看護師が介護施設に転職するための全知識

介護施設は、高齢者の生活全般を見守る場所です。

急性期病棟のように、日々知識をUpdateしながら病院内を忙しくかけまわることはほとんどありません。

その分、介護施設で暮らす利用者さんをじっくりと見守り、一人ひとりの生活に深く入っていく場所です。もっとゆっくり看護がしたい、じっくりお世話がしたい看護師さんにおススメの仕事です。

項目 評価 解説
看護師資格 必要 医療行為があるため、看護師の資格は必須です。
その他資格 不要
臨床経験 3年以上 未経験でも可能。3年以上経験必須のケースあり。急変時の判断力が求められるため経験者のほうがよい。
平均給料 20万~40万 施設によって差がある。特養、有料老人ホームは高め。
福利厚生 有給休暇。リフレッシュ休暇。24時間体制のため託児所完備が多い。退職金制度。保養施設宿泊割引。産休、育休取得率が高め。
教育制度 ブランク可、未経験可が多いため教育制度が充実
シフト体制 2交代制/3交代制 2交代制 8:00~17:00 18時00分~07時00分
3交代制 7:00~16:00、12時00分~21時00分、22時00分~07時00分
※老健のみ。その他の介護施設は日勤が多い。育休明けや、育児中は時短勤務制度を導入している施設もある。
夜勤 24時間体制のため老健、一部の有料老人ホームあり。
※特養や一部の老人ホームでは日勤のみ。介護保険制度上、夜勤は介護士が行っているため。
残業 施設によるが約10時間まで。
土日出勤 あり シフト制で土日もあり。4週8休制をとるところが多い。
オンコール あり、なし両方あり。希望者のみありのケースもあり。特養など夜勤なしの場合はオンコールで対応しているケースあり。
求人数 求人数は全体的に多く特に都市部が多い。今後も増える見込み。
※有料老人ホームは看護師の配置数が多いため求人多。特養>有料老人ホーム>老健の順で多。
グループホームと、ケアハウスは求人数が少。
正社員 パートが多い。大規模な施設の場合正社員もあり。
医療行為 バイタルサイン測定、血糖値測定、胃瘻、留置バルーンの洗浄・交換、ストーマの管理、服薬管理(介護保険適用範囲内)
仕事の難易度 仕事自体は一定であるため難易度は低め、ただし疾患や介護の知識も必要な場合もある。
スキルアップ × 看護スキルは身に付かない。
将来性 10年後、団塊世代が後期高齢者になるため更に増える見込み。特に有料老人ホームの数が増加
病院への復職 医療行為が一定で増えにくいため、時間が経つにつれ難しくなる。
子育てママ 夜勤があるため24時間保育可能な施設を選ぶ必要あり。日勤を希望するママさんには特養がおススメ
新卒 新卒採用は少ない。教育制度は充実しているが急変時の対応や介護士さん、医師との連携など経験必要。

急性期病棟から転職する人がとても多いです!nekonarse-shiji

介護施設の仕事内容は?

ズバリ!介護施設の看護師は「看護もできるヘルパーさん」です。病院では9割以上看護が仕事ですが、施設では看護と介護の割合がハーフ&ハーフ。

中には介護の方がメイン、介護のみもあります。介護施設に入ったら、「看護だけでなく、介護もあるんだ。」という意識を持って働きましょう。

病院では治療が仕事でしたが、介護施設では予防が仕事です。

介護施設の利用者は高齢者が多く、普段は安定しています。

でも、自ら発する力が弱いため、放っておくと便秘や脱水すら命取りになる場合もあります。ケガや病気につながる前に看護師がいち早く気づかなければなりません。それが予防をするということです。

