看護師のための退職ガイド。その流れと注意点まとめ

退職を考えている看護師の方へ
こんにちわ。メディカル調査員の川田です。

初めて退職する…
本当に辞められるかな…
準備しておくことは…

初めての退職は何かと不安になりますよね。
看護師は人手不足のため、「入職よりも退職の方が大変」と言われています。

でも事前に準備をしておけば、周りに迷惑をかけずにスムーズに退職できます。

退職の流れ全体像

退職の流れ全体図

1.就業規則の確認

退職はまず、就業規則の確認から始めましょう。
就業規則には「退職は〇〇日前までに伝えるように」と書かれているからです。

法律上は「退職日の14日前」となっていますが、さすがに14日前だとシフトも決まっていますし、迷惑がかかってしまいます。
スムーズに退職するためには、可能な限り就業規則に従うのが鉄則です。

引き止めが予想される環境

看護師不足

人手不足の職場は、一人辞めると影響が大きいため、引き止められやすいです。
ほとんどの病院に言えることですが、深刻な病院はなかなか辞めさせて貰えないことも。
退職の意志は、日程に余裕をもって伝えましょう。

同時期に辞める人がいる

さすがに2人一気に辞めるとシフトが大変なことになります。
転職時期である4月、9月、12月を予定している方は、早め早めに手を打ちましょう。

パートさんが多い

パートさんが多い職場は、看護師の配置基準がギリギリなケースが結構あります。
そこでの常勤の退職は、かなり強い引き留めも予想されます。
人数以下となれば、報酬の大幅な減額や業務停止もあり得るため、経営に大きな影響が出てしまうからです。
このような職場では、代わりの看護師が見つかるまで勤務することも想定しておきましょう。

役職者

主任や師長などの役職者は、引継ぎが大変なため、簡単には辞められません。
また役職が無くても、プリセプターやチームリーダーなど、経験豊富な看護師ほど、辞めた痛手は大きいため、引き止めも強くなります。
やはり看護師3年目くらいが一番辞めやすい時期です。

公立病院

国立、県立、市立、大学病院などは、年度末の退職が慣例となっています。
それ以外の時期は、かなり強い引き止めが予想されます。
もちろん法的には絶対ではないため、それ以外の時期も退職できますが、反発は大きいため、なるべく慣例に従うか、しっかりとした話し合いが必要となるでしょう。

2.退職を伝える

退職の意志は、直属の上司に伝えましょう。
多くの場合は、主任や師長です。

まずは口頭で伝えるのがマナーです。
イキナリ退職願を持っていくのは、さすがに反発を買ってしまいますので。
「ちょっとご相談があります」「退職を考えているのですが」と伝えましょう。

ただし「まだ悩んでいて…」と残留しそうな雰囲気があると、引き止めも強くなりがちです。
そのため「辞める意思は固く、その辞め方を相談したい」というスタンスで行きましょう。

退職を伝えるコツ

退職で問題になりやすいのは、退職を伝える時です。
引き止められたり、誤解を受けたり、トラブルになったりなど、問題は起こりやすいです。

退職を上手に伝えるコツは6つあります。
  • なるべく早めに伝える
  • 正直に理由を伝える
  • 意志の固さを伝える
  • 直属の上司に伝える
  • 繁忙期を避ける
  • 批判をしない

退職したいとはいえ自分を育ててくれお世話になった職場です。
誠意をもって、正直に、自分の決断を信じて伝えれば大丈夫です。

トラブルになるのは嘘を付いたり、無理を言ったり、誰かの悪口を言った場合です。
上司や職場にも失礼となりますし、自分自身の罪悪感として残り、苦しい思いをすることになります。

正直に誠意をもって。
人との交渉は、これが一番のコツです。

退職理由のコツ

退職理由でウソを付くのはNGです。
「結婚する予定でして(嘘だけど…)」「実家にUターンします(しないけど…)」「病気で(健康だけど…)」などなど。
マナーとしてNGですし、作った嘘は見抜かれますし、自分自身も汚れてしまいます。

でも正直に伝えたら辞めさせてもらえなさそう…

確かに正直に伝えると「改善するから」「異動したら」「良くなるよう頼んでみるから」と、引き止めに合います。

自分が一番強く思っているポジティブな理由を伝えましょう。
ポジティブな理由は、引き止めづらい効果があります。

ポジティブな理由例
  • スキルアップ
  • 家族
  • 健康
  • お金
  • 時間
  • 趣味

家族が転職理由の方は、それを正直に伝えましょう。
結婚、出産、子育て、親の介護、Uターンなどなど。

健康が理由の方も、それを正直に伝えましょう。

転職にスキルアップの気持ちがある方は、これを伝えるのがベストです。
特に若い看護師の方は、少しでも多くの職場を見た方が、経験値は上がりやすいですからね。

お金も大事です。
留学のため、進学のため、結婚のため、新居のため、借金のため、将来のため。
「お金は汚い」というイメージを持ちがちですが、ポジティブな理由も沢山あるのです。

時間や趣味も幸せな人生で大切なことです。
「そんなことで!」と怒る人もいますが(特に年配の方)、「私はこれがやりたいんです」と正直に伝えましょう。
仕事重視なのか、幸せ重視なのか。価値観は人それぞれですから。

3.退職日の決定

直属の上司に相談し、ある程度話が付けば、次は看護部長や事務局長に話が進みます。
ここでOKを貰えれば、具体的な退職日の決定になるでしょう。

次の転職先との調整もあるため、交渉が必要になるかもしれません。
就業規則を守りつつも、こちらの要望も伝えていきましょう。

4.退職願の提出

退職日が決まったら、退職願を提出します。
退職願の書き方は、一般的なベースがあるため、そのままコピペで大丈夫です。

退職願は、最初に相談した直属の上司に、直接手渡しするのがマナーです。

周りが冷たくなった

退職が決まると、イジメや冷たくされるなどの嫌がらせを受けることもあります。
病院は人手不足ですし、シフトのしわ寄せは同僚スタッフに行きますので無理もありません。

ただこれは、自分自身の行動の結果でもあります。
誠意をもって退職を伝え、真面目に働いていれば、嫌がらせを受けることも少ないはずです。

もちろんそれでも攻撃をされることもあるでしょう。
ただそれは自分の問題ではなく、相手の問題です。

看護師なら一度は転職を経験するものです。
「最後は綺麗に見送ってあげたい」「明日は我が身」「お疲れさまでした。次も頑張って!」

退職者を前にしてどう思うかは人それぞれです。
自分ならこうしてあげたい、と思っておくのが大切です。

5.引継ぎ

退職日の調整と並行して、引継ぎも考えていきましょう。

まずは業務の洗い出しです。
担当患者さん、任されている業務、委員会などをチェックします。

これらは書類にまとめておくとスムーズです。
引継ぎは、その場で口頭での説明となりますが、書類を見ながらなら理解も早いですし、伝え漏れも防げますし、後任者が後から確認することもできます。
辞めた後に「あの業務のことだけど…」と電話がかかってくることも減らせます。

6.荷物の整理

退職に向けて荷物を整理していきましょう。

私物は少しずつ持ち帰ります。
バタバタと片付けるのはNGです。他のスタッフへの心証もあるため、ひっそりと行いましょう。
退職当日に持ち帰るものが少なくなるよう、あくまでもスマートに。

7.退職当日

返却物、受取物

返却物と、受取物をチェックしましょう。

返却物
  • 健康保険証
  • 社員証
  • 名札
  • 定期券
  • ロッカールームの鍵
  • 制服
  • 資料
  • その他、病院の経費で購入した物
受取物
  • 雇用保険被保険者証
  • 年金手帳
  • 離職票
  • 源泉徴収票(年末に郵送というケースが多い)

お礼の品

最終日は、お世話になった方々への挨拶回りをしておきましょう。
所属の部署には、菓子折りがあると良い印象となります。
1つ1つ配れるようなチョコやクッキーの詰め合わせが喜ばれます。
予算は2000円前後。
夜勤中に食べられるような、日持ちする物が良いでしょう。

挨拶

朝礼などで挨拶もあるでしょう。
でも特別なことを言う必要はありません。
学んだこと、楽しかったこと、辛かったこと、上司や同僚たちから助けられた感謝を素直に伝えましょう。

帰宅前には、お世話になった方々へ個別の挨拶もしましょう。
真っすぐに目を見て「ありがとうございました!」と伝えるだけで、相手の方も気持ちが良いものです。
終わりよければ全てよしです!

最後の帰り道

最後の勤務、お疲れさまでした。

最後の帰り道は、いつもの風景が違って見えるかもしれません。
次の職場への不安と期待が入り混じりつつも、新しい人生への清々しい帰り道です。

Q&A

退職確定と内定はどちらが先か?

