30代子持ち看護師に伝えたい!介護施設の転職事情

【この記事を書いた人】
u子
鈴木U子(34歳)
ナース8年目
総合病院に5年務め、寿退職。子育て中に復職し、現在は介護施設で働いている

皆さんこんにちわ!
子育てアラサー主婦のU子です!

朝はバタバタ遅刻寸前!
子供が熱出を出して大騒動!
残業できないのに仕事が山積み!

「大変なのは鈴木さんだけじゃないんだから!」

わかっています!
わかっていますとも・・。
でもどうしろと・・。

ガンバリまくっているのに、同僚からのキツイ一言。
不覚にも泣いてしまい・・(クッソ!)

だから私は転職しました。
色んな職場の面接に行き、見学をして、話を聞き、今はなかなかの環境で働けています。

ということで今回は、
「介護施設の働きやすさ」について書いてみます。
20代、30代の子育て主婦の方に読んでもらえれば嬉しいっす!!!

介護施設は、仕事と家庭を両立できるのか?

仕事と家庭を両立している女性の写真
結論から言えば・・・

両立できます!!!

え?マジで!?

はい!マジです!!!
介護施設は病院に比べて、子育て主婦が活躍しやすい職場でした。
実際、働いているのは子育て主婦が多いです。
(40代、50代のおば様も多いですが・・汗)

働きやすさの理由は色々ありますが、ポイントは2つでしょうか。

・環境の緩さ
・時間の緩さ

環境の緩さ

介護施設はこんな感じで緩めです
ブランク長いけど大丈夫かな・・?
復職するときは心配ですよね。

でも介護施設なら全然大丈夫です!
正直、介護施設は緩い環境です。

まず求められるレベルはそう高くありません。
基本的にルーティンワークですから。
バイタル、処置、点滴、服薬管理、ドクターからの指示受け・・etc。
毎日同じことの繰り返しです。
介護施設は利用者さんが固定化しますからね。
だから慣れるまでが早いし、慣れてしまえばワンパターンなので楽なものです。

また利用者さんとの関わりも緩めです。
痴呆の方か、意識レベルの低い寝たきりの高齢者の方ばかりですから。

さらに言えば、ご家族の方との関わりも緩めです。
病院とは積極性が全然違います。

介護施設は最期を迎えるための場所ですからね。
家族もそれ以上を期待していません。
むしろお金がかかるから早く・・・、というご家族が多いのも事実です。

復職する看護師にとっては、この緩さが精神的に楽で救われるんですけどね。

こんな感じで介護施設は、環境が緩くて働きやすいです。

時間の緩さ

時間の緩さがある介護施設
働きたいけど時間的に大丈夫かな・・?
時間は、子育て主婦の最大の難問ですよね。

でも介護施設なら大丈夫です!
介護施設は、子育て主婦にとって時間的に一番楽な職場だと思います。

まず基本的に夜勤がありません。
老健などではありますが、特養など夜勤なしの施設のほうが多いです。

また残業も少なめです。
突発的なことが少なく、安定した環境ですからね。
病院のように急患や急病など、突発的なことが少ないです。
帰宅時間が予測しやすいのは、子育て主婦にとって非常にありがたいです!

また急な休みも取りやすい傾向があります。
看護師が意外と多く働いていますからね(特養は少ないですが)
仲間内でシフト交代がしやすい環境です。

夜勤、残業、急な休み。
この辺りが子育て主婦のためにあるような環境なんですよね。
とても助かってます!

介護施設のデメリット

さてさて。
介護施設は子育て主婦向けです。

でも良い面ばかりを見てはいけません。
あえて悪い面にも目を向けましょう!

介護施設でよく言われるデメリットは、5つほどあります。

・給料が低い
・忙しい
・ヘルパーさんとの関係
・看護師としてのキャリア
・責任が重い

デメリット。給料、忙しさ、関係、キャリア、責任

介護施設のデメリット
まず給料が低い点について。
給料は病院と比べて下がります。
介護施設は平均月収27万円くらいなので、1万~3万円くらい下がる感じでしょうか。
けど一般職に比べたら全然高いです。
例えば同じ施設のヘルパーさんは月収10万円台ですから・・。
なんだかんだ言って看護師は優遇されています。

次に忙しさ。
介護施設は緩い環境ではありますが、ハードワークです。
看護も介護も任されますから、肉体的には大変です。
でも精神的には楽なんですよね。
仕事がワンパターンですし、医療ミスの恐怖も少ないですので。

次にヘルパーさん(介護士)との関係。
看護師とヘルパーさんが対立している施設が結構あります。
こういう施設は非常に働きずらいです。
看護に否定的だったり、ことあるごとに反発されたり、影口を言われたり、無視されたり、とにかく空気が悪いです。

でもこの対立は施設によって違います。
上手に両者の関係が保たれている施設もありましたし、年中いがみ合っている施設もありました。
結局は施設長や看護リーダー、介護リーダー次第なんですよね。
転職するなら、シッカリ下調べして、良い管理者のいる職場を選びましょう。

次にキャリア。
介護施設のキャリアは、病院ほど多くはありません。
施設に看護師長が1人いるだけですからね。
でも個人的には、なるべく管理職になりたくないので、逆にありがたいです(汗)

次に責任の重さ。
介護施設は看護師の責任が重いという話もよく聞きます。
基本的に医師が常駐していませんからね。
いたとしても定年後の老人医師だったり、やる気がない医師だったり、どこにいるのか分からなかったり・・。
なので看護師が判断を下す場面は、それなりにあります。

これが責任の重さに繋がっていると。

看護師の責任は重いのか?

責任は重くない
個人的には、問題ないレベルですね。

難しい場面を自分一人で判断することはほとんどないからです。
介護施設といっても看護師は何人もいますので。
看護師が集まって相談しています。
必要があれば医師を呼んだり、電話したり、病院に付き添ったり。

それに介護施設では、延命治療に消極的です。
ご本人も、ご家族も望んでいませんからね。
(お見舞いの頻度も少な目です・・)
自然死、平穏死が理想とも言われています。

だからと言っては何ですが、もし判断を間違えたとしても特に・・。という現実があります。
介護施設の医療ミスをニュースで見ないのはそういった事情もあるのです。

介護施設のまとめ

介護施設は5つのデメリットがありました。

・給料が低い
・忙しい
・ヘルパーさんとの関係
・看護師としてのキャリア
・責任が重い

でも個人的には全て許容範囲内です。

給料は一般職より貰っていますし、
忙しいですが定時には帰れますし、
ヘルパーさんとも仲良いいですし、
キャリアは捨てましたし(笑)、
責任の重さも消化できていますから。

デメリットはあっても、それ以上にメリットが大きい感じですね。
これ以上良い職場はない、とすら思っています。
子育て中ですから贅沢言えないっすよ!

施設ごとに違いもあった

kaigoshisetu
さてさて。
ここまで書いたのは、あくまでも一般的な介護施設です。
でも実際の内情は、施設タイプごとに結構違うんですよね。

・老健
・特養
・介護療養型
・有料老人ホーム&グループホーム

そこで次は主要な4つのタイプ別に解説してみます。

特養

特養
特養は子供が小さい方にオススメです!

特養は夜勤が無いのですから!
夜勤はヘルパーさんがやってくれます(^^)

夜勤なしは、子育て主婦にとって非常にありがたいですよね!

それに残業も少ない傾向がありました。
利用者さんは、医療依存度が低めの方ばかりですから。急変が少なく安定しているから定時で帰りやすかったです。

あと看護に専念できるのも特養の良さでしょうか。
ふつうは看護師も介護をするのですが、特養はちょっと事情が違うんですよね。

というのも看護師が少ないからです。

ザックリと、看護師3名に対して介護ヘルパーさん30名です。

看護師少ないですよね・・。
でもだからこそ「看護師は看護、ヘルパーさんは介護」と分業されている施設が多いです。

看護師ならやっぱり看護したいですよね!

老健

老健
老健は20代、30代の看護師にオススメです!

だって老健は介護施設なのにスタッフが若いんです!
ふつうの介護施設は年配の看護師が多いんですけどね。
でも老健は違うんです。

なぜ!?

それは老健がリハビリ施設だからです。
リハビリ施設には、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)、など若いスタッフさんが多くなりますよね。
そうなると自然に若い看護師やヘルパーさんも集まってくる感じです。

職場恋愛、職場結婚も多いです・・。

うらやましい!!!

話しがズレました・・。

ただし老健には夜勤があります。
だから実家暮らしや、子供が大きくないと難しいかもしれません。

ただその分、給料は介護施設でダントツに高いです!
ちなみに私も老健で働いていますが、月夜勤6回で月収35万円くらいです。

老健は20代、30代の看護師にオススメです!!!
同年代のスタッフが多いと働きやすいですよ!
お金も稼げます!

介護療養型

介護療養型
療養型は、いずれ病院に戻りたい方にオススメです。

介護施設の中では、医療依存度が一番高いですからね。
医療行為も多くなります。

イメージとしては、
慢性期病棟>介護療養型>他の介護施設、
といった感じです。

療養型は、看護師のリハビリに良い感じです。
実際、子育後に復職したいけどイキナリ病院は心配、という方が多く働いていました。
病院に疲れたので一時的に・・、という若い方もそこそこいましたね。

また療養型は、看護師が強いです(笑)
介護施設は基本的に介護ヘルパーさん中心の世界なんですけどね。
でもなぜか療養型だけは看護師が強いんです。

なぜか?

それは医療行為が多くかつ、看護師が多いからです。

医療行為が多ければ、看護師が主導権を握れますからね。
それに看護師が多ければ、声も大きくなります。
看護師10名、介護ヘルパーさん30名といった割合です。
特養に比べて約3倍も看護師がいます。
だから看護師がデカい顔できるのです!!!

チョット脱線しました(汗)

療養型は、病院に復帰したい看護師にオススメっす!
看護の腕を落としにくいですからね。
看護師も多く、学ぶ環境も整っていますので!

有料老人ホーム&グループホーム

有料老人ホームやグループホームは、ちょっと特殊です。

看護師の求人がとても少ないですから。

というのも、
有料老人ホームやグループホームは、看護師が任意なんですよね。
特養、老健、介護医療型は、看護師が必須なんですけどね。

基本的には看護師が必要ないから求人もない。
あくまでも「看護師が居るから安心ですよ」という宣伝のために求人を出すようです。

有料老人ホームやグループホームは、看護師の職場としてあまり考えない方がいいかもしれません。

老健、特養、介護療養型、有料老人ホームまとめ

私にはどこが合っているんだろう!!?
迷うーーー!!!?

分かります。分かります。
結局のところ、職場なんて働いてみないと分からないですからね。

だけどね。
「もうどこでもいいや・・」
なんて決めちゃダメ!

気になる施設があるなら、シッカリ事前調査した方がいい。
具体的なの調査方法は、コチラが詳しくて書かれていてとても参考になります↓↓↓

・・・

子持ちの皆さんガンバローーー!!!
それじゃ!

5分でわかる看護師が知っておきたい介護施設の転職事情

【この記事を書いた人】
看護師歴18年目のY子
山田K子(45歳)
ナース18年目
国立病院に10年務め、出産を機に退職。現在は都内のクリニックで働きながら、人事担当も兼任

看護師のみなさんこんにちわ!
アラフォー看護師のK子です。

「介護施設は、転職先としてどうなんでしょうか?」
読者の方からこんなメールをいただきました。

分かりました!
今回は「介護施設の転職事情」をテーマに書いてみます。
読んでいただければ「あなたが介護施設に転職すべきかどうか?」が分かるはずです!

介護施設の給料ってどのくらい?

