看護師求人が探せる場所一覧。求人数、情報量、特徴まとめ


求人を探している看護師の方へ。

「良い求人が見つからない…」
「希望通りの求人がない…」

こういった方は、探す場所を間違えているのかもしれません。
求人は、ハローワークは診療所やクリニック、看護協会は訪問看護やデイサービス、人材紹介は総合病院など、偏る傾向があるからです。

今回は「看護師求人はどこで探したらいい?」をテーマに書いてみたいと思います。

看護師求人が探せる場所一覧

求人 サービス 特徴
ハローワーク 求人数は最多。診療所、クリニックなど小規模系が多い。サービスはイマイチ。中年向け
看護協会 訪問看護、診療所、介護系が多い。親身になってくれる。中年向け。
求人誌 × × 求人数は少ない。診療所、介護、単科病院など。最近は廃れ気味。中年向け。
コネ × 知り合いがいるかどうか。職場事情は聞き出しやすく〇。
合同説明会 参加病院は少なめ。直接話せるのは〇。全年齢向け。
求人サイト 求人数はハローワークに次ぐ2位。現在の主流。全年齢向け。
人材紹介 求人数はまずまず。総合病院、専門病院が多い。サービスが手厚い。職場事情を調べてくれるのは◎。若者向け。

ハローワーク

ハロワ
職探しの定番。
ただ最近はネットの求人サイトにその座を奪われつつある。
それでも40代~60代の看護師を中心に利用者は多い。

メリット

  • 全国にある(550箇所以上)
  • 求人が多い
  • ネットから求人検索OK
  • 失業手続きもついでに
  • 即日面接も(すぐ連絡してくれる)

デメリット

  • 手続きが面倒
  • 待ち時間が長い
  • 検索しづらい(看護師以外の求人が多い)
  • 最低限の情報しかない(基本給、勤務時間しかないことも)
  • 職場事情が見えない
  • 違法求人の問題も

求人

ハローワークの求人量は、日本最多です。
一般の業種も含めてですが、看護師向けの求人数もかなりの量です。

特にクリニックや診療科、昔からある病院などの比率が高くなっています。
この理由は、求職者に中年層が多いこと、無料掲載できるため資金が少ない病院向けなこと、手書きでの事業所登録となるため、パソコンが苦手な年配の管理者の方でも求人を出しやすいからと言われています。

そのためハローワークは、子育て世代や40代以降の看護師にマッチする求人が多くなっています。

サービス

ハローワークは求人検索の他にも、求職サポート、職業訓練、失業手続きなどのサービスも行っています。

求職サポートは、そこまで期待しないほうがよいでしょう。
ハローワーク職員の方は、手続きには詳しくても、医療業界に詳しいわけではありません。

また近年は、違法求人も問題になっています。

参考:看護師はハローワークで求人を探して大丈夫?
参考:違法求人、ハローワーク見落とす

ハローワークは全国から数多くの求人が集まってくるため、見落としが出るのはしょうがない部分もあります。
ハローワークとしても、違法求人の取り締まりを強化していますが、まだまだ根深い問題なのです。

参考:ハローワークで違法求人の自動検出を導入へ

利用の流れ(現地)

  • 窓口で登録申込
  • ハローワークカードの発行
  • 求人検索
  • 紹介状の受取
  • 面接

参考:最寄りのハローワーク(地図)

利用の流れ(ネット)

  • 求人検索(ネット)
  • 良さそうな求人票を印刷
  • ※以降は最寄りのハローワークに行き手続き

参考:ハローワークのネット検索

上手な利用方法

退職後に仕事を探す方は、失業手続きと並行して、求人探しができるのでオススメです。
またネットで気軽に検索できるため、クリニックや診療所など、比較的小規模の病院を狙っている方も気軽に利用できるでしょう。

看護協会

看護協会
看護協会が運営する求人サービス。
各都道府県に事業所があり直接相談できる。ネットで求人検索もできる。
e-ナースセンターとも呼ばれている。

メリット

  • 看護師に特化している
  • 元看護師の方が相談に乗ってくれる
  • 病院のパンフレットが見れる
  • 病院見学の予約をしてくれる
  • 断りの連絡も代行してくれる
  • 復帰支援セミナーがある

デメリット

  • 求人が少なめ(病院登録のハードルが高いため)
  • 病院の内情が得られない(担当者はいるがそこまで詳しくない)
  • サポート体制は弱い(メイン業務ではないため)
  • 紹介に数日かかる
  • 窓口が少ない(県内に1つほど)
  • 夕方17時には窓口が終わる
  • 支部ごとにサービス格差が激しい

求人

看護協会の求人数は、約16万件です(2016年)

数だけで見ると多いようにも見えますが、ピークだった2007年の20万件から比べると、年々減少しています。
看護協会の求人募集は、無料で掲載できるのですが、登録のハードルが高く、求人を出せない病院が多いためだと言わています。

またハローワークや求人サイトとは違い、アルバイトやパートの求人の割合が高いという特徴もあります。

利用する看護師

看護協会から実際に転職した看護師は、2016年で約1万2千人です(2016年)

この人数は年々増えてはいますが、求人数の16万件に比べると、物足りない数字です。
(求人10件に対して、1人にも満たない)

