただし独身寮なら上司クラスは少ないですし、先輩たちにもそうめったに合わないです。家族社宅は付き合い大変みたいですが(^^;)
コスパ重視の人は、寮をオススメです。今の職場に寮がないって人は、この機会にサクッと転職しましょう(^o^)イキオイダイジ

・アパートの敷金礼金ゼロってどうなの?
敷金に関してはゼロでもお得感はありません。
「大家に預けるお金」なので、結局退去時に払うことになります。
カベ紙、床、キズ補修やクリーニングなどの原状回復に使われるお金なので。

逆に礼金は「大家への献金」なのでゼロが良いです!
そもそもこっちは客なのに「なんで大家に感謝して礼金を払わなきゃいかんのだ?」という訳です。
まあ礼金は昔からの慣例なのでしょうがない部分はありますが、最近は礼金ゼロも多いのでそこを活用しましょう。

・住宅手当ってもらえる?
もらえます。
もちろん病院の規定によりますが、平均で2~3万円ほどです。
ただし注意点としては住民票です。住民票が実家のままだと住宅手当が出ないケースもあります。病院によりけりですが注意しておきましょう。

・ホームシックになりそう
大丈夫です。
たいていの人は少なからずホームシックになります(^o^)ワタシヤ

ただ結局は慣れです。
1か月もすれば一人が普通になります。
それに職場が変わるわけじゃないですからね。毎日顔を合わせるメンバーは同じです。
それでも寂しくなったら休日に実家に帰ればいいのです。友人に電話をしたらいいのです。同僚をランチに誘えばいいのです。
寂しいと思うのは自然なことです。
だから大丈夫!(^o^)

まとめ

一人暮らしは案外簡単にできます。
実際にしてみると「こんなもんかー、もっと早くしておけばよかった」と拍子抜けすると思います。

それなのになかなか一歩を踏み出せないんですよね。

でも結局は一人暮らしなんて勢いです。
勢いのあるうちに「えいや!」と進めてしまうかどうかです。

一人暮らしをしたいのであれば、まずは賃貸アパートを探してみましょう。
早速スマホの賃貸サイトSUUMO(スーモ)、HOMES(ホームズ)、アパマンショップなどを見てみてください。

職場から近くて、オシャレで、綺麗でピンとくるアパートが見つかって胸がわくわくドキドキしてくるなら、あとは勢いです!

まずは一歩踏み出してみましょう!
一人暮らし最高っすよ!(^o^)エイヤー

実録!医療事務が見た、医療現場の恐怖!~行く病院は選ぼう

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あなたが通っているクリニック、大丈夫ですか?

私は5年前、医療事務としてクリニックで働いていました。
そのクリニックを辞めた理由は、「怖かった」から……。

え?何が怖かったのかって?
まあ、その前にクリニックについて先に少し説明しておきます。

某クリニックについて

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私の勤務していたクリニックは、医師1名=院長がトップに君臨するワンマンクリニック。

医療事務が3名(+派遣1人)、看護師が1~2名の小さな職場でした。

制服は看護師さんも医療事務もみんな同じ。
白いナース服にピンクのエプロンとカーディガン。
毎日コスプレw

とにかく、院長の言うことには絶対服従。

それが原因か、私が働くことになった時には医療事務は一気に退職した後で、残っていたのは看護師1名のみ。
しかも、この看護師さんも引き継ぎのために残ってくれただけで1か月後には退職予定。

ヤバい職場環境、間違いなし!

院長は、病気(症状)についての書籍を出版したり、TV・ラジオ出演をしたりとその業界ではそこそこ有名な人。
あまり詳しく書くと身バレしそうで怖いので、このへんにしておきましょう……。

じゃ、あらためてクリニックでの怖い話に入りましょう。

突然キレ出す

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とにかく、自分の思い通りにいかないことが大嫌いな院長。

受付が大混雑していようが、面倒な(失礼)患者さんの対応中だろうが、
「おーい!」
と一声かけたら即返事・即対応がないと怒る。

しかも、めっちゃ怖い。

待合室にまで聞こえる怒号が連日こだまする。
患者さんにニコニコ対応して、振り返った瞬間から必死の形相で診察室に向かう。

これが日常。

医療事務が薬を出す

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調べたら結構やってるとこ多いみたいなんですけどね…
違法ですやん!!

「もうやりたくない……」って言いながら3人でトリプルチェックしながら出してました。

しかもあのクリニック、未だに手書きカルテだったんですけど、院長の字が毎回暗号。
どうみても、ミミズが這った後。

解読できずに、1日に何度も聞きに行くことも。

そしたら、また院長の機嫌悪くなってキレるし。でも、患者さんに間違った薬出すわけにもいかないし。

患者さんに「この薬飲んで30分様子見ましょう」って飲んでもらうのもやってました。
いきなり患者さんの体調悪くなったり、薬間違ったりしていないか、毎日恐怖でした。

働いている間に何事も起こらなくて本当によかった……。

レントゲン撮影

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数か月に1回くらいレントゲン撮影してって言われるんですよね。

最初にちょろっと説明されただけで、あとよろしく状態。

ちゃんと撮影できていたんだろうか。(一応、写っていたから撮影はできていたと思うけど)
っていうか、いろいろ大丈夫だったんだろうか。

被曝とかあるよね……?

医療事務が注射・点滴の準備をする

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もう、末期。

本当に職場環境が悪くて、人が定着しない。
主に、看護師さん。

そりゃ、そうですよ。
看護師さんはいくらでも求人あるからね!!!

8時~19時半勤務(2時間半休憩あり・外出不可)で、残業は長いと23時過ぎまで。(夏は連日残業)

もちろん、残業代なし。
(23時まで勤務後、残業代と称した安い居酒屋でのビールはある。要らない)

こんなブラックに勤め続けてくれる看護師さん、いるわけない。
ということで、看護師さん不在の時期があったんですよ。

結果、院長は
「点滴と注射の準備しておいて。打ちに来るまでに。ヨロシク!」

これはやったらダメなやつだ!!!
そう思って私はクリニックを辞めました。

同僚には申し訳ないけど、無職になってでもやりたくなかったんで。

辞めるまでの間、同僚が注射器とか点滴の針とか握ってるの見てました。
やらなきゃいいじゃんって?違法だからって言えばいいじゃんって?

あの院長には何を言っても無駄。逆らうのは本当に無理なんだよ……。

「俺にたてついた奴は、金をかけてでも地の底まで追いかけて潰してやる」
が口癖だったからなぁ……。

あの頃を振り返って

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とにかく、一人気に入らない医療事務を決めていびり倒して辞めさせる院長だった。

2年半いて、一緒に働いた事務が6人、看護師が7人。
患者さんに「昔からよく看護師さん変わるわね~」なんて言われてた。

全員ナース服着てるから、患者さんから見れば看護師も医療事務も関係なし。

環境が悪い分、よく聞く看護師VS医療事務っていう抗争はなかったな。
むしろ団結して頑張ろう!って感じ。

敵は院長、ただ一人(笑)

みんなで走り回って動き回ってなんとか今日も1日生き延びた……。
そんな毎日でした。

患者さんに、何かがあってからでは遅いです。

スタッフが精神的にも肉体的にも疲弊したクリニックでは、ミスで何か起こるかもしれません。
そして、万が一何かがあっても、こういうクリニックでは対応できないと思います。

こういうのって、患者さんとしてクリニックに行ってもわからないだろうなぁ、と思って今回記事にさせてもらいました。

「こういう事がクリニックで巻き起こっている」っていうことを、知っているだけでも
「あ、このクリニックなんかヤバいかも」って気づくきっかけができると思います。

最後に

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まあ、院長がキレる問題については、患者さんには関係ないからいいんですよ(うちの院長は物わかりの悪い患者さんにもキレてたけど)。

でも、薬とか点滴とか注射とか……
ちゃんとしているクリニックに通いましょう!