これは難しい問題ですよね。
先に内定が出ても困りますし、退職確定しないと次に進めないのは時間の無駄にもなります。

ベストなのは、まず転職活動を先行させるパターンです。

色んな求人を見て、次の職場を絞り込み、面接の約束まで取り付けてく。
このタイミングで退職の意志を伝えましょう。

OKが出れば、面接中に入職日を決められますし、引き止めに合えば、その旨を面接で伝えられます。

一番困るのは、面接だけどその後の進退が不透明というパターンです。
予測しづらいため、入職日の調整もできず、後々大変な思いをします。

まずは転職活動をし、ある程度めどが立てば退職を伝え、面接に挑む。
これが一番スムーズな退職と言えるでしょう。

まとめ

スムーズな退職には、事前準備が大切です。
一般的な流れを知り、その流れに乗れるよう準備しておきましょう。

看護師の退職引き止め。辞められない!どうしたらいい?全31回答

質問:退職で引き止められています。どうしたらいいですか?

相談者:U.Kさん(看護師5年目・27歳・女性)

初めまして。
私は退職を予定しています。
でも強烈な引き止めがあり悩んでいます。
周りに相談相手がいないため、ここで愚痴りますことお許しください。

・・・

私はどうにも今の職場を続ける自信がなく、辞めたいと思っています。

辞めたい理由は激務です。

職場の病棟は、慢性的に人手が足りなく、3年目になってからさらに仕事量が増えました。
担当患者さんが増え、夜勤回数が増え、新卒の子のプリセプターまで。休みは講習に行かされることも増えました。
患者さんが増える繁忙期には、残業時間が月100時間を超えたり、月に3日しか休めないことも。

でも忙しいのは特定のメンバーだけです。
1年目や2年目の新卒の子は、まだ経験が浅く、それほど多くの仕事は持ちません。
師長に近いベテラン勢も、仕事量がそれほど多くなく、さらに新卒の子を雑用で使えるので、定時に帰ることも多いです。

逆に3年目~5年目くらいの中堅看護師は、担当をボンボンと投げられ、「手一杯です」と言っても「他に人がいない」と無理にねじ込まれます。
そうなるとどうしても仕事が回らず
「間に合いません」
「患者さんに迷惑がかかっています」
「もう限界です」
と言っても、

「何であなただけ段取りが悪いの」
「やり方が悪い」
「慣れれば楽になる」
「とにかく経験しなさい」
と聞く耳をもってもらえません。

それで患者さんからのクレームが増えて、師長がてんやわんやになって「なんでもっと上手にできないの」と理不尽に叱られるのも辛いです。
「でも」と反論すれば、怒りがさらにヒートアップするため、何も言えずに「すみません」と謝り続けるしかありません。
周りのベテラン勢や新卒の子らは、それを遠目に見ながらクスクス笑っています。

病棟なんてどこもこうだとは思いますが、根性のない私は5年目で限界に…。

そんな時期に7年付き合っている彼氏との結婚話が膨らんできました

でも正直私は、結婚の喜びよりも「これで辞められる…」という安堵感が大きかったです(最低ですが…)
「もう少し楽な緩和ケア病棟に転職しよう」と思っていました。

しかし師長は「今は退職を認められない」の一点張り。
「妊娠した訳じゃないんだし」
「人がいない」
「せめてあと1年」
と引き止められています。

ベテラン勢からも「今辞めるのは無責任」「皆が迷惑する」「社会人失格」と結構酷いことを言われました。

婚約者やその母も
「仕事は続けたほうがいい」
「今の職場はボーナスも給料も良いし」
「夜勤が無くなると給料が下がる」
と引き止めてきます。

確かに言い分は分かります。

けど限界なんです…。
察して…。
もう心が受けつけない…。

でも結局辞められず、その後も激務で辞めたいと泣いても「子供ができたら」と言いくるめられます。
ベテラン勢からは「看護師なら誰でも辛い!あなただけじゃない!」と責められ続けています。

どう考えてもブラック病院だと思います。

でも周りの声を聴いていたら「私の考え方がおかしいのかも…」なんて思ってしまいます。
ここまで耐え続ける必要があるのでしょうか?
私の甘えなのでしょうか?

後悔、不安、絶望……

正直、結婚はどうでもよくなっています。
とにかく辞めたい。

私はどうしたらいいのでしょうか?

みんなの回答

  • あなたはおかしくないよ。その病院、師長、ベテラン、婚約者が悪い。自分の体と心が一番大事。逃げても全然OK。それを悪く言うやつは狂ってる。32歳女性
  • 病院もブラックだけど、嫁ぎ先もブラック…。25歳男性
  • もしあなたに何かあったとして、あなたは一生後悔する。けど職場の人間は「体調管理できない奴が悪い」で終わるからね。逃げるが正解。40歳女性
  • 本当に辛い時、周りが味方になってくれないのが一番辛い。28歳女性
  • ストレスは本当に体に毒だからね。それで一生子供を産めなくなった看護師もいるから、すぐ対策したほうがいい。45歳女性
  • その病院は超ブラックだよ。助け合えない職場なんて全てクソ。27歳男性
  • その職場で自分の婚約者に、続けろという婚約者がヤバいと思います24歳女性
  • その病院は辞めた方が良い。婚約者には、退職を認めてもらうか、ダメなら婚約破棄を突き付ける。それ幸せになれる近道。35歳男性
  • クソ旦那過ぎですw深夜まで嫁さん働かせて金稼がせるなんて異常。オメーが転職しろって思う。27歳男性
  • 病棟はとにかく人手不足だから、引き止め強いですよね。でも我慢しないで早めに退職した方がいい。ブラック病院は多いけど、ホワイト病院もあるから!希望をもって!38歳女性
  • 病棟なんてただでさえストレスフルの職場なのに、サポートなしは下手したら死ぬ。それだけハイリスクな仕事。とにかく一度辞めて楽になってほしい。27歳女性
  • ブラック病院だろうがホワイトだろうが、限界なら自分のためにも、家族や両親のためにも今すぐ辞めるべき。大事なのは職場でも婚約者でもなく、自分の将来です。36歳女性
  • 同じような環境で働いてました。今は楽なってます。全てがヤバすぎて早く逃げてほしい。25歳女性
  • 他人は厳しいからね…。特に女は33歳女性
  • 辞めましょう!後悔先に立たずだよ!仕事なんて他に沢山あるしどうにでもなる!39歳女性
  • 辞めちゃってもいいと思う。自分を守れるのは自分だけ。37歳女性
  • 倒れて救急搬送されるくらいなら無理にでも退職した方がいい。27歳女性
  • 婚約者には「辞めたい」ではなく「辞めます」と伝えましょう。30歳男性
  • 5年もよく続いたよ。私は1年持たずに退職を繰り返してますwでも意外と何とかなるもんです。それが看護師の強みですから。31歳女性
  • もし体を壊しても自己責任が医療業界ですからね。「どうして相談しなかった」なんて理不尽に責められるだけ。33歳女性
  • 実家を頼れるなら、明日にでも辞表出してUターンしましょう。子供の不幸は親にとって最大の悲しみです。55歳女性
  • 「引き止め」は看護業界の悪習慣だよ。人は環境次第。環境で幸せになれば不幸にもなる。自分に合わないならスパっと転職して、自分に合った職場を見つけるのが良いですよ34歳女性
  • 周りの看護師は「こいつが辞めたら私が大変になる!」なんて思って必死に辞めないよう手を尽くすからね。退職に罪悪感なんて持つ必要ない。47歳女性
  • 体壊してもだれも責任取ってくれないからね。距離を置いた方がいい26歳女性
  • 普通の会社はそこまで働かない。看護師は異常38歳男性
  • ブラック病院ですね。もっと良い病院を見つけましょう28歳女性
  • 辞めた方がいい。遅かれ早かれいずれ辞めるから。それなら早いに越したことはない。30歳女性
  • 早く辞めてしまえ!戦う必要なんて無くて逃げるだけ。逃げる体力が残っているうちに30歳女性
  • 仕事を辞めるのに許可は必要ありません。本人の意思で辞められます(法的に)35歳男性
  • もし私なら、看護師は次の仕事すぐ見つかるから、嫌ならすぐ辞めるな。転職5回経験してるけど普通に幸せだし将来の不安も特にない。34歳女性
  • 我慢にも種類がって「良い我慢、悪い我慢」がある。心を削るのは悪い我慢のほう
    52歳男性

看護師のボーナス退職「ボーナスをもらって退職」は悪いことなの?

bonus

退職を考えている看護師のみなさん、こんにちは!
メディカル調査員の中西です。

相談メール

相談者:
近々退職予定の女性看護師

退職時期がボーナス支給日とかぶります。
ボーナスはもらって辞めたい!
・・・でもなんかズルい気がして・・・。
ボーナス諦めようかな・・・。

最近、このような相談を受けました。
そこで今回は「ボーナス退職はいけないこと?」をテーマにお話しします。

ボーナス退職で悩んでいる看護師さんのモヤモヤも、スッキリするはず!