これは看護協会を利用する看護師の多くが40歳以上であり、若い人材が欲しい大規模病院の求人が少ないためだと言わています。
実際に転職先は7割以上が、病院以外のクリニックや訪問看護ステーション、デイサービスなどです。

【看護協会の求人数】
メディ・ウォッチより

看護協会は、復職支援に積極的であることからも、40歳以降の子育てがひと段落した看護師の方にオススメです。

注意点

看護協会を利用するには、看護師免許番号が必要になるので準備しておきましょう。

利用の流れ(現地)

  • 窓口へ行く
  • 会員登録
  • 相談・希望条件を伝える
  • 求人紹介
  • 面接

参考:最寄りの看護協会(地図)

利用の流れ(ネット)

  • 求人検索(ネット)
  • 会員登録(ネット)
  • 応募(ネット)
  • 面接

参考:看護協会の求人検索(eナースセンター)

求人誌

求人誌
タウンワーク、an、フロムエー、フリーペーパー、新聞などの紙媒体。

メリット

  • 駅などで手に入る
  • 履歴書が付いている
  • たまに珍しい求人がある

デメリット

  • 求人が少ない(スペースが限られているため)
  • 情報が古い(インターネットに比べて)
  • 正社員の求人が少ない(アルバイト中心)
  • ベテラン向けが多い(若者向けはネット)

利用の流れ

  • 雑誌を入手
  • 直接応募
  • 面接

コネ

コネ
友人や知人の紹介。
古くからあるオーソドックスな方法。

メリット

  • 安心
  • 内情が分かる(重要)
  • 友達と一緒に働ける
  • 職場に溶け込みやすい

デメリット

  • 断りずらい
  • 辞めたら友人に迷惑がかかる

合同説明会

合同説明会
看護協会や人材紹介会社が開催している。

メリット

  • 担当者と直接話ができる
  • 面接時よりも話が聞きやすい
  • 1日で複数の病院と話せる
  • 病院見学のアポが取りやすい
  • 師長や看護部長が生で見れる
  • 大学病院から総合病院、クリニック、老人ホームまで幅広い

デメリット

  • 参加病院は少ない
  • あまり開催されていない
  • 大都市でしか開催されてない
  • 新卒か復職ナース系が多い

利用の流れ

  • 説明会に応募(ネット)
  • 現地で話を聞く
  • 現地で応募
  • 面接

参考:合同説明会の一覧へ(全国版)

求人サイト

代表的な求人サイト
リクナビ、マイナビ、とらばーゆ看護などネットで求人を探すタイプ。

メリット

  • 求人が多い
  • 求人を比較しやすい
  • 気軽
  • 自分のペースで動ける
  • スカウトメールも来る
  • 正社員、派遣、アルバイト、長期、短期などジャンルが広い

デメリット

  • 病院の内情までは分からない
  • サポートはない

利用の流れ(ネット)

  • 求人検索(ネット)
  • 会員登録(ネット)
  • 応募(ネット)
  • 面接

参考:リクナビNEXTの求人検索へ

人材紹介

人材紹介
求人サイトに担当者が付いてくれるタイプ。
人材紹介、転職サイト、転職エージェントなどと呼ばれている。
看護roo!、レバウェル看護などが有名。
求人探し、職場調査、履歴書添削、面接対策、日程調整など、転職全般をサポートしてくれる。
利用は無料。

メリット

  • 看護師に特化している
  • 転職のプロが相談に乗ってくれる
  • 転職事情を教えてくれる
  • 職場の内情を調べてくれる
  • 聞きずらい質問を代行(給料、休みなど)
  • 希望の求人を探してきてくれる
  • 病院見学の予約をしてくれる
  • 断りの連絡を代行

デメリット

  • 年齢制限あり(20代~30代が中心。40代~は断れることも)
  • 学生NG(第二新卒はOK)
  • 地域によっては利用できない
  • アルバイトや派遣は基本扱っていない
  • 病院側に金銭的な負担がある
  • 業者ごとのサービス格差が大きい
  • 担当者の能力次第

注意点

人材紹介は転職に便利なサービスですが、悪質な業者もあるので注意が必要です。
例えば「とある人材紹介に登録したら、色んな業者から電話が買ってくるようになった」という被害もあります。裏で個人情報のやり取りが行われている業者もあります。
また「希望に合わない求人ばかり紹介される」「しつこい」「無理やり面接させられた」という被害もありますのでご注意ください。

参考:悪質な転職サイトに騙されたときの話

利用の流れ(ネット)

  • 会員登録(ネット)
  • 希望条件ヒアリング(電話 or 現地)
  • 求人紹介
  • 職場事情を調べてくれる
  • 面接

参考:看護roo!の公式サイトへ

まとめ

求人を探す時は、どこか1つだけを使うのではなく、複数を利用しましょう。
オススメは、ハローワーク、求人サイト、人材紹介会社の3つです。

ハローワークと求人サイトで多くの求人を見て、人材紹介会社でノウハウと気になる病院の内情を教えてもらいましょう。

これが最も効率よく求人を探せる方法です。

あとは行動あるのみ!
それでは!

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