ナース12年目
国立病院に5年務め、出産を機に退職。現在は都内のクリニックで働きながら、人事担当も兼任
看護師の皆さん!
アラサー看護師のK子です。
最近、後輩からこんなことを聞かれました。
「求人ってどこで探しました?」
「やっぱりハローワークですかね?」
転職と言えばハローワークですよね。
国のサービスだから安心できますし、求人は多いですし、誰がも1度はお世話になりますし。
しかし!
本当に大丈夫なのでしょうか?
テレビでは、連日のようにハローワークの怖い噂が流れています。
求人に嘘が書かれていた、求人トラブルが多い、ブラック企業の求人もあるなどなど。
そこで今回は「ハローワークは本当に利用すべき?」を看護師目線でガンガン切り込んでみたいと思います。
実は私、転職を3回もしておりハロワに詳しいんです!(自慢じゃない)
今は人事の仕事もしているので、そっち方面の裏情報も色々と暴露しちゃいます!
ハローワークの求人って実際どうなの?
イキナリですが、ちょっとコチラをご覧ください。
ハローワークの求人票に実態と異なる労働条件。約4000件
(NHKニュースより)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160627/k10010572971000.html
厚生労働省がハローワークを調査したら、沢山の悪質な求人があったというニュースです。
具体的には「ハローワークには、募集内容と事実が異なっていた求人が、4000件以上もあった」そうです・・。
さらに今回発見された悪質な求人は、まだまだ氷山の一角で、実際はその数十倍である10万件近いウソがあるとも言われています。
あのハローワークに悪質な求人!?
国のサービスなのになぜ?
その理由は、悪質な求人を取り締まる罰則がないからなんです。
今のところ、求人票の内容が実際の条件とぜんぜん違っても、おとがめがありません。
罰則がないどころか、そのまま掲載され続けているため、今のハローワークが無法地帯となっているのです・・。
※追記
新しいニュースが出ていたので紹介します。
ハローワークの求人票4割、厚遇「ウソ」苦情9000件を調査
(読売新聞より)
http://www.yomiuri.co.jp/national/20141225-OYT1T50006.html
厚生労働省のさらなる調査で、
ハローワークの求人票は、約4割がウソだったと判明しました。
4割って半分近い!
具体的には・・・、
- 都合がいいことしか書かない
- 正社員と書かれていたのにアルバイトだった
- 一番高い給料額を一番低い給料額としていた
- 歩合制だった
- ボーナスが無かった
- 交通費が出なかった
- 1年間も試用期間があった
- 給料のモデルケースが作り話だった
- 週休2日のはずが週1日あるかないか
- 土日休みのはずが、土曜は半日出勤だった
- 社会保険ありのはずが無かった
などなど。
酷いですよね。
このようにハローワークには、求人票の内容と実態が異なっていたケースが約4割もあったそうです。
どうしてこんなにも嘘の求人ばっかりになるのか?
気になりますよね。
ブラック病院でも掲載できてしまう
ハローワークには、ブラック病院でも掲載ができてしまいます。
それには3つの理由があります。
まず1つ目。
ハローワークは求人掲載の依頼を基本的に断れない点です。
求人トラブルの実態
(NHKより)
http://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2016/06/0609.html
ハローワークは「求人を出してください!」とお願いする立場であるため、チェックが甘くなんですよね。
だから怪しい求人であっても、明確な違反が発覚していないと断れないのです。
じゃあ違反を調査をしたらいいのに!
もちろんハローワークは、この事態を危機的な状況として考えており、企業を念入りに調査しています。
でもすべてを調査することもできず、一部しかチェックできていないのが現状です。
2つ目は、
ハローワークをごまかして掲載できる点です。
それどころ、逆にごまかしをアドバイスされることすらあります。
例えば、病院側が「実務8時間+申し送り30分×週5=42.5時間」という条件で掲載依頼すると「週40時間を超える労働はNG。申し送り部分は消して、面接時に説明して」とハローワークから教えてもらえるのは有名な話です。
このように、労働条件をごまかして掲載できるため、実体とは異なった求人ばかりになってしまいます。
3つ目は、
ハローワークは求人数を重視している点です。
求人数が増えれば、有効求人倍率が上がり、その結果ハローワークの手柄になりますからね。
そのため、ブラック病院でも掲載を受け入れているんです。
ブラック病院だからといって掲載を渋れば、求人数は増えませんからね。
このように、ハローワークは掲載を断れないし、ウソを黙認し、ブラック病院も受け入れているのが実態です。
でもハローワークだけが悪いという訳ではありません。
日本の構造的な問題ですからね。お役所の行き着く先でもあり、ある意味で必然です。すぐに改善できないでしょうからスタッフの方々は大変だと思います。
ハローワークの職員はパートばかり
厚生労働省によると、ハローワークの職員は、非正規雇用の割合が6割を超えるそうです。
つまり窓口の方は、そのほとんどが派遣やパート、アルバイトです。
ハロワのような公的機関であっても非正規雇用になると、驚くほど低賃金、低待遇です。
しかも大半が1年の短期契約。
するとどうなるのか?