看護師のボーナスは高い

okane

何度か支給されたことがある方は、実体験としてご存知ですよね?

ちなみに、看護師のボーナスの平均年額は、

勤続1~3年目 :30~50万円程度
勤続4~5年以上:60~80万円程度

となっており、新人のうちからでも結構な金額がもらえます。

更に、勤続4~5年目からは、病院への貢献度が高く評価されるようにもなりますので、一気に増額する傾向にあるようです。

夏冬の配分は病院によって違うようですが、大差はないことがほとんどなので、この金額の半分が一度にもらえる金額になります。

新人であれベテランであれ、ボーナスはそれなりの額になりますので、もらえるものならボーナスもらってから辞めたいですよね?

ボーナス退職は悪いことか?

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いいえ。
何も悪いことではありません。

実際にボーナス退職している人もたくさんいるんですよ?

ですが、
「ボーナス退職なんてしちゃって良いんだろうか?」

そう感じてしまうのは何故でしょう?
その点について、少し掘り下げてみますね。

自分の評価が下がる可能性

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ボーナス退職をするのが心配な理由の一つに、自分の評価が下がってしまうことへの不安があります。

「仕事押し付けて辞めるだけじゃなくて、ボーナスまでもらってくとかあつかましい!」

仲良くしていた同僚やお世話になってきた上司から、そんな風に思われたらショックですよね?
今まで築いてきた信頼関係や交友関係にヒビが入ってしまうのはとても辛いことです。

でも気付いてますか?
相手が本当にそう思ってるかどうかなんて、本人に聞いてみたって確かめようのない部分ですよ?

ボーナス退職が理由で誰かを嫌いになるというのは、それだけの人間関係しか築けていないってことじゃないでしょうか。

居心地が悪くなりそう

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次に考えられるのが、職場での自分の居場所がなくなるんじゃないかという不安です。

退職の申し出は、余裕を持って退職希望日の1-2ヶ月前には直属の上司に相談するのが一般的です。
つまり、ボーナス退職が希望通り受け入れられた場合、1-2ヶ月前の時点で「あなたがボーナス退職をする」ということが職場に周知されます。

するとあなたは、退職までの期間、

  • 悪いことしてるような感覚。
  • 申し訳ない気分。
  • 陰口を叩かれている気がする。

こういったマイナスの感情を持ちながら仕事をすることになります。

あなたはそれに耐えられますか?
それ以前に、このマイナスの感情の出処が自分であることに気付いていますか?

ボーナス退職は悪いことではないのに、悪いことをしている気分になり、申し訳ない気持ちで、周りから陰口を叩かれているような気分になってしまう。
おかしくないですか?

周りでやっている人がいないから

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もしかして、あなたの周りにはボーナス退職する人っていないんじゃないですか?
世間一般的にはボーナス退職をする人は結構多いのに、あなたのまわりには何故かいない。

理由は簡単です。

「これまでに挙げてきた二つの理由(評価が下がるのが嫌・居心地が悪くなるのが嫌)があるから」

つまるところ、ボーナス退職が出来ない雰囲気の職場にいるってことです。
「ボーナスの時期に辞めるなら、ボーナス出る前に辞めろ」
みたいな慣習が出来上がってるんじゃないですか?

本当はボーナス欲しいのに言えない。
本当はボーナス退職したいのに出来ない。

これは、周りから「金に汚い人間に見られたくない」というただの見栄です。
でも、職場全体に「ボーナス退職は良くないこと」みたいな暗黙の了解があると、やっぱり言い出しにくかったりするのも分かります。

ボーナス退職したら辛かった体験談

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体験談1:K.Eさん(25歳)

ボーナス退職を選んで後悔しました。
退職するまでの2ヶ月は本当に地獄でした。
日常的に嫌味を言われるのは当たり前、仲が良かった同僚からも「守銭奴」「金の亡者」などと陰口を散々叩かれ、職場から私の居場所はなくなりました。
減額されたボーナスは寸志程度でしたし、こんなことならボーナス諦めてすぐに辞めれば良かったです。

体験談2:I.Oさん(31歳)

ボーナス退職を狙って師長に退職の意思を伝えたら、「希望通りに受け付ける」と言われたので一安心。
後日「看護部長からの許可が出なかったので、希望日での退職は認められない。●月(希望退職日の三ヶ月後)まで働くように。」と言われて呆然。
なんとか我慢しようとしてみましたが、結局つらくて心療内科を受診。
適応障害からなる抑うつ状態と診断されて休職から退職。
ボーナス退職どころじゃありませんでした…。

体験談3:F.Dさん(27歳)

就業規則を確認しなかった私が悪いんですけど、ボーナス退職出来ませんでした。
理由は、そもそもうちの病院では「退職予定者にはボーナス支給なし」と就業規則に記載があったからです。
退職日が決まってからは、周りがやけによそよそしくなったりして、居心地の悪い空気の中で働きましたが、全部無駄でした。
こんなことならあれこれ病院の都合に譲歩するんじゃなかったです。

ボーナス退職は悪いことでもなんでもない!

ボーナス退職は結構みんなやってます。
それを悪いことだと考えるのは、あなたの周りの環境のせいです。

次は、あなたがボーナス退職をしてもいい理由について書いたみたいと思います。

ボーナスは頑張った証

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支払われるボーナスには必ず、査定の対象となる期間があります。

査定期間は過去6ヶ月が対象で、

10-3月 → 夏のボーナスとして支給
4-9月 → 冬のボーナスとして支給

といった具合に、支払いまでに3-4ヶ月の遅れが生じます。

つまり、査定期間内にあなたがどれだけ頑張ったかを病院が評価した結果が、ボーナスの金額に反映されるわけです。

ですので、退職のタイミングがボーナス支払日以降であれば、当然もらう権利があります。
退職するからといって、それまでの働きぶりがなかったことになるわけではありませんので、ボーナスをもらうのは自然なことです。

退職は労働者の自由

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就職が労働者の権利であるように、退職もまた労働者の権利です。
就業規則に則っていれば、いつ辞めても問題はありません。
もちろんそれはボーナス後の退職に関してもです。

退職に関しては、職場よりも労働者の方が力が強いって知っていますか?
職場が労働者を辞めさせる(解雇する)には、法律上かなり厳しい規定があります。

それに対して、労働者が自ら退職の意思表示をした場合は、職場はそれを無視出来ないんです。
つまり、退職の意思表示をすれば、一方的に辞めることも出来るくらい、退職に関しては労働者の権利は強いんです。

ただし、
「ボーナス支払日の直後に退職の意を伝え、次の日から有給とって、1か月後に辞める。」
という方法は火種しか残しません。

溜まりに溜まった鬱憤から、むしろ火種を残して辞めてやりたいという方もいるかもしれません。
しかし、どんな事情があっても、非常識な退職だけは絶対にやめましょう。

医療関係者の繋がりは意外と狭いです。
転職先でのトラブルにも繋がり兼ねませんので、規則を守って礼儀正しく退職しましょう。

ほんとはみんなボーナス退職したい

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口に出さないだけでみんながボーナス退職したいと考えています。

実際にボーナス時期の求人を確認してみてください。
ボーナス支給後の欠員補充のために、病院がこぞって求人を出しているのが分かるはずです。

あなたの周りにはボーナス退職の気配が見えないかもしれませんが、世の中はみんなボーナス退職を基準に動いています。
職場が「出さない」と言ったらそれまでですが、もらえるものはきちんともらって辞める方が、社会人としての筋じゃないでしょうか?