また、介護施設は認知症の利用者も多いです。認知症の利用者は痛みやケガに無頓着になりがちです。

極端な話、ケガをしても痛みを訴えてきません。むしろ傷口をいじって悪化させてしまうケースもあります。そうなる前に、看護師が気づき対処する必要があります。

このように、介護施設の看護師は、「治療ではなく予防が第一」と切り替えて働くことが必要です。

特に、「けがや病気の予防」を行う上で重要なポイントは3つあります。しっかりと押さえておきましょう。

  • 普段からしっかりと利用者とコミュニケーションをとる
  • 利用者のちょっとした変化に気づく
  • 生活全般の相談役になる

これらは利用者が気持ちよく生活するうえでとても大切な仕事です。

次に、具体的な業務は3つあります。

健康管理

カルテ管理、バイタルサインのチェックがメインです。

その他、食事、排泄、入浴介助、施設内の衛生管理があります。介助は介護士のみが行うケースもありますが看護師も行います。

経過観察

高齢者の多い利用者の体調を見守り、変化をいち早く察知すること。

嘱託医との連携

非常勤医師と一緒に診察、服薬管理を行うこと。重篤な利用者は基本いないため、老健を除き、医師は常駐していません。


普段は上記のようなルーティンワークだけです。

しかし老健以外急変時は医師不在のため、看護師が状況判断、処置対応といった的確な一次対応をしなければなりません。

その後、施設で対処できる範囲を超えていると判断した場合、かかりつけの医師や医療機関と連携をとる役割を担います。

その他、施設外への付き添といった診療補助もあります。

介護施設はどんな看護師が働いている?

年配のベテラン看護師が多い

病院で経験を積んだベテラン看護師がもっとも多いです。中でもママさん看護師の割合が50%と高くなります。

平均年齢は45歳で、3割が50代を占め年齢層が高い職場と言えます。利用者が高齢者であるという特徴を考えると年齢層が高めなのも納得です。

託児所といえば子供が利用すると思われがちですが、孫のために利用するおばあちゃん看護師もいます。そのため、「育児ができない」ではなく、「孫の世話ができない。」といって辞めていく看護師もいたりします。

ブランクからの復職者も多い

また、施設で働く看護師のうち、5年以上ブランクありを経験した看護師も50%います。急性期の病院では、新しい知識や技術に追いつくのは大変です。

でも介護施設は、一定の医療行為にとどまる分、介護の占める割合が高いため変化がスローな職場です。看護師であればたとえ長年のブランクがあっても経験でカバーできる職場だと言えます。

そのため、ブランク後の復職(転職)先として考える看護師が多くなるのも納得です。

正看だけでなく、准看も多い

看護師が働く場所としては、病院や診療所に続いて第3位です。

全体の7%が施設で働いており、准看護師は20%近くが働いています。働きやすさをしめすデータと言えます。

施設ごとに年齢層やベテラン度も若干違う

施設には5種類ありますが、働いている看護師の年齢層や経験年数が若干異なります。

5種類の内訳は「特養」「有料老人ホーム」「老健」「グループホーム」「ケアハウス」となっています。

●特養

終末期の利用者もあり、長期の採用を求めています。

介護施設では新卒の採用はほとんどありませんが、特養では、20代~30代の若手の教育、採用も若干名あります。

●有料老人ホーム、グループホーム、ケアハウス

急変時の一次対応、医師との連携が求められるため3年以上看護経験者が多いです。

●老健

医師が常駐しており急変時の判断は医師が行います。そのため経験3年未満の看護師も若干名います。

病院からの転職者も多い

施設で働く看護師は、一定の看護スキル+介護の知識も身に付ていきます。大きな変動やスピード感はないため、経験を重ねるほどに居心地の良さを感じる傾向があります。

そのため、病棟からの転職者も多く、急性期の夜勤病棟で長年バリバリと働いていた看護師が、疲れて施設を選ぶという流れもあります。

介護施設で働くメリット

お金

施設で働く看護師の給料は約30万ほどです。共に施設で働く他業種のスタッフより給料は高めです。他業種のスタッフは、介護職スタッフ、PT、STなどが働いています。

介護スタッフの平均は25万です。同様に介護の仕事をしても、看護師は5万以上多くもらえます。PTでも平均28万になるため、もらえる給料は看護師の方が2万~多くなります。

