病気持ちの看護師が転職した話【追記・後日談あり】

鈴村さん(28歳・女性)
最初に入職した大学病院で体を壊す。今は都内の私立病院でチームリーダーとして働きつつも、雑誌への寄稿や、転職で悩む看護師のサポート活動をしている。

これは私が新卒で病んでから、転職するまでの体験談です。

私は病気が理由で、露骨な不採用を受けたこともあります。
それを隠して入職し、自暴自棄になったこともあります。

この記事は「転職の過程」と「その失敗から学んだこと」を書きました。
同じように病気で悩んでいる方のお役に少しでもなれば幸いです。

病んだ私が転職するまで

私は人と関わるのが苦手なタイプだった。
精神的にもそう強くはない。

結果として新卒後に病んでしまった。
心療内科に通院した。

「絶対にやめたくない」と思い踏ん張り続けた。
でも睡眠薬でも眠れなくなり3年で退職した。

少し休んでから仕事を探した。
病気のことを隠して入職した。

でも病気がバレないよう頑張りすぎた。
よくなりかけていたのに悪化した。
また辞めるしかなかった。

それからは面接で病気を打ち明けるようにした。

だけど反応は悪かった。
「なるほど…」
「うちは激務な方だし…」
「働くのは難しいかもですね…」

何度も不採用になった。

無職は色んな意味でプレッシャーだった。
早く仕事を見つけたかった。

また隠して入職した。
でも結局辞めることになった。
これを3回も繰り返してしまう。

伝えれば、仕事が見つからない。
伝えなければ、さらに悪化する。

引きこもった。

家族は静かに見守ってくれた。
でも「普通に働かなきゃ」というプレッシャーがあった。
働かない罪悪感があった。
妹の結婚式に出席できなかった(人生最大の後悔…)
肩身が狭かった。
負い目を感じ、家族と話すのも辛かくなった。
この先何十年も苦しまなければいけない。

絶望しかなかった。
そんな時期が5ヵ月ほど続いた。

でも転機があった。

転職サイトに登録した。
雑誌でもよく見る有名なサイト。

転職サイトの事務所はキレイなオフィスだった。
若い子たちが何人かいた。
みんな転職予定の看護師。
「若い人ほど希望する条件も多く、転職サイトに登録する傾向がある」と、あとで教えてもらった。

転職エージェントの担当者さんに会った。
30代の女性の方だった。
優しそうな方でホッと安心した。

(転職エージェントのTさん。笑顔が素敵なキャリアウーマン。)

個室に入り希望条件を聞かれた。
その時に、病んで辞めたことも相談した。

担当者さんも過去に同じような経験があったらしい。
親身になって聞いてくれた。

それからいくつかの病院をピックアップしてくれた。
気になる病院は一緒に見学に行ってくれた。
印象が良かった病院は、色々と情報を集めてくれた。

面接をすることになった。
病気のことは事前に伝えてもらった。
それでも良いという病院に面接に行った。
理解していただける面接官の方ばかりだった。
話もスムーズだった。

それでも職場は慎重に選んだ。
1か月もかかってしまった。

でもその結果、ずっと働きたい場所が見つかった。

持病は伝えるべきか?

伝えた方が良いと思う。

しかし、ケガや病気と言ってもさまざまある。
その中で伝えるべきものと、そうでないものがあるらしい。

ではどうやって分けるのか?
求職中の病気には2つに分類されるそうだ。

・仕事に影響しない(しずらい)
・仕事に影響する

「仕事に影響しない」のであれば、伝えないのもあり。
例えば一時的なケガや病気。
または慢性的であっても、持病を自分でコントロールでき、万が一症状が出ても対処方法を持っているようなケース。

「仕事に影響する」のであれば、伝えた方がいい。
精神的な疾患、慢性的な腰痛、後遺症のあるケガなど。

隠すあまり無理をして体を壊すことになる。
後でバレれば信用問題にもなる。
周りのスタッフからは「なぜ隠していたの?」と反感を買うことにもなる。
採用を決めてくれた面接官の方にも大きな迷惑がかかる。

面接で不利にならないのか?

もちろん面接ではマイナス点になる。
実際に私は何度も不採用となった。

しかし、それでも雇ってくれる職場は、やはり理解が得られやすい。
理解がある職場は、働くのがグンと楽になる。

私は転職エージェントのTさんを通じて、病気のことを事前に伝えてもらった。
面接には配属先の師長さんも出てきてくれ色々と聞いてくれた。
「シフトは配慮することある?」
「こんな業務があるけど大丈夫?」
「できない仕事ある?」

私は「月2回の通院日がある」「責任が重すぎると潰れやすい」「内気な性格であり職場になじむのは時間がかかるかも」と正直に伝えた。
その上で師長から「大丈夫じゃないかな」という評価を頂け、無事に内定となった。

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(職場で誕生日を祝ってもらった時の写真。右横の方がお世話になった師長さん。)

転職エージェントのTさんは大はしゃぎで喜んでくれた。
泣いてしまったら一緒に泣いてくれた。

私が働くには色んな条件があった。
条件にマッチする病院はほとんどなかった。
自分では見つけられなかった。
だから私の転職サポートは本当に大変だったと思う。
(Tさんありがとう。この場を借りて再度をお礼を申し上げます)
m(__)m

職場が病歴を知りたがるワケは?

これには複数の理由があるらしい。

まずは仕事への影響。
たいていの病院はギリギリの人数でやりくりしている。
その中で休職したり、できない業務があると死活問題となる。

また労災の保険料にも影響がある。
労災は利用者が増えれば、翌年の保険料が上がる。
誰かひとり使っただけでも、職場全体の保険料が上がる。
大きな病院ほど金銭コストが増えやすい。

さらに休職の影響もある。
休職期間中も給料が支払われる(約6割)
その給料は病院が負担しなければいけない。
働いてないのに給料を支払うのは、経営にとってやはり大きな負担になるらしい。
休職期間中は、代わりのスタッフを雇うコストも出てくる。
治療して復職できても「じゃあどこに配属させる?」「また休職するかもしれないのに担当を任せられない」という問題が出てくる。

また評判にも影響がある。
2018年の厚労省の発表によると「医療、介護」は、精神障害の労災が突出している。
こういった労災認定が続けば、企業はその名を公表される。
この悪評は非常に大きいらしい。
求人にも集客にも影響する。
だから企業は「労災隠し」をする。

病院側が病歴を知りたいのはこういった理由がある。
それゆえに採用には、かなり気を使っているらしい。

隠してもバレないのでは?

バレないこともあると思う。
しかし、バレると思っておいた方がいい。

面接では、休職歴や無職期間があれば突っこまれる。
もちろんウソを付くこともできる。
ただそういったウソは、不自然な矛盾が出やすく「嘘臭い…」と、何となく伝わる可能性が高い。
ウソを付きとおす話術があればよいかもしれない。
でも罪悪感は残ると思う。

また内定時の健康診断でバレる可能性もある。

働きだしてからは、業務中に症状が出て、バレる可能性がある。
もちろん自分では大丈夫だと思っている。
対策も練った。
けどイザその場面になると症状を抑えきれないことが出てくる。
そういったちょっとした違和感はすぐに伝わってしまう。
無理をしても隠し切るのは難しい。

転職エージェントには言うべきか?

言った方がいい。
もちろんコンプレックスを強く感じているようなときは無理する必要はない。

ただ伝えた方が楽になれる。
彼女らは、慣れている。
私のような「働くのに制限がある人」をよくサポートしているらしい。
相談しただけで気分も楽になる。

制限があっても働ける職場を見つけてもくれる。
病院との調整もしてくれる。

もちろん彼女らが「病気はお持ちですか?」と聞いてくることはない。
こちらから「実は…」と切り出すしかない。
勇気がいる。

でも言ってしまえば後が楽になる。

転職を振り返って

持病を抱えて働くのは辛い。

働ける職場も限られてくる。
周りの理解を得るのも難しい。

それゆえに転職活動は、かなり困難なものになる。

私は何度も失敗した。
同じように苦しむ人は大勢いると思う。

でも自分だけではどうにもならない時もある。
そんな時は誰かに頼ってみてほしい。

私は看護rooという転職サイトにお世話になった。
面倒見の良い担当者さんに出会えた。
感謝している。

もし本当に悩んでいるなら一度相談してみるといい。
登録するだけで手厚く面倒を見てくれる。
色んな相談にも乗ってくれる。

ハンディキャップがあっても、私のようにいい職場に恵まれる人が増えてくれると嬉しい。
看護rooの公式サイトへ

看護師が避けて通れない急変対応。後悔した体験談

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「どうか急変に当たりませんように・・・」
こんな風に急変に怯えている看護師さん、いませんか?

こんにちは、私はメディカル調査員の前田です。
看護師にとって、患者さんが元気になっていく姿が見られたら本望ですね。
しかしそんな患者さんばかりではありません。

患者さんの状態の悪化。
悪化からの死。
看護師を続ける上で、このような場面に何度も遭遇します。

その時に自分は正しい判断ができるのか?
患者を助けられるのか?
看護師の多くは、急変に対してこのような恐怖や不安を感じています。

そこで今回は、急変に怯えている看護師さんのために、急変に関する体験をまとめました。
看護師が経験した急変や、後悔したことをはじめ、
経験を通して学んだ急変の気づきポイントもまとめています。

これを読み終えた時、急変に対する気持ちが少し前向きになっていればうれしいです。

急変対応で後悔した体験談

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見逃し

仮名M・K
所属:内科

看護師2年目です。
急変には何かしらの予兆があると言われていました。
私はその予兆を感じることができず、急変を発生させてしまいました。

夜勤中、認知症の患者さんがいつもと違ってナースコールが多いな思いました。
なので、何回もナースコールのたびに伺ったのですが、認知症なので会話が通じず。
相手が何か言い立てて、こちらが受け流すという「作業」になっていました。

ですが、その2時間後、心停止していました。
原因は酸素が十分行き渡ってないことでした。
認知症だから仕方が無い、と思ってしまったことによる見逃しです。

ナースコールの多さときちんとアセスメントをしていれば気づけたかもしれません。
何かしら騒ぎ立てている患者さんでしたので、認知症だし仕方ないで片付けていました。
ですが、ナースコールの多さと応答から疑問を感じ、周囲に相談していればと未だに後悔しています。

指示内容を理解できませんでした

仮名:K・Fさん
所属:呼吸器科

看護師2年目で、初めて急変に遭遇しました。
日勤中だったので周囲に先輩看護師がおり、即座に報告しました。
その後、先輩の指示の元で急変に対応することになりました。

しかし、私も急変が初めてで、とっさの指示内容を理解できませんでした。
人工呼吸装置を装着していた患者さんの換気量低下アラームが鳴ったときです。
「チューブ確認!」と言われたのですが、チューブの数量を確認するものと思いました。

とっさに病室の外に走り出そうとすると、「何やってるの!」と怒られました。
DOEPでは、まず最初にチューブが抜けているかどうかを観察するとやっていたのに。
焦っていたのか、医療用のチューブを探しに外に出てしまいそうになりました。

結果的に先輩にしかられ、師長にも怒られました。
急変に落ち着いて対応することはできなくても、言われた手順くらい守りたい。
なので、振り返りを行い、再度DOEPの流れを確認しメモにして持ち歩いています。

周囲に迷惑をかけた

仮名:S・Wさん
所属:呼吸器科

看護師2年目です。
この前、急変に当たったとき自己嫌悪に陥りました。
それは、自分のせいで周囲に迷惑をかけたからです。

リザーバーの当て方が悪く、酸素化できず。
チームリーダーにものすごく怒られたうえに、先輩に取って代わられました。

焦ってきちんと状態を把握することもできず、悔やむことばかりです。
現在、師長と振り返り学習をし、振り返りの実行項目を作っています。

リザーバーもそうですが、器具の確認と使い方はしっかりと演習して確認をすべきだと考えました。
同じ道具を使うことは絶対にあると思うので、同じミスをしないように覚えたいです。

頭の中が真っ白に

仮名:A・Nさん
所属:産婦人科

助産師2年目です。
先日、初めての緊急帝王切開を経験しました。
その時、パニックになって怒られてしまいました。

日勤時に先輩と巡回中、部屋にいる患者さんが痛みを訴えてきました。
よく見てみると、顔面蒼白で貧血のような症状がありました。

それを見て「あ!」となってしまいました。
頭の中が真っ白になり、どうしようと困ってうろうろしてしまったのです。
先輩に「何してるの! ナースコール!」と怒鳴られ、はっと正気に戻りました。

その患者さんは常位胎盤早期剥離と診断され、緊急帝王切開が開始。
手術はうまくいき、母子共に健康でした。

しかし、先輩と状況を聞いた師長にかなり怒られました。
これからはパニックにならないように、あらかじめ研修へ参加するように言われました。

小まとめ

急変はみんな怖いものです。
新人や経験が少ないなら、なおさら怖いでしょう。
そして、遭遇したときに自分の未熟さで後悔してしまう人が多いです。

しかし、経験数が少ないうちがチャンスとも考えられます。
教えてもらえるうちに、スキルを身に着けるしかありません。

といっても、十分にスキルを身につけた先輩でも急変は怖いものです。
次は、先輩たちの後悔を紹介します。

何度経験しても急変は怖い

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異動したばかりで判断ミス

仮名:E・Kさん
所属:循環器科

看護師7年目、整形外科から循環器科に異動しました。
異動したてだったのもあり、判断ミスをしました。

異動してすぐの夜勤の時の話です。
患者さんが突然苦しみはじめたので、応援を呼びすぐモニターを準備し確認しました。
その時心電図モニターは、一見正常に動いているように見えました。

というのも、私は慣れない心電図の読み方を覚えている最中でした。
整形外科ではモニターはほぼ使いませんでしたし、異常波形も見たことがありませんでした。
なので、正常値を示していると判断しました。

なので、心電図モニターは異常なしと報告しました。
血圧も問題なし、機械は正常値を示しました。

しかし、応援で駆けつけた別のナースが対応を始めると仰天しました。
「PEA! ちゃんと触知したの!?」
すぐに胸骨圧迫が始まり、患者さんは救われました。

本来であれば、すぐに胸骨圧迫が必要な状況でした。
ですが、自分の報告によって遅れが生じ、死亡リスクが高まりました。

結果的には患者さんは助かりましたが、間違った報告が間違った対応を引き起こします。
また、慣れてないなら、7年目なりの行動のやり方があった。
間違いやすい症例を頭に入れて置くことはすべきでした。

久しぶりの急変対応

仮名:S・Oさん
所属:内科

看護師9年目です。
恥ずかしながら、久しぶりの急変対応で焦ってしまいました。

病棟を見て回っていたとき、全身けいれんの患者さんを発見。
とっさに、ナースコールを押したものの、救急カート持ってくることを言われるまで気づけなかった。

回復期なので、急変はあまり想定していなかった。
油断していたので、研修に行き再度流れを確認する。
今後は気を引き締めていきたい。
この一件は、かなりショックだったのでずっと覚えていると思う。

やってしまった

仮名:I・Fさん
所属:外科

看護師7年目です。
患者さんの急変時、つい新人さんを怒ってしまった・・・・・・。
かなり後悔しています。

というのも、急変の時はベテランでも焦ってしまいがちです。
夜勤の時、心電図モニターが鳴っていて、急変を確認したときのことです。
Spo2も低く、患者さんの元へいって対応を開始しました。

しかし、いつまで経っても新人が来ない。
ようやく来てもおろおろするばかりでモニターの準備も、声かけもできない。
思わず「いいよもう、代わって!」と怒鳴りつけてしまいました。

結局、一段落して新人を探すとナースセンターで泣いていました。
焦っていたとはいえ、やってしまったと後悔しました。
うまく新人を使えなかった自分が悪いので自分も反省し、今度はやらないと誓いました。

慣れることもある

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看護師の中には、急変に慣れてきてしまう人もいます。
慣れというのは怖いもので、人間自然と楽な方へと流れていきます。

