20代看護師の不安。転職回数は将来どんなリスクがあるの?

tensyokukaisu

相談者からのメール

相談者
26歳看護師

私は看護師5年目で、すでに転職を2回しています。そして今、3回目の転職を考えています。
でも転職回数が増えることがとても不安で、なかなか転職に踏み切れません。

転職回数が増えれば転職先がどんどん選べなくなりそうだし、どんどん待遇も悪くなりそうだし、スキルが身につかなそうだし、ダメ看護師のレッテル張られそうだし、給料が悪くなりそうだし、みんなはしっかり働いているのに私だけがダメになりそうだし・・・・・・。

転職するたびに全てがどんどん悪い方に向かって行くんじゃないかって心配しています。

こんな相談をいただきました。

実は私は29歳で5回も転職している看護師です。この経験を生かして、相談者の不安に答えてみましょう!

看護師の転職回数ってどれくらい?

まずは、こちらの疑問に答えましょう。下のグラフを見てください。

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このグラフは、看護師がどれだけ転職したかを分布したグラフです。グラフによると看護師の約8割が転職を経験しています。

次に転職回数を見てみると、3回以上転職をしている看護師が全体の3割もいます。これを見れば、3回以上の転職はやっている人が多いことが分かります。

転職回数が増えることに不安を覚える必要はありません。

でも、転職回数が多いとだんだん職場が選べなくなるのでは?そういう不安もあると思いますので、次は職場のことを説明します。

職場を選べなくなる?

大丈夫、転職回数が増えても職場は選べます。むしろ、転職するときに選べる職場の幅は広がります。

なぜならば、転職をして複数の病院を経験している看護師は市場価値が高いからです。転職者に対し、求人を出している多くの病院が欲しいのは即戦力です。

転職経験のある看護師は、その分スキルの幅が広がります。転職を繰り返すほど、さまざまな病院のスキルがあるということです。

その結果、市場価値は転職を繰り返せば上がります。

例えば2回転職している相談者さんの場合は、2つの病院のスキルがあるので市場価値は高いです。ただし、働いた期間が短いと要注意です。

一方、市場価値はあくまで病院の上司サイドの見方です。看護の現場の人たちにとって市場価値は関係ありません。

次はそんなステレオタイプな現場の人たちが貼るレッテルとその向き合い方について説明します。

ダメ看護師のレッテルを張られる?

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最初はダメ看護師のレッテルを貼られます。

転職回数が多いと、ダメ看護師のレッテルは向こうが一方的に貼ってきます。「仕事できない」「責任感ない」「意識低い」という感じです。

残念ながら、転職回数だけを聞いてそれだけで評価する人は多いです。

でも、レッテルは簡単にはがせるんですよ。そのために、まずは見方を変えてみましょう。

90点を100点にするのは難しいです。でも、0点を30点にするのって簡単だと思います。

0点がスタートなのであとは、点数を積み上げていくだけです。

仕事ができない→仕事をてきぱきこなしていきましょう
責任感が無い→責任感があるところを見せましょう
意識が低い→意識が高いところを見せましょう

方法はさまざまあります。

私の場合はインシデントになりそうな案件に気づき、当事者をフォローしたことで認められました。

こいうところで、転職の経験が生きるのかもしれません。負けん気で頑張りましょう。

スキルが身につかない?

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転職してもスキルは身につきます。

転職をしなかった場合、1つのスキルを極めることができます。しかし、スキルが偏りがちになる傾向があります。

転職をした場合、複数のスキルを身につけることができます。1つのスキルの習熟度は低く見られますが、複数のスキルがあることで様々な恩恵が得られます。

転職を繰り返す場合は、複数のスキルがある人材が重宝されるのは先に述べたとおりです。

もちろん、半年とかで辞めればスキルは身につきませんが。2年、3年とその職場にいれば自ずとスキルは身につきます。

なので、転職をすることで幅広いスキルが身につきます。

次は、給料について説明します。

給料が下がる?