スキル不足、知識不足、嘘があっても見抜けず、先のことを考えないし、あまり関心もありません。
それを物語っているのがコチラの記事です。
ハローワーク職員の無能さ
http://anond.hatelabo.jp/20131118042255
「ブラック求人をハロワに相談しに行ったときがあったのよ。そしたらその会社のホームページ見て、「あらーちゃんとしてる会社じゃない?」とか言う訳?バカかと。そりゃブラックな雰囲気をホームページ上で出さないでしょ」
ブラック求人が無くならないわけです・・。
ここまでのまとめ
一旦、ここまでをまとめてみましょう。
「ハローワークの求人って実際どうなの? 」という質問でしたね。
答えは「危険な求人が多い」です。
現状のハローワークは、求人票にウソが多く書かれており、ブラック病院であっても掲載できますので。
病院から見てハローワークってどうなの?
ハローワークは病院から見ても定番の求人サービスです。
看護師を募集しよう!
となれば、真っ先にハローワークで募集をかけますからね。
でも結局は、ハローワーク以外で募集することになります。
というのもハローワークには色々と問題があるからです。
・看護師が集まらない
・希望に合わない人ばかり
・すぐ辞める
この3つの理由について順番にみていきましょう。
看護師が集まらない
ハローワークの求人は、意外と看護師が集まりません。
それを表しているのが、こちらのグラフです。
グラフを見ての通り、ハローワークを利用する看護師は、3割しかいません。
逆に転職サイトなどの人材紹介業者は、7割も利用されています。
そうなんです。
みんなハローワークを使わないんです。
ではなぜ看護師はハローワークを利用しないのでしょうか?
一般の事務や営業職であれば、ハローワークでも問題ないかもしれません。
でも看護師は専門職です。
転職先のことをシッカリ知っておく必要があります。
その病院がどんな症例を扱っていて、どんな業務内容で、どんな医療機器があって、どんなシフト体系で、どんなスタッフが働いていて、どんな待遇なのかなどなど。
これらはハローワークの職員に聞いても分かりません。
でも人材紹介会社の転職エージェントは病院の内情に詳しいですから、色々と教えてくれます。
もっと詳しく知りたいときは、以前お世話をした看護師から情報を集めてくれたりもします。
働きたい若者世代の悩みと本音
(TOKYO MXニュースより)
https://www.youtube.com/watch?v=OV1iTJQwaok
それにオジサンばかりのハローワークに出向くより、スマホで手軽に登録できて、確実に職場が見つかる転職サイトのほうが若い子たちに人気があるようです。
ちなみに私の病院では、採用応募者のほとんどが看護師専用の転職サイトからの応募で、ハローワーク経由の応募者は1年間に1人いるかどうかという程度です。
このように看護師の応募は転職サイト経由がほとんどです。
だから病院にとってハローワークは「とりあえず求人は出すけど、期待はできないな」という感じです。
希望に合わない人ばかり
正直、ハローワークからの応募者は、ちょっとズレています。
病院の希望している人材とズレているという意味です。
ではなぜ希望とズレるのか?
そもそもですが、希望にマッチする人が応募してくるほうが稀です。
求人票には、そこまで細かな条件を書けませんから。
でも転職サイトならどうでしょうか?
転職サイトは、病院の希望に合った人だけを紹介してくれます。
転職エージェントと呼ばれる人が、病院と看護師の双方の希望をシッカリ聞いてマッチングしてくれますからね。
だからズレないんです。
このマッチングがハローワークは弱いんですよね。
この辺りを転職サイト並みに改善してくれたら、病院も看護師もハッピーになれると思うんですが。
すぐ辞める
ハローワーク経由の人材はすぐに辞める傾向がある。
これ、採用系のセミナーに行くとよく話題になるんですよね。うちだけじゃなく、他の病院も同じ傾向があるようです。
何でハローワーク経由だとすぐ離職するのか?