おかしなクリニックなんて潰れてしまえばいいんですよ。

だって、身体も命も一つしかないんだから。
何か起こったらおしまいですよ。

訴えたらお金はもらえるかもしれないけど、身体や命は戻らないかもしれないですからね!

患者さんには、病院を選ぶ権利があります。
ぜひ、「信頼できる」お医者さん、病院を見つけてください。

バツイチ看護師が伝授!看護師が離婚しないための3つのポイント

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【この記事を書いた人】
smi
バツイチ看護師 S美(35歳)
主任
子ども1人(5歳)

 25歳 結婚
 27歳 離婚(子なし)
 29歳 再婚
 35歳 現在

看護師のみなさん、こんにちは。
働きながらの結婚生活、うまくいっていますか?

  • ちょっと今うまくいってないかも・・・
  • ケンカは多いけどなんとかなるでしょ!

こんな人は要注意!

忙しいのはわかります。
でも「まーなんとかなるか」って、放っておくといつか問題は大きくなってしまいます。
あれ?と思った時にはきちんと対策を!

そこで今回のテーマは「離婚につながらないために今できること」です。
実は私も「なんとかなるわ」で失敗しています(-.-)

ここではバツイチ看護師の私が、早めの対策で離婚は防げる!ってことを伝えたいと思います。
参考になればうれしいです。

なんとなくうまくいってない?と感じたら

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「なんとなく」というこの違和感を放っておくことが危険です。
気が付いたらものすごい亀裂になっちゃってることがあります。
うちがそうでした…。

だから早めの対策が大事!
離婚につながらないための対策は大きくわけて3つです!

  • 対策① 自分の行動を振り返ってみよう
  • 対策② 冷静に相手をよく見てみよう
  • 対策③ 働き方について話し合おう

順に解説していきますね。

対策① 自分の行動を振り返ってみよう

相手の話を聴いていますか?

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看護師は大変な仕事です。
業務の大変さはもちろん、人間関係にもとても気を遣います。
ストレスでいっぱいの仕事。

旦那に愚痴を聞いてもらいたい!

そう思うのも仕方ありません。
ですが、

顔を合わせるたびに愚痴ってたりしませんか?
自分の話ばかりしていませんか?

逆の立場だったらって考えてみましょう。

久しぶりの一緒の時間を過ごせるタイミングで、旦那さんの口から出る言葉が全部愚痴だったりしたら、嫌じゃないですか?
せっかく二人で楽しい時間を過ごそうとしていた矢先、旦那さんが不機嫌そうな顔で仕事の愚痴ばかり言ってたら、悲しくなりませんか?

女性は共感を求めます。
夫婦なんですから、甘えたい気持ちも分かります。
でも、甘えすぎて自分の話ばかりするのは良くないです。

相手の事を考えないで愚痴ばかりを続けていると、旦那さんはあなたの話にどうでもいい態度を取るようになります。
その態度に腹を立てるあなたとの間に、明るい未来はありません。

苦笑いしながらでも、一生懸命あなたの話に相槌をうってくれている今のうちに、少し愚痴を控えて相手の話を聴くよう心がけてみましょう。

家でも仕事モードでいませんか?

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仕事とプライベートはきっちり分けてる!

そういう方も中にはいます。
でも休日だって勉強会や研修があったりしますよね?
看護師の仕事に勉強は必要不可欠で、毎日が勉強の連続といってもいいくらいです。
意識してもしなくても、看護師のプライベートには結構な割合で仕事が割り込んできています。

だからといって、夫婦で一緒に過ごす時間にまで、仕事を持ち込むのはあまりよいとは言えません。

あなただって、食事をしながら楽しく会話を楽しもうとしている時に、旦那さんがスマホをいじっていたらムっとしますよね?
ムっとするくらいで済めばいいですが、激昂してしばらく口も利かない人だっているんじゃないですか?

家での仕事モードは、なるべく一人の時間を使って、二人の時間は二人のコミュニケーションを心がけたいですね。
どうしてもやらなければならない事があるときは、事前に伝えておくことと、時間を決めてすることをおすすめします。

仕事が楽しくてしょうがない人はなおさら、意識して仕事とプライベートを区別する努力をしましょう。
国家資格で仕事してますから、仕事の替えはいくらでもありますが、パートナーの替えはなかなかありませんからね?

どこかで相手のこと見下してませんか?

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結婚後も仕事を続けている理由は、それぞれ違うと思います。

旦那さんの収入に対する不安、自身の金銭的な不安、やりがい。
そういった理由の中で、仕事を続ける人には共通して「看護師という仕事に対するプライド」があるんじゃないかと思います。

看護師の仕事は大変ですし、国家資格の必要な特殊な仕事です。
誰にでも務まる仕事ではありません。
それに給与だって女性の一般職と比較したらずっと高いのも事実です。

そんな看護師の仕事は、あなたのステータスであって、あなたのプライドではないですか?

面と向かっては絶対に言わないけれど、普段から要領の悪い旦那さんに対して「仕事出来ないんだろうな」って思ったりしてませんか?

旦那さんの給与明細見て「うわっ!すくなっ!」て思った人多いんじゃないですか?
看護師という仕事に対するプライドから、旦那さんのことを見下してたりしませんか?

間違いなく看護師の仕事は特別です。
そして間違いなくあなたはしっかりと稼いでいます。

だからといって、パートナーより優位に立っていると思うことは、夫婦関係において良いことではありません。

逆に、旦那さんの収入があなたよりも良く、資格が必要な権威のある仕事をしている立場から、あなたに対して見下した態度を取ったらどうしますか?
おそらくまともな関係にはなりませんよね?

夫婦である以上、お互いを肩書や所得でマウンティングし合うのではなく、一人の人として尊重しあえる関係でありたいものです。

家事の負担が相手に寄ってないですか?

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「共働きなんだから、家事はやれる方がやる。」

この言葉って、「家事は女の仕事」っていう男尊女卑世代から一歩も二歩も進んだ革新的な考え方だって、当時結構話題になったんですよ?
それも15年前くらいの話ですがね。

「家事をするのは女性」から「男性も家事に協力しよう」という社会を目指したわけです。

ですが、この「やれる方がやる」って、実に都合のいい言葉に解釈されてしまいました。

だって、「どちらもやれない場合」についてが考慮されていません。
生活していく以上、家事は結局やらなきゃいけないわけですからね。

その点を考慮せず「やれる方がやる」というあいまいな決め方をした夫婦が、

  • 結局私ばかりがやっている
  • 結局相手に全部押し付けている

という状況に陥りやすいんです。

どうですか?
日々の仕事の忙しさにかまけて、家事を相手任せにしてませんか?
「わたしだって協力している」の協力の度合いはどうですか?

15年前くらいに、「旦那はゴミを出すだけなのに、それで家事をしていると思い込むな」という記事が話題になりました。
気付いたとき、余裕があるときだけやる形で協力した気になってませんか?

「私ばかり」「僕ばかり」という不満は、明確な分担が双方の合意の上でされていないから出て来る不満です。
なので「●●は私の担当」「□□はあなたの担当」といった形で、お互いが納得いく分担をすることが大切なのです。

感謝していますか?

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「旦那から感謝されたことなんか全然ない!」

そう愚痴る友人の多いこと多いこと。
私達看護師は日々患者さんと接するおかげで、比較的たくさんのありがとうに囲まれて生活していると思うんです。
だから余計に、感謝からかけ離れた旦那の行動に敏感になってしまっているという可能性はありませんか?

相手が感謝していないから、私もしない。
それじゃどこまで行っても平行線です。
旦那さんがやってくれたことに対して、一言「ありがとう」と伝えてみませんか?