最初は緊張感を持って、手順を確認します。
だが、慣れというのは次第にそういった手順を怠るようになります。

急変が起きたときも、「あ、はいはい急変ね」といつも通りに準備する。
そうすると、対応が流れ作業になり、手順をすっ飛ばしたりすることもあるでしょう。
その結果リスク管理が甘くなり、ミスをして焦って対応を間違えることもあります。

慣れてきたなと思ったとき。
改めて研修に参加したり、受け持ちの患者さんが急変を起こした場合のシミュレートも大事です。
何事も、多少不安がある方がチェックに力がはいりますね。

急変は急には起こらない

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急変が起こる前に前兆があると言われています。
みんなが感じた急変前の異変をまとめてみました。

呼吸が速い

仮名:K・Rさん
所属病棟:呼吸器科

日勤の時のことです。
受け持ちの患者さんのところへ行くと、呼吸が浅く早くなっていました。

しかし、バイタルなどは異常なしという結果で気道は開存しています。
だけど、おかしいなと思っていたら、確実な呼吸が成立してないのではと思いました。
急変の判断をし、応援を呼ぶのと、利尿薬とドブタミンを使用しつつケアを行いました。

その患者さんは、受け持ちだったので違和感があり、判断できました。
こういったことがあると、自分の中の違和感に対して正直になろうと思います。
何かあってから動く、よりか何かある前に、動きたいです。

いつもと違う姿勢

仮名:K・Rさん
所属病棟:外科

申し送り時に、気になることを言った子がいました。
「なんだか患者さんが、いつもと違う姿勢でテレビを見ていました」
些細なことだけど、気になって見に行ってみると急変の前兆でした。

というのも、患者さんによればいつもと違う姿勢だったのは呼吸が苦しいからだったらしい。
アセスメントの結果、努力呼吸をしていると判断し報告しました。

結果的に、患者さんは助かりました。
この件を受けて、どんなに小さなことでも見逃さないようにしようと思いました。

あまりにも小さい変化

仮名:M・Fさん
所属病棟:内科

患者さんにSp02値の低下がありました。
あまりに小さくて、規定範囲内に収まっていました。
でも、一緒にいた看護師と嫌な感じだねと話すなど、なんとなく予感がしました。

念のため、師長に相談したがその場は観察になってしまいました。
あまりにも小さな低下なので、師長は気にかけなかったようです。
しかし、日勤が終わる直前に、血圧アラームが鳴り急変が発生しました。

気をつけていたので、急変自体はすぐに落ち着いて対応できたと思います。
だけど、事前に手を打てば急変が起こらなかったんじゃと感じました。
今後は、どんな小さな疑問も、複数の人に相談してみようと考えています。

その他にもこんな異変がありました

  • 普段の様子との差異。皮膚がチョット白いとか青いとかの違いに気づいた
  • 検査で正常値を示さない
  • 立つとき、立ちくらみのような症状が出ていた
  • 顔色が悪い
  • 話しているとつっかえるような感じがした
  • ブランチテストの結果、赤みに戻るまでの時間に違和感
  • 脈拍が弱い、もしくは早い
  • 苦しそうに呼吸をしている
  • 発汗していた
  • 呼びかけに返事がない、もしくは返事をするときの状態が不穏
  • 嘔吐感があると訴えてきた

まとめ

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急変が起きたとき、看護師のプレッシャーが最大になります。
どんなに気をつけていても、予兆を感じ取れても突然起こってしまうからです。

急変に初めて遭遇したとき、誰もがうまく動けるわけではありません。
先輩たちは、不安や怖さがあるから、努力でおぎなおうとしてきました。
表では何でも無い顔をしていても、裏では必死に勉強している方が多いです。

けど、ピンチは自分が成長する最大のチャンスです。
新人看護師にとっては、ここが看護師を続ける上での山場の1つとも言えましょう。

だからといって、いきなり新人を急変対応に放り出すのは危険なことです。
日ごろ、チームでの急変ショミレーションを行ったり、急変後の反省会や、先輩のフォローがある。
その結果、1つ山を越えたときの達成感は大きいでしょう。

また、急変が起これば、病院の善し悪しも見えてきます。
ある意味、新人にとっては自分のいる病院を見極めるチャンスかもしれませんね。

看護師の離婚体験談。他人事ではすまされない5つの原因。

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看護師は離婚率が高い職業だって知ってますか?

実は私も離婚経験のある看護師です。
周りを見ても結構バツイチの看護師って多いんですよね。

でも出来れば失敗したくない!
結婚生活も、看護師の仕事も、うまくやっていきたい!
現在うまくいってないけど、なんとかしたい!

そんなみなさんのために、離婚経験のある看護師の体験談を集めてみました。
先輩たちの貴重な体験から離婚の原因を理解して、出来れば同じ間違いは避けたいですね。

甘えすぎ・任せっきり

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仕事の愚痴はほどほどに

H.Eさん(31歳)
民間病院

元旦那は優しい男性だったので、いつも職場の愚痴を聞いてくれていた。
職場の人間関係が良くなかったこともあって、コミュニケーションに飢えてた私。
長い時は小1時間話し続けることもあった。
最初は苦笑いしながらも付き合ってくれていたので、うまくいくと勝手に思っていた。

だけど、夫婦の会話といえば私の仕事の愚痴ばかりで、どんどん雰囲気も悪くなっていった。
元旦那の対応も月日が経つうちにおざなりになってきて、そのことで私が腹を立てて揉めることもしばしば。

ある日、いつものように私が感情にまかせて愚痴を言い始めた時。
元旦那がパソコンに向かってめんどくさそうにしているのがアタマに来て、
「ちゃんと話を聞いて」
と怒鳴ったら、大きなため息をついて
「もうつかれた。離婚しよう。」
と言われた。

もし自分が逆の立場だったらって少しでも考えることが出来たら、もっと自制してたと思う。
毎日自分が旦那の愚痴を聞かされてたらもっと早くに爆発してた。
甘えてた。
本当に悪いことをしたと思う。

家事を押しつけ、やってくれることを当たり前に思ってた

K.Sさん(28歳)
公立病院

元旦那はマメな人で、家のことは何でもやってくれていた。
私は仕事が好きだし、仕事を頑張る私を応援すると言ってくれていたので、それに甘えてた。

最初のうちは感謝も伝えていたと思う。
だけどそのうち当たり前だと感じてしまうようになって、やってくれていることに完全に依存してた。

一人暮らしが長い人だったので、料理はもちろん掃除洗濯なにもかも卒なくこなしてくれる人だった
そして少しも家事に協力的でなかった私に対して、ある時元旦那が、
「僕は家政婦じゃないよ。別れましょ。」
と寂しそうに言った。

家事に協力的でない旦那が奥さんに別れを切り出されるって、フィクションの世界だと思ってた。
まさか、家事に協力的でない妻が旦那から別れを切り出されるとか、正直恥ずかしい。

売り言葉に買い言葉で別れることになったけど、本当に自分には出来すぎるくらいの人だったと今では後悔してる。
家事の分担はちゃんとしておくべき。

仕事中心の生活

J.Tさん(35歳)
民間病院

自覚してます。
完全なワーカホリックです。
仕事してないと落ち着かないというか、不安になってしまいます。
家に仕事を持って帰るのも当たり前ですし、休日の勉強会や研修も喜んで参加するくらいです。
仕事が趣味くらいの感覚だったので、夫との感覚のズレは間違いなくあったと思います。

夫の理解はありました。
だから、あまり気にすることなく、結婚前と同じ働き方を続けていました。
ただ、今から思えばその理解というのも、我慢してくれていたんだなと感じています。

夫の事は大切でしたが、看護師の仕事一筋でやってきましたので、どっちを選ぶかと言われたら迷わず仕事と言ってしまうような人間でした。
ただでさえ、シフト勤務の都合ですれ違いが多い生活にも関わらず、一緒にいても専門書開いて机に向かってたりして、何かとイライラピリピリしていましたので、かなりストレスを与えていた気がします。

落ち着いたら子どもを考えようと言ってくれていた夫でしたが、私が非協力的でした。
とにかく仕事ばかりが中心の毎日で、面倒なことはすべて夫任せにしていたことが、離婚に繋がったと思います。
「忙しいからまた今度」というのが口癖だった自分。

仕事中毒を言い訳に夫に甘えていました。
夫のこともちゃんと考えて、プライベートとのバランスを考えるべきだったと思います。
一緒に生きていくために結婚したんですから、仕事への考え方や働き方を変える努力は必要でした。

離婚しても困らない経済力

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旦那より給料が多いことで揉めた

I.Kさん(27歳)
公立病院

結婚して家計を一緒にしたタイミングで、お互いの給与事情が判明。
主人より私の給与が高かったんです。
それもかなり。

その時の主人は、かなりショックを受けていたようです。
そこで、看護師の給与は夜勤があるからとか、昇給がほぼないとか、すぐに頭打ちになるとか、よく言われてる話をして取り繕いました。
主人も笑ってましたし、「俺も頑張らなくちゃな」と言ってくれていましたので、そのままうまくいくと思っていたんです。

ですが、それから事あるごとに、私の収入が自分より高いことについて主人が愚痴るようになりました。
ここは自分が押さえないとと思っていましたが、収入なんてそう簡単に変わるものじゃありません。
それよりも「頑張らなくちゃ」と言ってくれたのに、家事に対して全然協力的でないことの方が私は嫌でした。

ある時ふとしたはずみで、
「給料少ないんだから家事くらい手伝ってよ!」
と言ってしまいました。

それから夫婦関係はどんどん悪化して、結局関係の修復は出来ずに離婚。
言ってしまったことは取り消せないから、もう少し気遣いをするべきだったと後悔しています。

アドバイスをしたら大喧嘩

H.Oさん(29歳)
民間病院

自分は職場でも頼りにされてる方だし、仕事は出来る方だと思ってる。
旦那はとても温和で優しい人だが、とにかく要領が悪いし、見ていてイライラすることも多い。

毎日遅くまで本人なりに一生懸命頑張っているんだろうが、会社での評価はあまりよくないらしい。
そんな状況から何かと愚痴が多い生活になってきてた。

最初はこちらもしょっちゅう愚痴を聞いてもらっていることもあって、そうかそうかと聞いていた。
でも次第に「それはあなたの仕事の仕方が悪い」と思うようなことが増えてきて、かなりイライラが溜まってきてた。

そんな時、つい「それはあなたが◎◎すべきでしょ」と言ったことで大喧嘩になった。
旦那のプライドを傷つけたのかもしれない。
一旦は落ち着いたけれど、それからは何かあるごとに衝突するように。
女は共感、男はアドバイスって言うけど、仕事のことでとやかく言うのは絶対にダメだと思った。

でも、どれだけプライドがあっても仕事出来ないことに変わりはないし、事あるごとに衝突するのも疲れるから離婚した。
そもそも性格的に合わなかったのかもしれないけれど。

おせっかいが過ぎた気はしている。
私も自分の仕事にはプライド持ってるし、とやかく言われたら同じようにブチ切れるかもしれないと今では思ってる。

家事に対する夫の理解や協力がない

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家事に協力的でない夫

J.Nさん(25歳)
民間病院

結婚して二人で生活していく上で、子どもや老後など将来のことはやっぱり考えました。
そうすると、やはり金銭的な不安はありましたので、共働きを続けることに。

一緒に暮らし始めて一番の失敗だったのは、「家事は出来る方がやる」という曖昧な分担です。
結婚当初の頃は気を遣って、それなりにうまくいってた気もします。
ですが時間が経つに連れて、結局どちらも自分の忙しさを理由に、めんどうなことは相手に押し付けるようになってました。

当然部屋は散らかるばかりだし、掃除もされておらず、洗濯物もたまり放題。
「出来る方」というより「根負けした方」がやるという感じになってしまって、最終的には私が嫌々やることが多かったです。
「忙しいのはお互い様」という思いやりから決めたことなのに、こういう状況が続くとさすがに私もイライラしてしまって、彼にキツく当たるようになりました。

私の「何でいつも私ばかり」と彼の「出来る方がやるって決めただろ」の平行線な会話ばかりで、具体的な対策がされないまま、気付いた時にはもうすっかり気持ちが冷めてしまっていて、私から離婚を切り出しました。

お互いもう少し相手に譲歩したり、「食事を作ってもらったら、洗い物はする」とか「風呂掃除をしてもらう代わりに、トイレ掃除をする」などの具体的なルールを決めることが大切だったんじゃないかと思います。

亭主関白という形にごだわったダメ旦那

F.Sさん(29歳)
クリニック

仕事は出来る人だったようですが、家事全般まるでダメな旦那でした。
「男は仕事」というプライドがあったようですが、私に何もかも押し付けてプライドもクソもありません。
何かと言うと、あれを取ってこれを取ってと家で私を使おうとするんです。

最初は好意でやってあげていましたが、次第にめんどくさくなっていきました。
感謝もなければ、それが当然のことのように思っているのか、旦那の思い通りにしないとすぐにイライラを顔に出す始末。
本人にとっては妻が家事をすることは当然のことだったみたいですが、毎日が本当にストレスでした。

こんな人との間に子どもでも出来たら、子育ても任せっきりにされるに違いないと思って別れを切り出しました。
あれこれ言って引き止められましたが、完全に冷めきってしまっていたので、そのまま離婚。

子どもがいたらまた少し違っていたかもしれませんが、もう少し協力的でいてくれても良かったんじゃないかと今でも思います。
そして、そのように仕向けることが出来なかった私にも責任があったなと考えたりもします。
上手にコントロール出来ていたら、こんなことにはならなかったかもしれません。

選ぶパートナーを間違えた(ダメンズ)

rikon (1)

男を見る目がなかった

A.Mさん(24歳)
公立病院

どうしようもない男と結婚してしまいました。
いや、もちろん離婚しましたよ。
離婚の原因は彼の浮気なんですけど、それよりも自分が男を知らなすぎたことも原因かなとも思ったり。

看護師になるのが目標で、学生時代めっちゃ忙しかったし、恋愛だのなんだのそんなヒマなかったです。
そんなわけで、浮ついたこと何にも経験しないで社会に出ちゃったから男を見る目がなかったかもしれません。

出会いは合コンでした。
第一印象は特に意識しなかったんですが、彼からものすごいアプローチされて、一緒に過ごしてると何か良い人っぽくて、付き合い始めました。
財布忘れたから払っといてとか、お金貸してとかから始まって、教科書通りのダメンズでした。
今から振り返れば、いろいろおかしいって思う要素しかないのに、普段接している患者さんたちから比べたら、五体満足で健康でいる人だし、優しくしてくれるからそれでいいみたいな変な感覚で見ちゃってましたね。

私の収入に頼り切ってる状態で同棲し始めて、そこから結婚したわけですけど、今でも何であんなのと結婚しちゃったんだろうって私の黒歴史です。
夜勤の時に具合が悪くなって、点滴してもらって早退したら、知らない女が家にいました。
ドラマみたいでした。

痛い目みた分、次はしっかりと選り好みしたいと思ってます。

私の収入をあてにして働かずにギャンブル

E.Cさん(33歳)
民間病院

旦那が仕事を辞めて帰ってきた。
私の収入でしばらく生活させてくれって。
家族なんだし辞める前に相談してよとは思ったけど、それなりに稼いでるし何とかなるとは思った。

旦那はそれまで普通に働いてたし、どこにでもいる常識的で優しい人だった。
はずだったんだけどな。

最初のうちは家事やってくれてたし、自分が稼げば問題ないって思ってた。
夫婦の役割が逆になってる家が増えてるって話もよく聞いてたから、うちもそうなっただけってくらいに感じてた。

「しばらく」って話だったはずが、一向に働きに出ようという気配が見えない。
そのうち家事もあんまりしなくなって、完全に居候の体になったころ、旦那の借金が発覚。

働かないならせめて家でおとなしくしててくれたらいいのに、まさかのギャンブルで小遣い溶かしてた。
バレたくなくて消費者金融から借りて雪だるま。
バカバカしくて夫婦やめた。

仕事つらいなら私の収入をあてにしてくれていいとは思っているところあったけど、ギャンブルに消費されるために働いてないし。
まったく私の結婚生活なんだったんだって思う話。