色々な原因はありますが、一番はミスマッチです。
先ほども書きましたが、ハローワーク経由の応募者はちょっとズレています。
ハローワークは誰にでも紹介状を出しますからね。
とりあえず転職してみたけど、思っていた職場と違うから辞める。
これ、非常に多いです!
新リストラ時代
(NHKクローズアップ現代より)
hhttp://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3791/
ハローワークの性質上、しょうがない部分はありますが、時間も手間もかけて辞められると本当に困ります。
だから多少お金がかかっても確実な転職サイトに頼んでしまうのです。
転職サイトは、病院と看護師の双方にしっかりヒアリングをしてくれますから。
看護師側も、病院に聞きずらいことを代行して聞いてもらえるメリットがあります。
病院側も、年齢や経験、夜勤ができるかなど、細かな条件を指定することができます。
転職サイトには、ミスマッチが起こりにくい環境が整っているんですよね。
ここまでのまとめ
さて。ここまでをまとめてみましょう。「病院から見てハローワークってどうなの? 」という質問でした。
答えは「期待していません」です。
応募が少なく、来たとしてもズレた人が多く、採用したとしても離職率が高いですから。
ニュースの深層・若者の雇用を考える
(現代ビジネスニュースより)
hhttp://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3791/
不本意なところに入ってしまったから辞めてしまう
ハローワークは無料で採用できる大きなメリットがあるんですけどね・・。
デメリットが大きすぎます。
逆に転職サイトはお金はかかるけど、確実性が大きなメリットなんですよね。
※看護師側は無料です。求職者からお金を取るのは法律違反ですから。
ハローワークがしっかり仲介してくれれば最高なんですけど。
現状だと、転職サイトに頼るのが最善の方法ですね。
看護師側からみても転職サイトのメリットは大きいと思いますよ。
転職のプロがサポートしてくれますからね。
病院の詳しいデータを教えてくれ、内情も調べてくれ、転職のイロハも教えてもらえて、履歴書チェックをやってくれ、条件交渉までやってくれます。
転職サイトは利用しなきゃハッキリ言って大損です。
ハローワークは何をやってくれますか?
求人を探せて、あとは失業手当をもらうくらいでしょうか。
基本放置ですからね。
これじゃいつまで経っても離職率が高いままだと思います。
しかし転職サイトは使っちゃダメ
転職サイトはかなり便利なサービスだと思います。
けど何も考えずに使っちゃダメです。
悪質な転職エージェントが結構います。
彼らも商売ですからね。
大手なら安心ですが、小さな所は結構危険です。
そのあたりの事情は、以下の記事に詳しく書いてありました。↓
要注意!悪質な転職サイトの話
転職サイトを利用するなら必読です。
さてさて。
ここまでハローワーク事情を書いてきました。
お役に立てましたでしょうか?
では皆さん、転職頑張ってください!!!
参考記事:
看護師が悪質な転職サイトに騙されたときの話
ハローワークの利用方法
さてここからは番外編です。
ハローワークの利用方法をご紹介していきます。
ハローワークってどうやって利用するの?
ではまずハローワークで転職先を見つける流れを見ていきましょう。
1 登録
2 検索
3 相談
4 応募
5 面接
6 採用
手順に沿って順にみていきましょう。
1 登録
まず、ハローワークの窓口へ行きましょう。
そこで申込書をもらってください。
申込書には記入欄が30項目ほどあり、すべてを記入します。
20~30分くらいで書けるでしょう。
記入が終わったらその申込書を窓口に提出して、呼ばれるまで待ちましょう。
15分くらいで、「ハローワークカード」が発行されます。
それを受け取ったらこれで登録は完了です。
申し込み用紙に記入する項目は、全部で30項目ほどあります。
例えば、氏名、住所、生年月日、家族構成(小さい子や介護が必要な家族の有無)、希望の勤務条件、最後の職場の情報、退職理由、退職時の月収など、たくさんあるんです。
さらに、3か月ごとに更新しなくてはいけません。
更新のたびに30項目以上も書き直さなければいけないため、ちょっと面倒ですよね。
2 検索
無事に登録が終わったら、いよいよ検索です。
さっそくハローワーク内にあるパソコンで求人検索しましょう。
パソコンに空きがなければ順番を待ちます。
パソコンが空いたら、先ほど受け取ったハローワークカードの登録番号をパソコンに入力してください。
これでようやく検索開始です。
検索ができるまでの時間はスムーズにいっても1時間、混んでいるときは2時間以上かかることもあります。
まずハローワークの駐車場に車を停めるのにいつも渋滞。
それだけではなく、登録窓口、パソコン利用時、職員への相談、紹介状の受け取りなど、あらゆる場面で渋滞します。
ただひたすら待つ、ということがどれだけ辛いことかを実感します。ストレスMAX!