些細なことで構わないんです。
「そんなことやって当たり前」ってあなたが思うことでも、「ありがとう」を伝えてみましょう。

「ありがとう」と言われて気分を害する人は、よっぽどのへそ曲がりです。
あなただって仕事をする上で、患者さんから「ありがとう」と言われたらもっと仕事頑張ろうって思うんじゃないですか?
もしも今までそうする機会が少なかったのだとしたら、今日からでも旦那さんにも「ありがとう」を伝えてみましょう。

言われて嬉しいと感じた旦那さんは、きっといろいろ協力的になってくれるはず。
日頃から感謝の言葉を口にしなかった旦那さんだって、あなたから働きかけていれば、きっとそのうち「ありがとう」を返してくれます。

対策② 冷静に相手をよく見てみよう

仕事への理解はどれくらいありますか?

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看護師の仕事は大変です。

文字で書くとものすごくあっさりしてますよね?
でも実際には、この「大変」の中には到底収まりきらない苦労があります。

旦那さんはどこまであなたの仕事を理解していますか?
「大変だね」と労ってくれるだけでなく、その「大変」の中身を理解してくれていますか?

同業者でもない限り、あなたの仕事を全部理解してもらうことは難しいと思いましょう。
だけど、相手に興味を持って歩み寄らない限り、相手の仕事への理解は始まりません。

あなたは、旦那さんの仕事をどれくらい理解していますか?
それと同じくらい、旦那さんはあなたの仕事を理解してくれているでしょうか?

結婚後も看護師の仕事を続けていくには、旦那さんの理解が不可欠です。
どういった仕事をどのくらい行っているか、それがどの程度大変な仕事なのかを理解してくれていますか?
三交代の夜勤なら、日勤・準夜勤・深夜勤がどう組み合わさっているのかだったり、勤務シフトは分かっていますか?

そこが理解されていないと、日々の生活でのすれ違いや勘違いが生まれて、相手への配慮がかけてしまう気がします。

パートナーの生活スタイル(リズム)を知っていますか?

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夜勤のある生活をしていると、旦那さんと顔を合わせるのが布団の中だけって日が続くことはありませんか?

これは、看護師のシフト勤務が原因で生じているすれ違いです。
ですが逆に、あなたは旦那さんがどんなリズムで毎日生活しているか知っていますか?

毎朝何時に起きて支度をして仕事に行く?
だいたい何時くらいまで仕事をして帰って来る?
朝晩の食事は何時くらいにどれくらい食べているか?
休日の過ごし方はどんな感じか?

旦那さんの毎日生活リズムを把握することで、仕事の大変さや食事のタイミングを理解出来ます。
そして、生活リズムを理解することは、相手に気を遣った生活が出来るということです。
これは、あなたの生活リズムを旦那さんに理解してもらうことについても、同じことが言えます。

もしも相手がどんな生活リズムで暮らしているのかに興味を持たずに今まで来ていたら、一度見直してみることをおすすめします。

協力してくれていますか?

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二人の生活は、相手の協力なくして成り立ちません。
分担したからといって、全部うまくいくわけではありませんよね?
余裕があるときは、相手のことを思いやって、出来ることはしたいものです。

掃除・洗濯・料理・片付け。
お互い好きなことや得意なことばかりではないでしょう。
生活していくために仕方なくやらなきゃいけないこともたくさんあります。
お互いどれだけ疲れていても、こなさなきゃいけない家事は存在します。

あなたが旦那さんの仕事の大変さを理解して、旦那さんの生活リズムを把握していたら、きっと進んで旦那さんが快適に過ごせるように協力するんじゃないでしょうか?

反対に、旦那さんがあなたの仕事を理解して、あなたの生活リズムを把握してくれている人なら、自然に協力してくれていると思います。

あなたが日勤から疲れ切って帰ってきた時、洗濯物を脱ぎ散らかしてテレビを見ているような旦那さんではないですよね?

二人の時間を大切にしてくれますか?

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夜勤のある仕事をしていれば、基本的に生活リズムは合いません。

ですから、結婚して一緒に暮らすようになってからも、独身時代と同じように一人で過ごす時間の方が多いんじゃないでしょうか?
そして、一人の時間をお互いが尊重するようになって、その時間を充実するよう暮らしになっていく。

それはそれで、1つの結婚生活として成立しているように見えます。
ですが、結婚した二人にとってもっと大切なことって何でしょうか?

二人で過ごす時間です。

「結婚したら、必ず二人で一緒に過ごす」ということはありません。
それでも、結婚生活を快適にしていくためには、一緒に過ごす時間を大切にすることは重要です。

生活リズムが違う以上、顔を合わせて話をすることも少ないと思います。
だからこそ、顔を見て会話するコミュニケーションの時間は大切です。

二人で過ごす貴重な時間をないがしろにしてませんか?

そもそもダメンズじゃないですか?

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あなたの旦那さん。

  • 浮気性
  • 金遣いが荒い
  • 無職・働いても続かない・職を転々としている
  • ギャンブル狂
  • 酒癖が悪い

こういった傾向ありませんか?
これに加えて、自己中・自信過剰・優柔不安・口ばっか・無責任といった特徴はないですか?

それもう、ダメ男=ダメンズです。

そしてあなた。

  • 世話好き
  • お金に不自由していない
  • 好きになったら一途
  • 出会いがなく恋愛経験が少ない
  • さびしがり
  • 母性本能

こういった傾向はないですか? 
女性が持っているこういった特徴は、ダメンズの大好物です。
あなたの優しい気持ちからくる「この人は私がいなくちゃダメなんだ」という気持ちにうまく乗っかっています。

好きで結婚したんだから仕方ない。

そう覚悟して、茨の道を突き進んで、身も心もボロボロにしてしまった知人がいます。
ダメンズ相手では、あなたが一生懸命に働いて尽くしても報われることはありません。

あなだの旦那さん、ダメンズじゃないですよね?

対策③ 二人で話し合おう

今の生活スタイルは無理してないですか?

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自分に合わせてもらう、相手に合わせるのは、一緒に生活してる夫婦なら当たり前です。
だけど、当たり前だからって無理してませんか?

二人の違う人間が一緒に生活しているんです。
多かれ少なかれ我慢もありますし、不自由を感じることもあると思います。

そんなとき意識したいのが、「無理して合わせていないか?無理して合わせてもらっていないか?」ということです。

最初は「これくらい」と思っていたことも、積み重なることで大きなストレスになってしまうこともあります。
「これくらい」と思っていたものが、「ちょっとこれは…」と思い始めたら、出来る限り早めに話し合いましょう。

お互いに思っていることを伝え合っていますか?

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相手も我慢しているだろうから、私も我慢しないとって考えられるのは素晴らしいことです。

ですが、実際にそれを言葉で確認していますか?

我慢しているのはあなたばかりだったり、反対に旦那さんばかりだったりしませんか?
そしてそのことで抱えている不満や要望を、お互い伝え合えていますか?

こうしてほしい。
こうしたい。

それを伝えることで揉めるくらいなら我慢しようって考えているといつか破綻します。

例えそれで揉めたとしても、問題は小さいうちに対処した方が絶対にいいです。
大きくなってから揉めると、平和的な解決にならない可能性が高いので、必ず小さなうちに対処しましょう。

将来のことを夫婦で考えていますか?

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将来のことを考えてあなたも結婚したんだと思います。

でも、お金のこと、貯金のこと、子どものこと、将来のことを二人できちんと話し合えていますか?

それなりに稼げている今だからこそ、特に気にしなくてもいいような気分になっているかもしれません。
忙しいし、時間無いし、いつかそのうちって思ってなぁなぁにしていると、後で困るのはあなたです。

生活費の負担はきちんと二人で話し合って、お互い納得した金額ですか?
お財布は一緒にするか、別々のままか、どこからどこまでを出すか話し合って決めましたか?
家族計画は考えていますか?
貯金は?