皆さん、介護施設の給料「どうせ低めでしょ!」なんて思ってます?
では早速お見せしましょう。

Image

まず病院系(1位~3位) と介護施設を比べてみましょう。
介護施設が2~5万円低く、負けてしまっています。
さすがに病院よりは低くなりますよね。
とくに救急と病棟は、夜勤手当があるため、高給取りになっています。

さて次に透析や訪問看護(4位、5位)と比べてみましょう。
1万円負けてます。でもどんぐりの背くらべ程度。
それほど差はないことがわかります。

さて最後に外来と比べてみましょう。
介護施設が2万円勝っています。
外来は規模もピンキリで、クリニックもあれば一般病院もあります。
手当もほとんどつかないため、この中で1番低い結果となりました。
外来に勝てたのはちょっと嬉しいですね。

このように介護施設の給料は、ご想像通りチョット低めでした。残念!

でも、介護施設の中ではどうなんだろう?
わかりました。次で確認しておきましょう。

介護施設の中では、看護師の給料ってどうなの?

今度は、介護施設の中での給料ランキングを見ていきます。

Image

1位は我らが看護師!
なんと介護施設の中では一番給料が高いです。
病院には負け越してしまい、悔しい気持ちをこらえました。
でも介護施設では看護師が高給取りです。
ビバビバ!(涙)

余裕も出てきたところで、更に見ていきましょう。
おっと、コレは!
偉そうな理学療法士やケアマネよりも2万~4万円高い!
これはかなりうれしいですね。
完全に自信を取り戻せたのでは?

最後に、介護施設の主役!
介護ヘルパーと比べてみましょう。
なんと!8万円も高い・・・
さすがにヘルパーさんに申し訳なくなってきました。
でも勝ちは勝ち。しかも圧勝です。

このように看護師は、介護施設の中において、かなりの高給取りと言えるでしょう。

全体がわかると今度はその中身って気になりません?
つまり手当の内訳です。
ご安心を。次に手配済みです。

介護施設の手当って何があるの?

それでは続いて、手当について見ていきましょう。

1.夜勤手当

金額:36,000~45,000円/月
夜勤手当は、介護施設でも一番大きな手当です。
金額は1回平均9,000円、月平均4~5回で算出しました。
稼ぎたい看護師は、「夜勤に入れ!」ということですね。

2.オンコール手当

金額:5,000~12,000円/月
オンコール手当は、夜間に自宅などで待機した手当です。
金額は1回平均1300円、月平均4~9回で算出しました。
何かあった場合、看護師は電話で対応します。
「何もなければいいじゃん」といった単純なものでもありません。
外出中や就寝中いつPHSが鳴るかヒヤヒヤもの。
鳴ったら鳴ったで最初は「ビクッ!」と体が反応します。
その上、月1程度の出動もあったりと。
プライベートへのふんぎり、仕事モードへのシフトチェンジが求められるのがオンコール!
心臓強くて、瞬発力ある方はオンコール手当てで稼ぎましょう。

3.通勤手当

金額:上限15,000~50,000円/月まで
通勤手当は、自宅⇔介護施設の通勤代に支払われる手当です。
金額は、15,000~50,000円の幅があります。
次の3つの差が幅のある理由です。
①通勤距離
②利用する交通機関の種類や数(電車のみ、電車→バス乗り継ぎ)
③車通勤の場合はガソリン代金
通勤手当は、所得税や市民税がかからないので、もらえるだけもらいましょう。

4.残業代(超過勤務手当)

金額:14,000~16,000円/月
残業代は、決められた労働時間を超えたときに発生する手当です。
金額は1時間平均2,300円、月平均6~7時間で算出しました。
介護施設は残業が少なく、家事や育児と両立したいママさん看護師にはもってこいの職場です。
その反面、残業代はあまり期待できません。

5.住宅手当

金額:10,000~40,000円/月
住宅手当は、アパート等を借りたときに支給される手当です。
金額は、単身or家族、都会or地方で異なるため、10,000~40,000円の幅があります。
とくに都市部は賃料が高くなるため、都市手当として別枠で30,000円出る場合もあります。
夫婦でマンションを借りるとき、旦那さんより住宅手当が高い場合、あなたが借主になるとお得です。

6.資格手当

金額:正看10,000~50,000円/月、准看10,000~40,000円/月
資格手当は、看護師や准看護師の資格に対する手当です。
金額は、介護施設によって異なるため10,000~50,000円の幅があります。
看護師は全国的に不足しています。
施設内でも、介護スタッフの数より少ないため貴重な存在です。
手当は、看護師を優遇するため介護スタッフには支給されず、正看の方が准看より多い場合があります。
給料を上げたいなら、正看の資格を取るというのも1つの手段です。

7.オンコール出動手当

金額:2,300円/月
オンコール出動手当は、待機中に出勤したら発生する手当です。
金額は、1回平均2,300円、月平均1回で算出しました。
めったにないからこそ、待機中に鳴りだすPHSに「ビクっ」
さらに出勤決定!「勘弁して~。」となりますよね。
この金額はちょと割に合わない感じがします。
もっと手厚い待遇を希望します。

このように介護施設の手当は、沢山あります。

介護施設のお金事情はもうバッチリですね。
でも、給料と仕事、両方のバランスをみないと何とも・・・
分かりました!
次でしっかり仕事内容も押さえちゃいましょう。

介護施設の看護師ってどんな仕事をするの?

ズバリ!介護と看護があります。
まずは、介護からサラッとみていきましょう。

介護ってどんなことをやるの?

介護のお仕事を「簡単」「ふつう」「難しい」の3つのレベルに分けてお話しします。
それでは順番に見ていきましょう。

簡単レベルの仕事には「見守り」と「生活のサポート」の2つがあります。
見守りは一見簡単そう!って思いがちですが、意外と根気と集中力のいる仕事です。
たまたま目を離したその瞬間、ケガや事故につながることがあるからです。
だから急変の「気づき」につながるとても重要な仕事でもあります。
「ちょっと最近元気ないんじゃない?」
「あ、トイレかな?」
この積み重ねがケガや事故を防止しているのです。

<見守り>

利用者1人ひとりに寄り添い、じっくりと観察する力が必要とされます。
・声かけ
・会話
・相談役
・メンタルケア
・人間関係のケア

<生活サポート>

利用者が日常生活を送るために必要な行動をサポートする仕事です。
頻度が高いため、数をこなすとできるようになります。
余談ですが、力仕事もあるので筋肉もついちゃいます。
でも腰痛にはご注意を!アイタタタっ。私も腰痛持ち(涙)

・リハの援助
・検査介助
・食事介助(食事、水分摂取、おやつ)
・更衣の介助(着衣、脱衣)
・洗面・歯磨き介助(義歯の清掃)
・排尿・排便介助(おむつ交換、トイレの介助
・入浴介助・清拭
・移動の援助
・体位交換
・シーツ交換

「ふつうレベル」の仕事には「環境整備」と「レクリエーションの実施」があります。
高齢者の多い介護施設では、衛生管理がとても大事!
免疫力が低いため、ちょっとのウィルスや菌でも一瞬で感染しちゃいます。
看護師は、環境を整備して利用者の健康を保つ役割も担っています。
また利用者は、毎日スローな生活を送っている分、レクをとても楽しみにしています。
看護師の皆さ~ん!エンターテイナーな一面、見せちゃってください!

<環境整備>

・感染予防(消毒、換気)
・清掃
・電子カルテや書類の整理

<レクリエーション>
・レクの企画
・レクの実施
・レクの介助

「難しいレベル」の仕事には、「ベストな環境づくり」と「教育」があります。
衛生環境を維持するために、施設ごとにマニュアルが存在します。
マニュアルを見直し、よりよい環境を作ることも含まれます。
また、介護施設のスタッフ達の衛生対策や環境整備に対する教育も看護師が担います。

<よりよい環境づくり>

・感染防止対策
・ケアプラン評価

<教育>

・他の看護師への指導・教育
・介護ヘルパーへの指導・教育

ここまでは介護の仕事内容について見てきました。
ヘルパーさんの代行みたいな感じでしたね。

では、もう一丁!
さあ、いよいよ本番です。
看護師の腕の見せどころ!「看護」のお仕事も見ていきましょう。

看護ってどんなことをやるの?

看護も同様に「簡単」「ふつう」「難しい」の3つレベルに分けてみました。
それでは順番に見ていきましょう。

「簡単」レベルの仕事には、「健康管理」と「簡単な医療行為」があります。
利用者1人ひとりの日常を支えるものばかりです。
「私やったことない処置もある!」なんて方いますよね?
繰り返すことで慣れていくためご安心を!

<健康管理>

利用者が健康的な生活を送れているかチェックする業務です。

・観察(顔色、咀嚼、嚥下機能)
・測定(バイタル、水分摂取量、排尿・排便量)
・記録(電子カルテ)
・検査介助

<簡単な医療行為>

利用者の症状を安定させるための業務です。

・吸引
・与薬
・注射・点滴
・適便(浣腸)
・ストーマ
・インスリン療法
・経管栄養法(胃ろうも含む)
・尿カテーテルの交換
・酸素療法管理
・気管カニューレの管理

「ふつう」レベルの仕事には「報告・連携業務」があります。
利用者1人に対してではなく、利用者に関係する家族や医師、病院と連携をとりながら行う仕事です。
関係者が増えると、あっちもこっちもと気を使っちゃいますよね。
その分レベルが高くなるわけです。

<報告・連携業務>

利用者の状況を把握し、関連する医師や家族への連絡や報告があります。
コミュニケーションスキルが問われますね。

・医師からの指示受け、報告
・受診援助(外部機関への同行)
・ターミナルケア(利用者家族との連携)
・申し送り(他の看護師や、ケアマネ、介護ヘルパーへの報告、連絡)

「難しい」レベルの仕事には「重症者の対応」「急変時対応」があります。
とくに重症度の高い利用者への対応、そして急変時の対応は緊張がMAX!
看護師1人の力量にかかってくるからです。
プレッシャー半端ない・・
でも、判断力・医療スキルUPを目指してファイトです!

<重症者の対応>

施設によっては重症者の受け入れを行っているため、下記のような医療行為が発生します。

・人工呼吸法
・腹膜透析(CAPD、APD)
・人工透析(HD)
・IVHの管理(中心静脈から栄養を胃に送る)
・麻薬を用いた疼痛管理

<緊急時の対応>

利用者の急変時への対応、判断を行う業務です。
スピード感のある的確な「状況把握」→「判断」→「対応」能力が問われます。

・急変した利用者の容態の判別
・利用者への処置、一次対応
・介護ヘルパーとの連携
・嘱託医師との連携
・提携病院との連携
・救急搬送の連絡
・家族への連絡

このように介護施設仕事は、看護と介護があります。

介護施設は、寝たきりや認知症の利用者が多い場所です。
そのため介護の仕事が入ってきます。
でも看護師に1番求めるのはやっぱり看護のスキル!
病院とは違い利用者の症状はさまざま。
吸引~透析までと幅があり、色々なノウハウが必要とされる場所です。
難しい仕事ばかり押しつけてくる施設もあったり・・・
人間関係もピンキリです。
正直、いいスタッフ、いい先輩ばかりじゃありません。
いろいろな意味で施設によって変わってきます。

介護施設の1日ってどんな感じ?

やっぱり気になりますよね。
介護施設によって「介護ばっかり!」と、「看護ばっかり!」の2パターンあります。

それぞれみていきましょう。

介護ばっかりの介護施設の1日ってどんな感じ?