次は疑問や不安が出てきたときにどうするかをみていきましょう。
3 相談
検索をしていくと、もっと詳しく知りたい、これどういう意味?という興味や疑問が出てきます。
その時は、ハローワークの職員に声をかけます。
例えばこんな内容
・今も応募中の求人か
・応募の状況
・病院の評判
・勤務条件の詳しい内容
ハローワークの職員はじっくり話を聞いてくれるでしょう。仕事ですからね。
ただ、ハローワークの職員はシロウトです。知識のない職員では、看護師の特殊な勤務体制や給料など、一番知りたいことが聞き出せない可能性が高いんです。
例えば「紙カルテより電子カルテの病院、重症度は低めだけど看護技術がある程度行える病院」という話は看護師以外の人にはなかなか通じませんよね。
前にも紹介したこちらの記事をご覧ください。
http://anond.hatelabo.jp/20131118042255
「ハロワに相談しに行ったときがあったのよ。そしたらその会社のホームページ見て、「あらーちゃんとしてる会社じゃない?」とか言う訳?バカかと」
職員もわからないんだから、そりゃ聞いても答えがもらえるわけもないですよね。
さて、次は応募についてみていきましょう。
4 応募
気に入った求人が見つかったら、ハローワークの職員に応募したいことを伝えましょう。
すると職員が応募先の病院へ連絡を取り、面接の日程を調整してくれます。
その際、面接希望日を伝えましょう。
そして面接日が決まると、紹介状がもらえます。
さらには、ハローワークの職員から履歴書の書き方や面接のアドバイスを受けることもできます。
ただ、前にも言いましたが、ハローワークの職員は非正規社員が多いです。
看護師に特化した履歴書の書き方や面接のアドバイスができるほどのスキルは正直ありません。
例えば、履歴書は丁寧な文字で書く、面接では面接官の目をまっすぐ見る、など誰もが知っている当たりまえの内容です。
看護師にとっての有益なアドバイスを期待してはいけません。
5 面接
所定の日時に、遅れずに面接に向かいます。
この時、履歴書などの書類と、紹介状を忘れずに持参しましょう。
そして面接が終わればあとは合否を待つだけです。
前にも言いましたが、ハローワークの求人票はウソが多いです。
面接では、ハローワークの求人票と比べて条件が悪くなっていないか、に注意して話を聞きましょう。
ここで大事なのは、提示された勤務条件に隅々まで目を通すこと!
そして違ったらツッコむ、納得できなければ辞める勇気も必要です。
ウソの求人を出している病院はそれだけでブラック病院決定です。
6 採用
面接が終わり、1週間~10日ほどで採用の合否が決まります。
そこで採用の場合は、電話や手紙で通知がきます。
一方、不採用の場合は通知と一緒に履歴書などの書類が戻ってきます。
正式に採用が決まったら、病院側と出勤日など今後の相談をしましょう。
ハローワーク利用の手順まとめ
手順には「登録→検索→相談→応募→面接→採用」この6つのステップがありました。
・・・ハローワークって時間もかかるし、なんかめんどくさ!と思ったあなた、そうなんです。
私も実際にハローワークを経験して同じことを感じました。
私の場合は3日間もハローワークに缶詰でしたけどね!
ハローワークのネット検索で看護師求人を探すには?
実はハローワークに行かなくても、自宅のパソコンからハローワークの求人検索ができます。
検索の流れはこうです。
1 サイトにアクセス
2 働き方、都道府県で検索
3 詳細検索
4 応募
手順に沿って順にみていきましょう。
1 サイトにアクセス
まずは「ハローワークインターネットサービス」にアクセスします。
https://www.hellowork.go.jp/servicef/130020.do?action=initDisp&screenId=130020
これはハローワークが運営しているサイトで、ハローワークに登録されている求人が検索できます。
そう、わざわざ面倒な思いをしてハローワークに行かなくても求人検索ができるんです。
検索するのに行列に並ぶこともなく、空いた時間に家でゆっくりコーヒーを飲みながら検索できます。
ただ、検索方法がものすごく面倒なんです!