考えなしでいたら、なにかあった時に手遅れです。

それに、こんなことを言うのも何ですが、お互い話し合いの上で納得して至った結論が前提であれば、どんな結末が待っていてもきっと納得出来るはずです。

なぁなぁにしていたことから発生する問題は、自業自得とはいえ後悔の度合いも大きくなりますよ。

二人の人生です。
二人のこれからです。
お互いが納得いくまで、きちんと話し合いましょう。

みんながやってる円満習慣

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働き方を変える

・日勤のみにしてもらったら夫婦の時間が大幅に増えて平和になった。
・パートにしたら夫婦関係は円満だし、これからの働き方についての目標も出来たし良いことずくめ。

分担を見直す

・もとは協力的でなかった旦那も、細かい分担をしたらゲーム感覚でやってくれるようになった。
・「洗い物は料理を作ってもらった方がする」「相手がやってくれる家事のやり方に口を出さない」が我が家のルール。
・共働きでお金はあるので家事は代行サービスを使ってます。喧嘩しなくて済むからストレスにならない。
・自分と旦那のやっている家事リストを作って見せたら絶句(いかに自分がやってないか納得)された。それ以降は協力的。

コミュニケーションを見直す

・毎日一筆箋で手紙を書いてます。無理しなくていいとお互い言いながら結局ずっと続いてます。気遣いが温かいです。
・「一緒の食事中はTV・スマホを見ない」ってだけで随分関係柔らかくなった気がする。
・「自分の話をしたら必ず相手の話も聞く」がうちのルール。話したいことが多すぎてたまに困るけど、そういう時は前借りする。
・察して欲しいと思うことはたくさんあるけど、とにかく言葉にしないことにはどうにもならない。

お互い感謝の気持ちを伝え合う

・「ありがとう」と「ごめんなさい」は必ず声に出して伝えるようにしている。
・大きなプレゼントよりも、小さなプレゼントをこまめに送り合うことが我が家の円満の秘訣。

看護師は経済力があるから、一般の人と比べて離婚を決断しやすい職業です。
でも想像してみてください。

ケガや病気で働けなくなったら?
子育てで悩んだら誰に相談するの?
仕事が辛くて辞めたくなったら?

離婚してしまったら、助けてくれるパートナーはいません。
そういったリスクを含めて、離婚をする覚悟があるなら、相手を受け入れる覚悟もできるんじゃないでしょうか?

まずは結婚生活が続くように努力したいものです。

それでもだめなら離婚も良し

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出来る限りの努力はした。
だけど、結婚生活緒続けること自体がお互いの不幸せ。

そう判断したなら・・・離婚してもよいのです!
今までよく頑張りましたと自分を褒めてあげましょう!

みなさんうすうす感じているとは思いますが、看護師は離婚が多いんです。

看護師はみんな、

 経済力がある。
 資格がある。
 根性がある。

だから夫の収入に依存し頼っていかなくても生きていけるんです。

一度きりの人生です。後悔しないように決めてください。

ただ、別れたことを後悔するくらいなら、もう少し頑張ってみましょうね。
あ、ダメンズとは即別れましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

夫婦の問題は、大きくなる前に対応したほうが絶対にいいです。
「仕事が忙しい」「時間がない」というのは理由になりません。

私はバツイチですが、現在は再婚して幸せに暮らすことが出来ています。

忙しいからと、相手の不満を見て見ぬふりをするのをやめました。
問題が大きくなる前に、早めに問題と向き合い、パートナーと向き合って解決してきました。

看護師だから離婚しやすいっていうのは偏見だし、言い訳です。
私は看護師の仕事も、家庭も大事にしたいと思っています。

仕事と生活を両立したい看護師に伝えたい「ワークライフバランス」

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仕事と生活を両立したい。

でもできてない。
何とか埋め合わせをする為に、自分をすり減らす日々。
辛い、苦しい。
どちらも大切だからこそ、どちらも負担になってしまう。

そんな毎日はいつまでも続けられません。
いつか身体か心を壊してリタイアです。

そんなことになる前に、仕事も生活も両立できる職場で働きましょう。

そんなことできるのかって?
キーワードは「ワークライフバランスに取り組んでいる病院」です。

ワークライフバランスって?

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ワークライフバランス(WLB)とは
「仕事と生活、どちらも無理なく両立できる状態」のことです。

仕事と生活のバランスはその人によって異なります。

男女でも生活環境は異なりますし、20代の独身看護師と30代の子育て中の看護師でも生活環境は全く異なります。

両親が元気かそうでないかでも生活の仕方は変わりますよね。

そのような人生の様々なステージでの生活の変化に対応し、無理の無い働き方を選ぶことが出来る状態をワークライフバランスが取れた状態といいます。

つまりWLBを推進し、取り組んでいる病院は看護師にとって働きやすい職場ということです!

現在、WLBを推進する病院はどんどん増えています。

下のグラフを見てください。

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これはWLBの推進体制をつくっていると答えた病院の、全体に対する割合です。

平成22年度が10%だったのが、たった5年間で78%まで増えています。
WLBに力を入れて取り組んでいる病院はどんどん増えてきているんです!

どんな取り組みがあるの?

働き方が選べる

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働き方が選べると、無理なく仕事を続けることが出来ます。

女性は特にライフイベントが生活と仕事のバランスに大きく影響するので、その時々で仕事と生活のバランスは変わります。

例えば

「子どもが生まれたので短い勤務時間」
「送り迎えがあるので朝は遅めに出勤」

というように、やや仕事以外に比重を置いた働き方をしたい場合は短時間勤務やフレックスタイムという選択があります。

「若いうちに稼いでおきたい」

というように、仕事に比重を置いた人は夜勤にたくさん入るというのもワークライフバランスですね。

このように勤務時間や時間帯が選べると、自分の生活リズムに合わせた勤務ができます。

無理なく仕事を続ける為には、柔軟性ある働き方ができる環境が求められます。
働き方に柔軟性がないと、どうしても私生活を犠牲にせざるを得ません。
私生活に無理が祟るような働き方では両立は難しいでしょう。

【上記以外の「働き方」の取り組み例】

・時差出勤
・雇用形態の選択(常勤、非常勤)
・勤務形態の選択(二交代、三交代、夜勤専従、日勤のみなど)

休みがとれる

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休みをとることによって、生活を充実させることができます。

生活環境が変化すると、普段の仕事量をこなしながらでは生活が難しくなることがあります。
そんなときは休みをとってまとまった時間をつくることが大切です。

育児休業(休暇)を使って子どもを育てる時間をつくる。
介護休業(休暇)を使って親の介護をする時間をつくる。

このように、「家族との時間」が充分につくれると育児や介護のストレスはぐっと下がります。

それ以外にも、休職し学校に通う。留学する。といった「勉強の時間」をつくること。
休暇積立制度を使い、旅行に行く。遊ぶ。といった「自分の時間」をつくること。

このように人生にはまとまった時間が必要となる時期があります。
そんなときは仕事を休んで生活の比重を増やすことで生活は充実します。

【上記以外の「休み」の取り組み例】

・子どもの学校の休みに合わせて休暇や時間休を与える
・出産の際、男性が取得できる配偶者出産休暇制度
・学校のイベントで使用できるスクールイベント休暇
・ボランティア休暇

支援が充実している

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支援が充実していると、安心して働くことができます。

経済面、技術面、子育て面。
生活環境が変化すると、様々な不安要素が出てきます。

保育費や介護費、勉強のための学費など、経済面の不安は大きな問題です。

そんなとき、経済的な補助があるとかなりストレスは減ります。
「生活にお金がかかるからもっと仕事をしなければならない」となっては仕事と生活のバランスは保てません。

「働きたいけど子どもを預けられない」という子育て面の不安もあります。

病院側では、院内保育園や夜間保育などを用意することにより看護師の不安を軽減しています。
勤務時間以外でも、夜勤明けに看護師が安心して休めるように子どもを預かってくれる病院もあるようです。

「子育てがひと段落ついたので復職したい」と思っても、自分の技術面の不安を感じる看護師は多いでしょう。
そんなときに研修などの復職支援があると、安心して仕事にカムバックすることが出来ます。
初めは研修生として短時間の勤務から始めるという病院も増えてきているようです。