夫婦の時間が取れない・仕事中心の生活

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一緒にいることが稀な結婚生活

C.Wさん(28歳)
民間病院

結婚して一緒に住み始めたわけですけど、離婚する時までほとんど一緒に過ごしたことはなかったです。
原因は私の夜勤がある不規則な生活と、夫の過剰な勤務時間。

私は三交代のシフトでしたし、休みの希望もよっぽどのことがないと受け入れてもらえないような状況。
夫は夫で、朝早くから出て終電で帰るような毎日でした。

最初はそれでも、お互い仕事だし仕方ないっていう認識がありましたので、何とかなる気がしていました。
でも、やっぱり圧倒的に一緒にごはんを食べる機会が少なく、一人暮らしとあまり変わらない生活にはうんざり。

2年も経たないうちに、夫から
「一度お互いよく考えよう」
と切り出されたことをきっかけに、無理するくらいなら別れようということで離婚。

お互いに一生懸命予定を調整してデートしてた結婚前の方が、まだ接点があったように思います。
せっかく合った休日も、お互い疲れ切ってしまっていて、外へ出ることもほとんどなく、何のために一緒になったのか分からない結婚生活でした。

休日を合わせるような努力や、日頃のコミュニケーションをもっと取るような工夫は絶対に必要だったと思います。
夜勤で疲れていても、一緒にごはんを食べる努力はしても良いと思える関係を築けたら良かったな。

コミュニケーション不足

A.Yさん(31歳)
民間病院

生活リズムが違うのですれ違いになること、それと休日が合わないことはお互い理解の上で結婚したつもりでいました。
お互い好きに生活して、帰る場所だけ同じという生活。

どことなくですが、結婚してからコミュニケーションが減ったのには気付いてました。
だからといって、これといった不便も感じていませんでしたので、対策はしませんでした。

主人も多忙な人で、平日は朝早くから終電前までの勤務。
同じ家に帰っているはずなのに、シフトの都合で丸四日間顔を合わせないということもありました。

結婚して3年目に、久しぶりに顔を合わせた主人から、
「一緒にいても家族だと思えない。一度リセットしたい。」
と言われ、別居してそのまま離婚。

コミュニケーションが足りなかったとはいえ、まさか離婚を考えているなんて思いもしませんでした。
もっと努力して一緒に過ごす時間を作っても良かったんじゃないかと後悔しています。

実は、同棲のままでいた方がお互い幸せだったんだろうなっていうのが本音です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

看護師の離婚の原因は大きくわけて5つ。

  • 甘えすぎ・任せっきり
  • 離婚しても困らない経済力
  • 家事に対する夫の理解や協力がない
  • 選ぶパートナーを間違えた(ダメンズ)
  • 夫婦の時間が取れない・仕事中心の生活

総じてコミュニケーション不足というところに行き着く気はします。
ですが、離婚を決断出来てしまう経済力や気の強さも原因としては強いですね。

ちなみに私の離婚原因も、仕事中心だったことと夫の理解がなかったことでした。
でも、その経験を活かして再婚した今は、きちんとコミュニケーションを取るように努力しており、今はうまくいっています。

看護師として働いている以上、あなたもこれから同じ問題と向き合う可能性はあります。
ここで見てきた体験談の看護師たちの姿は、もしかすると未来のあなたの姿かもしれません。

私も自分が離婚するまでは、自分がそうなるなんて想像もしませんでした。
他人事と思わないで、問題がまだ小さいうちから、しっかりと向き合いましょうね。

病院ごとで違う看護師の教育方法…教育体制の種類とメリット・デメリット

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新人看護師のみなさん、新しく入職した病院でどんな教育を受けていますか?

指導者の看護師が怖すぎてもう行きたくない。
ピリピリしてて気軽に聞ける雰囲気じゃない。
基本放置されてる・・・
課題出すぎもいやだけど、出なさすぎも成長できない。

こんな風に感じている人、今の教育体制で大丈夫ですか?

初めの1年は、新人にとって大きく成長できる期間。
どんな教育体制の中に身を置けるかはとても重要になってきます。

ここでは、それぞれの教育体制の特徴を、実際の体験談とともに紹介しています。

看護師の教育いろいろ

看護師の教育は主に3つがあります。

プリセプターシップ、チーム単位での教育、ジョブローテーションです。
3つともそれぞれ特徴的な教育となっています。

教育制度の違いで、メリット、デメリットが発生します。
それらを一つずつ解説していきます。

プリセプターシップ

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新人看護師は、プリセプティと呼ばれます。
プリセプティは、プリセプターからマンツーマンで指導を受けます。

プリセプターは3-5年目の看護師が選ばれます。
プリセプティと年齢が近く、新人の気持ちが分かるという理由です。
プリセプターは自分の担当する部署をプリセプティに仕事を通して見本を示してくれます。

例えば、アセスメントや看護技術、対人関係や病院のサービスの仕組み、自己管理など。
看護職にとって大事なことを広範囲にわたってフォローしてもらえます。
プリセプティにとっては、大事な看護師一年目を支えてくれる重要な制度です。

メリット

まずは、新人教育の進み具合が把握しやすいです。

プリセプティにとって、今自分がどういうスキルを身につけて、どういう段階にいるのかというのは把握しづらいです。
ですが、プリセプターから色々教わることによって、自分の現状というのを把握しやすいです。
結果、何が足りないのか? どういった学習が必要なのかをすぐに知ることができます。

次に、マンツーマンで安心できることです。

プリセプティにとって病院一年目が色々不安がいっぱいです。
なので、プリセプティにプリセプターが付くことによって病院に溶け込む橋渡しをしてくれます。
さらに、プリセプティはプリセプターと距離が近いので相談しやすいのが特徴的です。

プリセプティにとってはせっかくの看護師デビューです。
その1年目を支えてくれる先輩がいると心強いのではないのでしょうか。

デメリット

まず、相性が悪いと破綻します。

マンツーマンであるということは、お互いの相性が悪いと関係がこじれることがあります。
それは、プリセプティにとっては多大なストレスとなり、病院に行くのも嫌になります。

そして、依存度が大きいと新人の独立が遅れます。

プリセプティがプリセプターに依存しすぎても問題は発生します。
頼りすぎた結果、プリセプティがいないと何もできないという状態にもなります。
そうすると、プリセプターがいないとき何をしていいか分からず混乱することがあるでしょう。

近くに先輩がいてくれたからよかった!

仮名:N・Rさん
病院タイプ:民間病院
看護歴 :1年目

プリセプターシップのお世話になり、無事1年を迎えることができました。
看護学校を卒業してあこがれのICUに就職、ばりばりやれるぞと思っていました。
しかし、一年目にも満たない自分は現場のことが分からず何をしていいかよく分かっていませんでした。

けど、プリセプターの先輩が付いてくれて、ツーマンセルでICUのいろはを教えてくれました。

今現場がどうなっていて、自分がどう動くべきなのか、何をするべきなのか。
そうやってICUについて一緒に教えてくれたので、なんとか1年がんばれました。
困ったときに相談できる先輩が近くにいるのはとっても心強かったです!

思えば、いきなり新人が活躍するというのは難しいですよね。
次の目標は夜勤を一人でできるようになることです!
丁寧に教えてくれたプリセプターの先輩に追いつけるように頑張ろうと思います。

お互いの相性が悪くて最悪のデビューに

仮名:M・Iさん
病院タイプ:大学病院
看護歴 :1年目
教育に不満だらけの新人です。
私の就職した病院は、教育制度が充実しているというのが宣伝文句でした。
なので、しっかり教育してくれるこの病院で頑張ろうと思っていました。

しかし、実際はすぐに辞めました。
それは、プリセプターとの相性が最悪だったからです。

あまりはっきりと言っていただけないプリセプターだったので、はっきり言ってくださいと何回も言いました。
けど、もごもごと口を動かすだけで全然わかりません、正直不快でした。

確かに、伝えたりすることが苦手な人がいるのは分かります。
でも、「最近の新人はうるさい」と先輩たち同士でしゃべっていたのを見て一気に気持ちが萎えました。

チーム支援型教育

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特定の指導者を置かずにチーム全体で指導する方法です。
チームリーダーを中心に、新人を各自の得意分野からバックアップしていきます。
例えば新人1人に対して、チームリーダー、実地指導者、2-3年目、5年目以上というチームを編成します。

リーダーは全体の統括をこなし、実地指導者と新人の状態を常に把握し指導方針を検討します。
実地指導者は、技術や知識の指導や病棟のことを教える人です。
2-3年目は新人と距離の近い相談役となります。
また、5年目は実地指導者と新人の技術・知識のフォローに回ります。

こうして新人を見守る体制を整え、新人看護師をチームの一員として扱います。
新人が分からないことや困ったことがあればすぐに助けることができる即応体制を組織する。
それがチーム単位での教育となります。

メリット

まず、新人の状態を共有しやすいです。

チームが新人の現状を密接に把握しているので、新人に対してのフォローがしっかりされます。
なので、インシデントの発生など、トラブルの発生率がさがります。

例えば、実地指導者が休みの時やリーダーが不在な時など。
新人にとって不安な状況でも相談相手がおり、常にチームがバックアップしてくれます。
新人を孤立させずに、チームの一員として面倒を見ることが大事です。

最後に、スキルが多く身につきます。
複数の疾患に対して、チームの中のAさんはAの疾患、BさんはBの疾患が得意だとします。
新人にとって、Aの疾患とBの疾患どちらも教えてもらうことができる利点があります。

デメリット

まず、連携が維持できなければ教育機能が停止します。

人間関係というのは、壊れたら修復しにくいです。
チーム間で新人に対する嫌悪感があると、新人の孤立が発生します。

新人看護師にとってチームは頼れる存在です。
ですが、チームの意思疎通がうまくいかないと、孤立した新人が現場に放り出されます。

なぜなら、孤立している新人の面倒は誰も見ませんが、仕事である以上は現場に行かなければいけません。
それは、新人にとって多大なストレスで、新人の早期離職につながります。

そして、情報共有の不徹底です。
情報共有がされないと、新人は同じことを何度も教わるといったことが起こります。
結果、新人にとっては放置されたという怒りが強くなります。

親身になって教えてもらえた

仮名:E・Nさん
病院タイプ:大学病院
看護歴 :2年

チーム支援型で看護師デビューしました。
元々希望していた科を違う科に配属されるという自体になりました。
最初は不安が大きかったです。

しかし、チームの皆さんと関わることによってその不安が解消されました。
それは、親身になってチームの人に色々教えていただいたからです。
点滴や採血を実際やってみると分からないことが多く、大変でしたがなんとか形になりました。

最初、チーム制というのは見ない制度だなぁと思って不安でした。
でも、分からないことがあるとすぐに助けてもらえるし、相談できる人がいるのがよかったです。
こんなに素晴らしい制度があるならもっと広まって欲しい。

情報が共有されず同じことを教え続ける

仮名:T・Rさん
病院タイプ:民間病院
看護歴 :1年目

看護師として転職した先でチーム支援制度という研修を受けました。
プリセプター制度を希望していた自分にとって、驚きの制度でした。
しかし、チーム支援を受けてみてこの制度はダメだと言うことが分かりました。

確かに、この制度は先輩看護師が新人を把握し、的確にアドバイスをそれぞれの立場から行います。
でも、自分の状態は全く把握されていませんでした。
1つの疾患に対して、「これ、先週教わりませんでしたか?」「あれそうだっけ? まぁもう一回やっといて」となります。

新人の状況を把握せず別々の人が同じことを教え続けるチームでした。
病院自体が忙しいのか教えるとき以外は放置されています。

なお、メモと学習状況は報告し、疾患に対してはケアできていました。
そういう状況なので、結局何も定着しないまま1年が過ぎていきどうしようかと思っています。
せっかくのチーム制、指導状況を把握してないのはいかがかと思います。

ジョブローテーション

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ジョブローテーションは、希望した部署へ配属される前後に、一定期間さまざまな部署を経験する制度です。
期間は一部所につき数日から数ヶ月というところもあります。
新人はその部署の担当に付いて、部署に関する研修を受けます。

管理職目線で見れば、ジョブローテーションは病院内のスタッフの交流の発展となり得ます。
また、他部署の特徴を知っておくことで、それぞれの部署との折衝などが円滑に行えます。
新人にとっては、自分に合う領域の確認や、新しい技の発見、院内全体の理解などといった複数の効果か期待されます。

メリット

まず、幅広いスキルを体験できます。
多数の部署の経験を積むことは、希望の部署が向いてるかをより知ることができます。

ほかに何が自分に向いているかを体験でき、選択肢が増えることは大きなメリットです。
すでに強く希望の配属先がある場合でも、他部署の疾患を把握しておくことは悪いことではありません。

そして、職場になじみやすいです。
ほかの部署のスタッフと顔見知りになることで、交流する機会が生まれます。
そうすることにより部署外と交友が生まれたり、思わぬフォローをしてもらえたりします。

デメリット

まずは、学習が中途半端になりがちです。
現状の部署に慣れる前に、次の部署に移ってしまう可能性があります。

結果的に十分な学習ができません。
それ以外にも、人間関係が築かれなかったり、その部署がよく分からないまま次へ行くことも。
個人個人によって習熟度は違うので、期間に関して難しい課題です。

そして、学習の度合いに差が付きます。
ローテーションが選択制だった場合ローテーションしなかった同期に置いて行かれます。

ただし、スキルや着眼点の成長があるので、なり得る場合がある、といった程度です。
単純に一つのスキルを磨く出発点が違うという点で、影響は個々人の間から出ません。

良い刺激になった

仮名:E・Wさん
病院タイプ:大学病院
看護歴 :1年

ローテーションが卒後研修としてある病院です。
私は、ローテーションはとても良かったと思います。
というのも、手術やPTCAといった普段目にする機会のない部署を経験できました。

特に手術室では器具の出し方から看護師の動き方まで見学できました。
普段とは違う雰囲気の中、てきぱきと実務をこなす先輩方をみて驚きました。

だから、ジョブローテーション制度は面白いです。
普段触れない部署や人と会うことができるし、違うことに触れるのは言い刺激になりました。
モチベアップにもなるので機会があればまたローテーションしてみたいです。

同期に置いて行かれた

仮名:I・Uさん
病院タイプ:民間病院
看護歴 :2年目

ローテーションするかどうか選択することができる病院でした。
私はローテーションを選択しました。
なぜなら、病院内の部署でいろいろな経験を積みたいと思っていました。

しかし、ローテーションしなかった同僚にスキルで置いて行かれました。
ローテーションはほかの部署のやっていることを把握し、病棟全体の回転に貢献できます。
でも、自分が受けた研修は分からないまま次へ次へと流れていく形ばかりの研修でした。

その結果、同じ時期に同じ科に入った同僚にスキルで抜かれてしまい、不満しかありません。
どうやって取り返すのか、そればかり考えています。

教育体制が整っているか?

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どのような体制を採用したとしても、きちんと人が回らなければ機能しません。
教育体制がしっかりしていることは、新人にとって大きなメリットとなります。

例えば、医療ミスの防止につながり、それが安心となり職場へと定着となります。
その結果、スキルアップを目指すことができ、そこからキャリアアップへとつながっていきます。
つまり、教育体制が整っているところは職場内で良い循環を生み出します。

ですが、形だけの教育であればどうでしょう?
医療ミスが起こりやすく、それが不安となり職場への定着率が下がります。
その結果今いる看護師にまで影響をあたえ、新人にとって安心できない環境ができあがります。

結局、最初述べたように人が回らなければ教育体制は機能しません。
制度ばかり良くても運用するのは人です。
人の行動が慣習を作り、慣習は次の新人のための環境形成を補助します。

新人看護師の方には、是非その病院の教育体制も見て行き先を決定してみて欲しいです。
今の自分の教育環境はどうですか? 
改めて見直してみるのも良いでしょう。

指導者をフォローする人がいるか?

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制度を整えた、人を整えた。
では、整えた人・・・・・・新人の指導者をフォローする体制はどうでしょうか?

プリセプターシップを例にすると、プリセプターは新人教育に大きなリソースを割きます。
リソースを割いた結果どうなるでしょうか?
プリセプター自身の学習時間の低下や、残業の発生などデメリットが多くないでしょうか?