同じ施設で働いていても「看護師」というだけで給料が高くなるということを覚えておいてください。

時間

病院と比べると患者さんの状態は安定しているため仕事量が一定です。そのため定時に上がりやすいです。

残業はあっても10時間以内に収まるケースがほとんどです。その分プライベートな予定が立てやすく育児や家事との両立も可能です。

福利厚生

利用者の福利厚生を充実させる目的で施設が充実しています。

介護=汚いでは利用者はやって来ません。感染症一つをとっても、認知症患者の徘徊で広げやすい上に、高齢者は免疫力も低いため命取りになります。

そのため、施設側も清潔感と利便性を重要視しています。

中にはリゾートホテルのような設備もあります。緑に囲まれていたり、温泉やプールの設備も整っていたりと快適に過ごせます。

仕事内容

施設の利用者さんの病状は比較的安定しています。急性期病院のように緊急事態や、死に直面する確率が少ない分、ストレスも少なくなります。

健康管理が主なため、最新の高度な医療技術や知識を持ち続ける必要性もほとんどありません。そのため、一人一人の利用者さんに対し、じっくり、ゆったりとした気持ちで向き合えます。

施設は利用者さんの生活の場であるため、医療の提供だけでなく日常の関わりも多くなります。

例えば、施設を出て利用者さんを病院まで付き添うこともあります。レクリエーションの材料や準備のため外出も時々あり休憩や気分転換もできたりします。

リハビリをする利用者さんに対して、「家に帰って何ができるようにしてあげたらいいか?」と本人や家族の希望を聞きながら個別のプランを考えるだけの時間が施設にはあります。

実際に自立できなかった利用者さんが、立ち上がるだけでもミラクルです。リハビリを積み重ね、ゆっくりと歩行できるようになり、家に戻って好きなガーデニングができるようになるといった過程を目の前で最後まで見届けられます。そのため達成感が得やすい職場です。

人間関係

病棟より看護の割合も低い上、看護師の人数も少なく他の業種の人もいるため、横の関係を重視しています。そのため、上下関係が発生しづらく、看護師特有のドロドロとした関係に悩むこともありません。

上司や同僚の陰口やいじめにも遭いにくいです。むしろ他業種のスタッフから頼られる存在になれたりします。

その他

高齢化にともない、施設はこれからも増え続ける見込みです。看護や介護の一定スキルを身に付ければどこでも通用しやすい職場です。

その上、求人も多いため辞めても転職がスムーズです。「辞めても次がある!」と思いながら働くことができます。

給料UPしたい場合はケアマネージャーの資格が身近です。ケアマネージャーはもはや介護の専門職です。施設で働く看護師は、看護よりも介護寄りになりやすく、実際ケアマネージャーの3分の1は看護師出身です。

介護施設で働くデメリット

お金

老健は夜勤があるため給料は病院と比べて同等程度です。老健だけでなく、”病院併設の施設”の場合、病院と同等の給料設定になっていることが多いです。

しかし、一般的な特養や有料老人ホームは基本夜勤がありません。その上小規模な施設の場合、基本給が5万~10万下がります。ボーナスも病院に比べると少なくなるため、年収で100万ほど下がる場合もあります。

時間

特養の一部、有料老人ホームの一部も含め老健は夜勤があります。夜勤病棟よりも仕事内容は軽いですが、夜勤がダメな場合はおススメできません。

でも、一部の施設では育児中は夜勤除外制度を設けているところもあります。施設を選べば夜勤なしも可能でしょう。

また、夜勤がなくてもオンコールがあります。介護士も常駐しているため病院に比べると夜勤やオンコール率は低くなります。

仕事内容

施設によって看護だけではなく介護の割合が8割以上と極端に高いケースがあります。「看護師」としてこだわりが高い人にはおススメできません。

「介護」と「看護」の線引きはグレーです。線引きにこだわり過ぎると、介護職 VS 看護職で仕事の押しつけ合いになります。「介護もありだ」と念頭において介護職スタッフと関わる必要があります。