このように支援制度を利用することで、安心して仕事と生活に取り組むことができます。

【上記以外の「支援」の取り組み例】

・相談支援(WLB相談窓口、WLB制度の説明会など)

健康維持のサポートがある

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健康維持のサポートがあると、自己管理の意識が高まります。

医者の不養生とはよくいったもので、看護師は自身の健康には無関心な人が多いです。
正確には気をつける余裕がないというのが正しいですが…‥。

人間ドックや健康診断は、疾患の早期発見だけでなく健康を考えるきっかけになります。

身体の健康はもちろん、心の健康もとても大切です。
カウンセラーが配置されていたり、外部の相談機関の紹介があると、普段は気付きづらい心のトラブルにも対応できます。

看護師は身体も心も疲労し、病みやすい職業です。
WLBは休暇や子育て支援だけではありません。

自身では気づきにくい「健康」をサポートする。これもWLBの大切な要素です。
まず自身の健康を保つこと。それが仕事と生活に力を注げる一番の秘訣です。

息抜きのサポートがある

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WLB支援には福利厚生といった側面もあります。
きちんと息抜きをすることでストレス軽減や疲労回復の効果があります。

具体的にはカフェテリアやフィットネスジムが利用できたり、
エステや美容院、ゴルフ場の利用ができる病院もあります。

仕事の疲れをエステやマッサージで癒し、
ゴルフやジムで汗を流し、
カフェで気分転換!

そんな環境で働けると仕事もより頑張ろう!という気になりますよね。

だから無理なく両立できる

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人生には色んなイベントがあります。

結婚、出産、子育て、親の介護、自分の病気……。

独身でバリバリ稼ぎたい若い看護師もいれば、
共働きで、パートとして勤務したい看護師もいます。
子どもが何より優先な看護師だっていて当然です。

こんな人も、あんな人も、どんな人も。
生活が変わっても仕事を続けられるようにする仕組み。
無理なく仕事と生活が両立できる為にワークライフバランスが推進されているわけですね。

病院がワークライフバランスの実現に力を入れる理由

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ワークライフバランスの推進は何も看護師側だけメリットがあるわけではありません。
病院側の経営戦略でもあるんです。

どういうことか、わかりますか?

「働きやすい職場→看護師幸せ→やる気上昇→看護ケアの質向上→患者幸せ→評判UP→経営順調→病院幸せ

このように、看護師にとって働きやすい職場を整えることは病院にとっても幸せなことなんです!
病院の経営が上向きならボーナスも上がって更なるやりがいにもなりますよね。

「看護師幸せ→患者幸せ→病院幸せ→看護師幸せ→∞」というループは
win-win-winのとても良い関係を生み出します。

逆に職場環境に不満たらたらの場合はどうなるでしょう?

「不満だらけの職場→看護師不幸せ→看護ケアの質悪くなる→患者も不幸せ→患者離れ→経営不振→病院不幸せ

その後はどう続くか、もう想像つきますね。

経営不振→ボーナスカット→やりがいない→辞める→人手不足→不幸せ・・・

目も当てられませんね。負の連鎖の始まりです。地獄の始まりともいいます。

WLBを推進することは看護師のためでもあるし、病院のためでもある。
看護師が幸せだと、患者も幸せ。更には病院の幸せにもつながっていく。
結果、働きやすい病院はみんなが幸せになるということです。

仕事と生活を両立したいなら

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看護師として仕事と生活を両立したいなら、病院を選びましょう。

看護師にとっての働きやすさは、病院にとっての経営戦略です。

しかし決してマイナスなことではありません。
病院が、きちんと経営を考えている証拠ですから。
それには看護師が働きやすい職場を作ることが大事だと考えているということですから。

WLBを推進する病院は、今後も働きやすい職場にするために努力する病院ということです。
働いている人の声をきちんと拾ってるからこそ、働きやすさが実現してるわけですからね。

そんな病院なら、仕事も生活も両立し充実した日々を送れるでしょう。

まとめ

生活環境は人それぞれ。
だからワークライフバランスも人それぞれです。

だからこそ、自分に合った働き方を選択したい。
仕事と生活を無理なく両立するために。

柔軟性のある働き方ができる病院はそれが可能です。

仕事と生活のはざまで両立に苦しんでいる人は、ワークライフバランスがつくれる病院で働いてみましょう。
きっと仕事も生活もずっと楽になるはずです。

「職場カースト」とは?看護師に待ち受ける14種類の人間関係の悩み

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看護師のみなさん、「職場カースト」ってご存じですか?
役職には関係なくつけられる、上下関係のことです。

特に女性は、自分の立場がその人より上か下か?
この集団の中で上か下か?という位置づけをします。

実は看護師の人間関係の悩みの原点はこの「職場カースト」にあります。
そこで今回、「職場カーストから生まれる人間関係の悩み」をお伝えしたいと思います。

まずはこの図をご覧ください。

caste

職場カーストは様々な要因が絡んで構成されています。

今回は各項目をポイント制にして簡易カースト表をつくってみました。
当てはまるポイントを合計し、自分がどのクラスにいるのか参考にしてみてください。

それでは各項目の説明です。

独身>既婚【+15P】

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独身の看護師はそれだけで重宝される。

事例:

  • 独身の看護師はとても大切にされている気がします。
    その分フットワークも軽く、仕事も進んで行っているからというのもありますが、同期の中でもやはり独身の子は扱いが違います。
    私はまだ子どもはいませんが、妊娠なんてしたら裏でなんて言われるか……。
  • 独身の方が仕事を任されることが多いです。なので院内での評価も当然高くなりますね。家庭持ちとしては正直給料をもらえればいいというのが本音です(笑)今くらいの仕事量でやり続けられたら満足です。

コメント:

独身と比べ、既婚者は腰が重いと思われがちです。
雑用を率先してやったり、コミュニケーションをとったりして、既婚者でも仕事は出来るんだぞと印象付けましょう。

子なし>子あり【+10P】

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子どもがいるとやはり不利。

事例:

  • 子どもが熱性けいれんを起こし救急車を呼びました。
    気も動転していたのでその日は勤務を休み、そばにいました。
    翌日出勤で謝罪するもいいよ仕方ないよと言ってもらったものの、陰で「これだから子持ちは」「熱性けいれんで休むなんてありえない」と言われていたのを知り、凍り付きました。
  • 子持ちの新人看護師へのいじめは存在します。特に先輩や上司に未婚の人が多い場合、理解を得られないことが多いです。うちの職場は子なしが多数派なので、その中でやっていくにはかなりの覚悟が必要です。

コメント:

一般的には子どもがいる方が幸せとされる印象がありますが、看護師の世界では逆になります。
子どもがいる看護師が特別扱いになるのが我慢できないという気持ちから厳しく当たるのです。偏見に負けず頑張りましょう。

シングル>夫あり【+10P】

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シングルマザーは旦那持ちより目をかけてもらえる。

事例:

  • 勤務先はシングルマザーが多く、私のような夫持ちは肩身が狭いです。
    学校の行事等で休みを申請した際も、シングルと旦那持ちでは印象が違うのか、大分待遇が違います。そりゃあ旦那はいるけどさ!だからといって旦那が毎回休めるわけないだろがー!
  • 職業柄シングル多いですよ看護師は。仕事もして、子育てもして、と強く生きている人が多いです。
    しかし、その分旦那持ちには風当たり強い印象があります。やはりどこかで旦那がいるんだからと思われているんでしょうね。
    かといってそれを批判しようとすると「嫌みか」「自慢か」と怒らせてしまうので何も言えないことの方が多いです……。

コメント:

シングルマザーはマウンティングが強い傾向にあります。自分の主張をするがあまりシングルマザーを否定するような発言をしてはいけません。お互いの立場を理解し、共感してもらえるよう普段からコミュニケーションをとることが大切です。

花形診療科>ノーマル診療科【+15P】

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前の職場がいわゆる「花形」な看護師は重宝される。

事例:

  • ICUから転職してきた30代の女看護師。仕事は出来て、性格も真面目で礼儀正しいという完璧看護師。
    あっという間に抜かれ、何かあると彼女に聞くという屈辱を味わうことに……。
    でも、すごく良い子だから憎むに憎めない!こういう子が伸びるんだなぁと思いました。
  • 以前循環器内科に居たという40代のブランクナースが入職してきました。
    ブランクが長く、仕事も大してできないのに上司はちやほや。
    そもそもうちは精神科だし、以前の経験が活きているとは思えません。
    辞められたら困るというならわかるけど……。循環器内科ってそんなに偉いんですか?