看護師3年目から5年目はまだまだ勉強したり無いこともあるし、やりたいこともあるでしょう。
プリセプターは今までの学習の再発見と、定着というメリットはあるもののデメリットも発生します。

そういったデメリットを解消するために、指導する立場の人のフォローは大事です。
あらかじめ抜けたところの人員を補充しておくとか、教育の時間の短縮のためのマニュアルを整備するなど。
新人教育のためのインフラ作りの中に、指導者へのフォローを盛り込んでおくことが大事です。

指導者以外に相談できる人がいるか?

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新人にとって、どのような制度であれ指導者がつき良き相談先となるでしょう。
しかし、相談先は一本化してしまって良いのでしょうか?
複数の相談先があると、新人にとって安心できる環境ではないでしょうか?

チーム支援制度に見られるように、指導者以外にも相談者を置くことが新人看護師にとって安心できます。
看護師も人間なので、指導者には相談しにくいことというのもでてくるでしょう。
あるいは、指導者が忙しそうにしていると聞きづらいというのがあると思います。

そういうときに役に立つのが、ほかの看護師の存在です。
そして相談された側も指導者と情報を共有することによって、新人をフォローできます。
なので、指導者以外にも新人が相談できる人員を配置するのは重要なことです。

まとめ

あなたの職場は人を育てたいと思っていますか?
これからは職場の「人を育てること」への意欲が新人看護師にとって大事になってきます。

教育制度には主に3つの種類がありました。
自分に合う教育方法を選ぶというのもこれから必要になります。

今の教育に理不尽さを感じたり、不満や不安が強いのなら、他の職場や教育体制をのぞいてみましょう。
これからの看護人生がどうか辛いものではありませんように!

看護師仕事との両立が難しい現状とみんなの改善策

ryoritsu

仕事と生活の両立がうまくいかなくて悩んでいませんか?
どうも、メディカル調査員の前田です。

仕事もバリバリこなして、休みの日は子供と目いっぱい遊んであげたい!
仕事してても家事は完璧にこなせる私でいたい!
彼氏との時間を大事にしたい!
休みの日を満喫したい!

看護師として働きながらでも、育児や家事もちゃんとしたいですよね。
しかし、実際はどうでしょう?

休みの日はどんなけでも寝ていたい・・・
子どもと遠出する元気がない・・・
家の中がどんどん散らかっていく・・・
彼氏と休みが合わずすれ違い・・
飲みの誘い断るのこれで3回目・・・

これって両立できてるって言えませんよね?

そこで今回は「仕事と生活の両立」をテーマに、みんなの悩みと両立するためのコツをまとめました。
「両立したい!」
ここにはそれができるヒントがたくさんちりばめられています。

仕事と子育てとの両立

caste (5)

みんなの悩み

・授業参観に出たいけど、休みが1日も自由に取れない(5年目:精神科)
・子供にきちんとママとして接してあげたいけど、仕事でくたくたでかまってあげられない(4年目:外来)
・親や親類が頼りにならなくて、子供を預けれない(8年目:皮膚科)
・夫が子育てに非協力的で、家事とかも全部しなくちゃいけない(9年目:内科)
・子供に振り回されて、家事と仕事のサイクルが崩壊している(6年目:外科)
・残業が多くて家族との時間が持てない(3年目:神経外科)

看護師の激務の中、子育てで苦労されている方は多いです。
自分の理想は家庭でも仕事でもデキる看護師。
だけど、仕事ははかどるのに家庭は・・・・・・。

自分のことで精一杯なのに、子供のことや配偶者のことを準備しなければいけない。
結果、遅刻が頭にちらつき不安で、つい身近な人に当たってしまったり・・・・・・。
本当にしんどくて疲れることがあるでしょう。

子供が小さいなら、ライフワークバランスを1度見直しつつ、時には転職や休職を検討する必要がありそうです。

子供にとってお母さんは一人だけだと、子供だって分かっているものです。
ある程度子供が大きくなってきたら、1度親子で話し合ってもいいかもしれません。

仕事と家事との両立

ryoritsu (1)

みんなの悩み

・帰ってくるたび食べっぱなしの食器がこっちを見ている(4年目:クリニック)
・掃除がきちんとデキてない。わかるけど、いつやるのかがつかめない(6年目:皮膚科)
・一日中走り回り、汗だくなのに帰りに食材の買い出しがあるとげんなりする(8年目:外来)
・1回専業主婦をやると、家事に対する手抜きがやりづらくなる。バランスが取れない(4年目:整形外科)
・朝も夕方も家事があるのに、子供の世話で疲れて寝てしまうので家事が終わらない(5年目:形成)
・料理がどうしてもできない。切羽詰まるまで動けない(8年目:内科)
・洗濯がめんどくさい。洗濯物の山が積み重なっていく(6年目:血液内科)

仕事してても家事は完璧にこなせる私でいたい!
よくわかりますが、実際はどうでしょうか。

家電によって時短が進んだとはいえ、まだまだ家事というのは重労働です。
ただでさえ疲れているのに! これから仕事で疲れるのに!
そう考えても不思議ではありませんね。

家事が両立できないと、家の環境はどんどん悪くなります。
そうすると、気持ちよく仕事ができなくなるかもしれません。
もしそうなら、自分の生活サイクルを見直す必要がありそうですね。

仕事と結婚生活(恋愛)との両立

kenka

みんなの悩み

・彼氏も不規則シフトでシフトが合わない。会いたい(2年目:オペ室)
・結婚する前に、彼と話し合って家庭のルールを作っておいたけど守ってくれない(5年目:消化器内科)
・そもそも恋愛してる暇が無い(6年目:救急)
・同棲を始めて1年、相手のダメなところばかりが目に映る(3年目:人工透析科)
・看護師としてまだまだなので、結婚する自信が無い(7年目:外科)
・旦那から「3交代はキツいだろうし、辞めたらどうか」と言われる(9年目:小児科)
・家事が分担できず、彼に全部負担がかかっている(6年目:眼科)
・婚活をしたいけど、私生活を考えてあきらめた(8年目:耳鼻咽喉科)

結婚もそうですが恋愛も難儀なものです。

そもそも、相手を捕まえなければいけません。
また、相手を捕まえたとしても看護師の不規則な勤務でデートスケジュールを組まなければいけません。

結婚後、看護師としてやっていくなら相手の理解も必要です。
なので、そういった方に巡り会えると一番良いでしょう。
結婚しても仕事を続けるのは配偶者の理解が必要です。

また、看護師としても家庭人としてもパーフェクトを目指すのは難しいです。
恋愛もまた同じで、仕事をしながら恋愛が失敗するなら結婚も失敗するでしょう。
同棲などはある意味予行演習になりそうですね。

仕事と趣味との両立

tsukareta

みんなの悩み

・忙しすぎてバンドのライブに行けない(2年目:呼吸器内科)
・旅行行きたいのだけど、2連休も取れない(4年目:透析)
・休みが不規則で料理教室に通いづらい(2年目:老年科)
・アウトドアの時間を増やしたいけど常勤では無理(5年目:整形外科)
・子供が生まれて、据え置きのゲームをやらなくなった。またやりたい(8年目:内科)
・常勤だと、友人とライブに行く時間が合わせにくいからご無沙汰になっている(7年目:消化器内科)
・休日は家事に追われて結果的に、大好きだったの岩盤浴に行く気力が無い(1年目:内科)

人間、生きていく上で趣味は大事です。
特に看護師の仕事はストレスが溜まりやすいです。
なので、趣味でがっつり普段のストレスを発散するものなのですが・・・・・・。

夜勤や残業が重なった場合、何もしたくなくなることがあります。
仕事は人間の時間と体力を奪うもの、そのせいで趣味に時間がかけれなくなります。

それでは、せっかく趣味があったとしても手放してしまうことになるかもしれません。
何事もほどよく時間を作り、その範囲内でできる趣味を見つけていくか。
あるいは、環境を変えてみることも考えてみてはいかがでしょう。

仕事と勉強の両立

benkyo

みんなの悩み

・委員会や懇親会のラッシュで何も時間が取れない(1年目:外科)
・毎日勉強で覚えることが多いが、家事とかもあって追いつかない(3年目:内科)
・看護研究をしたいのだけど、帰宅すると疲れて手に付かない(2年目:整形外科)
・看護師の生活リズムがつかめず、勉強するタイミングが分からない(1年目:ホスピス)
・勉強の成果を手書きでノートにびっしりで提出しなければ怒られる(2年目:婦人科)
・残業に研修に家庭が両立出ず自律神経失調症になった(3年目:精神科)
・職場にいると雑務が振られ、研修もろくに出られない(2年目:皮膚科)

現在の業務に関する勉強や、そのほか課題が山積み。
看護師にとって、学び、成長するというのはいつも時代でも変わりありません。
ですが、特に新人だったり、異動があると仕事の忙しさになれておらず、つい勉強は後回しになりがちです。

ですが、仕事をしながらも勉強時間は確保しなければ鳴りません。
もし、勉強が遅れれば同期に追い抜かされてしまうこともあり得ます。
必要なことは、すぐに勉強できるような体制を整えるといいでしょう。

例えば、病院の休憩時間や、電車などの場合通勤時間の活用です。
あるいは、お風呂が沸くのを待つ間など、細かい空いた時間を活用し、短時間でも手を着けることが大事です。
そういった手段が無い場合は、いっそ環境を変えてみるのはどうでしょう。

仕事と介護の両立

ryoritsu (2)

みんなの悩み

・朝と夜のオムツ交換・・・・・・病院でもオムツ交換。ものすごいストレスを感じている(4年目:老年科)
・認知症の母を家に置いておくのが怖いけど、仕事もあるし行かなきゃいけない(9年目:リハビリ)
・朝と夕方親の面倒を見る必要があり、自分が出ていない分みんなに迷惑をかけている(10年目:精神科)
・別々に暮らしていた養母が要介護になった。病院が終わってから通わないといけないのでしんどい(6年目:皮膚科)
・看護師だからという理由で親の介護要員としてカウントされていた(5年目:整形外科)
・認知症で夜に徘徊する母。デイサービスとショートステイで対応してるけどもう限界・・・・・・(5年目:内科)
・脳梗塞の父の介護。けど仕事と両立できずに仕事を辞めるか介護を辞めるかを悩んでいる(7年目:外科)
・介護休暇中だけど、終わりの見えない介護にもうどうしてらいいか分からない(8年目:外科)

介護はもっとも重労働になり勤務に支障が出ます。
介護レベルによっては離職される方もいるかもしれません。

現在、日本は超高齢化社会だと言われています。
厚生省によると介護を理由に年間10万人の働き手が職場を離職するそうです。
その10万人のうちに看護師が入らない理由はありません。

介護は家庭の中で支えていくことは無理があります。
確かに自分で介護することは大事かもしれません。

ですが、看護師さんだって家庭もあれば生活もあります。
なので、職場や家族で話し合い対策を考えても良いでしょう。
病院によっては、サポートしてくれるところもあります。

転職する場合、転職エージェントに事情をよく話し、探してもらいましょう。
そうで無い場合は、地域包括支援センターなどに相談しても良いでしょう。
職場や地域にどういったサポートがあるかなを、1度冷静になって調べてみましょう。

みんなはこうして両立してる

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・家事1つに対して5分や15分などメリハリをつけて家事をしたら余裕ができた(4年目:内科)
・1日のスケジュールを書き出してみて、無駄だった時間を家事に当てたらうまくいった(2年目:精神科)
・急性期病棟からクリニックに転職して、子育てに専念した(5年目:内科)
・常勤を日勤の時短勤務に変えてもらった。空いた時間は家事と勉強にあてれるようになった(7年目:内科)
・夫を家事がある程度できるように教育した。かなり負担が減った(9年目:小児科)
・冷食やお総菜を活用して料理にかかる時間を減らした(4年目:整形外科)
・子供の行事に行けないときは、休日に一緒にどこかに行ってバランスを取った(8年目:内科)
・旦那がたまに家事育児を変わってくれる。その間にショッピングをしてリフレッシュした!(5年目:外科)
・職場選ぶときに育児休暇や、復帰してからも休みが取りやすいところを選んだ。子育てしやすい病院で助かった(7年目:心療内科)
・家事ごとにランクを割り振って、優先順位が高い順番から処理したらうまくできた(3年目:形成外科)
・相談できるところ、はき出せるところを作ったら楽になった(1年目:呼吸器科)
・毎日やっていた掃除を3日に1回にするなど、何もかもを完璧にやらないようにした(3年目:皮膚科)
・子供たちと一緒に家事をして、だんだんお手伝いをしてもらえるようになってきた(10年目:放射線治療科)
・師長に相談した結果、夜勤を免除してもらい夜は子供と過ごした(6年目:神経内科)

両立している人たちは、何かしらの工夫をしていることが分かりました。

個人的には、夫を教育したという光景は面白そうだなと思いますが、大変だったとも思います。
掃除1つとっても男女で目配りする場所は違いますから、そういったところを補い合えると良いですね。

こうしてみると、福利厚生の充実している病院に転職するのが現状を変える簡単な手段です。
しかし、子供や親、あるいは配偶者と一緒にこれからを考える必要はありそうですね。

まとめ

仕事と生活の両立で大事なことがあります。
それは、働きやすい職場環境です。

働きやすい職場は、病院全体で積極的に看護師をサポートしてくれます。

休みがとりやすかったり。
働き方が選べたり。
託児所などの働くサポートがあったり。

もちろん、今すごく頑張っている看護師さんもいると思います。
ですが、努力(工夫、他からの協力)で、どうにもならない場合があります。
そういった場合は、環境を変みるのがてっとり早い手段です。

無理をするな、というよりその無理がずっと続かないことを願います。

看護師は結婚したら辞める?続ける?結婚後のみんなの選択

kekkon-(3)

看護師のみなさん、結婚後は専業主婦になりたいですか?
それとも、仕事を続けたいですか?

どちらを選ぶにしても、得るもの、失うものがあります。

そこで今回は、「結婚したら仕事どうする?」をテーマに、続けた看護師と辞めた看護師の体験談を紹介します。

体験談からみえてくるのは未来のあなたの姿。これから結婚する看護師さんは参考にしてください。

みんなは結婚後どうした?

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「結婚を機に仕事はどうしたか?」という調査の結果です。

約6割の方が結婚後も仕事を続けています。専業主婦になる方は約4割。

働き方に違いはありますが、両立されている方が半分以上ですね。

結婚後に専業主婦になった看護師

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仕事をやめてよかった

子育てに専念出来た

S.Aさん(46歳)

専業主婦になって20数年。
看護の仕事は大好きだったけれど、正直疲れていたところもありました。
そんな流れで結婚を機に退職。
「少しだけ休みたい」っていう気持ちで家庭に入ったら、いつのまにか20年以上です。

結婚してすぐに子供が授かったこともあり、必死になって子育てに打ち込みました。
看護師の仕事と比べると、家事はそんなに大変だとは思いません。
しかし、子どもの成長を見守るというのは、看護師の仕事以上に大変でやりがいのある仕事でした。

主人が充分な生活費を家庭に入れてくれていますので、ただ私は家のことに注力できました。
子育てをしながら看護師の仕事を続ける方もいらっしゃる中で、私は贅沢だったなと思うんです。

子供が成人したので今はかなりヒマです。
看護師としてはもう役に立ちそうにないので、かねてから興味のあった趣味の時間にでもしようかと思っています。

人間的な生活が出来て幸せ

E.Rさん(26歳)

もともと仕事が嫌でしょうがなかったので、結婚を機に退職。
旦那の薦めもあって、専業主婦になりました。

専業主婦ってホントにいいですね。
看護師の仕事の大変さに比べたら、家事なんて楽過ぎて笑っちゃいます。
子どもが出来たらまた違うんでしょうけど、養ってくれてる旦那様に心から感謝です。

それに規則的な生活が出来るって、人間的でホントにいいですね。
朝起きて夜寝る。
夜勤でめちゃくちゃになってた生活からの解放。
すごく幸せです。

「落ち着いたら仕事でも」って考えたりするものなんでしょうか?
それでも、もう一度看護師として働くことは考えられません。
現役時代ただでさえ落ちこぼれみたいな扱いだったのに、ブランク明けなんて役に立たない自信しかないです。
せっかくの資格だからと言われるかもしれませんが、もしも復職するなら看護師以外の職を選ぶと思います。

仕事をやめて後悔した体験談

お金がすべてではないと言うけれど

C.Oさん(28歳)

結婚前は病棟勤務していました。
ずっと働き続けたいと思うくらいには良い職場だったし、人間関係も良好でした。
給与もそれなりに良くて、年収500万円くらいはもらえてました。

ですが、旦那の強い希望で専業主婦に。
看護師の仕事は毎日大変だったけど、看護研究をしたりして楽しさが分かってきた時期だったので泣く泣くの決断でした。

好きな人と一緒に暮らすこと。
家のことを任せてもらったこと。
結婚当時はそういうのを嬉しく思い、一生懸命やろうって思っていました。

けれど実際生活し始めてみると、金銭的な自由がないんですよね。
旦那が頑張ってくれているのは分かっていますし、お金がすべてではないと言うけれど、お金がなければ余裕のある暮らしは出来ないのは事実です。

看護師の仕事がそれだけ大変だったってことだろうけど、今は子どももいないので時間を持て余しています。
もうすぐ辞めてから1年になるので、もし看護師続けてれば500万円まるごと貯金出来たのになって考えると更にモヤモヤ…。

これまでやってきたキャリアと引き換えに手に入れたのが、こんな余裕のない毎日だと思うと残念です。
もし子どもが出来たら、カッコよく働く母親の姿を見せられたのになって、今更遅いんですけど考えてしまいます。

逃げ場所はどこにもなかった

H.Bさん(25歳)

寿退職して専業主婦になる同僚たちが心から羨ましかった。
サビ残・いじめ・カーストの地獄みたいな職場から抜け出していくには結婚しかない。
そんな風に思ってた。

そしてようやく自分の番。
旦那様は高収入。
私もついに専業主婦。
やっと解放された。
はずだった。

誰のおかげで生活出来てる?