あなたの「気が引ける」という気持ちも分かります。
ですが、あなたがそう思っているように、みんな「気が引ける」と思いながらも、ボーナスをもらって辞めているんです。

ボーナス退職してよかった体験談

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体験談4:C.Aさん(28歳)

退職日の相談をする中で、ボーナスは減額ということで折り合いをつけました。
だけど、変な気を遣い合ったりせず、最後まで病院のスタッフとしての職務を全うすることができたのが嬉しかったです。
それに、最終日には送別会もしてもらって暖かく送り出してもらえました。
病院との間で、お互いに譲歩する姿勢があったからうまくいったんだと思っています。
無事にボーナス退職できて良かったです。

体験談5:W.Fさん(29歳)

周りからは影であれこれいろいろと言われていたようだけど、ボーナス退職して良かった。
嫌味を言われたり、陰口を言われたりするのはそもそも覚悟の上。
終わりが決まっていれば、そんなに気に病むことでもでもなかった。
それに、実際頑張って働いてたし、それが評価されたか結果だということが嬉しい。
金額にして80万円。
少ない金額じゃないから余計嬉しい。
ちゃんとボーナスもらって辞めることが出来て良かった。

体験談6:Y.Gさん(32歳)

ボーナス退職で気まずくなるのが嫌だった。
だから、円満退職だけを心がけて退職日まで過ごそうと考えていた。
職場のみんなといい関係で終われるよう、自分から「ボーナスはいらない」と上司に伝えていた。
だけど最終日に上司から「ご苦労様。今までありがとう。」と手渡しでボーナスを渡された。
ボーナス退職ができるかできないかは、職場次第なのはもちろんだけど、受け取る側が円満退職を心がける気持ちも大切だと思った。

ボーナス退職は上司の理解がカギ

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「ボーナスをもらった上で円満退職!」

一番理想的ですよね。

そのために最重要になってくるのが上司の理解です。
あなたがどれだけ病院に貢献してきていても、退職のタイミングで上司から嫌われてしまっては、これまでの努力は水の泡になってしまいます。

上司の理解が得られないと、ボーナスがもらえない可能性が出て来るばかりか、辞めるまでの間をいたたまれない状況の中で勤務することになったりもします。

ボーナス退職を考える上で、上司の理解を得るのに必要なポイントは以下の3点です。

相談をする

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「○月末でやめます。」
ではいけません。
退職に関しては労働者の方が強いとはいえ、一方的な伝え方では身勝手な印象を与えます。

上司の理解を得るためには、
「○月での退職を考えているのですが、いかがでしょうか?」
という相談の形式で希望を伝える方が良いです。

相談のかたちをとれば一方的ではなくなりますので、その後の交渉で理解を得やすくなります。

譲歩する

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「○月での退職を考えているのですが、いかがでしょうか?」
ボーナス支給後の○月末で退職する気満々での発言ではありますが、あくまで「相談」ですので「決定」ではありません。

そのままの内容で受け入れられれば万々歳ですが、交渉が入ることも考えられます。
例えば「退職日を▽月末まで伸ばして欲しい」だったり、「ボーナスの支給額の減額」だったりです。

ここで注意したいのは、「相手に譲歩する」という点です。
何度も書きますが、退職に関しては労働者の方が立場が強いことを利用しましょう。

上司に「申し訳ない」と思い込ませることが大切です。
とんでもなく無理なことを言ってこない限り、多少の譲歩が円満ボーナス退職に繋がります。

ちなみに「退職を認めてあげるから●●しなさい」というのは病院からの脅迫ですので、本来従う必要はありません。

「最初になるべく無理目の要求をしておいてから、本来の自分の要求水準まで譲歩する(したように見せる)」という交渉の仕方は、心理学の基本テクニックです。

なるべく損しない状態での退職をしましょう。

引継ぎは確実に

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ボーナスをもらっての退職に限らず、退職時はきちんと引き継ぎをしましょう。
引き継ぎが不十分なことで、退職後も連絡があったり、無関係なトラブルに巻き込まれたりすることもありますので注意が必要です。

ある程度の希望が飲まれて、ボーナスをもらって退職できる目処がついたら、確実な引き継ぎを意識しましょう。
引き継ぎが不十分な状態でボーナスだけもらってやめたりすると、「ボーナス泥棒」などという不名誉なレッテルを貼られます。

「立つ鳥跡を濁さず」
っていうじゃないですか。

やらなきゃいけないことはきっちりと片付けておきましょう。
そして、ボーナスの支給条件を満たした退職日までしっかりと勤め上げて、堂々とボーナス退職しようじゃないですか。

まとめ

いかがでしたか?

ボーナス退職は非常識でもなんでもありません。
ごく普通の「退職の一つの方法」です。

ただ、「ボーナス退職は良くないこと」と認識している人が多いのが問題。
そのため退職を公にしてからは、多少居づらさを感じると思います。

そこはキッパリ割り切ることが大切。
みんなやってることなんですから、気にしすぎることはありません。

そしてもう一つ大事なのは、退職者としての責任を果たすこと。
病院の就業規則に従って退職することは前提条件です。
その上で必要な引継ぎは、漏れなく正確に間違いなく行いましょう。

しっかりと責任を果たして、堂々と胸を張ってボーナス退職しちゃいましょう!

合法的に即日退職する方法

山本さん(48歳)
東京都在住
即日退職の経験あり。人事一筋26年、今は総合病院の人事部で働いている

退職で悩む皆様こんにちわ。
人事部の山本です。

みなさんは「今すぐ職場を辞めたい」と思ったことありますか?

「仕事が辛すぎる…」
「今すぐ辞めたい…」
「でもそれはルール違反…」

私は人事部という立場上、即日退職する方を毎年のように見てきました。

「もう限界です…」

と泣き崩れる方もいて、非常に辛いこともあります…。

そこで今回は「即日退職」をテーマに「合法的に今すぐ辞める方法」を書いてみました。
9割以上の方は「法律を味方」にすることで「即日退職できる」ので安心してください。

仕事で涙する方が、1人でも減ってくれればうれしいです!

即日退職の心構え

まず即日退職する1番の障害は「自分の気持ち」です。
即日退職は、日本の風習的にタブーとされています。そのため「今すぐ辞めるなんて社会人失格だ」と罪悪感を持ってしまいがちです。

即日退職なんて迷惑かかるから…

はい。確かに迷惑がかかるでしょう。
しかし今すぐ辞めたくなるケースは、たいていが職場の責任です。
私は人事一筋26年、色んな医療法人を渡り歩いてきましたが、スタッフが急に辞める場合は99%職場に過失がありました。

特に医療現場は、仕事量が膨大で、患者さんの生死に関わるプレッシャーの大きく、パワハラやモラハラが横行しており、肉体的にも精神的にも追い込まれ、病んでしまうスタッフが大勢います(とくに若い看護師の方)

本当に辞めてもいいのかな…?

はい。大丈夫です。
これは個人の問題ではなく、組織の問題です。
あなたの責任ではありません。

だからまずは「自分が悪い」という考えを捨ててください。
即日退職するには、気持ちの切り替えが第一歩です。

合法的に即日退職する方法

さてここからは法律の話をしていきます。
とは言っても、難しい話ではありませんのでご安心ください。

まず即日退職するには「法律を味方に付ける」のが一番確実です。
その後も問題が起こりづらいです。

法律は労働者側が有利に作られていますので、ポイントになるのはたったの2つです。

1つ目のポイント
「辞めたい」と宣言してから、14日後に辞められる点です。
民法上にはこう書かれています。

(民法第627条:雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する)

例えば10月1日(月)に辞めると会社に伝えたとしましょう。
すると法律上は、10月14日(月)が最短の退職日となります。

なるほど。でも2週間もかかるのか…

はい。確かに法律を守るなら、2週(14日間)も待たなければいけません。
でもそんなにも出勤したくないですよね。

そこで2つ目のポイントです。
我ら労働者に与えられた伝家の宝刀「有休消化」です。
有給が14日間残っていれば、即日退職できるのです。

例えば10月1日(月)の朝、会社に電話をかけて「10月14日をもって退職します」と伝えたとしましょう。
ついでに「残っている有給を使うのでもう出社しません」とも伝えましょう。

これで終わりです。
もう働く必要はありません。

でもそんなに簡単に退職できるわけがない…

そうですよね。そんなに簡単ならもう辞めていますよね。
でも法律上はこれでOKなんです。

2週間後は翌日から?当日から?

答えは当日です。

でもネット上には2週間のカウント開始日を「辞めます」と伝えた「翌日」と書かれていることがあります。

これは間違いです。
民法第627条には「解約の申入れの日から二週間」と書かれますので「当日」が正解です。
健康保険や国民年金の切り替えは、「退職日の翌日から14日以内」となっていおり、それと混同して間違えているようです。

アルバイトでも即日退職できる?

はい。即日退職できます。

働く人たちは「社員、アルバイト、パート、契約社員、期間従業員」など色んな名前で呼ばれています。
でも労働法上は全て「労働者」で統一されています。
この記事内でも「労働者」で統一しておりますが、正社員、アルバイト、パート問わず、労働者であれば即日退職できますのでご安心ください。

ここまでをまとめます。
即日退職は、合法的に可能です。

ポイントは2つです。
  • 「辞めます」と伝えた14日後には退職できる
  • 有給が14日あれば、出社せずに辞められる

このように即日退職は法律でも認められています。

でも会社が許してくれないのでは?