看護師の求人に絞って検索したいのに、なかなか絞れないんですよ。
次から、具体的な検索方法をみていきましょう。
2 働き方、都道府県で検索
フルタイムかパートかをチェックします。
次に都道府県をチェックしましょう。
都道府県は5つまで選択できます。なのにここではそれ以上の詳しい地域には絞れません。
ぶっちゃけ、県がいくつか選べるより、市や地区を絞って検索できたらいいですけどね。
県単位って、広すぎ!
次の詳細検索でもっと求人を絞ってみましょう。
3 詳細検索
詳細検索には、8項目あります。
・求職登録有無
・求人事業所
・就業場所
・仕事内容
・応募条件
・労働条件等
・福利厚生
・フリーワード
ハローワークには、全業種の求人が掲載されています。
詳細検索で絞らないと、看護師の求人を見つけるのは大変です。
そこで、「看護師」に縛って求人検索するために、最低限やるべき手順を説明します。
<職種を看護師に絞る>
①まず「求人事業所」内の「希望する産業」を入力します。
ここでは、産業分類を「医療業」にします。
産業分類→医療・福祉→医療業の順に選択すればOKです。
②次に「仕事の内容」では「保健師・助産師・看護師」を選択します。
職業分類→専門的・技術的職業→保健師・助産師・看護師の順に選択すればOKです。
③さらに「フリーワード」で、「看護師」と入力します。
ハローワークで看護師の求人を検索するには、最低限これだけは入力しましょう。
全職業から絞る必要があるので、このような余分な手順が必要になります。
はい、「フリーワードがあるじゃん!」と喜んだあなた。
残念。いくつかの面倒な入力をすっ飛ばして、フリーワードだけで「看護師」と検索してもなぜか看護師で絞れないんです!
看護助手、介護職員、ホームヘルパー、医療事務と、関係職種が混じった結果がたくさん出てきます。
詳細検索の入力も面倒な上に検索結果もまともに出ない・・・
さらにここで、フリーワード内の「NOT検索」で助手や介護などのいらないワードをすべて入力すれば完璧です。(また手順増えました)
さぁ、これでようやく、ほぼ看護師だけの求人が検索できたはずです。
ついでに、はじめは県単位の絞り込みでしたが、この「就業場所」で市町村名が絞り込めます。
ただ、少しでも漢字や表示を間違えると、ヒットしませんのでご注意を。
あとは「応募条件」で自分の希望条件を細かく記入できます。
4 応募
気に入った求人が見つかったら、まず、ハローワークに行きましょう。
ハローワークへの登録がまだの場合は登録手続きから始めます。
登録済の場合は、担当者に応募希望を伝え、面接日程の調整をしてもらいます。
せっかく家で求人探しができたのに・・・結局はハローワークに出向かなくてはいけません。
家でできるのはただ検索だけ。
登録手続きや紹介状を書いてもらうのは、ハローワークでしかできません。
結局面倒!
ハローワークで失敗しない方法は?
ハローワークで失敗しないためには、事前調査をキッチリやりましょう。
事前調査で重要なのは、この3つのポイントです。
1.自分の価値を知る
2.応募できる範囲を知る
3.病院の内情を知る
まず自分にどんな価値があるのかを知りましょう。
自分の「年齢、経験、職歴、スキル」は、給料の適正がいくらで、どんな病院から求められていて、どんなキャリアが望めるのか?
まずは「自分の市場価値」をシッカリと知るのが大事です。
さらに自分が応募できる範囲も知っておきましょう。
どんな病院規模、どんな診療科、どんな業種、どんなポジション。
自分が求められている病院をシッカリと知るのも大事です。
また病院の内情も知っておきましょう。
転職失敗は、そのほとんどが「あっ何か違う・・」というパターンです。
これはある意味仕方がないです。
その病院が自分に合うかどうかなんて、働いてみなきゃ分からないものですから。
ただこの手の失敗は、少しでも無くさなければいけません。
そのために「先輩後輩、親兄弟、友人知人」あらゆる人脈を駆使して、病院の内情を調査しましょう。
働いている看護師、辞めた看護師を紹介してもらい、話を聞くのです。
さらには実際に患者として入院し、内情を見るのもいいでしょう(本当にやっている人も・・笑)
入職したい病院をシッカリと内部から知るのもとても重要です。
このように転職の失敗は「自分の価値、応募範囲、病院の内情」をキッチリ調査すればするほど減らせます。
結局はやるかやらないかです。
人生を決める転職に妥協をするな!