日勤事例1


Yさん(38歳)
病棟勤務から転職
介護施設3カ月目の看護師

7:00 早出残業(30分)

休憩室の掃除やヘルパーが食べるお菓子の補充を急いで行います(汗)
つまり雑用係。
ペーペーが通る道らしいので、なるべく無心でやってます。
時間が余ったら記録を見直して利用者の情報を頭に詰め込む。
周りは10年越えのベテランばっかり。
ミスると怖い怖い。
ある意味仕事より緊張感アリ。

7:30 朝の挨拶

先輩のヘルパーにくっついて利用者のところに挨拶まわり。
利用者の顔色を見て、会話をかわしながら様子をチェックします。
今の私には利用者より先輩の顔色の方が気になる・・

8:00 食事介助

ヘルパーと一緒に配膳、介助を行います。
終わると食後の服薬。
食事が終わると口腔ケア。
義歯洗いはなぜか私の担当。

9:00 バイタルチェック・体調確認

やっと看護師らしい仕事。
利用者一人ひとりバイタルチェック。
アセスメントをしながら、必要な場合は嘱託医に連絡して指示をもらいます。
合間に、トイレの介助やオムツ交換をやりながらバタバタと入浴に備えます。
バイタルはさすがに手早い私。
けど、合間に介助が入るので相変わらず余裕はない。

10:00 入浴準備

介護ヘルパーに交じって入浴の介助。
ペーペーな私には、当然体格のいいおじいちゃんが優先的にあてがわれる。
正直「重いっ!」
おかげてヘルニア気味。
介助が終わると、ベッドメイクやシーツ交換にとりかかります。

10:30 1日分の服薬準備

利用者ごとに分けて準備します。
利用者の中には薬が7種類以上ある人も!
意外と手間のかかる作業。
間違えると大変だから気ぃ使うわー。おかげで化粧がくすむ。

12:00 食事介助

食事の状況を見守りながら摂取量のチェック。
利用者と一緒に昼食をとる。
休憩までもうチョイ!がんばれ私!

12:30 休憩

休憩キタ――(゚∀゚)――!!
でも摂取量チェックに時間がかかったので時間は押し気味。
午後の業務に備えます。

13:30 オムツ交換、排泄介助

ヘルパーはテキパキこなしてるので私も必死にやってます。

14:00 バイタルチェック・体調確認

食後に体調を崩す利用者がいるため必ずチェック!
1人で何人も看てまわるので時間との勝負。
おっと!おやつの準備にとりかからないと。

14:30 おやつ介助

利用者が楽しみにしているおやつの時間。
この時ばかりは和やかなムードで利用者の話に耳を傾けます。
新入りの私は人気者!

15:00 レクリエーション

レクの実施・介助
園児との交流など、レクの企画から実施まで行います。
楽しんでもらえるのはうれしいけど、結構大変。
レクの担当は先輩がやってくれてるけど、そろそろ私の番が回ってきそうで不安・・

16:15 記録作業

利用者の状態をパソコンに記録する。
慣れてるけど、一人で10名以上入力するのにここでも時間がかかる。
合間にトイレの介助も行う。
今日も残業決定かな!?

16:30 業務終了(のはず)

急遽、明日のレクの準備を任されたためとりかかる。(てか、嫌がらせだろ?)
ベテランたちはあっさりと家族の待つ家に帰っていく。
いつになったら私も仲間入りできるのか・・・
(残業1時間)

17:30 残業終了

明日もがんばるぞっと!

このように、看護師とヘルパーで介護をする施設は多いです。
看護師はヘルパーと同じユニホームを着ているため、利用者から見ても区別されません。
看護もできるヘルパーだと割り切って働きましょう。

看護ばっかりの介護施設の1日ってどんな感じ?

日勤事例2


Tさん(42歳 )
産婦人科クリニックから転職
介護施設4カ月目の看護師

7:30 早出残業(30分)

先輩ナースが出勤するまでにスタッフルームの掃除や飲み物の準備を行います。
病院では先輩でしたが、ここでは新人の立場。
30分前出勤はあたりまえな感じです。

8:00 出勤

先輩ナースや、ヘルパー、介護士が出勤してきます。
挨拶は笑顔で明るくを心がけています。

8:20 情報収集

前日に体調不良だった利用者を優先的に、記録を確認します。
ここで収集した情報を現場の看護師や介護士、ヘルパーと共有。
今日の予定をここで確認しておくと、いざ業務が始まったときに、頭が真っ白になりません。

8:45 申し送り

1ユニットに1看護師の体制。
ユニットに分かれ、夜勤の介護士から申し送りを受け取ります。
産婦人科クリニックで夜勤もしていたので、これは楽勝でした。
でも、入って2カ月目、ヘルパーからの報告漏れがあったときは正直焦りました。
それ以来、疑問に思ったことはこのときに解決するようにしています。

9:00 バイタルチェック

入浴前のバイタルチェック。
体調が悪い場合は嘱託医に連絡をとり、指示をもらいます。
受診が必要な場合は、家族に連絡を取った後、受診の準備に入ります。

10:30 服薬

1日分の薬を利用者ごとにセット。
軟膏、胃ろう部の皮膚の状態観察、褥瘡処置を介護士と一緒に行います。
介護士の軟膏の塗り方の荒さに最初は驚きました。
看護師だったら絶対NGだから。
注意したいけど、新人の身分なので今はスルーしています。

12:00 食事の観察

看護師は各ユニットに分かれて摂取状況を観察します。
経管栄養の利用者がほとんど。
痰の吸引も必要に応じて行っています。
交代で休憩をとるけど、新人の私は一番最後。
お腹はすきますが仕方ありません。

14:00 バイタルチェック・観察

体調が悪い利用者に対して再度バイタルチェック。
痰の吸引。
夕方は体調不良が増えるピークの時間。
早めに判断、医師の指示を仰ぐようにしています。

16:00 記録

夜勤の介護士向けに利用者1人ひとりの状態を記録・業務日誌を作成。
この作業、結構ボリュームがあります。
適当にするとミスにつながるので、グッと集中してインプットします。

16:30 夕食

経管栄養の利用者がほとんど。
摂取状況や、経過観察をします。
ゴールが見えてきてテンションが上がる頃です。

17:00 申し送り

利用者の体調変化や夜間時注意することを中心に介護士に申し送りをします。
気の合わない介護士が夜勤当番だと最悪。
相手もイライラですが、私もイライラしてますね。
早く終わらせたいところだけど、丁寧にを心がけてます。

17:30 先輩ナース業務終了!

私は、残った記録作業や衛生材料の補充。
ここでは新人なのでもくもくと雑用をしています。
(残業1時間)

18:30 業務終了

お疲れ様でした!

オンコール待機当番の日はどんな感じ?

特養の場合夜勤はないため、オンコール待機当番が月に数回やってきます。
当番の日は貸与されたPHSを持って 退社後自宅で待機します。
もし夜間中に体調不良になった場合、PHSに出て対応。
状況によっては出勤して対応。
入って4か月間のうち1回ありました。
夜勤の経験はあったたけど、1人でかけつけて対応するのは初めて!
何とか救急搬送で対応しました。ふ~。(ため息)

看護ばっかりの介護施設では、介護との線引きがはっきりしていましたね。
とくに病院から転職してきた看護師は、違和感なく働くことができます。
介護はあまりやりたくない・・・なら看護ばっかり!の介護施設をを探しましょう。

このように、介護施設の1日は、「介護ばっかり!パターン」と、「看護ばっかり!パターン」があります。

日勤はわかったけど夜勤は?
気になりますよね。
とくに老健は夜勤がありますもんね。
わかりました!次でお答えしましょう。

介護施設の夜勤ってどんな感じ?

夜勤事例1


Sさん(42歳 )
急性期病棟から転職
老健7か月目

16:30 出勤・情報収集

長い夜勤のスタート!
ここでしっかり業務日誌をみながら情報を把握しておきます。

17:00 申し送り

日勤のリーダー看護師から利用者の状態の申し送りを受けます。
夜間時に注意する利用者や、ポイントなどをしっかりと頭に詰め込みます。

17:15 打ち合わせ

夜勤は2人体制。どちらかがリーダーになる仕組み。
私はまだまだ新人なのでリーダーから指示をもらっています。
このリーダー、ホントに優しいの。
病棟の看護師が最悪だったからほんとに嬉しい。
そのあと、同じく夜勤をする介護士とも処置の注意事項など打ち合わせておきます。

17:30 準備作業

夜間対応に向けた準備作業。
夜間点滴・服薬・経管栄養を準備します。
ここで漏れがあるとインシデントになりかねません。
しっかりリーダーとダブルチェックします。

18:00 夕食準備・食事介助

経管栄養の利用者にはドリップ開始。
介助が必要な利用者が多いので、遅出の介護士+夜勤介護士+夜勤看護師で手分けしてやってます。
車いすに座れる利用者はデイルームで食事を介助。
老健はさまざまな状態の利用者が多いので、状態に合わせて食事を摂ってもらってます。

19:00 バイタルチェック・服薬介助

夜間に備えて体調の確認やアセスメントをします。
終わると、点滴交換やナースコールに対応します。

20:00 記録

バイタルの記録。
ここでやっと一息つけます。

20:30 休憩

交代で夕食&休憩に入ります。
リーダーの配慮で先に取らせてもらってます。
(Tさんに感謝。)
休憩が終わるとラウンド(巡視)やナースコールの対応をします。

21:30 利用者消灯

ここからが夜勤スタートって感じ。

22:30 ラウンド(巡視)

2~3時間おきにラウンドします。
夜間のラウンドは主に介護士が行います。
看護師は記録をします。
でも実際は、介護士だけでは手が回りません。
なので看護師も一緒にラウンドするときもあります。
そのせいか、人間関係も良好なんです。

・トイレの介助
・体位交換
・吸引
・オムツ交換
・呼吸観察
・バイタルチェック(必要な場合)
・記録
・ナースコール対応

0:30 休憩(1時間)

小腹がすいたのでカップラーメンをかきこんでます。
だから太るのね・・・(涙)
時間が空いたら、本を読んだり、スマホをいじって過ごします。
ここで寝ると仮眠のときに寝れなくなっちゃうのでがんばって起きてます。

1:30 ラウンド開始

仮眠前のため、記録をメインに行います。
リーダーは介護士と一緒にラウンドしてます。

2:00 仮眠(2時間)

リーダーと交代で仮眠をとります。
安眠グッズをもって仮眠室に引きこもります。
ここでぐっすりだとお肌の調子が違うので必ず寝てます。

4:00 翌日の準備

深夜は翌日の準備を行います。
服薬、記録、看護計画の見直し、カンファレンス資料の作成を行います。
夜型なのでこの時間が一番頭がさえちゃいます。

6:00 ラウンド開始

点滴交換や採血、検尿を行います。
だんだん頭がボーっとしてくる時間。
ドリンク剤を飲んで耐えることも。

7:30 朝食介助

摂取量のチェック、食事の介助を行います。

8:30 バイタルチェック・記録

最後の確認作業。
ここで日勤ナースに伝える事を一通り整理しておきます。

9:00 日勤への申し送り

眠気をこらえてもうひと踏ん張り。
夜間時に体調が悪かった利用者の注意点を伝えます。

9:30 業務終了!

長~い夜勤が終わりました。
急変がなくてホッとする瞬間。
さあ、帰ってお風呂でも入ろっかな。

いかがでしたか?
介護施設の夜勤は介護士やヘルパーと共に仕事をします。
「私は看護だけ!」と線引きせず、人手が足りないときはサッと入る機転が大切です。
とくに急変時はヘルパーや介護士に助けてもらってることを忘れずに!

介護施設のオンコールってどんな感じ?

オンコールには「待機」「電話対応」「出勤」の3ステップあります。
介護施設の夜勤はヘルパーや介護士メインで行います。
急変時に指示をする看護師や医師がいないため、介護士はオンコール当番の看護師を頼りにしています。
実際にオンコール対応するとなった場合、利用者の状態によって看護師がとるステップが決まります。

ステップ1:待機します

どんなことをするの?

日勤業務が終了したら、オンコール待機開始です。
オンコール待機は休日に行う場合もありますが、「休んだ気にならない」という理由で業務終了後の待機が多いです。
深夜時間帯は、ほとんどの看護師は自宅で待機します。

どれぐらいあるの?