確かに会社側から見れば、
「14日後に辞めます」
「有給消化するためもう出社しません」
とイキナリ言われても、

「いやいやいや!ちょっと待て!」
となりますよね。

即日退職は法律上OKだとはいえ、職場からの反発も予想されます。
そこで次は「即日退職で問題になるケース」をピックアップして解決法を見ていきましょう。

退職を認めてくれないケース

会社側は、即日退職を告げるとたいていの場合拒否するでしょう。

「退職を許可しない」
「そんな理由じゃ辞めさせられない」
「今の仕事を終わらせなきゃダメ」

でもこれは違法行為です。
退職は、法律で認められた労働者の権利です。
労働者が一方的に行使できます。
会社の承認なんて必要ありません。

でも上司は許してくれない…

それは上司が法律を知らないだけです。
現場の管理者の方々は、反射的にダメと言ってしまいがちですが違法です。
退職届を受け取らない、無視をする、破り捨てる。さらに酷いケースでは家に押しかけた師長さんもいました。これは倫理的にもNGです。
(師長=看護師の課長的ポジション)

うちの上司そんな感じなんだけど…

もしそうであれば、労働法5条の強制労働にあたり、かなりの重罪です。
先ほどの家に押しかけた師長さんのケースでは、案の定、労基(労働基準監督署)に駈け込まれ一発で是正勧告となりました。
しかもこの師長さんが2度もやらかしてしまい、そのときは労基から業務改善命令(重めの行政指導)を受け、師長さんは降格処分となり、さらに経営陣や看護部、総務、人事部でお偉いさんが何人も責任を取る惨事となっています。

このように「会社が辞めさせてくれない!」って時は労基に駆け込みましょう。

でもそこまで大げさにしたくない…

たしかに行政に介入してもらうのは、精神的にも消耗しそうですよね。

でも大丈夫です。
「退職させない」というときは、会社側を無視しておいて結構です。
即日退職であっても法律で認められているため、会社側としては手の打ちようがないですから。
それでもしつこいようなら「これ以上モメるのであれば労基に相談します」と言うだけでも効果があるでしょう。

退職に会社の許可は必要ありません。
労働者の権利であり自由です。

規則で退職日が決められているケース

みなさんは会社の就業規則を見たことがありますか?
退職日の指定がされていると思います。

「退職の1ヵ月前には申し出ること」

人手不足の業界はもっと長いケースもあります。
例えば看護師や医師の場合「3ヵ月」や「6ヵ月」だったり、酷い病院だと「3月末の退職しか認めない」と書かれていたりもします。

うわ…うちも3ヵ月だった…

大丈夫です。
この退職日の指定は、法的な拘束力が一切ありません。
言うなれば会社の希望です。

「できれば3ヵ月前には言ってね」
「人を探すから3ヵ月待ってね」
「3月末なら助かるな」

といった労働者に対する「お願い」です。

にもかかわらず「社則に書かれているだろ!14日後の退職なんて認めない!」というのは違法行為です。
社則は「あくまでもお願い」でしかありません。

お願いを受けてもいいですし、「ふざけるな!これ以上人生を無駄にしたくない!」と断るのも労働者の自由です。

退職には2種類ある

退職は、法律上で2種類あります。
「合意退職」と「辞職」です。

合意退職は、労働者と会社の話し合いで退職日を決めるケースです。
一般的な円満退社ですね。

辞職は、労働者だけで退職日を決めるケースです。一方的に決められるため、会社の許可なく退職できます。
即日退職はこの辞職になります。

有給消化を拒否されるケース

「そんな有給認められるか!」
「引継ぎをしろ!」
「シフトに穴が開くだろ!」
「明日のミーティングはどうするんだ!」

即日退職するとは言っても、たいていの場合は拒否されます。

引継ぎくらはしたほうがいいのかな…?

確かに会社の言い分はごもっとです。
しかし法律上は、引継ぎだろうが、シフトに穴が開こうが、会議が入っていようが退職できます。
その辺りをちょっと細かくご説明します。

まず通常の有給について説明します。

会社は民法上、原則として労働者の有給の使用を拒むことができません。
例えば「明日有給で休みたいっす」といって「ばかやろー」なんて言うのは違法行為です。
(よくある話ですが・・・)

ただし「原則」としてなので、有給使用を拒める例外もあります。

それが「時季変更権」です。
時季変更権とは「今月忙しいから、有休は来月ねー」と、有給の時期を変えられる会社側の権利です。

会社側は、時期変更権をいつでも使えるの?

この辺りは結構あいまいなのですが、大阪地裁で判例が出ています。

事業の規模、内容、当該労働者の担当する作業の内容、性質、作業の繁閑、代行者の配置の難易、労働慣行等諸般の事情を考慮して客観的に判断すべきである

つまり時季変更権は「休むと大きな損失が出たり、交代要員が見つからない時」に発動できるのです。

ふむ。でもそれ即日退職と関係があるの?

大ありです!
ということで「退職時の有給消化」の話をしましょう。
「退職の有給消化なんてさせない!」と会社から言われたらどうしたらいいのでしょうか?

大丈夫です。
まず原則として有給は会社が拒否できないのでしたよね。

「じゃあ時期変動権だ!代わりの人員が見つかるまで有給消化なんて許さん!」と言われた場合はどうなるのでしょうか?

大丈夫です。
時期変動権は、退職時の有給消化に行使できません。

というのも時季変更権には「従業員が在籍している期間内のみ有効」という大原則があるからです。
例えば10月14日に退職が決まって、14日間有給が残っているとします。
この有給日をずらすとどうなるか?
退職日以降に、有給消化がずれてしまいますよね。
これはダメだよと言っているのです。

「有休の日を変えるなら、在籍期間中に限りますよ」ってことです。
つまりは14日後に辞めるのに、14日間有給があればずらしようがなく、時期変動権は行使できないという訳です。

「じゃあ退職日を10月31日にしろ!」と会社に言われた…

これもNGです。
労働者は、辞職するときに退職日を一方的に決められるんでしたよね。
退職日は、労働者の同意なしに、会社の都合で変えることはできないのです。

このように退職時の有給消化は、法律で守られているため確実に取れます。

辞めると伝えにくいケース

「本日をもって退職させてください!」

とは気軽に言えないですよね。
退職を誰に伝えるか、どうやって伝えるか、いつ伝えるかなど悩むものです。

即日退職は誰に伝えるか?
経営者?
上司?
先輩?
人事?

実は、退職を伝える相手は法律上も不明瞭です。
民法では「使用者」とし書かれておらず、明確に定義されていません。
過去の判例を見ても「人事権を有する者」とされており、会社や業務によって異なります。

じゃあ誰に伝えればいいの?

やはり直属の上司が無難です。

直属の上司は言いづらい…

確かにごもっともです。
そんな時は、さらに上の上司や、経営者、人事部でも大丈夫です。
ただし先輩や同僚、後輩に伝えるのは、民法上の「使用者」として該当しないため、NGです。

即日退職はいつ伝えるのか?
いつでもOKです。
朝出社したくないと思ったとき、業務終了後にもう嫌だと思ったとき、夜寝る前に明日が来てほしくないと思ったとき。
自分の気持ちが高ぶったタイミングで「えいやっ!」と勢いを付けて伝えましょう!

即日退職はどうやって伝えるか?
一般的には直接会って伝えるのがマナーとされていますよね。

しかし直接会って伝える必要なんてありません。

法的には電話でも良いし、メールでも良いし、FAXでも良いし、LINEでも良いし、退職届を渡しても良いし、郵送でも良いのです。
意思を伝えた証拠を残す意味でも、FAXやメール、LINEが良いでしょう。
送信日時も残るため、あとから「聞いてなかった」「今聞いた」「え?誰か聞いていた?」「まだ14日も経ってないだろ」なんていう、不毛なやり取りを避けられます。

LINEやメールって具体的にどうやるの?

例えば今日が10月1日の朝だったとしましょう。
「あっ今日辞めたいな」と思えば、上司にLINEを送ればいいのです。
または勤務先ホームページからメールアドレスを見つけ、そこへ上司宛てに「辞めます」と送りましょう。
または一筆書いて、コンビニからFAXしましょう。

※LINE例
lineで退職を伝える文面

※FAX例(パソコンで印刷してコンビニで送信。手書きでもOK)
FAXで退職を伝える文面

退職の許可を求めてはダメ?

ダメです。
即日退職できなくなります。

例えば「退職したいのですが、いかがでしょうか?」といった文章はダメです。
「○○月○○日をもって退職します」と伝えましょう。

というも、退職には「合意退職」と「辞職」の2種類があったのを思い出してください。

「合意退職」は、会社側の承認が必要です。
つまり会社側がOKと言わなければ、退職できません。
「退職したいです。いいですか?」というのは、会社側に許可を求めている、つまり「合意退職」であり、会社側の承認が必要になります。

「辞職」は会社の許可が不要な、一方的な退職でしたよね。
「○○月○○日をもって退職します」と通知しましょう。
「辞職」とみなされ、即日退職できます。

会社側にお願いしたり、意見を聞いたり、許可を求めてはいけません。

退職届は書いたほうがいい?