利用者さんからすると、みな同じ施設スタッフです。看護師だから、介護士だからといった差別化はありません。

病院とは違いスピード感はなく楽な分、利用者の生活の補助的な作業がほとんどです。マンネリ化しやすく、緊張感がなくなりがちです。

しかし、いざというときには看護師の人数が少なく一人の場合もあるため、対応力や判断力が求められます。病院に比べると緊急時のプレッシャーが大きい職場でもあります。

また、医療行為が一定で介護色が濃い職場のため、最新の医療を学ぶ機会が少なくなり病院に戻りづらくなります。

人間関係

介護職のスタッフにとって看護師のイメージは正直よくありません。3K「怖い」「気が強い」「厳しい」だと思われています。

病院という厳しくハードな縦社会の環境にもまれた産物です。施設はソフトな環境であるため、こちらから順応していきましょう。

実際、介護職のスタッフとの仕事の分担でもめることが多いです。

病院では看護師 VS 看護師がつきものです。施設では、介護スタッフ VS 看護師となりがちです。お互いが尊重しあう現場はこれからの課題の一つだと思っておいてください。

また、認知症や寝たきりの利用者さんへの苛立ちからモラハラをしがちです。トラブルや暴力行為につながるケースもあるため注意が必要です。※施設症になりやすい。

逆に認知症や高齢者からのセクハラに対してある程度は寛容にならなければいけません。

その他

「施設は医療を終了した下請け」だと思われがちです。そのため病院の看護師より施設の看護師の方が立場が弱かったりします。

実際、施設の看護師長という立場にいても、病院の看護師からは見下されるという屈辱的な体験をする場合もあります。

まとめ

施設は病院と比べ医療行為も一定で、一日の流れもスローです。そのため、常に患者の対応を迫られる病院とは異なり、日常的なストレスは少ない職場です。

でも看護師の人数は少なく、急変時の判断力を求められるため、ポイントポイントのプレッシャーは高くなります。

高齢化で認知症を患い介護を必要とする人数は急速に増えています。これからさらに看護<介護になっていくでしょう。

中でも有料老人ホームは利用者が数百万以上の高額な費用を支払って入所しています。そのため、ホテルのように質が高く、「痒い所に手が届く」サービスを看護師やスタッフに期待しています。

病院との一番の違いは、「患者」ではなく、生活全般を看る「利用者」だということです。求人も多く、老健や特養、老人ホームといった種類もあり、病院と比べると働き方の選択肢が多い職場でもあります。

介護施設に関するコラム集

夜勤ないの?

介護保険制度上夜勤は介護士が担当します。老健や一部の施設では看護師も行いますが特養や有料老人ホームは基本夜勤がありません。夜勤がない場合でも、オンコールありのケースもあります。

介護施設にも種類があるの?

施設には「特別養護老人ホーム」「老人保健施設」「有料老人ホーム」「ケアハウス」「グループホーム」の5種類があります。

特養はどんな施設?

特養は65歳以上、要介護4や5の寝たきりや認知症の患者さんなど、24時間常に介護を必要とする高齢者が入る公共の老人ホームです。利用者にとっては民間の老人ホームにくらべ費用が低いため3年待ちのケースもあるほど人気が高いです。末期状態の利用者も多いため、「終の棲家」にもなります。

介護スタッフも常駐しているため、夜勤はほとんどありませんが、オンコール待機が全施設の80~90%の割合でおこなわれています。

老健はどんな施設?

老健は病院での治療が終わった後に自宅に戻るためのリハビリが必要な人が利用する施設です。利用者にとっては病院と家との中間的な意味合いの場所になります。

仕事内容は、リハビリの手伝いがメインですが、リハビリが進まない利用者のメンタルケアもあります。病院でもリハビリは行われますが、老健では2時間なら2時間みっちりとPTが付き添いハードなリハビリを行います。

それだけではなく「生活リハビリ」といって、一日を通してPT、介護士、看護師によるスローなリハビリが続きます。それだけ続くと、「リハビリがきつい・・・」と弱気になる利用者さんも出てきます。そんなときに看護師は精神的に寄り添える存在にならなければいけません。

特徴としては利用者さんを受け持つ期間が短いことが言えます。利用者はリハビリ目的のため3カ月程度で出所します。

また、他の施設と違い医師が常駐しているため一人で判断するプレッシャーはありません。24時間看護が必要になるため夜勤もあります。

有料老人ホームはどんな施設?

