看護師初めての病院見学ガイド。申込方法、服装、注意点まとめ

看護師の皆さんこんにちわ!
メディカル調査員の川田です。

転職活動はいかがでしょうか?
気になる病院は、サクッと見学をして疑問をスッキリ解消したいですよね。

しかし病院見学は不安がつきものです。
どうやって申し込むのか、自分なんかがいいのか、迷惑じゃないか。
意外と心理的なハードルは高めです。

そこで今回は「病院見学の全てを完全に網羅した」ベストガイドをお届けします。
申込方法、服装、注意点だけではなく、見学の裏情報まで、全ての疑問にキッチリお答えします。

読んでいただければ病院見学の不安が解消されますよ!

病院見学とは?

病院見学とは、職場のミスマッチを探す旅です。

「なんか思ってたのと違うな・・」「ちょっと嫌だな・・」「イマイチだな・・」
こんなチョットした違和感は「持っていたイメージと現実」のギャップです。このギャップを無くすことで、転職の失敗を減らせるのです。

最近はそうした考えも一般的になり、見学する人がかなり増えています。病院見学ツアーなんかもあったりするくらいです。
それに色んな病院の内部を見られるのは、転職するしないに関わらず、看護師としての経験にもなります。

「でも私なんかが迷惑じゃ・・・」
たしかに不安もありますよね。

でも病院は見学を歓迎しています。
ホームページに「見学OK!」「見学大歓迎!」「まずは見学から!」と書く病院も増えていますよね。
病院の人事担当者によると「見学は、入職後の短期退職を減らせるし、応募数も増えるし、やる気のある人が集まりやすい」などのメリットあるそうです。

転職失敗は一目見ていれば防げるケースが多いです。失敗は自分も病院の全員が損をします。
見ないで後悔するよりも、まずは見学しておきましょう!

短時間でサクッと見られますのでオススメですよ。

申込方法

病院見学の申込方法は主に5パターンあります。

電話
メール
面接中
転職サイト経由
見学ツアー

一般的なのは電話です。
気になる病院に電話をかけ、名乗って、担当者に変わってもらい、用件を伝えるだけです。
「求人を見て電話をさせていただきました。ご担当者の方お見えでしょうか」「まずは病院見学をさせていただきたいのですが、可能でしょうか?」
話すことを事前にメモしておきましょう。日程を決めるため自分のスケジュール帳も用意してきます。当日誰をたずねるかもお忘れなく。

メールも最近多くなってきました。
ホームページに「病院見学はメールでどうぞ」という案内があれば、メールでやりとりします。
記載がないのに勝手にメールを送ると、小さな病院などはメールチェックしてないこともあるので要注意です。

面接後に病院見学することもあります。
面接中の「何か質問は?」で切り出しましょう。
でもできれば面接前に見ておきたいですね。

転職サイト経由も最近多くなってきました。
特に若い人達がよく利用しているようです。
病院見学の申込は、転職サイトの担当者が代行してくれます。(もちろん無料です)
見学できる病院もすべて把握しているため、見たい病院を絞り込むのにも便利です。
かなり手軽で、心理的な不安も少なく、見学のアドバイスもしてくれるため、不安がある人にオススメです。

見学ツアーは、数こそ少ないですがチラホラ見かけるようになりました。
ツアーには病院主催、自治体主催の2種類があります。どちらも定期開催しており、病院や自治体のホームページで確認できます。
大人数なので気軽に参加できますし、勉強の意味でもジャンジャン参加したいところです。
とくに自治体主催のツアーは、1日かけて色んな病院が見られるためオススメです。
友達と一緒に参加するのも面白かったりします。

見学の服装

見学は、ある意味で面接でもあります。

「病院見学の印象が悪く、内定を出さなかった」という話はよく聞きます。
とはいっても身構える必要はなく、普通にマナーを守って礼儀正しくを心がければOKです。

そこで大事なのは服装です。
当日はスーツが無難です。スーツが無ければ「白のブラウス、紺系のスカート」「白のシャツ、グレー系のパンツ」でもOKです。なるべく清潔感のある白と、地味目の色(紺、グレー、黒)を選びましょう。
ちなみに病院側から「病院見学は私服でどうぞ」と言われるかもしれませんが、カジュアルな服装ダメです!ビックリされます。過去にパーカーで見学をした人がいましたが、さすがにスタッフ一同驚いていました。もちろん不採用です・・。