退職届は、法律上必ずしも必要ではありません。
というのも、口頭やメールであっても退職の意思が伝えられればOKだからです。

しかし会社側は退職届を欲しがるでしょう。
「退職届を書け」とうるさいはずです。

これは単に会社側の都合です。
就業規則で定められているからだったり、慣例になっているからだったり、自主退職の証拠が欲しいからだったり。

書かないのもOKですが、書いたほうが良いと思います。
退職届を書いてもデメリットは無いですし、自分の主張ばかりではなく、会社の主張も受け入れたほうがスムーズに話が進みますので。
メールで辞めると伝えて、後日退職届を郵送すればいいのです。

会社から脅されるケース

「簡単に辞められると思うなよ」
「書類を一切出さないからな」
「損害賠償の裁判をするぞ」
「今月の給料は払わない」
「退職金は出さない」

会社側から脅されるケースもあります。
会社側と直接会う、電話するといった場合は必ず録音しておきましょう。

労基へ持ち込めば、一発で黙らせてくれます。
とくに脅迫や給料未払い系は、すぐに動いてくれるでしょう。

そもそもですが暴言、書類を返さない、辞めさせない、なんてのは完全な違法行為です。
損害賠償については、法律に従って退職するのですから、まったくの言いがかりです。

でも裁判になることもあるんじゃ?

はい。確かにそういったケースもあります。
嫌がらせで裁判をする会社が実際にはあります。

しかしこちらに非がなければまず負けません。
逆に訴えた会社側が被害を受けることが結構あります。
例えば某巨大医療法人は、退職した医師や看護師を何度も訴えて、その結果どうなったかといえば、新卒と中途採用者が激減しました。
さらに働いている人達にまで不信感が広がり、泥舟から逃げるような集団退職に繋がり、いくつかの病棟閉鎖にまでなっています。

このように退職者を訴えるのは、労働者と問題を抱えていると公表するようなもので、それ相応のダメージを負う行為です。
にもかかわらず訴えるのは、一部の血の気の多い経営者です。
付き合わされる法務部や顧問弁護士は、経営者を説得できなかった無能の烙印を押されるため、かわいそうなものです。

でも就業規則に違約金と書かれてる… どうしたら?

確かに就業規則に「退職で会社に損害を与えた者は違約金〇〇万円」と書かれているケースもあります。
しかしこれは完全に違法です。

労働法16条:労働契約の不履行について違約金を定め、又は損害賠償額を予定する契約をしてはならない

「会社のルールを破れば罰金なんてダメですよ」という意味です。
労基に行けばすぐに動いてくれるでしょう。

さて。
退職による損害賠償裁判は、コストとリスクが大きすぎてよほどブラックな会社でなければ、まず起きません。
仮になったとしても、負けることはないでしょう。

有給が14日無いケース

ここまで有給が14日残っている前提で話をしてきました。

でも有給が14日もない… どうしたら?

大丈夫です。
ケースを3つに分けて考えてみましょう。

  • 有給が残り14日未満
  • そもそも有給制度が無い
  • 有休を使い切っている

1.有給が14日もない
土日や祝日、シフトの連休を利用しましょう。
例えば土日休みであれば「有給10日+土日の4日」で14日間になります。
シフト制の職場であれば、休みが密集している期間を狙っていきましょう。

2.そもそも有給が無い
零細企業やアルバイトは「有給無し」という職場もあるでしょう。
ただこれは違法です。
零細だろうが、アルバイトだろうが条件を満たせば有給が発生します。
「1年半勤務で有休21日」のため、バッチリ即日退職できます。
「半年勤務で有給10日」のため、土日を挟めば即日退職できるでしょう。
(有給は最短で6ヵ月目から発生します)

働いているときは主張しずらい有給ですが、辞める時くらい堂々と主張しましょう。

3.有休を使い切っている
このケースの場合は、出勤する必要があります。
土日やシフト調整で少しでも出勤が少ない期間を狙って、退職を告げましょう。

でも実際には有給が無くても、即日退職する人が結構います(汗)
「どうしても会社に行きたくない!」という時は、誰にでもありますからね。
辞めると伝えた後の出勤は、上司や同僚からの冷たい視線が待っていますし。

ただこのケース、会社側の泣き寝入りで終わります。
無理やり出勤させるわけにもいかず、その後に関係が修復できる可能性も低く、訴えるにしても割に合わないですからね。

もちろんオススメできる方法ではありません。
ただどうしてもという時の、最後の手段には…、という感じです。

有給が14日以上ある場合

有休が余る場合は、シッカリ使い切ってから退職しましょう。
例えば、有給は最大40日まで貯まりますが、そういった場合は14日後の退職ではなく、40日後の退職にして、その分の給料も受け取るという訳です。

ただし有給消化中の転職は、いくつかの面倒も出てきます(勤務先が複数になるため)
まず雇用保険は2重加入できないため、辞める会社に連絡をして手続きを早めてもらわなくてはいけません。
また転職先が二重就労を禁止している可能性もあります。

法律上は、有給消化中でも転職してOKなんですけどね。
とはいえ色々と大変なので、有休消化中はのんびり体を休めましょう。

有給の買取

「有休が沢山余ってる。けどすぐに転職したい」

こういった方は、余った有休を買い取ってもらいましょう。
買取金額は会社によって様々です。
おおむね「日給の半額~満額」くらいで買い取ってくれます。

ただ有給買取は、法律で規定されていません。
つまり会社が買取NGと言えば、素直に有給消化するか、または有休を放棄するしかありません。

有休買取はダメ元で言ってみて、OKならラッキー程度に考えておきましょう。

退職日はいつが良い?

退職日は、調整できるのであれば、月末が良いです。
というのも月の途中で退職していると、転職の面接で「何かあったのかな?」と勘繰られる可能性があるからです。
また健康保険や年金の切り替えも、月末が便利です。

書類を取りに来いと言われるケース

電話やメールで退職を伝えても「受取物を取りに来い」「返却物を返しに来い」と言われるかもしれません。

しかし基本的には全て郵送で済ませましょう。
行っても何のメリットもないですし、何よりも精神的に楽だと思います。

受取物と返却物は、以下が必須ですので忘れずに。

受取物

  • 年金手帳
  • 雇用保険被保険者証
  • 離職票
  • 健康保険の資格喪失証明書
  • 源泉徴収票

返却物

  • 健康保険被保険者証
  • 身分証明書
  • 制服
  • 定期券
  • その他(社員バッチ、名刺、事務用品)

私物が置きっぱなしだけどどうしよう?

会社の私物は、ゆうパックの着払いで送ってもらいましょう。
不要であれば「捨てください」と伝えましょう。

書類にサインしろって言われたけど、どうしたら?

退職時は、書類にサインを求められることも多いです。
例えば守秘義務系だったり、競業防止系だったり。

しかしこれら書類へのサインは、法的に必要性ありません。
とはいっても全て断るとスムーズな即日退職の妨げになるため、守秘義務くらいはサインしたほうがいいかもしれません。
ですが競業防止系は、後々問題になるケースが多いため、断ったほうがいいでしょう。
(同業に転職できないのは、痛いですから・・・)

そもそも誓約書へのサインは、本来なら入社時に行うものです。

まとめ

  • 罪悪感は不要
  • 合法的に即日退職はできる
  • 条件は有給14日
  • 有給消化は確実に取れる
  • 退職日は自分で決めてOK
  • メール、FAX、郵送で伝えてOK
  • 返品物は郵送
  • 受取物も郵送
  • 誓約書へのサインはしなくていい

即日退職は賛否が分かれると思います。
会社側や残された同僚は、大変な思いをしますからね。

でもそこまで追い詰めたのは誰なのか?

即日退職は、個人の問題ではなく、組織の問題です。
あなたの責任ではなく、会社の責任です。

だからまずは「自分が悪い」という考えを捨ててください。

でも今後が不安…

たしかに次の仕事の当てもないまま無職になるのは怖いですよね。

そういった方は、まず求人を眺めてみてください。
求人を見て、自分がやっていけそうな職場の当たりを付けておき「私はいつでも辞められるんだ!」という選択肢を持っておくだけで、気分は楽になるものです。

もし次の職場も同じだったら…

確かに働いてみないと分からないことも多いです。
だからこそ事前にシッカリと調べて、失敗しない対策をしましょう。

ハローワークや求人誌を使い調べるのも良いでしょう。

でも仕事に悩んでいる人ほど、転職サイトに頼ってみてください。
転職サイトは担当者が1人付いてくれ、評判の良い病院をピックアップしてくれたり、希望する条件が多くても粘りずよく探してくれたり、職場の内情を調べてくれたり、退職のアドバイスまでしてくれます。

追いつめられている時は、どうしても視野が狭くなりがちです。
その結果として判断を間違うこともあるでしょう。

しかし誰かにちょっとしたアドバイスを貰うだけで、正しい判断が下せるようになるものです。

仕事が辛い時。
その一歩としてまずは転職サイトに登録し、いつでも辞められる体制を作ってみてはいかがでしょうか。
きっと今の辛さから抜け出すキッカケになってくれるはずです。

皆様のご武運をお祈りしております。

親身にサポートしてくれる転職サイト

看護師の退職理由まとめ。円満退職できる本音と建前の伝え方

看護師の円満退職

退職は有終の美を飾るイベントです。
「寂しくなる」「次も頑張って」「また遊びに来てね」
皆に惜しまれながらの退職・・。憧れますよね!