コメント:

過去のキャリアは看護の世界ではかなり大きいです
。そこを憎んでも仕方がないので、今の仕事を頑張ることで未来の自分へのキャリアとしましょう。頑張りどころです。

正看護師>准看護師【+5P】

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正看護師の方が目をかけてもらえる。准看護師はやはり使い勝手の良い駒でしかない。

事例:

  • 同期で入職した正看護師A。おっとりとした性格でお世辞にも看護師に向いているタイプとは言えません。
    しかし上司は准看の私よりAのことを評価しており、先日Aはリーダーナースになりました。
    それとなく私はダメな理由を聞いてみると「准看には准看の働き方がある」と言われたのですが、正直している仕事に差があるとは思えません。
    ある程度は仕方ないことと理解しているけれど、なんか理不尽だよなぁ。
  • そもそも准看だと働けない診療科もある。ICUや救急は准看の求人がほとんどない。

コメント:

正看と准看の差は埋めがたいものがあります。
待遇に不満を感じ、改善を求めるのならば、准看でも活躍できる職場に転職することが一番です。
例えばクリニックはあまりカーストに差が出ません。どうしても待遇に納得がいかないのなら正看の資格をとるのもありでしょう。

夫が医者>夫がサラリーマン【+50P】

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夫が医者の看護師は職場でも地位が高い。

事例:

  • 医者を旦那に持つ職場の先輩看護師。特に本人が能力に長けているわけではないのに何かと頼られている印象があります。
    嬉々として旦那の話をする先輩を見ると、そういうつもりで看護師になったわけではないものの、なんだか憧れてしまいます。
  • 仕事をしながら若い医者をゲットした新人のA子。
    アプローチしまくってるときは「うわぁ」と思いましたが、無事(?)ゲットすると何故か上司からの風当たりが優しく……根拠はないので無関係かもしれませんが、旦那の地位って大切なんだなぁと思いました。

コメント:

こればっかりはどうしようもありません。今更旦那は医者にはなりません。
しかし旦那の地位などは所詮大した要素ではありません。評価されている人にはまた別の理由があるはずです。
隣の芝生に不満を言うのでなく、仕事に集中していれば、きっと見てくれている人もいます。

主任>平看護師【+20P】

syunin (5)

役職は絶対的な評価となる。

事例:

  • 自分より一年先輩の看護師が先日主任になりました。やはり役職が付くと立場も仕事も変わります。
    慣れないことにばたばたと大変そうにしていますが、それは期待の表れですし、やはり必要とされることは羨ましいなと思います。
  • 役職持ちは怒られることが少ない気がします。まぁ怒られることが少ない人に役職が付くのかもしれませんが。
    細かいミスは下のせいに出来るし、なんか立場をうまいこと使ってるなーと思います。

コメント:

役職持ちは目に見えない仕事がたくさんあります。また、求められる仕事の性質も異なります。
同じ土俵に上がるには同じ役職に就くしかありません。
主任と自分を比べて落ち込むより、上手く主任をサポートできるよう努めましょう。そうすれば自然とあなたの評価も上がるはずです。

コミュニケーション上手>下手【+10P】

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コミュニケーション上手な人は上司からも好かれる。

事例:

  • 他人に取り入るのが上手い同期のA。頻繁に先輩とも飲みに行っているようで、上司とも仲良し。同じミスをしても私の場合とAの場合では怒られ方が違います。
    実力でなく関係性だけで自分の地位を築いている感じ。私自身Aとは仲悪くないのでいいですが、もし敵に回したらと思うとゾッとします。
  • 謝るのがとても上手い後輩がいます。憎まれないキャラクターもあるのですが、その人が謝るとなんかそれ以上怒れない気持ちになるタイプ。
    私は新人時代上手く言葉が出なくてどんどん相手をイラ立たせてしまうことが多かったので、これが才能か……と妙に感心してしまいます。

コメント:

コミュニケーションの基本は心です。
心の無い気遣いがおべっかとバレます。逆にコミュニケーションをとりたい、という心さえあれば不器用だとしても相手には伝わっているものです。
損得勘定でなく、純粋な気持ちでコミュニケーションをとっていれば、自分の評価にもつながるでしょう。

仕事できる>できない【+15P】

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仕事ができる看護師は当然評価される。

事例:

  • 救急からきた後輩看護師。何より仕事が超できる。大げさでなく私の2倍は働いています。
    立場上私の方が先輩にはなるんですが、もう敬語なんて使わなくていいから!むしろ私を後輩にして!そんな気分でいっぱいです。
  • 性格が最っ悪の先輩がいます。グチグチ嫌みは言うし、モラハラ、パワハラ当たり前、みたいな。でも仕事だけはめちゃ早いんです。
    丁寧なのにめちゃくちゃ早い。当然上からの信頼も厚いです。性格さえ良ければ最高なのに!と毎日思ってます。

コメント:

上司は基本的な能力以外に気配りや努力、モチベーションも見ています。
「仕事が出来ないから」という思考は成長を止めてしまいます。自分を卑下することなく、ひとつひとつの仕事に向き合うこと。そうすれば必ず仕事は出来るようになります。そうなる頃にはきっとあなたへの評価も変わっているでしょう。

彼氏いる>彼氏いない【+5P】

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恋人がいる方が人間的に評価される。

事例:

  • 看護師たるものプライベートもきちんとした生活を送るべきだという婦長の考えがあるらしく、恋人はいて当然とされています。
    指輪は流石に仕事中はNGですが、患者の前で彼氏いないと公言するのは厳禁。
    そこまでする必要ある?と思いますが、過去に何かあったんですかね。
    恋人がいない私としては肩身の狭い日々を送っています。
  • 彼氏いない歴=年齢の20代看護師です。看護師って結構恋愛に敏感で、よく彼氏がいないことを引き合いに出されます。
    なんなら仕事が出来ないのは彼氏がいないからだ!とか笑顔がなってない好きな人作れ!とかもうそれモラハラでしょ!っていう言われ方です。
    かといって幸せに結婚してる人が多いかというとそうでもなくみんな不倫だ出会い系だととても患者さんの前では話せないようなえぐい内容……。
    でもなぜかうちの職場ではそうやって遊んでいる人ほどバイタリティがあるとされています。
    上司もみんなそうやってきたらしいです。話を聞くだけで恋人どころか人間不信になりそうです。
    うちの病院だけですかね?