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転職を繰り返すと、生涯賃金が下がると言われています。

確かに、勤続年数が上がれば年収も上がっていきますし、退職金の額も上がります。

しかし、収入の減少は、やりかた次第で抑えることができます。また、職場によって、結果的にあがることがあるのです。

生涯賃金が上がるケースについて説明します。

これは、単純に今より年収があがり、福利厚生も充実した病院に就職できれば可能でしょう。もしくは、積立金などで退職金が上がるケースもありますので、しっかり調べましょう。

次に、収入の減少をどう抑えるかです。

病院は、時期次第ですが人手が足りなくなり良い雇用条件を出すタイミングがあります。その場合、現在の年収を維持できるように交渉することもできるでしょう。

面接時の自己アピールや採用時の条件確認で、初期の基礎賃金を少しでも上げれるように頑張りましょう。

ここまで説明しても、やっぱり同じ職場で頑張っている人を見て躊躇するかもしれません。年収が低くなったりすると「私はダメかも」と思うでしょう。

次は、そんな「私はダメかも」対策を説明します。

みんな同じ職場で頑張ってる。なのに私はどんどんダメになってる気がする・・・

そんなことはありません。

同じ病院で働き続ける看護師が、絶対に良いとは限りません。

少しだけ見方を変えてみましょう。

転職経験が無い場合、スキルが専門的になり、1つの業務のプロになれます。

しかし、それは本当によいことでしょうか?

見方を変えればその人はスキルが偏っているし、ほかの業務へのチャレンジ精神にかけています。

また、長期間同じ職場で、同じように働いています。

結果として、柔軟性がなく改善点も指摘されないままの人もいます。お局様とかがいい例ですね。

一方で、転職経験がある場合、中途半端なスキルになりがちです。

その見方はステレオタイプです、多数のスキルを持ち、転職した病院の数だけ経験があります。

新しい分野に行くチャレンジ精神があり、幅広いスキルは転職先でも生かせるでしょう。それは転職回数が2回のあなたの実績です。

20代で3回目の転職はアリか?

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ありです。

先に述べたように看護師の約8割が転職を経験し、転職を3回以上している看護師は全体の3割です。

転職をしている看護師は市場価値が高く、職場も選べるようになっていきます。

そして多くの職場を経験した看護師は貴重です。3回目ともなれば、病院もどんな経験を積んでどういうスキルがあるのか気になっていることでしょう。

自分の得た経験を生かし、周囲に認められれば、さらなる活躍をすることができます。

ただ問題は、給料が下がることですが、これも実力や環境でカバーできます。

なので、一つの病院・職場に縛られる必要は無いのです。そもそも自分に合った職場を見つけるのは難しいので、私も転職を5回繰り返しています。

3回目の転職は、自信を持って行いましょう。

具体的な転職活動についてはこちら

○求人ってどう探すの?