これ先輩との約束な!
ハローワークを捨てて転職を成功させた看護師の事例
28歳
正看護師・埼玉県在住
整形外科2年半、呼吸器内科4年
わたしは整形外科で2年半働いた後退職し、転職先の病院の呼吸器内科で4年間働いています。
夫と子ども1人の3人暮らしです。
退職したのはどんな病院だった?
病床数約600床の総合病院です。敷地内に訪問看護センターや看護学校などもある県内でも有名な大病院でした。
どうしてその総合病院を退職したの?
夫の転勤先へついて行くことになった為退職しました。
退職するのを引き止められた?
かなり引きとめられました。
夫の転勤が年末に決まった為すぐに師長に報告し、3月いっぱいで退職したいことを伝えたのですが、さらに3カ月残ってほしいと言われ一旦は6月末退職になり・・・。
しかもさらに9月までと引き止められ、結局最初の退職希望よりも6ヵ月長く働いてからの退職となりました。
ハローワークでの転職活動
最初はハローワークへ求人を探しに行きました。
働きながらだったため、仕事帰りに通うことになります。
でも普段は17時までしか利用できないため、時間延長している木曜日に行っていました。
だたそれだと週に1回しか求人を探せないため、とても非効率でした。
その時間に働いている人が集中するため、とても混んでいましたし。
転職サイトでの転職活動
そこで今度は、複数の看護師転職サイトに登録をして求人を集めました。
気になる求人を3つほどピックアップして、転職サイトの担当者さんと一緒に見学や面接にも行きました。
でも最終的には求人を出していなかった病院に転職することに(笑)
自分が1番気になったのですが求人が出ていなかったので諦めていたら、転職サイトの担当者さんが連絡してくれて転職できた感じです。
どんな病院だった?
約500床の総合病院です。
看護師の教育に力をいれており、様々な研修に参加できたり勉強会も多数開催され自由に参加することのできる病院です。
転職してスキルアップできた
私は病院付属の看護学校に通っていた為、他の病院のことはほとんど知らないまま就職しました。今回転職するにあたり様々な病院の特徴を調べ、病院によってそれぞれ特色が違うことを知りました。自分の興味のある分野ややりたい事を改めて考えるいい機会にもなりました。前回働いていた病院も不満があって辞めた訳ではありませんが、自分で探した新しい病院では勉強になることが多くスキルアップにつながっていると実感できるので、転職して良かったと思います。
今までの経験が活かせないジレンマ
整形外科から呼吸器内科へ変わったため今までの経験を活かす機会がほとんどない事と、新たな人間関係を築くのに思いのほか時間がかかってしまったことは転職して苦労した点です。
これから転職活動する看護師の方に
転職先を決める際には、給料や休みの回数などを重要視してしまうかもしれません。
もちろんそれも大切なのですが、やりがいがなかったり自分の力にならないような職場でただ日々の業務をこなすのは時間がもったいないと思います。
自分の学びたい事や看護感に合った転職先を探し転職を決めてもらいたいと思います。
また看護師はハローワークで求人を探す人が多いかもしれません。
でもハローワークで良い求人は見つかりにくいと思います(個人的な感想ですが)
今はスマホの転職サイトに看護師求人が集中しているので、転職サイトに登録して探すのがオススメです。
担当者さんも付いてくれて色々アドバイスを貰えるので、一人で探すよりも転職成功の可能性が高くなると思います。
まとめ
看護師が転職先を探すには、ハローワークもまだまだ利用されているようです。
ただハローワークに通えばわかるのですが、あまり良い求人がありません。
年中募集している求人ばかりだからです。
いつも募集していると言うことは、看護師の定着率が悪いか、事業拡大で病棟が増えているかのどちらかです。
ハローワークで看護師求人を探すなら、このどちらなのかを見極めないと、離職率の高い病院に当たってしまうでしょう。
しかしそれを見極めるには病院の事業計画書を見て判断する必要があります。
ハローワークでよい求人が見つからないときは、ネットの転職サイトを利用してみましょう。
ハローワークよりも求人の質も量も多いのに気が付くはずです。
こんな記事も参考にどうぞ。
看護師が転職で失敗しないための準備マニュアル大損してた!看護師が知っておきたい残業代のこと
看護師を辞めるのはちょっと待ってください!