靴は低めのヒールが無難です。音が出る靴はNG。スニーカーもNGです。
香水、ピアス、派手なネイルもNGです。
髪もまとめておきましょう。

つまり服装は「いつもの仕事着がスーツになっただけ」です。
おかしな格好で行って「もしかしてこの格好で仕事する気じゃ・・」と病院側も不安になりますからね。
見学は仕事モードの服装で行きましょう。

当日の流れ

受付、事前説明、見学、意見交換、終了

全体の時間は45分~90分ほどです。
まず受付に行き、見学に来た旨を伝えましょう。
用件、自分の名前、担当者の名前を伝えます。
「本日、病院見学をお願いしておりました看護師の◯◯と申します。ご担当の◯◯様お見えでしょうか」

その後、担当者から事前説明があります。
別室でパンフレットなどを見ながら説明を受けます。

次に見学です。
まず院内全体を軽く見回ります。
その後に希望の診療科の見学です。
ここで案内役は、担当者から師長さんに変わるケースも多いです。
見学中に質問があればその場でOKです。
ちなみに希望の診療科は、第二希望の診療科も伝えておくと良いです。見学場所が増えより病院が分かります。

見学が終われば、別室に戻り、担当者や師長さんと意見交換です。
見学中に聞けなかったことをまとめて聞きましょう。また担当者から見学の感想などの逆質問もあるでしょう。

見学中のチェックポイント

病院見学は、いわば病院のプレゼンテーションです。
良いことしか伝えないし、おかしな所は見せないし、本音も言わないでしょう。

また働くスタッフの本当の姿も見えづらいです。
見学者が来ることは伝わっていますので、怒鳴ったり、叱ったり、不機嫌だったりは抑えているでしょう。

だからこそ小さな違和感を見逃さないようにしましょう。
それには見るべきポイントを絞っておくことです。

・病棟全体
スタッフの人数をチェックしましょう。
看護師が少ないと離職率が高いのかもしれませんし、入職後に忙しいことも予想されます。
また看護師だけではなく、看護助手、医療クラーク、清掃員がいるかも確認しましょう。いてくれるとやっぱり助かりますからね。

・ナースステーション
ここは情報の宝庫です。
待機看護師の数、ナースコールに対応できているか、電話を取れているかなどの人員をチェックしましょう。誰もいないとギリギリの人数で回している可能性がありますからね・・。時間帯にもよりますが。
シフト表(休みが取れているか)、当番表(日勤に余裕があるか)。
備品や消耗品、廃棄物の片づけ具合。
経管数から重症患者数を推測。
カルテのフォーマット、ホワイトボードの受待ち患者数、検査数、薬の管理方法(薬の仕分けが薬剤師担当なら楽)、使用している器具などの業務。
もし定時後(18時~)の見学であれば残業者数もチェックできます。シフト表の夜勤人数から推測できるかと思います。
小さな違和感を見逃さないように!

ただし個人情報保護のためナースステーション内は見学NGなことも多いです。紹介会社経由なら特別に見せてもらえるケースもあったりますが。

・廊下
廊下も色んな事が分かります。
バタバタ走り回る看護師がいないか、部外者に挨拶する余裕があるか。
車いす、回診車、配膳車、廃棄物でごちゃごちゃしていないか。
また廊下に排せつ臭が漂う病棟は、汚物管理がいい加減なことが多いです。
また建物の動線もチェックしておきましょう。
動線がシッカリしていると時間短縮、働きやすさ、体の負担軽減などメリットは大きいです。ナースステーションから病室までの距離をチェックしておきましょう。古い建物だと異常に離れた病室があったりするので要注意です。
ストレッチャーの使用も頭の中でシミュレーションしてみます。廊下の広さ、エレベーター、病室からオペ室・ICU・検査室までの距離などもチェックします。