コメント:

表立って、恋人の有無が評価になることはないと思います。強いて言うならば、プライベートが充実していると、仕事にも熱が入るということですかね。
恋人とまでいかなくとも、普段の休日を充実させる趣味を見つけてみてはいかがでしょう。それが恋愛関係につながることもあるかもしれません。

ストレート看護師>社会人看護師【+5P】

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看護師一筋の人は評価される。

事例:

  • 今まで何人か社会人経験を経て看護師になった人が入職してきたことがありましたが全員長続きしませんでした。
    前の仕事と比べてしまうのか、憧れだけで入ってくるのか、みんな現実を知ってすぐ辞めてしまいます。
    看護師は特殊な仕事ですしとても大変な仕事です。
    逆に全うな世界を知っている人には務まらないのかなと思ってしまいます。
    今も職場に一人いますが、雲行きが怪しいです。頑張れ後輩!
  • 一般企業に就職したという経験はとても良い経験だと思います。
    しかし看護師の世界ではなかなかその経験を活かすことは難しいかと思います。
    単純に歳をとった新卒という扱いで、もちろん体力も違うし無茶も利かない。頑固な人も多いし、シフトもわがままを言う。
    今後働ける年数を考えてもどうしてもストレート看護師の方を優遇してしまいます。

コメント:

社会人看護師は何かとキャリアの面では不利となることが多いです。
しかし社会で身に着けた根気や粘り強さは看護師としても強い武器となるはずです。
同年代との経験差に落ち込まず、頑固にならずプライドを捨て、新卒のつもりで日々の看護に食らいついていけばあなたの評価も上がるはずです。

経験年数長い>短い【+20P】

syunin (6)

看護師は経験年数がモノをいう。

事例:

  • 職場に仕事があまり出来ない上司がいます。しかし看護歴がかなり長く、周りも「まぁ〇〇さんだし」と許されています。
    おおらかな性格で周りからも好かれており、「あたし鈍感だから、新人時代いじめられても気づかなかったのよ」とけらけら笑っています。
    私も早くそれくらいの立ち位置になって楽になりたいです……。
  • やはり経験年数が長い方が有利です。何かトラブルが起きても、基本的に悪いのは下のせい。
    よほど出来ないキャラの人以外は年功序列で立場も上がっていく印象があります。だからこそ上に不満も溜まるんですけどね。
    偉そうにするなら仕事してくれ(泣)

コメント:

日本は年功序列の社会です。看護師の世界は特にそうだと言えるでしょう。
経験年数というのはすべての人に平等に与えられた価値です。
周りが辞めない限り年数を上回ることは出来ませんが、働くにつれあなたにも必ず増えていく価値です。
毎日の積み重ねがあなたの評価を上げます。頑張ってください。

継続>ブランクあり【+15P】

caste (1)

一度ブランクがあると評価もされづらい。

事例:

  • 妊娠出産子育てで10年ほどのブランクを経て復帰した看護師です。
    やはり復帰して思うのはブランクは大きいということ。看護技術は意外とすぐ勘を取り戻せました。
    どちらにせよ10年前の知識なんて役に立たないので新人のつもりで頑張りました。
    しかし、他の新人と比べるとやはり周りからの見られ方が違います。悪く言うと便利屋さん。
    昇進も見込めないし、ただ給料をもらうために働いているのかと少し悲しくなります。頑張ってるのにな……。
  • 後輩に鬱で休職していた看護師がいます。勿論仕方のないこととはいえ、次いつまた休まれるか。
    とヒヤヒヤする日々です。その癖キャリアアップしたいです!と要求だけは立派……頑張りたいのはわかるけど、流石に怖いこっちの気持ちも分かって欲しい……。

コメント:

出産や子育てでのブランクは評価に響きます。しかし誰にでもありうることですし、気にしても仕方ありません。
ブランクはそう何度も経験することではないと腹をくくってしまえば気持ちは楽になります。あなたが培ってきた経験は職場にとっても役に立つものです。自信を持って頑張ってください。

怖い>優しい【+5P】

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性格がきつく怖い方が上に立つ。

事例:

  • 性格がきつい先輩がいます。いや、看護師なんてみんな性格きついですけど、そんな看護師を泣かせるほどだからもう鬼です。
    どこの職場にもいますよね。でもそういう人の方が意見を伝えられるので自分の思う通りになったりするんです。
    立場が上だからって出来る人、良い看護師ってわけではないんですね……。
  • 同期が一度先輩と大ゲンカをしたことあります。申し送りの際に掴み合いになるんじゃないかと思うくらい。
    師長の仲裁でその場は収まったものの、同期の中でもどうしても許せないことがあったんでしょうね。
    その後、同期は居づらくなり……とはならず、自分の意見をちゃんと言える看護師と、同期や後輩から慕われるようになりました。
    すごいなぁとは思いますが私には到底できません……(笑)

コメント:

怖い人にも怖い理由があります。真面目ゆえの厳しさ、こだわり、疲れからくる八つ当たり。
きちんと理解すれば衝突を避けることは意外と難しくはありません。
そして上手く付き合えるようになれば、「あの怖い人と対等に話している」と周りからの評価も上がるかもしれません。

まとめ

看護師は典型的な女性社会。
華やかに見える世界も蓋を開けると眉をひそめるようなマウンティング関係で溢れています。
女性は男性よりも「他人と比べ、他人を否定すること」で自分の立場をつくるとされています。
幸せの基準も仕事の立ち位置も、とても繊細で揺らぎやすい女性ならではの人間関係、頭が痛くなりますね。

しかしそんな中にも対策はあります。
色々述べましたが、一番の対策はやはり結局は仕事を頑張るということです。
こつこつとポイントを貯め、職場カーストを登っていく。
それが唯一の解決策となるでしょう。

だからこそ、仕事を頑張れるように、
周りから言われもない誹謗中傷を受けず、自分自身のキャリアや立ち位置を確保できるように、
職場カーストを理解し、周りへの配慮を欠かさないようにしましょう。
そうすればきっと働きやすい環境を自分の手でつくることができるでしょう。

応援しています。周りに負けず、頑張ってください。

患者から看護師へのクレーム。事例と対処法のまとめ

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どうも、メディカル調査員の前田です!
看護師の皆さん、患者さんやその家族からクレームを受けたことありますか?
看護師なら、一度は経験があると思います。

クレームがあると、ヘコみますよね。
直接怒鳴られたりすれば、精神的ダメージは大きいです。
辞めたい・・・と悩んだこともあるのでは!?

そこで今回、「クレームとその対処法」をテーマにお話しします。
まずはみんなのクレーム体験談を見ていきましょう。

看護師の技術に対するクレーム

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クレーム事例

・メモを見ながらの処置はやめてくれと言われた (1年目: 整形外科)
・透析通院中の患者から、穿刺が下手だと怒られた (2年目:透析)
・採血がうまくいかず、焦って何回か刺してしまい、相手を怒らせてしまった (2年目:クリニック)
・新人が翼針を押さえながら針を抜いてしまったらしく、痛いと患者が相当怒っていた (5年目:内科)
・特に何かミスをしたわけでは無いが、注射が痛いと言われた (3年目:内科)
・クレンメを勝手にいじるのを注意したら、看護師が頼りにならないからだよ!と怒られた (4年目:クリニック)

このクレームが発生する原因は、看護師が提供する看護に苦痛や恐怖を感じたり、技術が未熟で不満を感じることにあります。

患者さんにとって、看護師はプロの医療従事者です。
だから、一方的に高いレベルの技術を要求してくることもあれば、スムーズにできないだけでもクレームになったりします。
クレーム対応の前に、その点は理解しておきましょう。

看護師の態度に対するクレーム

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クレーム事例

・事情を把握せずに患者さんにとりあえず謝罪した結果。
患者さんががそれを察して「適当に謝ってるんじゃない!」とヒートアップした(1年目:救急科)
・丁寧にしゃべっているのに、患者さんから言葉がきついと言われた(3年目・外来)
・新人に対する苛立ちをなぜか私にぶつけてきた(10年目・皮膚科)
・医者からの説明を聞いてないとキレて、看護師に当たった(7年目・呼吸器科)
・あのベテランは対応してくれたのに、新人の君は対応してくれないといわれた(2年目・急性)
・夜間診療をしていないので来院を断ったら「たらい回しか!」とクレームになった(4年目:外来)
・笑顔が冷たいと怒られた(5年目:訪問看護)
・「看護師はプライドが高い」と一方的に言いがかりをつけられた(10年目:リハビリ科)
・ナースコールが鳴ったらすぐ行かないと「遅い!」と怒られる(3年目:呼吸器科)