介護施設では月平均4~9回あります。
前にも述べたように、待機をした時点で手当は出ます。

私にはどんな影響があるの?

「待機」と言っても、及ぼす影響は小~大まで意外とあります。

・私だけお酒が飲めない(ほかの友人はビールで乾杯していた。)
・家族や友達と遠出ができない(おかげで毎回近所でボーリング。)
・祖父母や友達のお家にお泊りできない(子供に我慢してもらうのが大変!)
・落ち着いて眠れない(導眠剤が手放せなくなってきた。続くと鬱になりかねない。)
・「いつ呼び出されるかわからないから、常に緊張してる」とストレスを感じる

「待機するぐらいなら、出勤してキッチリ給料もらいたい!」これが看護師のホンネですね。

ステップ2に進むときってどんなとき?

ほとんどの場合、待機だけで終わります。
つまり介護施設では「特に何もなかった!」「起きなかった!」ということ。
しかし、介護施設からの連絡が入った場合は別!
次のステップ2に移ります。

ステップ2:電話対応します

どんなことをするの?

看護師は介護施設にいる介護士からのSOSに電話で対応します。
具体的には、「利用者の状況確認」➡「判断」➡「介護士へ指示」をします。
オンコール当番の日、介護施設からPHSや携帯を貸与されています。
自宅や、外出先でもPHSを必ず所持し、鳴ったら即座に出なければなりません。
電話が鳴る=何かあった!ということ。
慣れてくると「じゃあ、○○してください!」
といったように、介護士への指示をするまで平均11分で対応できるようになります。

介護士はどうしてすぐにオンコールするの?

看護師のみなさん、普段なかなか考えられませんよね。
ちょっとだけ、ここで想像してみましょう。

「本当に緊急事態だから」
「マニュアルに書いてあるから」
「不安だから連絡して安心したい」
「連絡しないことで責任をとりたくない」

看護師に連絡する理由は1つじゃないってことです。
確かに利用者のことを考えたら、些細なことでも連絡して欲しいですよね。
でも、自分が当番になったら「そんなことで電話してくるなよ!」となる。
よーくわかります!

どれくらいあるの?

月平均1~3回あります。

私にはどんな影響があるの?

電話対応するということは、出勤の可能性が高くなった!という事です。
出勤に備えるため影響は増大します。

・食事の準備ができない(準備中に対応したため、家族には外食ですませてもらった)
・移動手段を確保しておく(夜間はタクシーか車しかない。時間帯によってはタクシーが捕まらない。)
・対応に集中するため、1人になれる場所に移動しないといけない(子供が泣いても放っておく。)
・早めに子供たちを寝せないといけない(子供たちから大ブーイング!)
・外出先から早めに帰る(家族や友人を巻き込むことも!)
・的確に対応しないと自分の責任になる(指示が不十分で患者の状態を悪化させてしまった)
・丁寧に対応しないと翌朝なんとなく介護士の態度が冷たい(しばらく口をきいてもらえなかった)

ステップ3に進むときってどんなとき?

電話では対応しきれないと看護師が判断したときです。
夜勤の介護士からかかってくる内容はピンキリ。
正直電話してこなくてもいいのに・・・と感じることも含まれます。
以下は一例です。
・発熱
・痙攣
・嘔吐
・呼吸が荒い
・服薬忘れた

介護施設によっては、対応基準を設けているところもあります。
例)
〇〇の場合は○○をして様子を見る。
〇〇の場合はオンコール。
〇〇の場合は即救急車要請

上記のように、対応の流れをマニュアルでキッチリ決めているところもあれば、介護士に対応手順を教育している施設もあります。

体制が整っている介護施設は、介護士だけで対応が完了するため、看護師が電話で対応する回数は減ります。
電話はかかってきても、介護士が的確な処置をしたうえでかけてくるため、必要最小限の指示だけでとどまります。

でも次の場合は、緊急事態です!つまり出勤です。
※この時点で病院へ搬送してもらうこともあります。

・看護師の指示通りしたけど改善しない
・様子を見たけど変化がない
・転倒した
・バイタルがよくない
・その他重篤な状態

特に高齢者の転倒は要注意!
皆が恐れる転倒です・・・外傷がなくても?です。
くも膜下出血や、骨折が潜んでいるから。
このような緊急事態にこそ、看護師は次のステップに移ります。

ステップ3:出勤します

どんなことをするの?

看護師は、電話対応した結果、緊急性や重症度が高いと判断した場合出勤します。
たとえ家族で食事をしていたとしても、途中で切り上げてかけつけなければなりません。

どれくらいあるの?

月平均1回です。
1回の平均対応時間は100分、120分以上も4割います。
介護施設までの移動時間は平均30分のため、往復1時間。
出勤したら3時間~4時間の長丁場になる覚悟が必要ですね。

私にはどんな影響があるの?

・友人と気軽に遊べない(友人が泊まりに来ていたけど、友人を残して出勤した)
・子供のそばにいられない(寝かしつけの途中で旦那にバトンタッチ、私はそのまま出勤!)
・深夜爆睡できない(ちょうど眠りにつけたまさにそのとき!起きてそのまま出勤した)
・朝方の場合、旦那を送り出せない(目覚まし時計と朝食を用意した後、旦那をおいて出勤した)
・疲れが取れない(出勤したあと、そのまま日勤をした)
・年末年始家族と過ごせないことがある(他の看護師と誰が大晦日担当するか必ずもめるからイヤ。)
・彼氏にフラれた(映画の途中なのに彼をおいて出勤した×5回)

医師や病院に連絡するときってどんなとき?

現場にかけつけた看護師は、呼吸の状態や、バイタル、様態を確認します。
それでも状況が変わらないと判断した場合、嘱託医へ連絡して指示を受けます。
ただし、
・意識がない場合
・大きな転倒をした場合
このように緊急性の高い場合は、すぐに救急搬送します。
看護師も一緒について行くこともあります。

このように、オンコールには利用者の状態によって看護師がとる行動は3ステップあります。
オンコールしている自分。想像できましたか?

オンコール当番は、確実に電話をとれるように!といくつか制約があるみたいです。
次で押さえておきますね。

オンコールって制約があるの知ってる?

介護施設によってはオンコール当番に対して、以下のような制約が設けられています。

場所の制約

・30分以内に介護施設に駆けつけられる場所にいること
・介護施設から5キロ圏内にいること

行動の制約

・アルコール禁止

仕事の制約

・当番した翌日も出勤

このようにオンコール当番の日は制約があります。
利用者の急変にすぐ対応するためなら、制約を設けることは当然かもしれません。
でも、プライベートな時間が制限されてしまうとなんだか損した気分・・・ですね。

介護施設に転職しても大丈夫?

「私は介護施設で働けるんだろうか・・?」

いざ転職となると、怖いものですよね。

それではまずコチラをご覧ください。
転職の失敗理由グラフ

転職の失敗は、「ギャップが・・、合わなかった・・、予想より・・」と、そのほとんどが「事前イメージと実際のズレ」だというのが分かります。

でも大丈夫です!

ギャップは、事前にシッカリ「調査」することで、そのほとんどを無くせるからです。

月収がどのくいになるのか?
どんな仕事をするのか?
どんな人達と働くのか?

「あなたが転職したらどうなるの?」という問いに、答えを出すための調査です。
調べた結果、生活が良くなりそうなら本格的に転職活動を始めればいいのです。
悪くなりそうなら、時期が来るのを待てばいいのです。

「調査なんて誰でもやってます!!!」

確かにそうですよね。
調査なんて当たり前のようにやっていますよね。

でも本当に「シッカリ」調べていますか?

「聞いてた話と違う・・・」
「働いてみたら全然違った・・・」
「仕事内容にギャップがある・・・」

転職失敗の7割以上は、事前のイメージとのズレです。
そのズレを無くし、転職に失敗したいためにも事前調査は「シッカリ」やっておきましょう!

具体的な調査方法は、コチラが詳しくて書かれていてとても参考になります。

介護施設のコラム集

介護施設で求められる看護師

看護師の大半は病院や診療所などの医療機関で働いています。
ですが、医療機関だけが看護師の勤め先ではありません。
他にも企業内看護師や訪問看護などさまざまな選択肢がありますが、近年は介護施設で働く看護師が増えています。
介護保険施設では看護師の設置が義務づけられていることに加え、社会の高齢化により医療行為を必要とする高齢者数も増加しており、介護施設で看護師は強く求められています。

介護施設の種類

介護保険で利用できる施設には、特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)、老人保健施設(介護老人保健施設)、介護療養型医療施設(介護療養病床)の3つがあります。これらは主に医療法人や社会福祉法人、地方自治体が運営しています。
またその他に主に民間事業者が運営する有料老人ホームでも看護師の募集があります。
いずれも病院に比べて利用者さんの入所期間が長期にわたるため、個々の利用者さんとより密に関わります。
急性期病院にくらべると利用者さんの状態は安定しているため慌ただしい感じはありませんが、毎日のケアを行うため仕事は多岐にわたり、病気の早期発見や予防も重要になります。

特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)でのお仕事

常時介護が必要で自宅での暮らしが困難な高齢者が入居し、日常生活の介護や機能訓練など療養上のサポートを受ける施設です。
看護師の仕事は、利用者さんの体調のチェックや服薬管理、経管栄養やたん吸引などの医療行為、通院の付き添いなど健康管理全般を行います。
勤務形態は、看護師の夜間の設置が義務づけられていないために基本的に日勤のところが多いです(夜勤のある施設もあります)。
ただし緊急時の呼び出し対応はあり、電話で指示を行ったり、急変時は施設に行き対応を行います。

老人保健施設(介護老人保健施設)でのお仕事

病院での入院治療やリハビリの後、自宅での生活はまだ難しい要介護者に対して、在宅復帰を目的として日常生活の介護や機能訓練、医療ケアなどを行う施設です。
自力で自宅での生活ができることを目標とするため、リハビリが中心となります。
看護師の仕事は、利用者さんの体調チェックや服薬管理、経管栄養やたん吸引などの医療処置、急変時の対応などです。
また施設内医師の常勤が義務づけられており、医師と連携して利用者さんのケアにあたります。
24時間看護を行うため、夜勤もあり、療養病棟に近い勤務形態になります。

介護療養型医療施設(介護療養病床)でのお仕事

病状安定期にある要介護者に対して、療養上の管理、介護、機能訓練やサポートを行う施設です。
医療施設の一種であり、特別養護老人ホームや介護老人保健施設にくらべてより医療的ケアが必要な患者さんが入所します。
厚生労働省の方針により廃止の方向に進んでおり、今後は療養型介護老人保健施設という事業形態に転換される予定です。
介護施設の中で最も医療的ケアが手厚く、看護師は利用者さんの病状観察、服薬管理、経管栄養やカテーテル交換といった医療処置、施設内医師の診察の補助などを行います。
また看護師の夜勤も基準として定められています。

民間の有料老人ホームでのお仕事

有料老人ホームには介護付、住宅型、健康型の3タイプがあり、施設によっては看護師を設置しています。
利用者さんが要介護となった場合、介護付では施設内スタッフが介護を行い、住宅型では外部の在宅介護サービスを利用します。健康型では退去して別の施設に移ることになります。
看護師の仕事は、利用者さんの体調チェックや服薬管理、簡単な医療行為といった健康管理や、訪問診療の立ち会い、通院の付き添い、緊急時の対応などです。
また、介護業務に携わることも多くなり、食事や入浴の介助を行うこともあります。
勤務形態は日勤のみのところと夜勤もあるところとがあり、夜間のオンコール対応の有無も施設により異なります。

2.勤務時間は日勤?夜勤?長い?

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基本:朝9:00~17:00

6割の看護師が17:00~20:00も滞在しています。
夜間はほとんどいませんでした。

答え:特養の勤務時間は、朝9時→夕方5時が多いです。

3.夜勤は本当はある?頻度は?手当は?