言われてゾッとした。
旦那様の機嫌を損ねればすべてが台無しになる。
少しでも口答えしたら何倍にもなって言い返される。
気に入らないことがあれば当たり散らす。
家からは出られない。

地獄から逃げ出すために檻に入ったようなものだ。

一人の時間が長すぎてつらい

K.Gさん(30歳)

結婚して仕事辞めて専業主婦になってから3年。
子どもがいないので毎日ヒマです。

夫の帰りが遅いので、家で一人で過ごす時間が15-6時間くらいあります。
周りに知り合いのいないところへ引越してきたので、毎日孤独です。
何時間も誰とも話さないで家にこもっていたら、さすがに精神的にも肉体的にも良くない気がして、散歩したりするんですけど、ほんの一瞬の気分転換にしかなりません。
ほとんど毎日一人でいるせいか心身ともに調子が悪いです。

働くことが出来たら、少しは話しも出来るし、ストレス解消にもなるのかなと思っても、「稼ぎが気に入らないのか?」と喧嘩になったりして、どうにもなりません。
看護師をしていたころは、愚痴を言いながらも、今よりよっぽど生き生きしていた気がします。
働くことはストレスにもなるけれど、生きがいにもなります。
今は生きがいがない状態なので、正直毎日がつらいばかりです。

専業主婦になった看護師のまとめ

看護師を辞めて主婦業に専念している方々の体験談。
まず第一に専業主婦になるためには、二人での生活が成り立つ収入は必須ですので、パートナーの理解と協力が必要ですね。

くわえて、仕事を辞めてよかったと感じている人は、

  • 子育てに専念することが出来た
  • つらい看護師の仕事を辞められてよかった

という点を得るものとして挙げています。

逆に、仕事を辞めて後悔を感じている人は、

  • 大変でも働くことはやっぱり生きがいだった
  • 時間が有り余ってつらい
  • 社会との接点がなくなってしまった

という点を失ったものとして挙げています。

結婚後も仕事を続けた看護師

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仕事を続けてよかった

職場の理解があって本当にありがたい

J.Iさん(29歳)
総合病院

結婚を機に転居があったのでそれまで勤めていた病院は退職しました。
今は別の総合病院で正規雇用で働いています。

看護師の仕事は好きだしやりがい持ってやれていましたので、結婚後も働きたいと彼には伝えていました。
彼もそれに賛成してくれていましたし、子どもが出来たらまた働き方を考えようとも言ってくれていたのでありがたかったです。

ただやっぱり、以前勤めていた病院では、既婚者や子どもがいる方への風当たりが強い気がしていましたので不安はありました。
そこで、新しい職場は既婚者や子どもがいる方へのフォローがしっかりしていることを基準に選ぶことにしたんです。

今の職場は既婚者や子供ありの人の割合が多いので、何の問題もなく働けています。
私たちにはまだ子供はいませんが、保育園も完備されていて、夜勤の時に預けられるのはとても安心です。
私にとっては、家庭だけでなく働く時間も大切だと感じていますので、今の職場に出会えてホントに良かったなと思っています。

ほどよい距離感がいい

T.Yさん(35歳)
総合病院

仕事好きだし、稼ぎもあるし、もともと結婚願望もなく、むしろ結婚したくないってくらいに思ってた当時。
付き合い始めた人がとてもいい人で、たまに酷い喧嘩をすることもあるのだけれど、将来を考えようって言ってくれる人だった。
あれだけ結婚したくなかった私が結婚を選んだのは、同棲から結婚への流れだったので、これといって変化がないことに安心したからかもしれない。

お互い思いやりながら今まで通りに暮らして、予定が合う時には同じ時間を過ごす。
夫婦はいつも一緒にいなければならないって決まりはないでしょ?
帰る場所が一緒なのが夫婦。
正直、顔を突き合わせてる時間が少ないからこそ成り立つ関係なのかもしれないとも思うけど、私達にはこれが合っている。

逆に毎週土日べったりとかきっと気持ち悪い。
今はこのほどよい距離感が一番いい。

子どもが出来たらまたその時二人の一番心地よい距離を考えたい。

スピードを落としたらいろいろ楽になった

M.Aさん(35歳)
クリニック

結婚して彼のところへ引越すことになったので、それを機に退職。
引越し先で勤め先を探し、家庭との両立を考えてパートになりました。

主人は主婦業に専念してもいいと言ってくれてはいました。
ですが、せっかく取った資格ですし看護師の仕事は続けたかったので、相談の結果パート勤務に落ち着いた感じです。

給与はかなり減りましたが、責任も大幅に減って精神的にとても楽です。
病棟勤務と違って夜勤もありませんし土日休みなので、家事の時間と夫婦の時間を充分に取ることが出来ています。
勤務時間の融通が利く職場なので、とても有意義に働けています。

結婚前までは、何か焦っていたというか不安というか、仕事をしていないと落ち着かない感じがあったんです。
でも今は、スピードを落とすことでいろいろ楽になったし気持ちの余裕も出来てきたなと思ってます。

仕事を続けて後悔した

職場の受け入れ体制が出来てないとまず無理

F.Tさん(29歳)
総合病院

パートナーの理解や協力もある。
私の仕事への意欲も問題ない。
問題は職場。

ずっと仕事頑張ってきたし、結婚後も今の職場でバリバリやっていこうって思ってた。
実際はというと、病棟に既婚者がほとんどいなくてかなり気まずい。
お祝いムードなんか一瞬で冷めたし。

上からは何かと変に気を使われるし、その反動か同僚からは冷めた視線を浴びたりする。
肩身が狭い。
陰口・嫌味を言われる。
今まで以上に人間関係に気を遣う毎日。
擦り切れそう。

これまでそれなりにうまくやってきたつもりだったんだけどなぁ。
これで子供が出来たりしたら、続けていくのは無理って思う。
産休育休の制度は形だけでもあるみたいだから、それ申請したらそのままフェードアウトかな。
一生懸命やってきただけに悲しいよ。

稼ぎたいけど旦那の協力が…

W.Eさん(27歳)
総合病院

金銭面での不安もあるし、結婚前と同じように夜勤ありのフルタイムで働いています。
ただ旦那から常に不満のニオイを感じています。

結婚前の会ってない時間って結局別々。
それで相手と会ってる間だけ切り取るから、自分と同じように朝起きて夜寝てると思ってるのかな?
だから一緒に暮らしてみて、初めてリアルにどんなスケジュールで生活してるのかに気付くのかもしれない。

旦那は私が看護師なことも知ってたはずだし、シフト勤務なのも理解してくれていると思ってました。
だから結婚後も仕事続けてくれていいって言ってくれてたと思ってたのに、どうやら勘違いだったみたいです。

家事は協力してねと伝えてたつもりだけど、疲れてるからと非協力的。
夜勤明けにフラフラで帰った日曜に、昼ごはん作らないと機嫌悪い。

旦那が早く折れて専業主婦でいいって言ってくれたらいいんですけどね。
私の方が稼いでたりするし無理。

だから結婚なんかしなきゃよかったのに。

結婚後も仕事を続けた看護師のまとめ

結婚後も仕事を続けた方々の体験談。
仕事が好きで続ける方、金銭的事情で続ける方、せっかくの資格を活かしたいと考える方。

事情はそれぞれ様々ですが、仕事を続けていくためには、家事の分担などパートナーの理解と協力が必要ですね。

仕事を続けてよかったと感じている人は、

  • 働くことは生きがい(職場の理解が大前提)
  • お互いを尊重しあって生活出来る
  • 金銭的な不安が少ない

という点を得るものとして挙げています。

逆に、仕事を続けて後悔を感じている人は、

  • 既婚者ということがハンデになる(職場に理解されないとつらい)
  • すれ違いが多く、結婚したのにパートナーとの時間が取れない

という点を失ったものとして挙げています。

看護師の複雑な心情

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仕事を続けるか辞めるかで悩むのには、看護師ならではの複雑な背景があります。

まず前提条件として、看護師のほとんどが「できれば辞めたい」と考えながら業務を行っていることが挙げられます。

看護職員を対象とした調査では、全体の8割もの看護師が「できるなら辞めたい」と考えているようです。

看護師が辞めたいと考える原因として、

  • 交代勤務が辛いと感じている。
  • 人間関係がとにかくややこしくてめんどくさい。
  • 業務内容がきつく体力的にきつい。
  • つねに責任やプレッシャーを感じる環境がつらい。

といったものがあります。

ただ、職場の人員や契約の都合や責任・金銭的な理由から簡単に辞められない人が多いのも事実です。

その中で、「結婚」は仕事を辞める理由としてもっとも自然で角の立たない理由の一つでもあります。
ですので、結婚のタイミングで辞めることが出来ることを、ホッとした気持ちで受け入れる方は意外と多いのではないでしょうか?

また、「寿退職」という行為は、「つらい現状にいる仲間たちから自分だけしあわせになって抜け出す」という優越感にも繋がっているように思われます。

ですが、仕事を辞めたいという気持ちのその一方で、「これまでのキャリアを捨てたくない」という気持ちもあります。
看護師の日々の仕事はもちろん、看護師の免許を取るためにも、ものすごい労力をかけてきました。

何と言っても、看護師の免許は国家資格ですし、現場で看護師として積み重ねてきた経験は特殊な技術ばかり。
たくさんのことを我慢して、つらい業務や人間関係に耐えて培ってきたキャリアを失ってしまうのは、すごくもったいないと考えるのは当然です。

看護師の仕事には、

  • 一度離れると復帰が難しい。
  • せっかく取った資格。
  • 経験してきた知識や技術がもったいない。

という性質もありますので、辞めることを受け入れ難くしているブレーキにもなっている気がします。

更に、看護師の「辞めたい気持ち」と「辞めたくない気持ち」を揺さぶっているのが「看護師は稼げる資格」であることです。

看護師を辞めずに続ければ、

  • 下手したら旦那より稼げる経済力がある。
  • 更なるキャリアを積んで収入を増やすことが出来る。

といったメリットがあります。

ですが、結婚を機にいったん仕事を辞めても、

  • 働く場所や働き方はとにかくたくさんある中から選べる。
  • パートでも一般職と比べたら時給がずっといい。

というメリットがあります。

看護師のみなさんが、結婚後の仕事について悩む理由は、「看護師という職の強さから来る、選択肢の多さ」が原因かもしれませんね。

まとめ

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いかがでしたでしょうか?

仕事を辞める方、辞めない方、それぞれ得るもの、失うものについて見てきました。

看護師を辞めて主婦業に専念するのが向いているのは、

  • 子育てに専念したい。
  • 看護師のキャリアに未練がない。
  • パートナーや家族との時間をたくさん作りたい。
  • 一人の時間を自ら活用する力がある。
  • 働く以外に社会との接点がある。
  • パートナーに十分な収入がある。

といったタイプの方です。

逆に、仕事を続ける方が向いているのは、

  • 働くことが生きがいと感じている方。
  • 職場が既婚者として働くことを理解してくれている。
  • パートナーが家事などの協力をしてくれる。
  • すれ違いの時間を許容出来るパートナーである。

という条件を満たした方かなと思います。

どちらにしても大切なのは、将来を共にするパートナーとの意思疎通ですね。
お互いが納得出来る生き方を模索していくのも、結婚後の二人の大切な仕事です。

相手の考えを聞き、自分の考えを伝え、結婚後の働き方や家事の分担などを一緒に考えておくことで、「こんなはずじゃなかった」が防げますよ。

看護師のインシデント体験談。立ち直るためには何が必要か?

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インシデントは看護師にとても大きなダメージを与えます。

「気を付けていたのにやってしまった・・・」
「みんなに仕事できないヤツって思われてるかも・・・」
「次も起こしてしまうかも・・こわい」

しばらく落ち込んで頭から離れませんよね。
そんな時、みんなどう乗りこえたのでしょう?
なにがきっかけで立ち直れたのでしょう?