看護師の求人のベストな探し方。全7タイプのメリット、デメリットを解説

○病棟以外の求人を探そうとしている場合

病棟以外の求人の探し方

○転職する前に準備すべきことを確認したい

看護師が転職で失敗しないための準備マニュアル

自己アピールのコツ

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簡単に面接時の自己アピールのコツをまとめておきます。

ポイント:転職理由は自信を持って答える

転職回数が多いと、採用担当はその理由を聞いてきます。

なので、理由を聞かれたら自信を持って応えれるようにしましょう。

ダメなケースは、答えるときにおどおどしていることです。相手に不信感が芽生えます。

その不信感が、不採用につながることもありますので、気をつけましょう。事前にしっかりと転職理由を聞かれるという質問を想定した回答を作成し練習しておくことです。

ポイント:転職回数の多さをウリにする

今までどんな職場にいたのか? 履歴書に職場とその職場での出来事を書くかと思います。

前提として履歴書に書くかどうかは関係なく、自分がこれまで行ってきたことを書き出してみましょう。

休憩室の掃除や、師長のとやりとり、患者さんに言われた言葉。どんなに小さなことでもすべて書き出すことが大事です。

その中に、ウリになるポイントがあります。スキルや人間性だったり、あるいは褒められたことを思い出して、それを主軸に書きましょう。

ポイント:余計なことはいわない

体調不良や前の職場のトラブルは出さないようにしましょう。

たとえ、自分に原因が無かったとしてもマイナスにとらえられがちです。

患者さんの前で罵倒される、プリセプターと合わない、いじめにあった。

わかります! ですが、面接の時にそれを言ってはいけません。余計なことは言わず、前向きなことを述べましょう。

アピールの見せ方で印象は大きく変わります!ウソはだめですが! 情報を盛るのはOKです。

ポイントに関連した体験談を集めてみたので読んでみてください。

転職時に自己アピールに成功した体験談3つ

事前練習が大事

仮名:L・Sさん
転職回数:4回
年齢と性別:28歳の女性

転職活動の時、面接官は真っ先に転職の理由を聞いてきました。私はこのときはっきりと「この病院の分野で学びたいことがある」と伝えました。

この質問は自分の経歴をしっかりとアピールするチャンスです。前向きな言葉を平静を保ちしっかり面接官へと伝えましょう。

何回か転職を繰り返すと、この質問は毎回来るので返答も慣れてきますよ。

なので、毎回転職先の病院を研究するのは怠りません。そうすれば、質問の回答も作りやすくなりますので・・・・・・。

経験をアピールした

仮名:H・Mさん
転職回数:6回
年齢と性別:29歳の女性

何回か転職を経験しました。面接には毎回悩まされます。毎回、後ろ向きな理由で退職しているので、なかなか前向きな回答ができずに困っていました。

そんなとき、転職コンサルタントの友人によいアドバイスをもらいました。それは、今まであったことを全部書き出して整理してみるという手法です。

患者さんに言われた言葉や、師長に褒めてもらったこと、学んだことを書き出してみました。面接でそれを元に「こういうことがあって、学んだことがこれで、こういうことを評価された」と伝えました。

その結果、面接は合格しました。実体験が多く経験豊富で、うちの病院でも大丈夫だと思った、というのが採用担当の言葉でした。

ネガティブな部分は言わない

仮名:T・Oさん
転職回数:5回
年齢と性別:28歳の女性

私は、やむを得ない家庭事情といじめやパワハラで転職しました。面接時はステップアップのためといった前向きな理由を話せば問題ありませんでした。

やむを得ない家庭事情は、きちんと話せば分かっていただけましたし、そこで否定的ならそれまでの病院です。

しかし、家庭事情を除いて、ネガティブな理由を前面に出すと採用されにくいです。

なぜなら採用者は、面接で信頼できそうな人柄の人を取ります。なので、後ろ向きな理由を伝えると信頼していいか分からず採用されにくいです。

転職で失敗しないためのコツ

転職したい病院の情報を集めましょう。ひょっとしたら同僚に、行きたい病院で働いていた人もいるかもしれません。

あるいは、ネットの掲示板で評判を書いている人がいたりする人がいるかもしれません。最終手段として、その病院に実際に患者としていくのもありでしょう。

実際に転職で失敗する人は、二つの要因を抱えています。

「思っていたのと違う」と「聞いていたのと違う」です。

「思っていたのと違う」は、表面の印象や情報サイトをなぞっただけです。
「聞いていたのと違う」は、実際に情報を調べもせず、相手の発信する情報を鵜呑みにするパターンです。

どちらの失敗にせよ、雰囲気や人間関係をつかみ損ねたのは間違いないのです。

特に、自分の優先すべき条件についてはきっちりと確認を取った方が良いでしょう。聞くべきところを聞いて、相手の機嫌が悪くなった場合は「サイン」です。

本当にその病院で良いのかを今一度見直してみることをオススメします。

さらに詳しく知りたい方

当サイトに転職にまつわる記事がいくつかありますので、それをピックアップしておきます。
よければ、参考にしてみてください。

○面接対策が載っています

絶対聞かれる看護師の面接質問集。全14問の意図と答え方

○転職に失敗した理由をさらに知って対策する

看護師が転職に失敗した理由ワースト5。その傾向と対策

○悪質な転職サイトにだまされないための対策

【危険】看護師が悪質な転職サイトに騙されたときの話

○最悪の場合は・・・・・・

合法的に即日退職する方法

こんな記事も参考にどうぞ。

看護師が転職で失敗しないための準備マニュアル
大損してた!看護師が知っておきたい残業代のこと
看護師を辞めるのはちょっと待ってください!