有料老人ホームは民間が経営しているいわゆる「老人ホーム」です。比較的健康な高齢者が暮らしています。

仕事内容は身の回りのケアや健康管理が主です。施設自体も設備やサービスが整っており、一人の看護師が受け持つ患者さんの数が他の施設に比べると少ないため行き届いたサービスがしやすいです。

利用者は高額な費用を出して入居するため、看護師も含めて施設のスタッフに対する期待度が一番高いです。利用者や家族は「高いお金払ってるんだから・・・」とスタッフに対する評価が厳しめになります。

他の施設は利用者に均一のサービスを提供していますが、ここでは個人に合ったサービスを提供しなければなりません。一部で夜勤やオンコール対応もあります。

ケアハウスは?

ケアハウスは「低価格型の老人ホーム」です。国や自治体から所得に応じて助成金が出る仕組みになっているため民間の老人ホームに比べると安く利用できます。利用者は、他の施設と比べて要介護度は1や2と比較的低い傾向があります。

仕事内容は、他の施設と同様に健康管理や予防がメインになります。機能訓練士と相談しながら、機能訓練も兼ねた「生活リハビリ」も入ってきます。利用者の生活に立ち会う度合いも高く、外出やレクなどの補助もあります。求人数は少ないです。

グループホームは?

グループホームは、介護が必要になった患者さんが利用する施設です。戸建て住宅を借り上げて、アットホームなサービスを展開しています。

利用者は比較的健康ですが、認知症の患者さんが多く、長期にわたって利用するケースが多くなります。医療行為は他の施設と同等のレベルですが介護業務の度合いが高いのも特徴です。求人数は少ないです。

利用者の病状はみな安定して軽いの?

一般的には安定した利用者が多いといわれてきました。実は最近、利用者の割合が変わってきています。

病院としてはベッド数不足や長期入院患者は報酬が低いため、退院を促すケースが増えているからです。医療依存度の高い人か重症者が多くなり、看護の割合が増えつつあるのです。一人に対する医療提供の占める割合が高くなるため、病院と施設の線引きも曖昧です。

どうせ夜勤で重症者を看るなら、給料が高くて、設備が整い、医師も常勤している病院に戻りたいという看護師も出てきています。

施設症ってなに?

一言で言うと、利用者に対する度を超えたモラハラです。

施設のスタッフは、高齢者や認知症患者に対して、最初は手厚いケアと気持ちのこもったケアをこころがけます。次第に利用者に対しての疲労感や苛立ちが怒りとなりマヒしていきます。やがてそのイライラを利用者にぶつけるようになり、一人の人間として尊厳を持たずに対応してしまうことを「施設症」と呼びます。

「○○さん」という固有の名前で把握せず、「おむつを付けている人」「徘徊する人」「困った人」などあだ名までつけるようになるのです。最終的には、時間がないからという理由で食事を十分にとらせなかったり、面倒くさいからという理由で着替えや入浴回数を減らしたりといった環境にすらなってしまうことを言います。

利用者は高齢者や認知症ばかり。ケガさせて大丈夫?

ケガが大きい場合は裁判になる事例もあります。病院でも医療事故は発生しますがよっぽどの過失がない限り病院側が勝ちます。原告が勝つ確率は約20%しかありません。

施設でも高齢者や認知症の利用者の割合が高いため、転倒による打撲や誤えんなどの事故率は高いです。しかし施設では利用者側の勝訴率が70%を超えています。「もう少し注意してくれたら・・・」という利用者の家族の思いが受け入れられがちだと言えるでしょう。

施設で働くなら、利用者のケガや事故に注意して働く必要があります。高齢者のためちょっとした転倒でも大けがにつながります。

どんな看護師が好かれる?

施設は高齢者や認知症の利用者の多いところです。変化も少なくペースもスローです。その分、「小さな変化」に気が付ける人が重宝されます。

「○○さんは、施設で出したら食べないけど、お孫さんが持ってきたゼリーはすごく食べてくれる。お孫さんが大好きでハリになっている」
「一人でいるとムスッとしているけど、皆でいるとニコニコしている。集団が好きなんだ」
「昨日は数歩歩けていたのに今日は疲れているのか車いすでしか移動できていない」
「○○さんは、寝る前にお茶を飲みたい。でも●●さんは、朝起きて一番」

といった些細な変化に気づいて分析できる人は好かれます。一つの医療行為だけにとどまらず、利用者そのものを全体的にとらえられて対応できる人が活躍する場所です。

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