ここでは看護師のインシデント体験談から、みんなの乗り越え方をみていきます。

インシデントから立ち直った看護師

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インシデントを責めない職場

N.Bさん(26歳)
民間病院

3年目の看護師です。
初めてインシデントを経験したのは新卒で入職して半年くらいの頃でした。

そこそこ仕事にも慣れてきて、緊張が緩んでしまったのかもしれません。
点滴の投与速度を読み違えてしまったのです。
幸い患者様に影響はありませんでしたが、とんでもないことをしたという罪悪感でパニックに。
先輩は何かとフォローしてくれましたが、ものすごく落ち込みました。
看護師失格だとまで思えてきて、退職まで考えました。

そしてその後、師長から長めのお説教をされました。
ですが、感情的な言葉で責められることはありませんでした。
「患者さんには申し訳ないことをしたけれど、学ぶ機会をもらったと考えて今後の私たちの看護に活かしましょう。」
と静かに言われたことが一番こたえましたが、それで気持ちを切り替えることが出来て立ち直れた気がします。

インシデントが起きた後に周りがどう対応するかで、乗り越えられるかどうかが決まると思います。
今はあの時の師長と同じ言葉で、後輩たちを指導しています。

先輩が一緒に改善策を考えてくれた

M.Eさん(27歳)
民間病院

6年目にもなるのに、未だにインシデント起こすダメ看護師な私です。
インシデントを起こした時って、やってしまったことにとらわれて、なにもかもが終わってしまったように感じてしまいます。
ですが、起こしてしまった失敗は、過去に戻れない以上どうにもなりません。
だからこそ前を向いて「これからどうしていくか」しかないんですよね。

私が初めてインシデントを起こした時も、やっぱり同じように世界の終わりを感じていました。
でもその時先輩が、
「やってしまったことよりも、同じ失敗をしないようにこれから気を付けていこう。」
と言ってくれて、私がしたことを責めずに、これからどうするかを一緒に考えてくれたんです。
それがきっかけで、私はインシデントを乗り越えて前を向けるようになったと思います。

それからは、点滴への薬剤注入忘れとか、誤薬とか、一回間違ったらもう二度と間違えない。
同じ失敗だけはしないように、毎日緊張感持って仕事してます。

そのことを教えてくれた先輩と、同じように出来ているかは分かりません。
でも、私も後輩には同じように言ってます。
偉そうに。

職場の注意を喚起できた

K.Fさん(30歳)
クリニック

看護師8年目で、今の職場は3年目。
自分で言うのもアレなんですが、私インシデントとはあまり縁がなく…。

そんな私ですが、やっちゃいました。
書類の入れ間違いからの誤薬投与。

インシデントレポート書きながら、退職願いの書き方あとで調べようって考えてました。
鬱々とした気持ちでレポート出して、師長からも「あなたらしくない」とか言われたりして、そんな言葉慰めにもならんし「次は何の仕事しようかな」なんて考えてました。

翌日のカンファで私のミスが堂々公開されて、
「あー看護師人生も今日までか。みんなありがとう。」
なんて思いながらうつむいてたから、匿名なのに誰もが私が犯人だって気付いてましたね…。

カンファ終わって病棟戻る時に、新米のペーペーが真面目な顔して、
「私もこれやるときは気を付けなきゃ!」
て気合い入れてるの見て正気に戻りました。

私が起こしたインシデントはダメなことだけれど、それでも他のスタッフの注意を喚起させることが出来た。
そう考えたら、ただ凹んでるだけの自分じゃダメダメじゃんって気付きました。

そのことに気付かせてくれた新人さんありがとう!
失敗しない完璧な先輩でいたかったけれど、失敗してもちゃんとそれを糧にすることが出来てこそ先輩だよね!
もう二度と間違わないぞ…。

自分の失敗談を聞かせてくれた

I.Hさん(23歳)
公立病院

看護師1年目。
初めてのインシデント。

検査のために中止になってる薬をいつもの流れで投薬。
先輩が見つけて青くなって、それ見て白くなった。

先輩も急によそよそしいくらい黙っちゃって、私もごめんなさいしか口から出てこなくて。
患者さんに迷惑かけたのはもちろんだけど、これで先輩から呆れられて嫌われちゃうのかなって思ったらもうひたすら悲しくて。

インシデントレポート二人で書き終えて、師長から一頻りお叱りの言葉をいただいて、重苦しい気分で帰ろうとしたとき、先輩から「今日これから時間ある?」って言われた。
「はい。」って答えたら、居酒屋連れて行かれた。
食欲なんて皆無だし何も喉を通りそうになかったのに、「いいから飲め」って生中のジョッキ目の前に置かれた。

「えーと。私の初めてのインシデントはね…」

先輩の失敗談を脚色マシマシで聞かせてもらった。
漫画みたいだなって思ったけど、嬉しくて泣いてしまった。

インシデント起こしたら反省というか猛省するし、お先真っ暗みたいに感じるし。
だけど先輩のおかげで私は大丈夫だ。

インシデントから立ち直れなかった看護師

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居場所をなくした

F.Nさん(24歳)
公立病院

看護師2年目です。
名字が似ている患者さんの薬を間違えるというインシデントを起こしてしまいました
何事も何度も確認することだけは、それまで一生懸命やってきたつもりでした。
ですが、この時だけは気の緩みがあったのか、確認を怠ってしまいました。

そのことで、師長からも先輩からも散々怒鳴られ、インシデントレポートも何度も書き直しをさせられました。
二度としないことを約束しましたし、眠れない毎日を過ごすくらい反省しましたが、後悔の念は消えませんし、罵声を思い出すたびに身体が震えます。

その後、レポートが院内に共有されてからは、「仕事できない」「こんなミスありえない」「これはヤバい」などと陰口を言われるようになり、周りの評価も一気に下がりました。
それからは、どれだけがんばろうと思っても、自分がダメな人間であることには変わりない気がして、逃げるように退職。
当時は急性期でバリバリ働くことにやりがいを感じていましたが、いつかアクシデントを起こすんじゃないかという不安から、今は療養型の病院で働いています。

自分は本当に役に立たないダメな人間なんだと思いますし、完全に自信を失いました。
いつか事故を起こすかもしれない自分は、ただの危険な人間としか思えません。
かといって私にあるのは看護師免許くらいなので、今も毎日怯えながら仕事をしています。

ダメな自分が許せない

H.Kさん(29歳)
民間病院

ミスをしない人間ほどミスに弱いです。

「人間は誰でもミスをします。」
と新人の時に言われて、「きちんと確認していればミスはしない」と勝手に思っていました。

いわゆる優等生というやつで、周りからもチヤホヤやれていい気になっていたと思います。
インシデントレポートを書く同僚を、口に出さないまでも「看護師の資格なし」なんて見下していましたし、今から思えば何様だったんだろうっていうくらいの傲慢な人間でした。

私が初めてインシデントを起こしたのは、看護師4年目でした。
医師が書いた指示を読み違えて、点滴の投与量を間違えました。

 このミスは私じゃない。
 どうにか誤魔化せないか。

そんなことを考えている自分に気付いて絶望しました。
自分がこれまで蔑んできた「看護師の資格なし」なのは、まさにその時の私でした。

同僚たちは、私を気遣って言葉をかけてくれていたのかもしれませんが、

「あなたでもミスをすることがあるんだ」
「めずらしい」
「大事にならなくてよかった」

その言葉すべてが、自分を責めているように、馬鹿にしているように聞こえてしまって、気が狂いそうでした。
本当にショックで、師長にしばらく休職したいと申し出たところ、「人間は誰でもミスをします。」と言われて、何度も謝って泣きました。

ミスを許せない人間は、結局自分を許すことができません。
そんな私には、看護師を続けていくことは出来ませんでした。

吊し上げに耐えられない

E.Oさん(26歳)
公立病院

公立病院に勤務している3年目の看護師です。
公務員という立場もあってか、医療事故に対する警戒が尋常ではない職場で、正直息が詰まります。

医療事故はあってはならないことだし、対策が大切なことは分かっているつもりです。
ですが、うちでは患者さんの安全よりも「インシデントを出さないこと」の方が目的になってしまっているように感じます。

インシデントが起きたらまず誰がやったと責められ、カンファで何度も詰められます。
ミスをした本人が一番落ち込んでるし後悔しているのに、犯人の取り調べのように何度も何度も分析という名目で呼び出されて責められるので、その分周りからの目も痛いです。
そんな状況ですので、先輩たちや同僚の中には、インシデントを報告しない人がかなりいます。
インシデントを報告することで、面倒な状況にしかならないことを分かっているからです。

私は先日報告した患者様の自己抜管の責任を取らされました。
「最終施行者の確認不足で抑制が甘かった」という理屈でした。
患者様の容態に影響がなかったことこそ幸いでしたが、そのことで何時間も無駄にしていることが苦痛でたまりません。
毎日辞めたいと思いながら仕事をしています。

今では職場に対する不信感しかありません。
いつか重大なアクシデントの責任を取らされるんじゃないかと怯えています。
ただ公務員という立場に安心感を感じているのも確かで、転職には踏み出せないでいます。

ミスを押し付けられる

C.Rさん(25歳)
クリニック

看護師2年目です。

なんで私ばっか?

そう思わずにはいられない毎日に嫌気がさして転職しました。

ただでさえ仕事行きたくないのに、インシデント起こしたあとの病院への行きたくなさは普段の10倍くらい。
周りの目も冷たければ、自己嫌悪も酷い…。

ミスはあってはならないことです。
自分でも悪いことをしたという自覚はありまし、ひどく落ち込みます。
責任が自分にあることも受け止めているつもりです。
二度と同じ間違いをしないようにしなければと思います。

それが自分がやったことであればね。

先輩のカルテの記載ミスを見つけたのでレポートを出しました。
同じミスをしても、報告しなかったり見て見ぬふりをする先輩や同僚がいるんですが、それをやんわり指摘したら険悪な空気に。
それからは、自分が関わってないミスまで押し付けられるようになりました。

まったく意味が分かりませんでした。
患者さんの安全を守るための医療機関でこんなことがまかり通るの?
このままだといつ人殺しに仕立て上げられるか分からないと思ったので、辞めて転職しました。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

職場や同僚からのフォローがあるかないかは、インシデントを乗り越える上で非常に大きいです。
病院の方針、周りの人や上司の対応一つで、インシデントに対する認識も変わります。

それとは逆に、インシデントを必要以上に責めたり、バカにしたり、追い打ちをかけるような職場は危険です。
そのプレッシャーが更なるインシデントを誘発して、職場内に悪循環を生み出します。

人はミスします。
インシデントから立ち直れるかどうかは、本人の精神力の強さの問題ではありません。
それを受け入れて改善していこうとする組織の仕組みや、スタッフとの関係が一番大切です。

何を気を付けたらいい?具体的なインシデント事例を図解データで解説!
看護師のインシデントと医療ミス事例集

看護師のストレス事情。ストレスはためずに発散!

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看護師のみなさん、こんにちは!
メディカル調査員の前田です。

私のところには、ストレスを抱えた看護師がよく「ちょっと聞いて~」とやってきます。

先輩が怖くて仕事に行きたくない・・・という新人さん。
何度注意しても同じミスをするんだから!とお怒りの主任さん。
毎日忙しすぎてもうヤダ。と疲れきってるリーダーさん。

このように、看護師はみんなストレスを抱えています。

そこで今回、看護師のストレスをランキングにしてみました。
ストレスごとにみんなの体験談をみていきましょう。
最後にみんなが行っている発散法も紹介しています。

1位 人間関係

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ストレスの事情はさまざまですが、最も多いのは人間関係になります。
足を引っ張る新人や、威圧をかけてくる上司や先輩、辛く当たる職場の人間は、多大なストレスになります。

合わない人とうまくやらなきゃいけないし、患者にはどんなわがままにも笑顔で対応しなくちゃいけない・・・。
そういった様々な要因が人間関係のストレスにつながっています。

ストレス事例

・ストレス事例職場を牛耳っているお局がいる。気が強いので何かと衝突している (6年目: クリニック)
・何かにつけて嫌みを言ってくる先輩がいる。新人だから気楽でいいねとか、うっとうしい(2年目:皮膚科)
・モンスター新人。こっちも指導に気を遣っているのを分かって欲しい・・・・・・(4年目:外科)
・こっちを見てひそひそ。人の悪口や噂を広める同期がいる(3年目:内科)
・上から売り上げ、下から人手不足、医者から嫌み、勤務表はわがままだらけ。どうしろと(9年目:産婦人科)
・病棟の人間関係が最悪。挨拶しても無視、患者にも冷たい。この人間関係が無理(3年目:整形外科)
・看護師VS助手の構図にうんざり(6年目:小児科)
・プリセプティが「なんで教えてくれないんですか」って言うけど、それ昨日教えた疾患。毎日がこんな感じ(4年目:眼科)
・「●●さん嫌われているよね」嫌っている筆頭はあなたですよねと思う(1年目:内科)
・勤務中に水分補給をしたら、水を飲めない人の気持ちになってくれと患者に怒られた。外来は常にクレーム対応に追われる日々(2年目:外来)

2位 職場環境・待遇

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看護師の仕事は3Kと呼ばれるほど過酷なものと言われています。
そんな看護師だからこそ、給料もそれに見合ったものでありたいと思っている人もいるようです。
「これくらいで」と思えばいいのですが、基本給の上がり幅をみてがっかりする人もいるかと思います。

特に出世すると夜勤の回数が減る、あるいは年齢的に夜勤がしんどいなど。
基本給意外にもらっていた手当の減少により、モチベが下がることもあるようです。
また、休みの少なさや過酷なサービス残業など、そういったどうしようもできないものが大きなストレスとなります。

ストレス事例

・基本給がカットされると通達が来た。忙しい職場なので給料だけが楽しみだったのに・・・・・・(4年目:救急)
・今年も有給がまるっと20日消えるんだろうなと思うと憂うつ(7年目:総合診療)
・ボーナスが同期に比べて低い。冬は懐が寂しい。心もさぶい(3年目:外科)
・部長にゴマすりをする師長が給料が良くて、自分たちの給料が低いのにいらつく(1年目:神経科)
・急なシフト変更が多すぎてしんどい。休みも合わせれずせっかくできた彼氏にも振られた(泣)(3年目:放射線治療科)
・最初に提示された給料と違うから辞めた。せっかく転職して給料アップと思ったのに(3年目:内科)
・通常の看護と関係ない雑務が割り振られる。看護を行う時間が削れていくのが辛い(1年目:婦人科)
・3年過ぎたとたんに、給料が全然上がらなくなる・・・・・・。でも仕事は増えていく(3年目:形成外科)
・妊娠5ヶ月目だけど、夜勤の回数を減らしてくれない(5年目:精神科)
・ナースコールに誰も出ず、ナースコール係みたいになっている(2年目:外科)

3位 重いプレッシャー

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看護師は重いプレッシャーがかかることが多いです。
患者の命を預かって、対応するので重症患者であったり、急変患者があると一気にプレッシャーが押し寄せます。
また、医師の指示を受けて処置をすることがあり、間違えると重大なインシデントを引き起こします。

それ以外にも上司からの期待もり、仕事に対して思いプレッシャーを感じることがあるのです。
実際に年数が経ってから、改めて思いプレッシャーを感じてストレスになることもあります。
また、新人で現場に入ってからそういったことに気づいてストレスになることもあるようです。

ストレス事例

・インシデントが怖いです。下手すれば命に関わるのでとにかく何事も無いように祈りつつ勤務します(1年目:内科)
・職務が重責。手術中は心電図、呼吸、体温、血圧と一つ一つが大事で、何か見逃してないか不安になる(3年目:オペ室)
・自分の看護技術が周囲について行けているか常に不安です。時々泣きたくなる(3年目:リハビリ科)
・患者さんの死亡確認が、毎度毎度が重くて泣きそう(4年目:緩和医療科)
・申し送りが怖いです。「だらだら話すな」とか「で、結局何が言いたいの?」とか毎回重圧がかかる(1年目:精神科)
・血管が細くて穿刺が難しい患者さんがいます。来るたびに失敗するかどうか不安(2年目:透析)
・教育担当でも無いのに、看護学生さんが毎年質問しにきて、変な答えを教えるんじゃないかと怖い(3年目:外科)
・重症患者が運ばれてくると、私でいいのかとプレッシャーを感じる(5年目:救急)
・夜勤の時、いつ急変が起こるかはらはらしながら見て回る(4年目:呼吸器科)
・医者の指示受けは毎回緊張する。おなか痛い(5年目:神経科)

4位 やりたいことと違う

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看護師といえども、科もたくさんあれば専門もあります。
中には、希望する病棟と違う部署に配属されてしまったり、自身の理想とのギャップを感じることもあります。
そういうギャップを感じたとき「あ、これは自分のやりたいこととは違う」と抱え込んでストレスになってしまいます。

また、中には多大な雑務に追われたり、医師のご機嫌取りなど「これ本当に必要なの?」と思うことを振られることも。
そうなってしまうと、やっぱり人間ストレスを感じてしまうものです。

ストレス事例

・異動で別の科に配属になってから、今までの看護が通じなくて不満が溜まっている(6年目:耳鼻科)
・希望じゃ無い認定看護師の資格を取らされそう。勉強したくない(5年目:内科)
・もっと自分はできるものだと思っていたけど、全然ダメダメで、今日も怒られた。出勤が辛い(2年目:外科)
・転職したらなぜかオペ室に配属された。ここ希望してない! 何で?!(5年目:オペ室)
・患者さんの保護者に怒鳴り込まれ、4時間ほどクレームを受けた(6年目:小児科)
・医療とは別の問題ばかりで辛い。失禁の世話やクレーム対応に疲れた(2年目:救急)
・看取り看護で看護師同士の意見が割れ、さらにそこに医師が介入してめちゃくちゃに(3年目:内科)
・やることが多すぎて自分の能力じゃもう無理。看護師のやることが何だったか分からなくなる(4年目:外科)
・看護師をやりたくて社会人から看護師になったのに、全然思ったとおりじゃ無い(3年目:呼吸器科)
・ついこの間までバリバリ仕事をしていたんですけど、ふと自分はこれでいいのか考えてしまい涙が出てきた(9年目:整形外科)

ストレス解消法

お金を使う

st (3)

  • パーッとカラオケに行く。騒いでお金も使っていい気分になれる。
  • バンドの追っかけでばーっと使う。
  • チョットだけ化粧品とかを変えてイメチェンしてみる。
  • ショッピング! バーンと買う!