夜勤体制はある?どんな体制?

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特養ではオンコール待機のある割合が全施設の9割以上です。
特養は日勤のみが多く夜勤がない分、ほぼオンコールで対応しています。

また、看護師の夜勤が少ない代わりに、介護職員の夜勤が8割に上っています。
介護施設の利用者は様態が安定していることが多いため、介護士が夜勤をして見守ります。
何かあったら「オンコール!」→看護師へ!というシステムになっています。

老健は、夜勤が全施設の8割、当直制をとっているところが1割、オンコールは1割以下です。
やはり、老健では夜勤が必須ということがわかります。

答え:特養は夜勤体制ないかわりに9割オンコール待機、老健では8割夜勤ありです。

看護師さんに聞きたい!ホントは夜勤ある、ない?

「特養」
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特養では「夜勤あり」は1割以下 、「夜間勤務がない」が全看護師の7割です。

「老健」
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老健では、「夜勤あり」が7割、「当直」1割以下、となり、「夜間勤務はない」が2割以下でした。

夜勤体制がある施設の数と、実際看護師がしている夜勤の割合は、比例していることが言えます。
特養では、夜勤ありが1割以下、老健では7割以上の看護師は夜勤があることがわかります。
やはり、老健は夜勤ありと思っておく方が賢明です。

答え:老健では夜勤ありは7割以上、特養では夜勤ありは1割以下です。

1回の夜勤は何時間?

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特養では「16時間以下」が半数で、平均夜勤時間は15時間です。
「17時間以上」が5人に1人いました。
老健では「16時間以下」「16時間」ともに3割程度で、平均夜勤時間は16時間です。
「17時間以上」が4人に1人いました。

答え:1回の夜勤=15~16時間となります。

夜勤手当はある?いくら?

夜勤手当は9割以上の施設が「あり」です。
実際どれぐらいもらえるのでしょうか?

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<夜勤1回あたりの夜勤手当>
「特養」平均8500円
1位「10000~12500円」(32%)
2位「5000~7500円」(27%)

「老健」平均約1万円
1位「10000~12500円」(33%)
2位「7500~10000円」(20%)

答え:1回の夜勤=9,000円前後となります。

夜勤が専従の看護師はどれぐらいいる?

老健は夜勤が8割近くの施設であることがわかりました。
続いて、交替制(シフト)なのか、専従なのか気になるところです。

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実際に、夜勤専従の看護師が「いる」は2割、「いない」が8割弱という結果でした。

答え:夜勤専従の看護師は2割程度の施設でいます。

じゃあ、夜勤の8割は日勤と兼務ってこと?

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特養、老健ともに、「日勤+夜勤 OR 日勤+オンコール」が8割で、「日勤のみ」が2割です。
全施設のうち、夜勤専従の看護師は2割います。
専従看護師のいない施設のうち、8割が日勤&夜勤の兼務となっていることがわかります。
また夜勤のない特養でも8割が日勤+オンコール待機兼務をしています。

両施設ともに、純粋に日勤のみの施設は2割程でした。
施設で働く看護師として、夜勤かオンコールは必須だと認識しておいた方がよいでしょう。

答え:日勤+夜勤、または日勤+オンコール待機のように8割の施設が兼務です。

4.オンコールはある?ない?頻度は?手当は?

特養では夜勤がないかわりにオンコール待機ありが全施設の9割を占めます。

1か月にオンコール待機は何回ある?

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特養では「5~9回」が4割で最も多い。
平均待機回数は9回/月です。

老健では「0回」と「1~4回」がともに3割。
平均待機回数は4回/月となりました。

老健は夜勤がメインですが、オンコール待機も4回あり、特養に至っては9回と意外と多いことが分かります。
施設全体における看護師の人数が少ないため、オンコール待機回数が増える傾向があります。

答え:特養オンコール待機数=月9回、老健=月4回

オンコール待機手当はある?いくら?

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特養では「ある」が7割、「ない」3割です。
待機1回あたりの手当額は「1000~1500 円」が3割、平均額は1,300円/回でした。

「ない」が2割あることに驚きます。
サービス残業だけでなく、サービスオンコール待機もアリという事実。
たとえ手当があっても、それほど高くないという残念な結果が出ています。

答え:オンコール待機手当=1,300円

実際にオンコール待機中に電話対応した回数は月どれぐらい?

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特養では「1~4回」が約半数となっており、平均の電話対応回数は2~3回/月です。
老健では「0回」が半数で、平均の電話対応回数は1回/月でした。

また、電話対応した際の手当は9割が「ない」でした。
「ある」場合の平均は1100円となっています。

急変時の対応は介護施設の看護師なら、待機中とはいっても一番プレッシャーに感じる瞬間です。
持っているPHSに施設から着信があると思うだけで、「ドキッ」とする看護師も多いはずです。

答え:電話対応は月1~3回。手当は9割「ない」が、出ても手当=1,100円ぐらい。

実際に電話呼出し後、出動した回数は月どれぐらい?

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オンコール待機中に、携帯やPHSの着信が鳴るだけでも飛び上がる思いです。
更に、施設からの呼び出しに応じなければならない場合、プライベートへの「ふんぎり」と仕事に対する「覚悟」が必要です。
ごくたまに「1回あるんだ!」不安に思われている方もいることでしょう。
逆に、回数が低くてホッとしている方も多いはずです。
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出動手当は9割「あり」です。
また、出動手当平均は2300円となっています。
さすがに、出動したら手当は欲しいですよね。
夜間の介護施設は、看護師と医師不在が多いため、呼び出し&対応は「月1はある!」と思っておいた方がよさそうです。

答え:出動は0かあっても月1回。8割以上手当「あり」で、手当=2,000円ぐらい。

5.残業はズバリ何時間?

残業(超過勤務)ありの人の割合は?

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特養で6割、老健では5割が「あり」です。

答え:半数以上が残業あり!です。

残業は何時間ある?

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「6時間以下」が特養、老健共に6割近くあります。
平均は、特養7時間、老健では6時間半となっています。
月10時間以内に収まっているため、まず問題ないと言えるでしょう。
逆に、残業代で稼ぎたい!という人には介護施設はおススメできません。

答え:残業は半数以上あるけど、月平均6時間~7時間ぐらい。

残業代(超過勤務手当)はもらえる?

「特養」
1位「残業時間分すべて」(60%)
2位「残業時間の一部」(17%)
3位「残業代なし」(8%)

「老健」
1位「残業時間分すべて」(50%)
2位「残業時間の一部」(22%)
3位「残業代なし」(11%)

残業が少ない上に、残業代が約半数の施設でしかきっちり支払われていないという事実は驚きです。
給料が少ない理由は「ここにもアリ!」と言えます。

答え:半数以上が残業代はきっちりもらっているけど1割の施設ではサービス残業扱い。

6.有給はとりやすいの?取得率は?

看護職員(フルタイム正職員)の有休取得日数

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「特養」
1位 1日~10日 (4割)
2位 10日~15日(3割)
平均取得日数は9日となります。
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「老健」
1位 1日~10日(半数)
2位 10日~15日(2割)
平均取得日数は8日となります。

施設からもらえる有給日数の平均が15日のため、おおよそ半分以上消化しているということになります。

答え:年間有休取得日数は平均8~9日で消化率は5割です。

7.実習や研修はある?

施設ではどれぐらい積極的に研修を行っている?

特にブランク明けのママさん看護師にとって、入職時の研修ありorなしはちょっと気になるところです。
また、初めて介護施設に転職する看護師さんにとっても研修があると安心です。
ただ、入ってからも月に3回、4回と頻繁にあるのもツライ。
実際にどんな研修がどれぐらいあるのでしょうか?

特養では「積極的に取り組んでいる」研修の種類は以下の通りです。

1位 「施設外教育・研修」37%
2位 「研修・教育の年間計画や内容の準備」36%
3位 「採用・入職時研修」35%

老健では以下の通りです。

1位 「研修・教育の年間計画や内容の準備」38%
2位 「施設外教育・研修 」33%
3位 「採用・入職時研修 」32%

介護施設での研修は意外と充実していると言えます。
入職時の研修は「あるある!」ですが、施設外研修への参加も積極的に促していることがわかりました。

答え:採用時の研修の他に、定期的に研修をしている施設は8割以上あります。

どれぐらいの人数、何回参加してる?

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昨年1年間で施設外研修へ参加した看護師は、特養、老健ともに6割を超えています。
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回数の平均は両施設ともに3回でした。
年に2~3回程度の研修をおおよその看護師が受けていることになります。

答え:看護師の7割が、年2~3回の研修に参加しています。

勉強会とかも参加してる?何回ぐらい?

その他の研修として、自施設や法人内で独自で行われている勉強会があげられます。
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答え:こちらはさらに回数が増え、8割以上が参加しており、平均5~6回参加しています。

参加していない人はどうして?

参加できなかった理由としては「シフトの都合」や「業務が多忙」という業務上の都合が多くなっています。
施設で働く看護師は「できるだけ研修に参加したい」と思っています。

答え:シフトや業務都合で参加できないけど、できるだけ参加したい人が多い。

今後受講したい研修はなに?

1位 看取りケア
2位 認知症ケア
3位 褥瘡ケア
4位 介護施設における看護の基礎知識・技術
5位 救命処置など急変時の対応
※老健ではリハビリもあるため「在宅復帰支援」がランクインしています。

介護施設特有のテーマが挙げられているのがわかります。
看護ではなく、介護の知識にせまられている看護師の姿が見えてきそうですね。
施設としても、積極的に研修や勉強会を開催していることが見て取れます。

2.介護施設での看護師の役割は何?

ズバリ!3役こなす施設の”頼れる見守り役”です。
3役とは”生活ケア&医療提供&連携・相談”です。

介護施設の看護師は、生活する利用者さんの日常を見守り、健康状態を管理し、生活全体をケアします。
急変時は、症状を見極め医師や医療施設との連携も含まれます。

「生活ケア」・・・利用者の日常~人生に寄り添い見守る
「医療提供」・・・利用者の症状の変化(発熱、痛み、かゆみ、浮腫、脱水、嘔吐)に気づき、原因を見極めて対応する
「連携&相談」・・介護スタッフや医師と連携する

答え:医療行為だけではなく、他のスタッフと連携し利用者の生活を見守る役割

施設だからこそある役割は?

中でも重要な役割は急変時の対応です。
介護施設には、医師は原則常駐していません。
つまり、「医師の指示をもらえないこともある」ということです。
病院の看護師と最も異なる点でもあります。
そのため医師に代わって看護師が利用者の急変時の対応や判断を求められます。

答え:いつもは「頼りになる見守り&相談役!」利用者の急変時は判断をして医師や病院と連携をする役割

3.施設で働く看護師の数や属性について詳しく教えて!

1.一施設で働く看護師は何人いる?

1施設で働く看護師や介護士は何人ぐらいいると思いますか?
病院に比べると看護師の数が少ないというイメージがありますが、実際に見ていきたいと思います。

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「特養」
看護師:介護職員=4(人):30(人)

「老健」
看護師:介護職員=10:30

「療養型」
看護師:介護職員=12:14

特養では介護職員の数が看護師の数の7倍以上いることがわかります。
介護士メインの施設と言えます。

老健では看護師の数が倍以上になるため、介護職員との比率も1:3と差が少なくなります。
医療依存度が高いと看護師が多くなり、要介護度が高いと介護職員の数も増えると考えられます。
意外と看護師の数は多いことが分かります。
急変時一人で対応はツライ!プレッシャー!といった悩みをかかえやすいため、一人でも多くの仲間がいると安心です。

答え:特養では看護師と介護職員の比率は1:7で1施設に看護師は4人います。
老健は、1:3で1施設に看護師は10人います。

2.一日の時間帯別で看護師は何人いる?