しかしちょっと間違えば……。

「そんな身勝手な理由で辞めるの!?」
「退職なんて認めない!」
「世の中そんなに甘くない!」

こうなると退職までが、辛い日々となります。
円満退職には「退職理由」が重要なポイントになります。

そこで今回は「スムーズに退職できる退職理由」をレクチャーいたします!

看護師の退職理由(本音)

円満退職するには、退職理由が重要です。
これを間違えると「調子に乗るな!」「そんな理由で!?」「こっちの身にもなれ!」などとモメる退職となりやすいです。

そこでまずは退職理由を考えてみましょう。
一般的な退職理由は以下のような感じです。

  1. 人間関係
  2. 労働環境が悪い
  3. 上司への不満
  4. 給料が低い
  5. 仕事内容への不満
  6. 病院の方針に合わない
  7. スキルアップ
  8. 評価への不満
  9. 体調不良
  10. 結婚・出産
  11. その他
ナース人材バンク調査

これは看護師の本音の退職理由です。

退職理由は人それぞれですが、本音をそのまま上司に伝えると、高確率で引き留めにあうか、攻撃の的にされてしまいます。
そこで次は「実際みんなは、どんな退職理由を伝えているのか?」を見ていきましょう。

看護師の退職理由(建前)

上司に伝えた退職理由
  1. 結婚・出産
  2. スキルアップ
  3. 体調不良
  4. 引っ越し
  5. その他(職場への不満など)
ナース人材バンク調査

ほとんどの方は、ネガティブな理由を隠しているのが分かります。
逆に上司に伝える理由には、3つの特徴があります。

  • ポジティブな理由
  • 個人的な事情
  • 家庭の事情

これらは病院側が干渉しづらく、引き止められにくいため、退職理由としてよく使われる傾向があります。
ではこれらの退職理由を事例と共に詳しく見ていきましょう。

結婚、出産

結婚系は、円満退職の王道と言えるでしょう。

  • 結婚する
  • 婚約する
  • 出産する
  • 相手の実家に入る
  • 子育てとの両立が難しい

結婚系は、スムーズに退職できるばかりか、皆から祝福され、将来復職できる可能性までも残しておけるため「最も理想的な退職」と言われています。

該当する方は「結婚することになりまして…」とシンプルに伝えるのがベストです。

ただし結婚系は、独身者が使いづらいという最大の難点があります。

結婚する予定もないのに「結婚するので・・」と嘘をつくと、「誰と結婚するの?」「結婚式は?」「苗字はどうなるの?」などと聞かれ、バレる確率が非常に高いです。しかもバレた時はリカバリが難しいばかりか、大きな汚名を残すことにもなり、評判が悪くなりがちです。

「結婚、出産、育児」は円満退職しやすい理由ですが、嘘はやめておきましょう。

スキルアップ

スキルアップは、退職理由としてよく使われています。

  • 看護師としてもっと成長したい
  • 他の病院を見てみたい
  • 憧れの診療科がある
  • 最先端の医療を学びたい

もちろん「異動したらいい」「経験が積める仕事に変えるから」「勉強会やセミナーに参加したら」などと、引き止めに合うケースもあります。
ただ「今の職場では学べないスキルを身に付けたい」「やりたい仕事がある」「夢だった診療科で働きたい」と切り返しやすいです。

「でもキャリアアップは興味がない…」という方もいるでしょう。

しかし「自分の成長」は、人間ならだれもが持っている欲求です。
「こんなスキルを身に付けたい」「将来はこうなりたい」「こんな勉強をしてみたい」という思いが少しでもあれば、それは嘘ではありません。

正直にその気持ちを伝えれば大丈夫です。
キャリアアップは若い方ほど有効な退職理由となってくれます。

健康

健康問題は、退職理由としてよく使われます。

  • 持病の悪化
  • 腰痛
  • 不眠
  • 慢性疲労
  • 精神的な問題
  • 生理不順

健康問題は、病院の努力で解決しづらい問題のため、引き止めを受けづらいです。

ただし嘘は辞めておきましょう。
相手は医療のプロです。
生半可なウソは通用しません。

できれば診断書を用意しておきましょう。
診断書は「退職の本気度を伝える」意味でも効果がありますのでオススメです。

引っ越し

引っ越しは、意外と使われている退職理由です。

  • 実家にUターン
  • 恋人との同居
  • 進学のため
  • 上京
  • 田舎暮らし

家族の都合だったり、個人的な夢だったり、将来の為だったり、病院側としては引き止めづらい理由です。

「恋人…」「上京…」「進学…」と軽蔑されると思われがちですが、人生で何が重要なのかは人それぞれです。
実際、看護師は40代や50代で大学院に通う人が多くいる職業です。

少しでも当てはまる要素があれば、胸を張って正直に伝えましょう。

退職のNG理由

さて。
ここまで円満退職しやすい退職理由を見てきました。
ここからは、利用が難しいNG理由を見ていきましょう。

人間関係

人間関係は、本音ナンバー1の退職理由です。

  • 上司と合わない
  • 先輩からの不仲
  • 後輩との関係
  • ドクターからのパワハラ
  • 雰囲気に馴染めない

ただし人間関係は、引き止められる可能性が高くなるため、あまりお勧めできません。
「相手は誰?」「注意しておくから」「ペアにならないようにするから」と病院の努力で改善できるため、引き止めも強くなりがちです。

また本人に話が伝わることも多く、退職までの期間が辛いものになる可能性もあります。
スムーズな円満退職の為には、グッとこらえて、他の理由を伝えるのが無難です。

労働環境

労働環境は、本音ナンバー2の退職理由です。

  • 残業が多い
  • 休みが少ない
  • 連休が取れない
  • 夜勤が多すぎる
  • 仮眠が取れない

ただしこれは、病院の努力によって改善できる問題です。
「残業を減らす」「夜勤を減らす」「休みを増やす」と、引き止められやすいです。
しかも他のスタッフから「あなただけじゃない」「みんな我慢しているのに」と不評を買い、円満退職できないこともあります。

そういった意味でも労働環境を退職理由にするのは、避けた方がよいでしょう。

上司への不満

上司への不満は、本音ナンバー3の退職理由です。

  • 師長からのパワハラ
  • モラハラ
  • いじめ
  • 看護観が合わない
  • 気が合わない
  • 不当な評価
  • 嫌い

ただし上司への不満を退職理由にするのは、避けた方が無難です。
感情的に攻撃されたり、冷遇されるケースもあるからです。
また上司の管理能力の問題にもなるため「そんな理由で辞められると不味い…」と、保身のために引き止めが強くなるかもしれません。

最後に本音を伝えてスッキリ辞めたい所ですが、多くの方がグッと堪えて、他の理由を伝えています。

給料が低い

看護師は、経験と共に不満を感じるようになるものです。

  • 昇給が少ない
  • 残業代が出ない
  • 仕事の割に給料が少ない
  • スキルが給料に反映されない

看護師は経験を積むと、仕事量と給料のギャップが大きくなります。
特に3年目ごろは、こなせる仕事が増え、責任の重い仕事をするようになり、後輩の指導を行い、リーダー業務もしているのに、給料はさほど変わらず、不満が大きくなる時期です。

どうせ給料が低いのなら、もう少し楽な仕事がいい…。
20代~30代の方は、給料に関する転職が多くなるものです。

ただし給料の不満を伝えるのは、避けた方がよいでしょう。
「給料を上げるから」と引き止められるケースが多いからです。

例え給料が上がっても、それは将来の昇給を先取りしたにすぎません。
病院は良くも悪くも年功序列の世界です。
今後の昇給が減額されたり、見送られたりと「結局変わらない」となるケースがほとんどです。

仕事内容の不満

退職する時は、少なからず業務への不満があるものです。

  • 仕事が辛い
  • 今の仕事が合わない
  • 仕事が好きになれない
  • やりたくない仕事がある
  • 面白くない
  • 飽きた

ただし仕事内容の不満は、引き止めが強くなる典型です。
「あなただけじゃない」「経験を積めば面白くなってくる」「異動したらいい」と、引き止めの材料は多くあります。
仕事への不満よりも、「これがやりたい」と視点を変えて、ポジティブな理由を伝えましょう。

責任が重すぎる

看護の仕事は、責任の重さも大きな負担になります。

  • 医療ミスへのプレッシャー
  • インシデント
  • 緊急対応

ベテランの方々には、この気持ちを理解してくれず、軽い問題とされがちなのも辛いところです。

ただし責任の重さを理由にするのは、あまりお勧めできません。
改善できる理由であり「担当患者を変える」「業務を変える」「異動したら」などと引き止められるでしょう。

引き止められた時に、返す言葉が難しく「退職できなかった」というケースはよく聞きます。
仮に改善されても、同じ職場にいる限り、また悩む可能性が高いです。師長や主任が変われば、口約束は消えてしまい、また問題が起こってしまうからです。