現実逃避

stress (2)

  • 休日はただ寝て過ごす。誰がなんと言おうと寝る。
  • 看護以外のことを考える。
  • 好きなものを満足するまで食べる!体重気にしない!
  • 宝くじのことをひたすら考える。
  • ペットをひたすらかまい倒す。

誰かと過ごす

kanpai

  • 友達と酒飲んで騒ぐ
  • 彼(彼女)と一緒にいる
  • ユニバとかにいってはしゃぎまくる
  • 友達とスイパラにいく!

体を動かす

yoga

  • 運動!走る!
  • ジムに行く
  • 山登りとかとにかく没頭することをして頭を空っぽにする
  • スポーツクラブに行く
  • アクアビクス!

ゆったり過ごす

stress (1)

  • 映画見たり外食したりする
  • イケメンが出ているドラマを探して見る
  • ネカフェでだらだらする
  • 読書したりする

その他

yukyutoreta

  • バーに行く。お酒おいしい
  • k-popコンサートに行く
  • 泣く。とにかく泣く。泣けば全部終わるから。
  • 賃貸なのでペットを飼いました。熱帯魚とかいいですよ♪
  • 動画を見てぼーっとする
  • SNSで誰かと話す
  • ノートにひたすら愚痴を書く
  • 習いごとをする

それぞれの休暇について見てみました。

仕事以外の時は仕事を忘れることが一番良いです。
しっかり休みが取れると良いですね。

看護師はストレスが多い職業

yakinake

看護師はストレスの多い仕事だと言われています。
まず、前提として病院というクローズな社会が形成されることにあります。
その上で、愚痴や不満があったとしても、病院では言えない環境が多いです。

例えば同僚の悪口1つを取ってみても、誰かにこぼせばそれがそのまま広がることもあります。
そういった要因が職場で人間関係に対してストレスをため込みやすくしている要因となります。
なので、ストレスを自分の中にため込み、精神的に傷つく人もいるでしょう。

また、肉体面でも過酷だと言われています。
責任の重さとそれを果たすために24時間体制の勤務がどっとのしかかってきます。
夜勤の影響で睡眠に障害を抱えることもあるでしょう。

そういった環境を変えるのは難しいでしょう。
根本的な解決を図るには転職が一番楽でしょう。
ですが、ぱっと転職したからストレスから解放されるわけではありません。

やりたい仕事じゃ無かったり、理想と違ったりとさまざまな要因でストレスは生まれます。
なので、ストレスをマネジメントしてやる必要があるでしょう。

まとめ

どんな職業でも、ストレスはあります。
どんなに好きな仕事でも、です。

特に看護師はストレスを感じやすい職業でしたね。
ここで大事なのは、ストレスはためないということ。

「ストレスがたまる」のは、空のコップに少しずつ水がたまっていくイメージ。
あふれてしまう前に、コップにたまった水を捨てないといけません。

それには、ここで紹介した発散方法のように、仕事以外の全く違う何かへ意識を向けることが有効です。
自分なりの発散方法を見つけて、ストレスをためないようにしましょう!

看護師の人間関係トラブル体験談 周りは敵だらけ!?

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職場の人間関係に悩んでいる看護師のみなさん、こんにちは!
メディカル調査員の久保田です。

どこの職場でも、人間関係のトラブルってありますよね。

目の敵にされる。
いじめられてる。
パワハラ受けてる。
派閥があって働きづらい。

人間関係のトラブルは、ささいなことでも「辞めたい」につながってしまいます。

そこで今回は、実際に看護師の職場であった人間関係のトラブルをご紹介します。

師長・主任とのエピソード

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トラブル集

・当人である私に聞こえるように悪口を言う。(神経内科 5年)
・私の勤務希望だけわざと通さない。(精神科 3年)
・患者とできてるとか、あることないこと周りに吹聴されるようになった。(小児科 4年)
・患者の前で思い切り怒鳴られました。(透析 2年)
・後輩たちはスキルアップだと色々な仕事をさせてもらっているのに私には雑用しか振ってくれない。(呼吸器内科 4年)

師長・主任へのホンネ

・気分次第で文句をつけて後輩全員から疎ましがられているうちの師長。ストレス発散みえみえ。上司の器じゃない!(循環器内科 7年)
・いつ見ても勤務表を作っている。シフト作るのに一体どれだけ時間かかるの!?(整形外科 3年)
・いつも休憩室でお菓子を食べている。仕事しろ!(リハビリテーション科 4年)

直接的な上司となる主任や師長。明確な上下関係があるのでどうしてもトラブルも起きがちです。
悪口や嫌がらせ、いじめは業務にも支障が出てしまいますね。

しかも関係は上司と部下。一度こじれてしまうとなかなか回復するのは難しく悩み続ける看護師も多いです。

先輩看護師とのエピソード

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トラブル集

・裏表が凄い。皆の前では優しいのに、夜勤などで二人きりになると途端にねちねち説教。(内科 2年)
・気分屋。機嫌の悪い時に話しかけてしまい「私は友達じゃねーぞ」と怒鳴られた。(産婦人科 3年)
・「顔を見るだけでイライラするわ」とずっと無視される。(アレルギー内科 1年)
・ひいきばかりする。私はハマらないらしく、お土産のお菓子なども私には回ってきません。お菓子くらいいいんだけど、居心地が悪い……(小児科 8年)
・プリセプターの先輩が本当に最悪。何も教えてくれず、見て盗めみたいなやり方で、できないとすぐ怒鳴る。(内科 1年)

ホンネ

・偉そうに指図するな!上司でもないくせに。早く入職しただけだろ!(心療内科 1年)
・仕事できないくせに後輩いじめるな!あんた陰でめちゃ悪口言われてるからね。(消化器内科 2年)
・プリセプターのあなたが教えてくれないくせに「新人ダメすぎて泣けてくる」とか他の先輩に愚痴るな!(緩和医療科 1年)

役職持ちと違い、同じ環境で働くことの多い先輩看護師。それゆえトラブルも多く発生しています。

責任を持った指導ならともかく、ただ気に入らないからという理由でいじめが起きることもあります。
勤務のストレスを後輩にあたることで解消している看護師もいます。

特に気が強い人が多い看護師の世界では切り離せない悩みといえるでしょう。

後輩看護師とのエピソード

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トラブル集

・何か仕事を頼むとあからさまに嫌な顔をする。(神経内科 7年)
・私にだけタメ口。注意しても「私心開いた人には距離詰めすぎちゃうんですよねー」とケラケラ。直す気ないだろ。(小児科 3年)
・「以前の職場ではこうしていました」が口癖の後輩がうざい。職場のやり方に従いなさいよー!(耳鼻咽喉科 6年)
・疲れてくると本性が出る後輩。深夜に急変が出て修羅場の際、私の言葉に対して「は?」と。人間としてなってない。(循環器内科 4年)
・注意しても全く直らない後輩。それどころか私を口うるさい先輩としてあしらってきます。何を言ってもはいはい、と。一緒に仕事したくない。(アレルギー科 5年)

ホンネ

・年下のガキに生意気な口聞かれて発狂。言葉遣いは看護師以前に大人としてちゃんとしろ!(産婦人科 3年)
・後輩が私の悪口を言っているのを聞いてしまった。私がどれだけあなたのフォローしてると思ってるんだ……!(内科 4年)
・医師や上司に媚び売る暇があるなら仕事しろ!(歯科 2年)

後輩看護師とのトラブルも最近は増えています。
普通なら自分の方が経験も年齢も上のはずなのに、何故かなめられてしまう。
また、職場では後輩でも、看護師歴はあちらの方が長かったり、一回りも二回りも年上だったりすると余計に人間関係は複雑になります。

同期とのエピソード

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トラブル集

・頼まれた雑用を押し付けてくる。私あなたの奴隷じゃないんですけど?(皮膚科 2年)
・飲み会で私のことを笑って「同期とは思ってない」と言い放った同期。私の方が年下だけど同期は同期だろ。(内科 1年)
・研修の際、仲のいい人で固まって私を仲間外れにする。必要な連絡事項も私にだけ回ってこない。(神経内科 1年)
・私より先に夜勤デビューした同期。「夜勤始まるともっと大変だよ?」と嫌味を言ってくる。(産婦人科 1年)
・私が主任になってから、細かいミスを指摘したりと同期が敵対心を持って接してくるようになった。(消化器外科 9年)

同期へのホンネ

・いちいち突っかかってきて鬱陶しい!同じタイミングで入職したってだけで対抗意識持つな!(リウマチ科 3年)
・私が結婚した時、陰で「同期で真面目に働いてる看護師は私一人になっちゃった」と言ってるのを聞いて殺意が沸いた(笑)(小児科 6年)
・自分の保身のために悪口を言って同期を貶めようとするのやめた方がいいよ。あんたが性格悪いのみんな知ってるから。(放射線外科 3年)

解説

何かと比較されがちな同期の看護師。それ故トラブルが起きることも多いです。
トラブルの原因が一方的な逆恨みである場合、解決が難しくなり悩みが長期に渡ることもあります。
先輩や上司などの第三者に仲裁を頼むことも考えるべきでしょう。

ドクターとのエピソード

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トラブル集

・患者の前で器械を投げられた。すぐ大声をあげるパワハラドクター。(神経内科 2年)
・すぐいっぱいいっぱいになる研修医。修羅場の中指示を求めると「少しは自分で考えろよ!」と怒鳴られました。いや私看護師なので……。(小児外科 4年)
・飲みに行こうと散々誘われる。その先を期待しているの見え見えなので死んでも行きたくない。(形成外科 3年)
・患者に急変が起き、他科へのコンサルトを求めたがプライドを傷つけられたのか激昂。ついていけない。(脳神経外科 12年)
・ボディタッチが多い。ことあるごとに腰を触ったり肩に触れたり。スキンシップとの境ギリギリなところを攻めてくるので、文句も言えない。(呼吸器外科 5年)

ドクターへのホンネ

・あんたの声が小さいくせに「ちゃんと聞いとけ!」って怒るな!(小児科 4年)
・看護師と不倫をしているドクター。本人は隠してるけど看護師が言いふらしてる(笑)気持ち悪いんだよ!(緩和ケア科 3年)
・どいつもこいつもセクハラが酷い!おっさんはともかく若いドクターまで!男はみんなこうなの!?(アレルギー科 2年)

ドクターと看護師の間には絶対的な上下関係が存在します。

また、プライドが高い人間が多く、看護師を召使いのように扱うドクターもいます。
そういった中で不満が爆発する看護師も少なくありません。

また、男性が多いドクターと女性が多い看護師という環境なので、パワハラやセクハラといったトラブルも多いです。

介護士・看護助手とのエピソード

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トラブル集

・とにかく生意気で正看護師の私に対しても指図してくる看護助手。しかも大抵見当違い。偉ぶりたいなら正看とれよ。(消化器内科 3年)
・サボり癖のある看護助手がいます。最低限の仕事しかせず指摘すると「私は忙しいんです!」と逆切れ。いや、あなた今雑談してたじゃん……。(神経内科 5年)
・発熱のある患者を勝手に入浴させた介護士に注意したら「これくらいなら大丈夫」と言い返された。(消化器外科 8年)
・何かと「良い給料もらってるんだから」と嫌味を言ってくる介護士のおばちゃん。嫌なら看護師大抵になれば?(老人ホーム 5年)
・すっごい体臭のきつい介護士がいる。風呂も毎日入ってないらしい。仕事中に頭を掻くのが気になり注意したら「別に迷惑かけてないでしょ!」と。いや、内外からクレーム出まくりなんですよ……もし医療行為に支障が出たらどうするんだ。(特養 3年)

介護士・看護助手へのホンネ

・卑屈な介護士多すぎ!別に見下してないから勝手にイラつかないで!(老健 2年)
・ベテラン看護助手かなんか知らないけどこっちの処置にいちいち文句言うな!(産婦人科 1年)
・仕事が多いって文句言うくせにだらだら雑談するな!そしてきっちり定時に帰るし!(内科 4年)

介護士や看護助手とのトラブルもよく聞きますね。
置かれた環境の差で、仕事内容も給与も変わってきます。

特に看護師、介護士間でそれを不満に思う人が多いです。
隣の芝生は青く見えると言いますが、身勝手な発言にはイラっとしますよね。

その他コメディカルとのエピソード(薬剤師、理学療法士、クラークなど)

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トラブル集

・名簿作成がいつまでたっても終わらないので指摘すると「好きじゃない」と答えたクラークがいました。仕事をなんだと思っているんだ。(小児科 8年)
・こっちから急かさないと作ってくれない薬剤部。いつものように急かしにいくと「わかってますから!」と怒鳴られた。いや、悪者こっち?(血液内科 5年)
・挨拶をしても無視してくる薬剤師がいる。人間としておかしい。(消化器内科 3年)
・偉そうに看護業務を指示してくるPT。イラっとして聞き流したら上に報告された。上司には同情された。(整形外科 5年)
・以前入ってきた理学療法士が生意気すぎて笑えました。前の職場で先生と呼ばれていたらしくエリート意識半端ない。このままでは人間関係にひびが入ると思い軽く注意すると「看護師の分際で何様だ」と言い放つ始末。それからはもう放置。彼女は半年もしないうちに辞めました。(リハビリテーション科 7年)

コメディカルへのホンネ

・こっちの業務に偉そうに指示してくんな!あんたはただの理学療法士で医師ではない!(整形外科 8年)
・クラークがしっかり仕事してくれないとただこっちの仕事が増えるだけなのよ……これ以上忙しくさせないで……!(内科 4年)
・私の上司は師長であってあなたじゃないから。薬剤師の仕事全うして、こっちには介入してくるな!(アレルギー科 5年)

病院には様々な職業の人がいます。
立場の違う者同士協力して連携をとることが原則ですが、人間ですから衝突も避けられません。

相手の職業を見下している厄介な人間もいます。
深く関わらずに過ごせればいいのですが、仕事ならそうもいきません。

患者とのエピソード

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トラブル集

・ずっと無視される。必要最低限のことしか言わないから問診も一苦労。私が何かした?(循環器内科 2年)
・勝手に飲み食いをする。指摘すると人権がどうこうとブチ切れ。もちろん厳重注意。(内科 5年)
・患者の暴言や暴力が凄い。急に大声出したり、付き飛ばされたり。(精神科 3年)
・細かいことでナースコールめちゃくちゃ押す患者さん。限度があります。(整形外科 6年)
・穿刺が痛いとわめきまわり、担当を外されました。(透析 3年)

患者へのホンネ

・テレビで見聞きした情報を鵜呑みにして文句言うな!私の方が100倍詳しいから……!(リウマチ科 4年)
・いうこと聞かないなら帰ってくれ……。治療には患者の協力も必要。(呼吸器外科 5年)
・病院はホテルじゃないし看護師は奴隷じゃない!偉そうに指図するな!(アレルギー科 7年)

患者さんとのトラブルは後を絶えません。
看護師は一番長く接する立場ですし、不安や不満のはけ口となることも多いです。

かといってダメなことはダメ。できないことはできない。
看護師側は愛情をもちつつも毅然とした態度で接しましょう。

人間関係の悩みが絶えない理由

yakinake

看護師が人間関係でトラブルになりやすい理由として、以下のことが考えられます。

・「女性」中心の職場である。

女特有の社会は上下関係や陰湿ないじめで溢れています。
相手と比較することで自分の立場を保とうとする女性ならではのマウンティング関係は衝突の原因となります。

・「専門職」の集まり。

看護師は専門職です。それゆえ誇りもあればプライドもあります。
また看護師以外のコメディカルにも、それぞれの専門職からの視点があります。
プライドを持った専門職が集まれば意見の相違も衝突もよくありえることです。

・「責任」が重い仕事。

病院は患者が病気と向き合う場所です。
命と直面する看護師は、失敗が許されない「責任」の重い仕事です。
それゆえぴりぴりすることもありますし、気が抜けず、言葉や態度が乱暴になることもあります。
責任があるが故の衝突も看護の世界特有のトラブルです。

看護師の働く職場ではこの3つの要素が複雑に絡み合っています。
それゆえ人間関係の悩みが絶えないといわれています。

まとめ

いかがでしたか?