「特養は?」
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午前5時時点が0人、午前11時時点が3人、午後9時時点が0人となっています。

答え:特養の平日の看護師の数は、早朝と夜いないが、昼の時間帯は3人配置しています。

「老健は?」
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午前5時時点が1人、午前11時点が5人、午後9時時点が1人となっています。

両施設ともにメインの日勤時間帯は、1人ではなく3人以上常駐していることがわかります。
老健は夜勤もあるため、早朝、夜ともに1人ですが、多いか少ないかの判断はここではできませんでした。
利用者の人数とあわせて考える必要があります。

答え:老健は夜勤もあるため、早朝、夜平均1人、昼間の時間帯は5人配置しています。

3.常勤と非常勤どっちが多い?数を教えて!

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「正職員(フルタイム勤務)」:「派遣、契約職員、パート、アルバイト」=9:1です。

いずれの施設も9割以上が正職員でフルタイム勤務であることがわかります。
介護施設での看護師は、想像以上に責任のある立場であることがうかがえます。
そのためパートやアルバイトでは難しいと納得はできますが、意外な結果だと言えるでしょう。

答え:介護施設では、9割以上が常勤(正職員)でフルタイム勤務をしています。

4.働いている看護師はぶっちゃけ何歳!?

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「特養で働く看護師の年齢」
1位「50~59」(45%)
2位「40~49」(27%)
平均年齢は50歳です。
また、40歳以上が8割以上でした。

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「老健」※特養と同じ傾向
1位「50~59」(37%)
2位「40~49」(34%)
平均年齢は47歳です。
同様に、40歳以上が8割近くを占めています。

意外と年配の看護師が働いていることがわかります。
高齢者を見守る役割という点から考えると看護師の年齢層が上がるのも自然な理由だと考えられます。

答え:平均年齢は48歳前後で高め、40歳以上が7割近く。
一方30歳以下は1割未満しかいません。

5.施設によって看護師の年齢って違う?

介護施設には4種類あるといいましたが、種類によっても看護師の年齢層は若干違ってきます。
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<年を取ればとるほど多い施設>
1位 老健
2位 特養

年齢が上がるほど、介護施設で働く看護師の数も増えていきます。
逆に、年齢が上がるほど、病院で働く人数は減っていきます。
やはり、年齢層の高い看護師が働いている=働きやすい職場と言えます。

答え:介護施設で働く看護師の人数は、年齢が上がるほど数も多くなります。

6.1施設の勤続年数はどれぐらい?

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勤続年数「2~5年」が両施設ともに一番多いです。
平均は、特養7年半、老健で7年となっています。

2年未満の新人はほとんどいません。
ある程度の経験を積んだ看護師は多いですが、同じ施設で10年を超える施設のエキスパート的な看護師はいないことがわかります。

答え:勤続年数は10年以上のベテランはいませんが、7年前後の経験者が多く、逆に新人は1割未満です。

7.看護師としての経験年数はどれぐらい?

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「特養」
1位「20~30年」(33%)
2位「30年以上」(30%)
経験年数20年以上のベテランが6割を占めています。
平均経験年数は23年半でした。

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「老健」
1位「10~20年」(30%)
1位「20~30年」(30%)
平均経験年数は21年でした。

施設で働く看護師の平均年齢が45歳、50歳以上も4割程度いると考えると、経験年数が20年以上という結果は当然です。
まさに”超ベテラン”看護師が集まる職場だと言えます。
同時に、50や60歳になっても看護師として働きやすい職場であると言えます。

答え:年齢と比例して、経験年数も20年超えの超ベテランが多い職場です。
30年以上も2割~3割います。

8.どんな資格を持っている?

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保有資格ランキング
1位 看護師(70%)
2位 准看護師(35%)
3位 保健師(1%)

やはり看護師や准看護師の資格が多いです。保健師はほとんどいないことがわかります。

答え:1位看護師、2位准看護師資格が多いです。保健師資格はほとんど持っていません。

9.施設でもキャリアップできる?(看護師の職位)

介護施設では、「キャリアアップしたい!」もアリです。
もちろん、スタッフとして一定範囲の仕事をきちんとしっかりやり続けたい!人もいます。
以下は、それぞれの立場の施設における割合です。
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「特養での職位」
1位「中間管理職」(48%)
2位「スタッフ」(40%)
3位「管理職」(8%)

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「老健」
1位「スタッフ」(60%)
2位「中間管理職」(36%)
3位「管理職」(3%)

老健ではスタッフ(一般)として働く看護師も多いです。
一方特養では、スタッフより中間管理職の人数が多いという逆転現象が起きています。
両施設ともに、中堅的な役割の看護師も多いことがわかります。
経験を積むことで評価され、頼られる存在となっていく姿が見て取れます。
介護施設の看護師の数は病院に比べると少ないため、経験を積めば積むほど評価されやすい環境だと言えます。

答え:介護施設ではスタッフと中間管理職以上が50:50の割合です。

10.男性の看護師は何人?

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介護施設で働く看護師の男女の内訳は、両施設ともに、男:女=1:9

やはり女性の職場だと言えます。
老健はリハビリもあります。
そのため、機能訓練指導員といった、理学療法士(PT)や作業療法士の他、介護職スタッフは男性も多いです。
男性の数は、全体的に見るともう少し人数は増えることが予測できます。

答え:女性の看護師が9割以上で、男性は少ないです。
老健の場合はリハビリのスタッフもあわせると男性の人数は増えます。

11.ブランクについて(ブランク年数、復職割合)

5年以上ブランクありを経験した看護師は全体の半数います。
病院で経験を重ねた看護師は、結婚、出産を期に1度離職します。
その後、育児が一段落した主婦やママさんが復職する場として選ばれるケースが多い職場です。

答え:5年以上ブランクありを経験した看護師は半数います。

12.介護施設で働き続けたい人の割合は?

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「現場でこれからも働きたい」と思う人は4割以上、「わからない」も入れる8割以上の結果が出ています。
一方、「辞めたい」と思っている人も5%以下とかなり低い結果が出ています。
1度入職すると、ある程度の期間定着する傾向にあると言えます。

答え:今後も勤めている施設で働き続けたい人は4割以上、「辞めたい」人は5%以下でほとんどいません。

13.離職率は高い?低い?

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2014年の調査の看護師の離職率

常勤は?
特養24%、老健19%となっています。
つまり、4~5人に一人が辞めているという状況です。
それほど極端に高くも低くもないですね。
ちなみに、2007年の調査と比べると減少傾向にあります。

答え:介護施設では4~5人に1人が辞めています。
ただ、7年前に比べると減少傾向です。

新卒は?
ところが新卒の離職率は、特養、老健で4割と非常に高い結果が出ています。
新人でいきなり介護施設に就職することはハードルが高いのかもしれません。
・介護色が濃すぎることに入って初めて気づき、そのギャップに驚く
・看護師の配置人数が少ないため、プレッシャーを感じやすい

このような理由が想定できます。
ある程度の経験を積んだベテラン看護師だからこそ、居心地もよく定着度が高いと言えるでしょう。

答え:介護施設に入職した新人は2~3人に1人辞めています。
即戦力が求められるため、病院と比べるとプレッシャーが高めだと推測できます。

4.介護施設ってどんなところ?

では実際に働く場所、「介護施設とはなんぞや?」に答えていきたいと思います。
介護施設をもっと知れば、そこで働く自分の姿もイメージしやすくなります。

看護師が働く場所はさまざまですが、1位病院、2位クリニックに続き、介護施設が3位にランクインしています。
まさに、人気の職場です。

1.介護施設にも種類がある?

介護施設には大きく4つあります。
・特養
・老健
・介護療養型医療施設
・有料老人ホーム

「特養」(特別養護老人ホーム)はどんなところ?

看護師は「看取り」も含め、利用者一人一人の日常生活に寄り添いケアを行う施設。
利用者は高齢者で認知症や要介護度「4」や「5」が多い。
高齢者の増加により、「入りたくても入れない!」「何年も入所待ち!」状態が続く。
そのため、要介護度の高い高齢者が優先的に入る施設。
「公共の老人ホーム」と呼ばれ、低価格で利用できる。
終末期まで利用するため、「終の棲家」とも呼ばれている。

「老健」(介護老人保健施設)はどんなところ?

看護師は、利用者の健康管理のほかにリハビリのケアも行う施設。
利用者は高齢者で要介護1以上の利用者が多い。
病院を退院してから自宅に戻るまでの中間的な位置にある、いわゆるリハビリ施設である。
リハビリは3か月程度のため、利用者の滞在期間が短いのが特徴。

「有料老人ホーム(民間の老人ホーム)」はどんなところ?

看護師はケアマネージャーの作るサービス計画に沿って働く。
・介助や見守り
・健康管理
・食事、入浴、排泄など介護
・掃除、洗濯などの生活ケア
・健康相談やリハビリの補助
・レクリエーションの補助
利用者は、特養に比べると高額な費用を払って入っている。
介護や食事等のサービスを利用しながら終身にわたり生活する。
また、24時間体制で介護スタッフが常駐している。

「介護療養型医療施設」はどんなところ?

利用者は要介護1以上で病状が安定している高齢者が多い。
継続的な医療サービスを受けながら長期療養が必要である。
病院と同じ敷地内に併設されていることが多い。
そのため、外見も病院のようなつくりになっている。
この施設は減少傾向にある。
既存の施設は、”医療提供が必要な要介護者”が入居する新型老健として転換される予定。
また、新設の予定もなく廃止される見込み。

2.全国の施設の件数や内訳は?

施設の数は日本にどれぐらいある?

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2014年厚生労働省の統計によると以下の通りです。

「特養」2014年7,249施設(前年比較+495施設)
「老健」2014年4,096施設(前年比較+103施設)
「療養型医療施設」2014年1,520施設(前年比較ー127施設)

特養が老健のおよそ2倍あり、療養型は減少傾向にあります。
また、所在場所は、北海道から沖縄までありますが、東京や、北海道、愛知、大阪、兵庫、福岡といった都市部に集中しています。

答え:特養7000件以上、老健4000件以上、療養型は減少傾向にあります。

不足する「人」「施設」増える「要介護者」

2025年団塊世代が75歳以上になるため、施設の利用者は増える見込みです。
一方、要介護者を受け入れる施設と介護職員は不足しているという現状があります。
現在、介護施設に入りたくても入れない待機人数は特養だけで45万人います。
「45万人・・・」
この人数は、既に入居している要介護者と同数になります。
つまり、現時点で、介護施設は倍以上必要な状況だということです。

増えていくもの、不足しているもの
・要介護者、現在560万→2025年700万人以上(+約150万人)
・介護職員の人数、現在約170万人→2025年約220万人(+約50万人)
・介護保険費用50兆→75兆必要(+1.5倍)
・施設数→現在の2倍以上必要

利用者はどの施設にどれぐらいいる?

全施設を100とした場合、特養56%、老健37%、療養型7%の比率になります。
これは4年前のデータと比べても特に変化がありません。
利用者の比率は特養が一番多いことが分かります。
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答え:施設ごとの利用者の割合は特養:老健:療養型=6:3:1の割合で特養の利用が一番多いです。

3.各施設の利用者数や利用率はどれぐらい?

一施設当たり平均利用者数は?

特養67人(定員69人)
老健80人(定員88人)
療養型41人(定員44人)

定員に対する利用率は、各施設9割を超えています。
やはり定員ぎりぎりで稼働していることがわかります。

答え:平均利用者数は特養67人、老健80人で、定員の9割以上で稼働しています。

5.介護施設の利用者はどんな人?

施設で働く看護師の年齢や、勤続年数はだいたいイメージがわいてきたところです。
今度は、看護や介護を行う相手側=利用者さんの実態をみていきます。
・どんな人を介護するの?
・年齢は?
・認知症の度合いは?介護度の度合いは?