・病室、処置室
病室は患者さんへの接し方が見られたり、看護観が分かったりします。
患者さんへの挨拶、笑顔、処置の声かけ、雑談、相談、身の回り清潔具合、高齢者への抑制、不穏患者さんへの対応、ご家族への対応。
手洗い、マスク、手袋、ゴーグル、リネン器材などの衛生対策。やっぱり感染症怖いですよね・・。
寝たきり、人工呼吸器、経管栄養など重症患者さんの割合。

病室は見るべきポイントは無数にありますが、可能な限りたくさん見ておきたいです。
ただし、見学者は病室に入れないと思っておきましょう(基本的にね)
廊下から見るだけというケースも多いです。

・水回り
汚物室、ゴミ庫、リネン室、トイレ、洗面所もできれば見ておきたい所です。
病院としてはあまり見せたくない場所かもしれませんが、職場のカラーが出るポイントです。「汚物室はどんな感じですか?」とやんわり聞いてみましょう。

・託児所
子持ちの方だけではなく、将来結婚を考えている方もチェックしておきましょう。
安心して預けられる環境かどうかは重要です。
子供の笑顔、スタッフの数、衛生面など。

・休憩場所
休憩室や更衣室、食堂、仮眠室などを見せてもらいましょう。
特に仮眠室は重要です。夜勤の質を左右しますからね。個人的には最重要!専用の仮眠室があればベストです。ナースステーション内の隅に簡易ベッドはキツイです・・・(ナースコールで寝られないです)

・全体的な設備
設備は、病院によってガラッと変わります。
転職前後で、設備の変化が大きいと、イライラやモヤモヤで不満をもつ人は結構います。
例えば電子カルテから紙カルテになるのは抵抗がある人が多いです。
大丈夫だと思っていても、いざ使ってみるとその非効率さにイライラする、といった話はよく聞きますよね。
設備を見て、自分が使っているのをイメージしてみてください。
今の職場より、新しい物も、古い物もあるでしょう。
それを自分が許容できるかどうかです。

質問例リスト

見学は質問も重要です。
見るだけでは分からいことも多いです。

聞きたいことは前もって想定しておきましょう。
面接で聞きたいことを、そのまま見学で聞く感じでOKです。

・質問例リスト
入職後のスケジュール。教育体制
電子カルテ、看護方針
研修、勉強会、研究発表
認定看護師の取得サポート。スキル面、金銭面
委員会、病棟会、看護研
ベッド数、ベッドの稼働率
看護師の平均年齢、勤続年数
育休後の復職率
夜勤体制、シフト、回数、仮眠、ラウンド
急変対応をしてくれるICUがあるか
急患の受入れ頻度
残業の平均な頻度。正直に言わない可能性も。サ―ビス残業、超過は違法性があるため。
未婚率、既婚率。自分と似た人が多い方が働きやすい。
中途率。中途者が多い方が、グループが固定化しておらず溶け込みやすい。
バイトと常勤の比率。常勤が少ないと看護配置がギリギリなことも。重宝されるがもしもの時に辞めづらい。シフトも大変。夜勤も多くなる。

注意点として「お金、残業、休み」の質問は控えめにしましょう。もちろん最重なのですが、どうしてもガツガツした印象になりますので・・・。

患者さんの個人の質問もNGです。見学中にカルテなんかも見えてしまいますが、なるべく見ないように。

あと気を付けたいのは、担当者や師長さんの回答はあくまでも「建前」だと言うことです。
良い面しか見せないですからね。100%信じるのは危険です。

できれば実際に働いている看護師の方々と、ぶっちゃけトークができれば最高なのですが、なかなか難しいです。
見学中に話をする機会はほぼ無いですし、話せたとしても警戒して深い話は教えてないですし、担当者や上司の目もありますので。

見学その後

さて。
見学後は、何をしたらいいのでしょうか?