看護師同士でも、看護師以外の職種でも、こんなにもトラブルが起きています。
我慢していた本音も吐き出してもらったので、読んでてスッキリしませんでしたか?

看護師の職場では、人間関係が複雑です。
解決が難しい場合もあるでしょう。

しかし、悩みにとらわれすぎてはいけません。
どんどん悩みが深くなってしまいますからね。

解決できる問題は解決を心がける。
解決できない問題は解決せず自分を守る。

同じ悩みで苦しむ看護師はたくさんいます。
そう思うことで少しでも楽になったり、ふと解決案が浮かぶこともあるでしょう。

この記事があなたの手助けとなれば幸いです。

10人の看護師に聞いた!転職サイトの口コミ

kuchikomi(2)

どうも、メディカル調査員の前田です!
看護師の皆さん、転職サイトを見たことがありますか?
看護師の中には使ったことがあるがいると思います。

転職は、看護師にとって大きな転機となります。
スキルアップであったり、転勤の付き添いであったり・・・・・・。
中には、現状の職場環境から逃れるための選択肢でもあったりします。

ただ、いきなり転職サイトに登録!
というのも不安ですよね。

そこで今回、「初めての転職サイト」をテーマにお話しします。
ほかの看護師がどのような目的で転職サイトを使ったのか・・・・・・。
転職サイトの良かったこと、悪かったことをインタビューしてきました!

転職サイトのここがよかった

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転職について、色々教えていただけました!

U・Mさん(20代:女性)看護歴3年
使った転職サイト:看護roo!

はじめまして! 
新卒から3年民間病院の療養にいました。

転職サイトの印象はどうでしたか?

使う前に求人情報が見れたのですが、求人の多さにびっくりしました。

なぜ転職サイトを使おうと思いましたか?

転職するためにどうすればいいか分からなかったからです。
なので、とりあえず使ってみようと思いました。

利用してよかったことは何ですか?

転職の流れがよく分かりました。
まず、カウンセリングを行いそのあと求人をエージェントのサポートを受けて探しました。
その中から受けたいものをいくつかピックアップし、応募しました。

その後、書類選考と面接を行い、内定をいただきました。
履歴書とや自己PRの書き方、当日の服装や面接のマナーまで細かく教えていただけました。
転職がどういう流れなのかがとてもわかりやすく伝わってきて大変満足です。

さらに、入職時の手続きもサポートしていただけたので、スムーズに入職できました。
手続き関連の書類のことや、住民票の取り寄せとかも思いつきもしませんでした(笑)
新しい職場で充実した日々を送っています。

付け加えて、登録した特典のナースのHAPPY転職ガイドブックが便利でした。
転職について幅広く網羅しており、直前まで教わったことの確認ができたのがとてもよかったです。
中身も充実して面白いので、今でもときどきガイドを見てます。

最後に一言お願いします。

結果、転職に大成功しました。
本当に使って良かったと思いました。

メディカルサポート前田から一言

看護rooはキャリアパートナーと呼ばれる担当と二人三脚で転職活動をします。
面接前、面接時のサポートが充実しており、面接に同席して聞きにくいことを聞いてくれることもあります。
また、登録時にもらえるナースのHAPPY転職ガイドブックが読みやすく人気です。

転職エージェントに助けてもらいました

W・Eさん(30代女性)看護師歴8年
使った転職サイト:医療WORKER

看護師歴8年で、終末医療に関わっています。

転職サイトの印象はどうでしたか?

ネットで良い悪いの評判が分かれていたので、手を出していませんでした。

なぜ転職サイトを使おうと思いましたか?

私は、登録する前から転職活動をしていました。
その結果、不採用が続き、なぜ不採用なのかが知りたかったらです。

利用してよかったことは何ですか?

不採用の結果を、エージェントを通して聞いて教えていただけました。
その結果、自分の強みを生かした書類作成や面接の受け答えができてないことが判明しました。
そして、強みを生かすための書類作成と面接の受け答えをサポートしていただけたので助かりました。

個人で活動していると、どうしても不採用の結果が分からないので、それが聞けたのがとても良かったです。
また、不採用の理由が分かったところで、それをどうやって次につなげるかができたかどうか・・・・・・。
サポートを受けた結果、自信を持って面接に臨めました。

最後に一言お願いします。

今回は転職エージェントを使った結果、不採用の理由を知ることができました。
その結果、改善につながり、有意義な転職活動ができました。
良い担当に当たったらしく、最初に感じていた不安も的中せずに転職できました。

メディカルサポート前田から一言

医療WORKERは独自案件を多くそろえていると言われています。
実際に使用をした看護師さんに話を伺っても満足度は高いです。
その理由は、看護専門のコンサルタントを置き、キャリアコーディネートを補助してくれることにあります。
今回の転職エージェントのように親身になってくれる方が多いようです。

思っていたよりも良かった

R・Tさん(20代女性)看護師歴5年
使った転職サイト: 看護roo!

こんにちは、急性期で5年勤めた後転職しました。
なぜなら、別の病院でスキルを磨きたいと思ったからです。

転職サイトの印象はどうでしたか?

あまり良くなかったです(笑)
ネットサーフィンをするんですけど、転職サイト自体が評判よくないですよね?
なので、登録するとき大丈夫かなぁ~と思っていました。

なぜ転職サイトを使おうと思いましたか?

私は地方在住です。
最初はハローワークで調べたのですが、臨床の案件が少なく困っていました。
そこで色々しらべた結果、地域に強いと言われている看護roo!に登録してみようと思いました。

利用してよかったことは何ですか?

地域に関する情報が多いのと、その中から自分の磨きたいスキルの病院が選べました。
治験や企業もあり、幅広い中から自分のキャリアを選択できてよかったです。

また、面接に転職エージェントが同行してもらえたので、聞きにくい福利厚生のことも聞いてもらえました。
結果的には、以前の病院より福利厚生が良くなった分、手取りが増えました。

最後に一言お願いします。

思ってたよりも良かったです。
ハローワークはクリニックの求人が多く、臨床が少なかったので助かりました。
また、スキルアップの転職をしようと思ったら看護roo!にお願いしようと思います。

メディカルサポート前田から一言

看護roo!は求人数が多く全国区に展開しています。
そのため地域の網羅性が高く、求人案件数がダントツで高いです。
連絡も細かく一人一人に細かく聞き取りをしてくれるので、自分の求める条件に合致しやすいでしょう。

初めてだったけど、色々相談に乗ってもらえた

T・Iさん(20代女性)看護師歴2年
使った転職サイト: マイナビ看護師

看護師歴2年の新人です。

転職サイトの印象はどうでしたか?

よく分からなかった(笑)
登録する前から調べたけど、たくさんページがあるから混乱してました。

なぜ転職サイトを使おうと思いましたか?

職場がブラックでサービス残業、いじめ、パワハラがありました。
転職はしたいけど、ブラックは嫌だと考えて思い切って相談してみようと思いました。

利用してよかったことは何ですか?

転職エージェントが色々相談に乗ってくれて助かった!
すごい親切な人で、親身になって話を聞いてくれました。
忙しくて残業も多いし、人間関係も最悪でお局もいる病院だって思わずぶちまけちゃった(笑)

そんな私の状況を理解してくれて、残業が少なくて人間関係のよいところをいくつか紹介してくれました。
そのままとんとん拍子で見学から面接に言って、採用が決定! すごい。

最後にはもう、最初の不安なんてどっかいっちゃっていました(笑)

最後に一言お願いします。

使ってみて大満足です。
今の病院は人も穏やかだし、無理な残業も無くなったのでラクになった。
今後はしっかりこの病院で頑張っていこうと思っています!

メディカルサポート前田から一言

マイナビ看護師はセミナーや勉強会が多く、利用に関してもお客様満足度が96%と高いことで有名です。
おそらく、この転職エージェントも多数の看護師を転職サポートしてきたベテランだったのでしょう。
40年の実績があり、年月によるさまざまなノウハウが蓄積しており、優秀なフォローが入ります。

転職サイトここがよくなかった

batsu

ブラック病院に入ってしまった!

U・Mさん(20代女性)
看護師歴3年

看護師歴3年で、ICUに勤めています。

転職サイトを利用したら、まさかのブラック病院に入ってしまいました。
毎日、罵声が飛び交い、いじめが見られる人間関係も最悪の職場です。

転職サイトの印象はどうでしたか?

初めての転職で、色々サポートしてくれそうな雰囲気でした。
登録のフォーマットもわかりやすく、さくさく作れました。

なぜ転職サイトを使おうと思いましたか?

元々忙しい病院でいじめもあり、もう辛くて誰でもいいから相談したいと思っていました。
とにかく逃げたい一心で、転職サイトに登録しました。

利用してよくなかったところは何ですか?

いざ転職してみると楽だと聞いてたのにものすごく忙しくて、毎日がしんどいです。
とにかく業務をこなすのが精一杯でほかに何も考えられません。
夜勤は8回を超えていて、それが終わったらそのまま日勤なんてこともあり辛いです。

今回、転職エージェントとよく相談せずに任せっぱなしになっていました。
希望の条件を聞かれたときも、とにかく逃げたい一心で色々言っていた気がします。
あらかじめきちんと条件を書き出すなりして、綿密な相談をしていれば違ったかもしれません。

最後に一言お願いします。

負け惜しみでは無いですが、履歴書の書き方や、面接時の応対は参考になると思いました。
なので、負けん気で盗んでやろうと思います。
今後は落ち着いて、転職活動をできたらと思っています。

メディカルサポート前田から一言

転職サイトの情報量はパッと見た感じ多く感じます。
その中で必要なものを探して、コンサルタントとすりあわせていくのも大事なことです。
今回は、辛い、逃げたいという心が焦りを生んでしまったかもしれません。
こういうニアミスを防ぐために、コンサルタントもうまく話しをしてくれれば良かったかもしれませんね。

綿密さは大事

K・Wさん(20代女性)
看護師歴5年

看護師歴が5年。転職先は慢性期病棟。

転職サイトの印象はどうでしたか?

転職先を他の人が見つけてくれるのは楽だなと思っていた。
その反面、転職エージェントに任せて大丈夫かなぁという漠然とした不安がありました。

なぜ転職サイトを使おうと思いましたか?

委員会や研修で忙しく、誰かにスケジュールのセッティングをしてもらえるのがありがたかった。
なので、勤務したい病院や希望条件と面談可能日程を伝えればあとは問題ないと思っていた。

利用してよくなかったところは何ですか?

見学しに行った病院にいったら、面接になっていた。
「今日は見学でと」言っても、まぁまぁ面接を受けていってよと言われて強制的に面接になった。
断っても「あれ、転職希望だって聞いているけど」と真顔で返されてびっくり!

なんとか断ることができたけど、釈然としなかった。
なので、今は違う転職サイトから求人情報だけもらっています。

最後に一言お願いします。

きちんと転職エージェントに依頼して現状を確認しなかった自分が悪かったです。
でもこれからは、自分の力で転職先を見つけたいと思います。

メディカルサポート前田から一言

転職エージェントが勘違いをして話を通してしまうことはあります。
それは、利用者様に対して誤解が生じているためです。
もし思っていること違うことがあったら、きちんと相手に伝えましょう。

結婚を機に転職をしようとしたのだけど

A・Kさん(20代女性)
看護師歴4年

看護師歴4年で、救急に勤めていました。

転職サイトの印象はどうでしたか?

結婚を機に、日勤メインの病院を探したかったので・・・・・・。
そういった求人があり、実際に転職できるかどうか不安でした。

なぜ転職サイトを使おうと思いましたか?

私の先輩が使っていた転職サイトを紹介されました。

利用してよくなかったところは何ですか?

転職エージェントからも求人が送られてくるのですが、夜勤もあるところでした。
しかも、面談をして経歴を詳しく聞いて夜勤はNGと言ったにもかかわらずです。
何回か訂正しましたが、いっこうに改める気配はありませんでした。

結局、折り合いがつかないのでそのサイトの利用はあきらめました。

最後に一言お願いします。

結局、別のサイトに登録して使いました。
そちらは、希望に合った場所を紹介してくれたのでなんとか転職できました。

メディカルサポート前田から一言

はっきりと希望の条件を伝えられていて良いと思います。
結果的に転職サイトは変わってしまいましたが、時にはサービスを変える決断も大事ですね。
あるいは、自分から求人を検索して日勤のみの病院をピックアップして相手に示しても良かったかもしれません。

転職サイトはこんな利用方法もある

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情報収集のために使いました。

M・Eさん(20代女性)
看護師歴7年

看護師歴7年、転職は悩み中です。

転職サイトの印象はどうでしたか?

華やかな印象を受けました。
とても求人数が多く、見ているだけで満足しています。

どのように転職サイトを利用していますか?

求人を見るためです。

利用して面白かった点はありますか?

自分のところと比べて、良かったり悪かったりで面白いです。
ただ、今はスキルをじっくり磨きたいので、どういうものがあるか観察するだけにしています。

最後に一言お願いします。

今磨いているスキルが身についたら、利用しようと思います。
その時は、しっかり使います(笑)

メディカルサポート前田から一言

どんな求人があるのか、転職サイトであらかじめ見ておくと後々便利ですね。
現状の自分を把握し、転職するかどうかを決めるのは良いことです。
今はよい求人が無くとも、あとで追加されることもありますから、機会は常にうかがっておきましょう。

院外でのスキルアップのため

S・Gさん(20代女性)
看護師歴6年

看護師歴6年、転職するかはこれから考えます。

転職サイトの印象はどうでしたか?

大手に登録したのですが、セミナーの多さにびっくりしました。

どのように転職サイトを利用していますか?

主に、セミナーに参加するためです。

利用して面白かった点はありますか?

どのセミナーもとても勉強になります。
登録しておけばセミナーの情報が送られてくるので、行きたいものがあればどんどん参加しています。
また、セミナーに参加することで院外の方と接点が持てるのが楽しいです。

終わった後飲み会にいくことも(笑)

最後に一言お願いします。

私の転職はもう少し先になります。
今は自分の現状を把握する時期です。
その時が来たら、セミナーで覚えたことも含めてがっつり転職しに行きます!

メディカルサポート前田から一言

大手サイトでは、定期的にセミナーを開催しているところがあります。
時には転職の勉強会であったり、時には仕事研究であったりします。
企業看護師の社員さんの話や、訪問看護など現場のリアリティな声に耳を傾けるのも面白いですよ!

自分の市場価値を知りたかった

H・Kさん(20代女性)
看護師歴5年

看護師歴5年、自分の価値について悩みました。
転職するにしても、しないにしても今の自分のスキルってどうなんだろうと(笑)

転職サイトの印象はどうでしたか?

目的があったので、印象は特に持たなかったです。

どのように転職サイトを利用していますか?

履歴書の書き方を知るためと、転職エージェントに合うためです。
自分の市場価値を知ることは、自分自身のが今どういう成長をしているか確かめることになります。

利用して面白かった点はありますか?

履歴書を書くことによって、自分が身につけたスキルが可視化できました。
自分の5年間の経歴が無駄じゃ無いことが分かって、なるほどなぁと思いました。

そのことで逆にキャリアが見えてきました。
まず、主任を目指し役職を1度経験してから転職は考えようと思いました。
エージェントと相談する中で全体の管理に携わっていくのが面白そうだと見えてきました。

最後に一言お願いします。

キャリアを相談して良かったので、転職するかはあとで考えればいいと思います。
自分の市場価値に悩んだら、1度こうやって相談してみても良いと思います。

メディカルサポート前田から一言

転職エージェントは、市場を知っているプロです。
なので、こうやって自分のキャリアを相談してみるのは目から鱗でした。
確かに、こういう利用法もあるのだなと素直に驚きました(笑)

まとめ

いかがでしたか?
転職サイトを使って良かった人、良くなかった人がいました。
どの転職サイトを利用するかところが大きいようですね。

中には、転職サイトに登録だけしておくという人もいます。
とりあえず、試しにということは悪いことではありません。

初めて転職する場合、転職の流れやノウハウはわかりません。
それを知るためにも、一度転職のプロにお世話になってみるのはいかがでしょうか?

よいエージェントと出会えますように。
では!