非常に気になるところです。
ここでも数字でお伝えしていきます。

1.要介護のレベルは実際どう?

両施設において、要介護のレベルは4~5が多く高めということがわかります。
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「特養」
1位「要介護4」(34%)
2位「要介護5」(33%)
3位「要介護3」(21%)
要介護4以上の重度者が6割以上を占めています。

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「老健」
1位「要介護4」(27%)
2位「要介護3」(24%)
3位「要介護5」(20%)
要介護4以上の重度者が半数近くになります。
老健の方が特養に比べると2や3の利用者も一定数います。

答え:特養、老健ともに要介護レベルは4と5合わせて半数近くを占めています。

2.高齢者っていうけど実際は何歳ぐらい?

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年齢別の割合ランキングは以下の通り。
1位「85~94歳」(50%)
2位「75~84歳」(30%)
3位「95歳以上」 (15%)

85~94歳が半数近くを占めています。
”高齢者施設”ではなく、もはや”超高齢者施設”と言えるほど年齢層が高いことがうかがえます。

答え:施設の利用者の年齢は85~94歳が半数以上を占めています。
もはや介護施設=超高齢者施設です。

3.認知症の利用者は実際どれぐらいいる?

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人数の多い「日常生活自立度」ランキング
「特養」
1位「3」45%
2位「4」25%
3位「2」20%
「2以上」の利用者が9割を超えています。

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「老健」
1位「3」38%
2位「2」33%
3位「4」12%
「2以上」の利用者は8割を超えています。

答え:利用者の認知症の度合いは「3」が最も多く、特養は「4」も多く認知症がかなり進んだ方が多いです。
老健はリハビリの要素が高いため特養に比べると低く「2」「3」が多くなります。

日常生活自立度とは?

基準は、「自分で内服の管理ができるか」によって2aか2bになります。
できなければ2bとなります。
施設では、「誰かの見守りがないと生活や内服の管理ができない」レベル以上の方が多いと言えます。
3以上になると、日常~夜間にわたり、意思疎通や行動に支障が出てきます。
そのため、介護を必要とする頻度も高くなり、施設を利用するニーズもより高くなります。

※自立度とは、自立→1→2a→2b→3a→3b→4a→4b 8段階で4bに向かうほど認知症の度合いが高くなります。

4.看護師一人で何人受け持つ?(配置数)

厚生労働省によると、特養や老健では、利用者:看護師=3:1が基準です。
そのため、看護師か介護士1人で利用者3人を受け持つことになります。

平均的には、多床型=看護師1人につき利用者2人
ユニット型=看護師1人につき利用者1.6人です。

要介護度が高いため、利用者一人ひとりに行き届いたサービスの提供をするには看護師や介護士の数も重要です。

6.介護施設で働くとどんな感じ?

いよいよ介護施設に一歩踏み込んでみたいと思います。

1.具体的な仕事内容を教えて!

介護施設での看護師の業務は主に「診察補助」と「見守り」「生活のケア」です。
それぞれの内訳をランキングにしてみました。

<診療補助部門>
介護施設で働く看護師が行っている診療補助業務トップ5

1位 胃ろうの経管栄養の準備、片付け、介護職員への指導(70%)
2位 医師からの指示を受ける、医師への報告業務(55%)
3位 外部医療機関への同行(35%)
4位 吸引実施、片付け、介護職員への指導(30%)
5位 褥瘡処置の準備、実施、後片付け(27%)
※その他、診察の準備、介助、後片付け(25%)

<見守り業務部門>
1位 日常会話、声掛け(4割)
2位 居室やリビングでの見守り(3割)

看護師は利用者の見守り役ですが、日常会話や声掛けは見守り業務のうち4割を占めています。
会話やコミュニケーションが重要視されていることがわかります。

<生活ケア部門>
「食事」
1位 食事や水分の摂取量観察
2位 咀嚼・嚥下機能の観察
3位 食事、おやつ、水分摂取の介助

「口腔ケア」
1位 口腔内の衛生確認
2位 歯磨きの介助
3位 義歯の清掃

「排泄のケア」
1位 排泄物、排泄量の確認
2位 摘便の準備、実施、観察、片付け
3位 浣腸の準備、実施、観察、片付け

「入浴」
1位 バイタル確認
2位 洗身・清拭の介助(医療的処置のある方)
3位 脱衣・着衣の介助

いずれも上位3位までで生活ケア業務の半分を占めています。
利用者が快適に暮らすために必要な習慣に、看護師がサポートし寄り添う姿が想像できます。

答え:介護職員への指導も含めた医療行為
医師との連携、外部病院への同行業務
生活全般の準備~片付けまで看護師としての業務量は意外と多いです。

2.一日の仕事の流れ(スケジュール)を教えて!

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いずれも、バイタルチェックや食事、排泄の介助や観察がメインです。
そのほか、高齢者一人一人の状態によって与薬は重要な業務です。
一人平均7種類の薬を服薬しているため、業務に占める与薬の割合も高いことがわかります。
このように、施設の看護師は利用者さんの状態を見守り、必要に応じてケアを行い、またそれを記録するといったルーティンがあります。

3.他の業務と兼務している?していない?

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特養は、「あり」1割、「なし」8割
老健は、「あり」1割以下、「なし」9割

「あり」と答えた看護師は、ケアマネージャーや生活相談員を兼務しています。
ほとんどの場合は兼務することはありませんが、一部は兼務も「あり」という結果でした。

看護師の経験を施設で積むうちに、介護のエキスパートである「ケアマネージャー」を目指すことは自然に感じます。
キャリアアップにもつながるため兼務はプラスにとらえることもできます。

答え:他業務との兼務している看護師は1割前後で少ないです。兼務している場合はケアマネージャーや生活相談員が多いです。

4.「看取り」も業務に含まれる?

高齢者のいる介護施設では「看取り」は重要な課題です。
事前に利用者や家族と何度も相談する場を持ちます。
「終末期の過ごし方や、いざというときにどのような処置、判断をするか?」
しっかりと決めておく必要があるからです。
また、実際決めた通りに実行されなければなりません。
施設によっても「看取り」に対する方針が異なります。
どのような方針をかかげているかチェックしておく必要があります。
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「特養」希望に応じて行っている8割、行っていない2割
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「老健」希望に応じて行っている7割、行っていない3割

答え:両施設での「看取り」は7割を超えて行われていることがわかります。

実際施設では、医師や看護師、介護スタッフが連携し、利用者と家族と話し合いを重ねます。
皆で「その人らしさを尊重した看取り」を目指しています。
これからも「看取り」を行う施設は増えていくことが予想されています。
そのため施設での「看取り」が「スタンダード」になる日も近く感じます。
・常勤看護師1名
・病院や訪問看護ステーションと24時間連携体制をとる
・看取りの方針を定め、入居時に利用者と家族に同意を得ておく
・看取りに関する研修を行っていること
・看取りを行う個室の確保

上記のような条件をクリアすることで施設は評価され「看取り加算」による介護報酬を得ることができます。
看取り加算や施設の評価は、最終的に看護師の給料にも影響があるため、しっかりとチェックしておきましょう。

5.具体的にどんな医療行為がある?(医療行為の受け入れ状況)

1位 褥瘡処置(90%)
2位 経管栄養法(胃ろう含む)(81%)
3位 吸引(口腔・鼻腔・気管内のいずれか)(80%)
4位 尿道留置カテーテル(79%)
5位 人工肛門(ストーマ)(61%)
6位 インスリン療法(60%)

従来は、「介護が必要な高齢者」=介護施設、「病気を患った高齢者」=病院と分かれていました。
しかし高齢者が増えたことで、病院だけでは高齢者の受け皿になりきれず限界を迎えます。
介護施設が病院に代わり、医療依存度が高くても緊急性のない患者さんを受け入れるようになりました。
現在は、上記ランキングのような医療行為は介護施設の看護師も行っています。

答え:介護施設での医療行為は、病院とあまり変わりはありません。
これから看護を求めるニーズも高くなり医療行為の幅も広がる傾向があります。

7.介護施設で働く看護師のホンネを聞かせて!

周りに介護施設で働く友人が入れば別ですが、実際に働いている人に質問する機会はなかなかないものです。
以下では、実際に働いている看護師さんに聞いたホンネを語っていきます。

1.メリットはなに?

1位 利用者や家族から暴言、セクハラはほとんどない
2位 勤務時間が短い
3位 人間関係がよい
4位 家庭と両立しやすい
5位 勤務形態を選べる

職場でのトラブルの原因ベスト3に人間関係はつきものです。
しかし、ここでは人間関係は逆にいい!という結果が出ています。

介護施設は、訪問看護や訪問介護に比べ、さまざまな人たちが集まり共有する要素が高くなります。
そのため、利用者や家族⇔スタッフ間でほどよい距離を保ちやすいためと考えられます。
その他、急性期の夜勤病棟と比べてみると、残業も少なく日勤メインの職場です。
家事やプライベートとの両立がしやすいといった結果につながっています。

答え:メリットは、とにかく勤務時間が短くプライベートと両立しやすいこと。
人間関係も意外に良好です。

2.デメリットはなに?

1位 看護職の責任が重い
2位 医療事故を起こさないか不安である
3位 賃金が低い
4位 オンコール待機、出勤の手当が少ない
5位 業務量が多い

これも意外!?な結果が出ています。
病棟勤務に比べると、介護施設は、医療の知識も一定です。
つまり、スローペースなイメージが強い職場です。
しかし一方で、看護師の人数が少なく、医師不在の職場でもあります。
そのため、看護師1人に対するプレッシャーが高くなりがちです。
その重圧のわりには賃金や手当が十分でないという看護師の不満もあったりします。
その上、介護に伴う力仕事が入ってきます。
最近では、利用者の医療依存度が高くなりつつあるため、医療行為も増えています。
全体の業務量のボリュームとして換算すると意外に大きい職場だということです。
施設の役割分担や、看護師の力量でかなり左右されると言えるでしょう。

答え:デメリットは、意外に大きい看護業務への重圧。介護などの業務量も多くなりがちだということです。

3.魅力ややりがいは?

・リハビリをしている利用者さんが介助しているうちに自立できるようになった!
・介護スタッフと計画した利用者さんに対するレクリエーションが成功した!
・医師や介護スタッフとうまく連携がとれた!
・介護スタッフに医療行為のことで頼られた!
・「○○さん、いつもありがとう。」と10年寄り添った利用者さんに言ってもらえた!

病院では、患者さんの出入りが激しく、病棟の回転率も高いため、達成感や充足感を得ることが難しいです。
でも介護施設では、一人一人の利用者さんをじっくりと見守り、生きていく姿を横で見守ることができます。
そして最期を迎えるその瞬間まで「看取り」という形で貢献することができる仕事です。

4.大変なこと、ツライことは?

・利用者が急変した原因がすぐにわからないとき
・介護職スタッフから介護の仕方を指摘されたとき
・長年介助していた利用者さんを看取ったとき
・高齢者や他の介護スタッフとの相性、言い方ひとつでもめたとき

介護施設は一人の利用者さんと長く深くかかわります。
そのため充実感、達成感を感じることもありますが、逆に看取り後の喪失感も受け入れなければなりません。

5.一番ツライ急変時の対応。対策はある?

特にツライと感じるのは、利用者が急変したときの対応です。
病院とは異なり、介護施設の9割は医師が不在です。
急変時に医療機関へ搬送するかどうか?
嘱託の医師に連絡し相談するか?
看護師の判断力を迫られます。
看護師が状況を推測して判断する必要があり、場面場面で想像以上にプレッシャーやストレスを抱えています。

緊急時病院搬送の理由は?