例えば「お礼状を書く」という話もありますよね。
ですがお礼状は不要です。
書く必要はありません。
メールでやり取りしていたら、お礼のメールを送信するくらいはOKです。
でも手紙はやりすぎです。見学くらいでお礼状は、ハッキリ言って相手も困ります。
見学の最後に「ありがとうございました」とシッカリ言えればOKです。

また「面接をしない場合、断りの電話をするの?」という疑問もあります。
これは不要です。
見学はあくまでも見学です。面接に進むかどうかは別の話です。

ただ見学の終わり方にもよります。
「じゃあ面接日の電話頂戴ね」といった風に、次のステップに進む前提の話になっているなら、一言断るのもありでしょう。基本的には不要ですが、負い目を感じる方は、一言電話をしても全然OKです。

「ぜひ来てほしいな!」くらいで終わったなら、連絡なしでOKです。

病院見学Q&A集

・交通費は出る?
基本出ないと思いましょう。
出ることもありますが、期待してはいけませんし、聞いてもいけません(汗)

見学はあくまでも自分のためです。
交通費は自分への投資だと思いましょう。

・見学に「履歴書を持ってきて」と言われたら?
おそらく面接をする気満々です(汗)
大きな病院は「見学と面接は別物」としっかり分けていますが、クリニックや古めの病院などでは「見学の流れで面接も」というケースは結構あります。

ちなみに病院から見れば「面接も同時にやれば、看護師のゲット率が上がる!」傾向があるそうです。
看護師不足な病院ほど「履歴書持ってきて」となりやすいです。
でも離職率が高いブラック病院かもしれないため、慎重になりましょう。

それに面接するしないは、見学してから決めたいですよね?
そのための見学ですし。

「履歴書を持って」には、ハッキリと自分の意思を示しましょう。
この病院で働きたい!という思いが強いなら、「分かりました」と伝え、面接もやってしまうのが効率的です。
でもまだ検討段階であれば「面接はまた日を改めて」と伝えましょう。印象が悪くなったとしても妥協をしてはいけません。転職は人生を左右するイベントですから気持ちを強く持って!

・こっそり見学に行くのはあり?
もちろんありです。
申し込まずに行けば、普段の病院が見られるでしょう。

ただし注意したいのが不審者扱いです。
最近では盗難、個人情報保護、安全管理などで部外者を警戒している病院も多いです。

こっそり見学中に不審に思われ「身分証を出せ」と言われたケースもあります。

もちろん「転職のための見学」ですから、悪い行為ではありません。
でも「こっそり」は印象が悪くなるため、バレると内定が厳しいです。

それでもこっそり行くなら、見学場所は、玄関ロビー、受付、売店、食堂、エレベータホール、休憩室などの、共用スペースから見るのがいいでしょう。

どうしても病棟を見たい場合は、通り過ぎる程度にしておきましょう。
時間帯は昼食前がオススメです。面会者が比較的多く、スタッフもバタバタしている時間帯のため、不審に思われづらいです。
とはいえ病棟は患者さんたちの生活の場ですからね。その辺りはマナーを守って。

・転職サイト経由の見学もあり?
はい。もちろんありです。
最近は若い看護師を中心に、転職サイト経由の見学が増えているそうです。

理由はいくつかありますが、一番は「気軽」という点です。
転職サイトは、病院とのコネクションがあるため、見学の申込、日程調整、お礼、面接調整までを全てやってくれます。
また普段の見学ではNGなナースステーションや病室、処置室、リネン室、オペ室も特別に見学させてもらえたというケースもあります。
さらに言えば、見学はあくまでも「建前」ですが、転職サイトはその病院で働いている人から「本音」を聞き出してくれたりもします(働いている看護師の方から話を聞いてくれる)

このように転職サイト経由は「気軽、見られる範囲が広がる、本音が聞ける」といったメリットがあります。

まとめ

病院見学とは、職場のミスマッチを探す旅です。
転職するなら、ぜひ一度は見学に来ましょう!

希望の病院があるなら、今すぐ申し込んじゃいましょう!勢い大事です!
色んな病院を見たいなら、自治体主催の見学ツアーがオススメです。よその病院を見てまわるのは勉強になります!
気軽に見学したいなら、転職サイト経由で申し込んでみましょう。全部手配してくれます。働いている人から本音も聞き出してくれるので一石二鳥です。こちらもオススメです!

何はともあれ行動あるのみ!
転職失敗を無くし、人生経験のためにも病院見学に来ましょう!

こんな記事も参考にどうぞ。

看護師が転職で失敗しないための準備マニュアル
大損してた!看護師が知っておきたい残業代のこと
看護師を辞めるのはちょっと待ってください!