ここでのクレームの原因は、看護師や医療関係者の言動が冷たい、気にかけてくれないといった、不満から発生することが多いです。

病棟が忙しいと、つい患者さんのことがおろそかになったりします。
しかし、患者さんも入院中心細く、身近にいる看護師さんは頼りであって欲しいと思うものです。
その違いが、クレームとして現れています。

また、かまってほしさで、あえてクレームにしている人もいるようです。
どういう場合にせよ、根底にどういった不満を抱えているかを考えて対応するのがよいでしょう。

入院環境に対するクレーム

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クレーム事例

・輸血ポンプのランプの点滅が気持ち悪いから寝れないと言われた(2年目:外科)
・「窓が開いているから閉めろ!」など些細なことでナースコールを鳴らされた(5年目:内科)
・病院食を「まずい! 作り直せ!」と訴えてられた(3年目:内科)
・フルネーム確認に対して、名前を言ってくれない「見りゃ分かるだろう!」と怒られた(4年目:眼科)
・食事の時の米が柔らかいというクレームを受けた(4年目:外科)
・3次救急のある病院だけど、「夜中の救急車の音がうるさい!」と言われた(3年目:救急)

ここれでのクレーム原因は、入院時にストレスや苦痛から気に入らない、早く家に帰りたいという不満から発生することが多いです。

1回不満が爆発すると、ストレス、苦痛、気に入らないという不満を遠慮無くたたきつけてきます。
例えば、入院1つ見てみても、「俺の金を払ってやってるんだから!」と言い始めて看護師に暴言や暴力を振るう人もいます。
けど、そういった人たちもまたストレスを抱えているのでしょう。

先入観を持たずに、1度彼らの不満を聞いてみるとよいかもしれません。

治療に対するクレーム

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クレーム事例

・処方を無視して、院内で扱ってないジェネリック医薬品に変えろと騒がれた(6年目:内科)
・ネットで変な情報を見たのか、やたら自分は重病だと主張された(3年目:放射線治療科)
・自宅療養になった患者さんが「治らなかったから金返せ」と怒鳴り込んできた(8年目: 整形外科)
・大部屋の病室で、医師が肺ガンを患者さんに告知。患者本人からも周囲からもクレームが来た(4年目:呼吸器科)
・看護師が処置をしようとしても、納得がいかないからドクターを呼べと暴れていた(8年目:内科)
・軽傷なのにも関わらず、重病だと騒いでいた(5年目:外科)
・診断された病気と、その治療方法の説明をしたにもかかわらず、説明されてないと怒る(5年目:呼吸器科)
・胃潰瘍の診断に納得がいかず、「がんのはずだ!」とご立腹していた(9年目:消化器内科)

ここでのクレーム原因は、先生になかなか会えない不安であり、治療に対して不信感から発生することが多いです。

また、入院時や治療前に説明を聞いて無くて怒る人もいます。
中には、医療費を未払いのまま診療を受けて帰る患者もいます。
再度、きちんと説明すれば引き下がってくれうこともあるもしれません。

なので、相手の不満点を早期に見つけ出し、別のプランを提示するのが大事です。

【番外編】仰天クレーム

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クレーム事例

・いちゃもんつけて、診察料を無料にさせようとしてた(4年目:クリニック)
・看護師はスカートを履けと言われた(5年:リハビリ)
・看護師、医者、院内スタッフに対してマスクをするなとクレームが入った(3年目:呼吸器科)
・院内で扱っている止血用ゴムベルト(安いの)を看護師が自腹で買って配れという患者がいた(7年目:透析)
・病室のテレビが壊れたと呼び出され、業者を呼ぶと伝えたが「なぜ看護師なのにテレビを直せないの?」とクレームになった(4年目:内科)
・大部屋にいるのが気に喰わず、ベット柵を突然看護師に投げつけた(2年目:循環器内科)
・子供が入院しているのに、子供より先に精神的負担を抱えた親をケアすべきだとその親がクレームを入れてきた(5年目:小児科)

ここでのクレームの原因は、何から来ているか不明です。
ものによっては、入院のストレスや病気への不安を別の形で紛らわせているようにも見えます。

万が一こういったクレームが出た場合、個人では無く病院で対応するのが良いと思われます。
そして、もっとも行き過ぎた人はモンスタークレーマーとも言われます。

クレームは初期対応が重要

クレーム対応に割く時間は大きく、出す方も出された方も非常に労力を使います。
クレームを出したとき相手は大きな怒りのエネルギーを持っています。
初期対応を間違えた場合、相手の怒りを大きくし、さらに話をこじらせることが多いです。

クレームというのは、すべてが怒りの感情だけではありません。
そのために、初期対応がすべてとなってきます。相手をクールダウンさせることができれば対処成功です。

初期対応は、次の項目にある共感と傾聴にあたります。

クレーム対応対処法

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4つの行程が必要です。

  • 共感:起こっている状況に対して理解を示す。
  • 傾聴:時折相づちを打ちながら、相手の状況やクレーム発生の経緯を把握する。
  • 確認:相手の訴えている状況を理解し、クレーム発生の経緯を相手と相互確認する。
  • 提案:相互確認の結果、解決案を提示し、相手の様子をうかがう。

共感は、初期対応の最初の段階です。
原因に関わらず患者さんの思いに共感を示すことが大切です。
話の内容が要領を得なかったり、整理されていないケースも発生すると思います。

ですが、大事なのは患者さんが不満や不快を感じ、クレームになっているという事実です。
その事実に対して、訴えてきたという行動に感謝し、また同時にその思いをさせてしまったことを謝罪しましょう。
「ご不快な思いをさせて申し訳ありません」といった謝罪方法になります。

その際の注意点は、相手の感情に対して謝罪するのであって、全面的に非を認めるということではないです。
その上で、座ったり場所を変えたりして、相手が落ち着いて話せる状況に誘導し、話の先を促していきます。

傾聴は、初期対応の最後の段階です。
話を聞くときの姿勢に関わり、クレーム対処において大事な点です。

この傾聴のコツは時々相づちを打ちながら、患者さんの話を遮らずに最後まで聴きましょう。
患者さんの話を遮らないことは、相手の感情をはき出させることにつながります。

そうして徐々にクールダウンをしていくので、一通りの話を聴きます。
こうして、クレームに至った背景を把握していきましょう。

確認は、患者さんが感じたことや思ったことを確認していきます。
自分の主観を入れること無く、相手の主張に共感しつつオウム返しを使い事実を相互確認しましょう。
「申し訳ありません。●●という理解でよろしいですか?」ときちんと向き合えば、相手にも「あ、この人は聴いてくれる」と伝わります。

こうして聴いてくれると分かったら、解決している場合もあります。
おおよそは、聴いてくれるとか、共感してくれると思えば相手の不満も軽減されます。

解決できないクレーム

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クレームにもタイプがあります。
その中には、答えられない要求や解決できない問題が提示されることもあるでしょう。
そういった場合、相手の不満や要求そのものを否定せずに、相手の要求に応えられないことを伝える必要があります。

この場合必要なのは断固とした姿勢です。
相手の要求に応えられないことをきちんと伝え、その上で相手に理解してもらうしかありません。
曖昧な態度を取れば、相手がさらにエスカレートする可能性が高いです。

そういった場合は対応する職員を変えると良いでしょう。10分くらいが目安です。
もしくは、場所を変えたり、複数人で話を聞いた方が良いです。

相手の挑発に乗ってはいけません。
記録、録音の用意をしつつ、相手の話を聞いてゆきましょう。
そういう情報を伝えた上で、相手が冷静さを欠いて暴力沙汰になったら警察を呼びましょう。

まとめ

いかがでしたか?
看護師は人とかかわる仕事なので、クレームは避けて通れません。

入院中の患者さんは、慣れない入院生活でストレスがたまり、病気であることに不安を抱いています。
看護師の何気ない一言や、態度で不満を抱きやすい状態にあります。

そんな患者さんの心情を理解した上で、クレームに対応しましょう。