退職理由は責任の重さではなく、「自分に合った他の仕事がしたい」とポジティブ理由に変えて伝えてみましょう。

通勤に時間がかかる

通勤時間は、軽視されがちですが立派な退職理由です。

  • 片道1時間
  • 満員電車
  • 朝5時起き

日本の通勤時間は、平均1時間20分(往復)とかなり長いです。
1年で300時間近く通勤に使っていることになります。約2か月分の労働時間です…。
そのため本音の退職理由としては、よくある話です。

ただし通勤時間は、軽く見られがちなので注意が必要です。
「みんな同じ」「もっと遠くから来ている人もいる」「入職前に分かっていたでしょ?」と突っ込まれやすいです。

通勤時間だけでは、引き止められた時、逃げ道がなくなります。
他の事情をセットにしましょう。引き止めに対応しやすくなります。

「家族の介護があり、もっと近い職場に」
「持病の通院があり、もっと近い職場に」
「進学を考えていて、もっと近い職場に」

退職の伝え方

いつ伝えるか?

円満退職を目指すには、病院のルールに従うのがベストです。

退職を伝えるタイミングは、まず「就業規則」を確認しましょう。
就業規則には「◯ヵ月前には退職を申し出ること」と書かれています。

一般的には、1か月~2か月が多いようです。

3か月以上と書かれていた…

病院によっては「3か月前に」「年度末のみ」など、無茶な条件を書いている所もあります。
もちろんそのルールに合わせられれば、スムーズな退職に繋がります。

ただし2か月を超えるのは、常識の範囲外です。
少し強硬に辞めるのもアリです。
「次の職場が決まっています。1か月後に退職させてください」と凛として伝えましょう。

でも法律上は2週間前に伝えればOK?

確かに法律上は「退職の14日前までに申し出る」とされています。
たださすがに2週間は、シフト調整や引継ぎなど、スケジュール的に厳しいです。
「今すぐ転職したい!」という場合でも、1か月以上の余裕をもっておくのが社会人としてのマナーです。

就業規則が手元にない…。
就業規則は、個人に配布されず、職場に置かれているケースもあります。
どうしても見つからない場合は、過去の退職者や同僚の意見を参考に伝えるタイミングを探しましょう。

内定が先か?伝えるのが先か?

一般的には、内定が先です。
転職先を確保してから、退職を伝えます。

転職先の面接では、2か月ほど先の入職日を希望しておきましょう。
内定が出たタイミングで、退職の意志を伝えます。
そこで退職日と入職日を合わせます。

もしズレが出てしまう場合は、転職先と調整をしましょう。
内定が出た直後であれば、入職日も確定していないため、多少の調整なら応じてくれるはずです。

強い引き止めが予想される人

病院にとって不可欠な方ほど、引き止めが強くなります。
例えば、以下のような方です。

  • 3年以上勤務している
  • プリセプターを担当している
  • リーダー業務をしている
  • 夜勤に入っている

また職場環境によっては「時期を調整して欲しい!」と言われるでしょう。

他の退職者とタイミングが重なる
就業規則で時期が決められている
3月退職の慣例がある(国公立・大学病院など)
看護配置を下回る

こういったケースに当てはまる場合は特に強い引き留めに合います。
退職理由をしっかりと考えておきましょう。

退職を認めてくれない場合の対処法

どうしても退職を認めてもらえない場合、こちらもある程度強硬に出る必要があります。

まず退職は労働者の権利です。
法律的には「退職したい」と言えば、上司が何と言おうと、辞めることが認められています。
それを「辞めさせない!」と言うのは、違法行為となります。

しかし現状は、辞められない看護師が多いのも事実です。

辞められない場合どうしたいいのでしょうか?

退職届を上司に提出し「2週間後に辞めます!」と押し通すのも1つの手です。
法律には「2週間後に退職OK」のため、病院側も阻止する手立てがありません。

でも就業規則に「3ヶ月前までに退職願を」と書かれている・・。

確かに就業規則には、退職時の取り決めが書かれています。
でもこれはあくまでも「それが望ましい」というだけであり、法的な拘束力は一切ありません。
もちろん基本的は礼儀正しく守るもりたいものですが、病院側が強硬な手段に出るのであれば、こちらも退職を強行するしかないのも実情です。

できればモメたくないな・・。
お世話になった病院だし・・。

こんな心優しい方は、最寄りの労働監督署に電話相談してみましょう。
辞めるための具体的なアドバイスをしてくれるはずです。
そのアドバイスを実行し、さらには「労働監督署に相談してみたのですが」と上司に軽く打ち明けてみましょう。
退職の意志の強さが伝わり、上司も認めざるを得なくなるはずです。

退職届の書き方は?

退職届は、一般的なフォーマットに沿っておけばOKです(所定の書類がある病院も)

退職届は、手書きが基本です。
ただし形式的な書類でもある為、プリンターがある方はパソコンでもOKです。

注意点は4つです。

  • 印鑑
  • 宛先
  • 申請日
  • 退職日

印鑑は、忘れやすいのでシッカリ押しておきましょう。
宛先は、病院で「一番偉い人」です。医院長や理事長などです。
申請日は、退職届を出す日でOKです。
退職日は、上司と相談して決めた退職日を書きましょう。

「理由はどうしたら?」という疑問もありますが、どんな理由であっても「一身上の都合」と書くのが一般的です。
「定型文だと失礼じゃ?」と思われるかもしれませんが、退職届自体が形式的なものなので大丈夫です。

退職届に感情は不要です。
サラサラッと書いて、パッと提出しましょう。

まとめ

スムーズな退職は、その理由がポイントです。
正直に本音を伝えたい所ですが、モメる原因にもなってしまいます。

お互いが気持ちよく退職できる理由を伝えましょう。

もちろん嘘はNGです。
バレやすいですし、「嘘をついてしまった」と心の負担にもなりますので。

退職はいろんな理由が重なるものです。
その中から3つのポイントを選んで伝えましょう。

ポジティブな理由
個人的な事情
家族の事情

皆に祝福されての退職を願っております!

看護師の退職、お礼として贈るべきものとは?

看護師として今まで働いていていた病院を退職する場合には、どうやってお礼をするのが一番いい方法でしょう。退職する理由は色々あります。女性ならば結婚や出産などで退職をすることもあるでしょうし、転職というパターンもあります。違う職業に転職をする場合もあれば、違う病院に転職をする場合もあるでしょう。
退職をする際は、お世話になった病院のみなさんに向けて、何をお礼として贈るのが妥当なのか・・・。
退職前にできる悩みの一つです。

誰に何を贈ればいいのか?

まず考えてほしいのは、みんな一緒のものを贈ろうと思わないことです。全員に同じ贈り物をできるなら、その方が楽に済みます。個数を用意しておけば誰に何を贈ろうか考える手間も省けますし渡す際もどれを渡しても同じなので、気を使う必要がないでしょう。しかし、そう上手くいくはずはありません。贈るものを、贈る人によって分けてみましょう。

同僚・先輩・後輩

比較的近い距離感だった人の好みは知っているでしょうから、何が欲しいか、何なら喜んでもらえるかを想像して購入するのは簡単です。では次に、あまり仲良くなかった同世代の人たちには何をあげるべきなのか…やっぱり無難なのはハンカチやタオル、ちょっとしたお菓子ではないでしょうか。ハンカチやタオルぐらいであれば、たとえその人の好みではなかったとしても、使用ですることができます。またお菓子はとても重宝します。誰でも食べられるような定番のお菓子だと、尚更喜ばれるでしょう。

上司

そして、最後に上司への贈り物です。お世話になった上司には、少し奮発して豪華なお菓子や食べ物などを贈ってもいいですね。やはり物よりも食べ物のほうが喜ばれるかもしれません。

まとめ

人の喜ぶ贈り物を探すのは大変です。プレゼントを考えるのは頭も使うでしょう。退職をする最後のときですから、少し時間をかけて相手に合うものを、出来る限り個別に選んであげてください。そして、今までの感謝の気持ちを込め、お世話になった人や仲良くしてくれた人には手紙などを同封して贈ると、退職の際の評価がアップします。どうせ退職するんだからと思わず、気持ちよく退職できるように自分自身でいい空気を作っておきましょう。
看護師として退職をするとはいえ、他の職種でも退職の際はバタバタしますので、同じです。それほど特別に考えすぎず、自分が贈りたいと思ったものを選んで贈ればいいのです。もしも相手の好みや志向がわかるのであれば、より喜んでもらえるものを見つけられるといいですね。