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緊急時の8割は肺炎や脱水のため、容易に医療機関へ搬送するか判断できます。
しかし、残りの2割は利用者の症状だけでは判断に悩むという結果が出ています。
その理由としては、施設内で本当に対応できるかどうか?の判断ができないということでした。

答え:急変時の対応がツライ!緊急時医師はほぼ不在のため、7割は容易に判断できますが、2割強は判断に悩んでいます。

緊急時のルールやマニュアルってある?

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緊急時の対応マニュアルや対策が「ある」施設は特養、老健ともに100%近い結果が出ています。

答え:夜間緊急時対応マニュアルはほとんどの施設であります。

緊急時、病院と提携している割合は?

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「急変時入院する協力機関」特養8割、老健9割が「ある」
いざというときの対策や連携がとれる医療機関がほとんどの施設で「ある」とわかっていると心強いです。

答え:緊急時協力している医療機関は8割以上の施設であります。

6.夜間緊急時、医師はどうしてる?

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特養では「医師が電話で対応する」が7割
「医師が施設に来て対応」が半数を切っています。
「電話では対応するけど、往診はちょっと。」という施設が半分以上あるという結果が出ています。

また、施設内で看取りをした場合に、「死亡診断のための往診」は6割でした。
「夜間は医師の対応体制はない」は1割あります。

夜間の看取り時に死亡判断をする医師がいない場合はどうなるのでしょうか?
不安な点ですが、おそらく電話による指示のもとに看護師が対応し、場合によっては提携医療機関への搬送で対応していると思われます。
特養における夜間の医師対応はもう少し充実してほしいですよね。

答え:夜間緊急時の医師がかけつける体制について、看取りは6割、その他は5割以下の施設でしか整っていません。
電話による指示止まりの施設が多く、ほとんどの場合病院搬送になります。

7.看護師の悩み、教えて!

・看護師より介護士の人数の方が多いこともあり、介護士の方が発言力がある、看護師の立場が弱い。
・看護師は「看護もできる介護士」扱いされる
・苦労して看護師の資格を取ったのに、介護士に指示されるがままにおむつ交換に翻弄する日々を送っている
・介護士の言い方がきつい、あからさまに意地悪な態度、上から目線

8.体験談(いいこと、わるいこと)聞きたい!

<老健の看護師Aさん>
現在勤めている施設の夜勤体制は入所者50名に対し看護師1名、介護士2名です。
夜勤リーダーは介護士が勤めています。
「職員皆平等」という考えから発した体制だそうです。
リーダーの監視下で正看護師が移乗やトイレ介助、おむつ交換に走りまわる日々。
もちろん、看護師の仕事であるバイタルチェックや急変時の対応もしつつです。
なぜか、介護士さんの意見が強く反映され、看護師=「看護もできる介護士」状態です。
日勤の時間帯も介護士のリーダーの元、看護師が入浴介助、オムツ交換、ベッドへの移乗介助で動きます。
納得できない気持ちをおさえながら、「どうして?なんで?」とつぶやきつつ勤務しています。

<特養の看護師Bさん>
特養の「看取り」は最悪・・・
うちにも終末期の利用者様がいます。
一時的に意識レベルが落ち、呼吸不全の為、在宅酸素のみ使用し、他は何も医療措置はとっていません。
まだムセ込みも軽度で、意思疎通も可能な状態なので、頑張れば経口摂取できます。
それなのに、『末期だから無理はさせるな!』と容易に諦めて食事や内服もストップしています。
ご家族も同意済みの「看取り」の方針とはいえ、看護師としてもどかしさを感じています。

8.介護施設のしくみ、制度をもっと教えて!

1.施設は病院と何が違う?

・看護よりも介護!
・看護師の数よりも介護職スタッフの数が多い
・自己評価も低く、医療機関からみた看護師の評価が低い
・重篤な患者はいない
・病気の治療ではなく、予防や健康管理がメイン
・看護師による夜勤は老健を除くと少ない
・急変時、一次対応にかかるプレッシャーが半端ない

介護施設は病院ではありません。
そのため施設では、「患者さん」ではなく「利用者さん」「入居者さん」と呼びます。
治療をする対象ではなく、「そこで生活をしている人たち」ととらえられているからです。

「病院は縦社会」
「医師」と「看護師」は、「指示する人」→「される人」(上限関係で縦の関係が成立)
患者も医師の力量で集まってきます。

「介護施設は横社会」
「看護師」 と「介護職スタッフ」「PT」「ST」は、横のつながりのため、チームワークが重要
たいていの場合は、スタッフ同士うまく連携をとっています。
なかには、看護師と介護士といった職種の異なるスタッフ同士が、業務の線引きでもめるケースが多くなりがちです。
細かい話、「ナースコール」にどっちが対応するの!
といったレベルで争っているケースもあるほどです。
今後もチームワークが課題の職場と言えます。

答え:病院は縦社会、介護施設は横のつながりが多くチームワークが大切です。

2.看護体制加算や減算について教えて!

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1位「看護体制加算(Ⅰ)」(常勤看護師1名以上配置)(84%)
2位「介護職員処遇改善加算」(83%)
3位「栄養マネジメント加算」(82%)

答え: 「看護体制加算(Ⅰ)」(常勤看護師1名以上配置)している施設は8割を超えています。

3.「重症化加算」や「看取り加算」についても教えて!

施設にいる高齢者の増加にともない、施設で最期を迎える人数も年々増えてきています。
そのため、施設に対する「重症化」と、「看取り」対応のニーズも高くなっています。
実際、条件を満たした施設に対しては「重症化加算」「看取り加算」が行われる仕組みとなっています。

<重症化加算の条件>
・常勤の看護職員が1名以上いる
・訪問看護ステーション等と連携し24時間連絡体制を整えている

<看取り加算の条件>
・看取りのルールを決め、利用者は入所時、本人や家族に対してルールを説明して同意を得ておくこと
・看取りに関する職員研修を行っていること
・看取りのときに、個室又は静養室が使えるようにしておくこと

「看取り加算」や「重症化加算」は、看護師の激務につながる場合もあります。
介護士では健康管理をできないからです。
介護施設に入所する高齢者の重症度は年々高くなっています。
その分、看護師の役割がますます重要となってきており、看護師に対する負担や責任が大きく膨らむというわけです。
結果、離職率の上昇や看護師不足といった深刻な問題へとつながります。

加算制度は変わりつつあるって知ってる?

以前は、加算の条件として、常勤看護師は「看護師1名」でした。
しかし、正看の確保が難しいため「看護職員1名」といったように条件を緩めたのです。
つまり「准看護師」でも可となりました。
病院では、准看護師の採用が年々消極的になっています。
でも施設では、加算と看護師不足のために准看も採用しているという背景があります。

答え:加算制度の改定は頻繁にチョコチョコとあるため、十分目を光らしておく必要がありそうです。

4.准看が多いとどうなる?

正看より准看が多いと、安易な考え方ではありますが、それだけでスキルが低いと見られがちです。
実際、病院に比べると施設の准看の数は多いです。
結果的に、病院で働く看護師からみると「施設で働く看護師=准看護師が多い」のため、全体の評価が低くなりがちです。
更に残念なことに、施設で働く看護師自身も、自分自身に対する評価が低いという傾向がみられます。

5.施設で働く看護師の自己評価は?

「看護職者の地位」について施設の看護師にたずねたところ結果は以下の通りでした。

1位 「低い・やや低い」(35%)
2位 「高い・やや高い」(13%)
3位 「地位が高い」(1%)

「地位が高い」と回答した看護師が1%と非常に少ない結果が出ています。
「低い・やや低い」と回答した看護師は3人中1人でした。
いかに介護施設で働く看護師の自己評価が低いかがわかります。

答え:介護施設の看護師は自身に対する評価が低くなりがちです。

6.本当に介護施設の看護師はスキルが低いの?

低くありません。
むしろ高く評価すべきだ!という意見が圧倒的です。

施設長に「看護師の業務内容に対する評価」についてたずねたところ、特養は「高い」「やや高い」を合わせると7割以上です。
また、老健では8割と更に高評価でした。

加算制度の改定内容からすると、今後介護施設自体に期待するレベルも高くなっていくことが予測できます。
同時に施設で働く看護師への期待でもあります。
現在、加算制度がかわるたびに対応をせまられつつ必死で働く看護師さん!
まず、「自己評価をもっと高くしていただきたい!」というのが素直な感想でした。

9.介護施設に転職している看護師ってどんな人!

1.介護施設で働く看護師の前職は何が多い?

1位 病院診療所(6割~7割)
2位 介護、福祉系の施設やサービス(1割~2割)

圧倒的に元医療機関で働いていた看護師が多いことが分かります。
続いて同じ介護施設や福祉施設間での転職が多くなります。
病院→介護施設への転職はもはや”王道”だと言えます。

答え:病院→介護施設への転職が多いです。

2.現職の看護師の志望動機はナニ?

1位 通勤が便利(41%)
2位 介護施設の看護自体に興味があったから(40%)
3位 夜間勤務が少ないと思ったから(28%)

通勤の利便性がトップになっています。
一見単純な理由ですが、都市部は電車バス通勤が多い一方、町はずれの施設の場合、車通勤が認められているケースが多いです。
多忙な主婦やママさん看護師にとっては意外とポイントの高い理由であることがわかります。

3.転職はどうやってしてる?

1位 「友人、知人からの紹介」(27%)
2位 「施設の関係者からの勧誘、紹介がきっかけ」(24%)
※老健は、「同一法人内からの異動や出向」(24%)が最も多くなっています。

ハローワークや求人サイトといった外からのルートとは違い、施設間での看護師の出入りが常態化している結果が出ました。
身内の紹介や、他施設からのヘッドハント、施設内の異動といった知人ルートが多いことがわかります。
施設内で認められると、他施設への転職も有利になると言えるでしょう。

答え:意外と知人や他施設間での異動が多く、ヘッドハントもありな職場です。

4.離職理由はなにが多い?

1位 出産、育児のため
2位 結婚のため
3位 他施設への興味
4位 人間関係
5位 通勤が困難

介護施設で働く看護師の平均年齢が45歳前後と考えると、育児や結婚で辞めるという理由は納得です。
主婦と看護師の二足のワラジをはく上で、より働きやすい他施設への転職を検討したり、通勤など利便性を求める傾向もあります。

10.求人や採用人数は?

介護施設の全国求人数は約4000件です。
転職サイトの求人数を調査したところ以下の通りになりました。
※非公開求人は除きますので、実際は更に多くなります。

「参考求人サイト」
看護roo(4311件)、マイナビ(4124件)ナースフル(2177件)※2016年現在
北海道=約100件
札幌=約70~80件
東京=約800件
大阪=約300件

答え:傾向としては、やはり都市部の求人が多いです。

地方になればなるほど明らかに少なくなります。

1.実際、どれぐらい採用されている?

「特養」
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「採用予定数を確保できた」もしくは「採用予定数に満たなかったが、確保はできた」で半数になります。
いくらか確保ができた施設が半数以上あることがわかります。
一方、「全く確保できなかった」が2割弱ありました。

「老健」
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「採用予定数を確保できた」もしくは「採用予定数に満たなかったが、確保はできた」で6割です。
「全く確保できなかった」が2割、「採用予定はなかった」も2割でした。

答え:おおよそ確保はできているものの、3割~4割の介護施設では十分確保できていない状況です。
看護師不足は継続中です。

2.派遣看護職員(派遣)の採用はある?ない?どれぐらい?

派遣看護職員を採用している施設は何割?

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両施設ともに「採用予定はない」:「採用している」=4:1

答え:8割の施設で派遣看護職員の採用はありません。

派遣看護職員の採用人数は何人?

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「採用している」と答えた施設での具体的な採用数
特養では「1人」が8割、「2人以上」は2割
老健でも「1人」が7割、「2人以上」は3割
全体的に派遣看護職員の採用はほとんどないことがわかりました。

答え:採用している介護施設でも、派遣看護職員の数はほとんどが一人、多くても二人です。

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