あなたの給料は平均以上!?看護師の手取り額ランキング【2016年版】


看護師だからって「やりがい」や「患者さんの役に立ちたい」ばかりじゃありません。
ぶっちゃけお金も稼ぎたい!
当然です。
みなさんは一般人からみると「ザ・ナイチンゲール」です。
お金のことなんて大きな声で言えません。
でも悩みのタネですね。
ここでは、普段聞けない病院の「給料事情」についてこっそりとお伝えしたいと思います。

お金・給料事情は・・・?

みなさんは看護師としてどんな人生を送りたいですか?
「何をやりたいか!」も重要ですが、やっぱりお金がなければハッピーライフは送れません。
「いくらもえるの?」目線で見るのも必要です。
ここでは、「もらえるお金」を基準にランキングにしてみました。

結果発表!!
※2016年求人サイトよりデータ抜粋

≪手取り額ランキング2016年版:ベスト15≫

1位 特別養護老人ホーム:手取り36万(年収560万)

◎給料高め
△給料の差が施設によってある
◎福利厚生は有料老人ホームよりもいい
◎ニーズが高く求人数も多い

2位 国立病院:手取り35万(年収540万)

◎給料も高く安定している
◎福利厚生ベスト
△ニーズは高いが求人数が少ない
×国家公務員資格が必要

3位 保健所:手取り32万(年収528万)

○給料は安定して高め
○福利厚生よい
○ニーズが高く求人数も多め、人気も高いので注意!
◎健康診断、予防接種など医療行為が一定
△保健師の資格が必要
◎治療ではなく病気の予防ができる

4位 大学病院・研究機関:手取り30万(年収500万)

◎給料が高め
◎賞与が4、5か月と大きい
◎福利厚生よい
△ニーズは高いが求人数が少ない
○教育制度が整っている
△高度医療を扱うためスキルアップが必要
△研修に強制参加の場合もある

5. 有料老人ホーム:手取り30万(年収500万)

○給料は施設によって差があるが高め
○福利厚生よい
◎ニーズが高く求人数も多い
△体力が必要なケースもある

6. 美容外科クリニック:手取り30万(年収500万以上)

○給料は施設によって差があるが高め
○インセンティブがつく場合もある
○福利厚生よい
○ニーズが高く求人数も実は多い
○自由診療で景気がいい
○接客が得意な人が生かせる
×ノルマありの場合もある
×美容液や器具を買わされるブラックも多い

7. 総合病院:手取り30万~(年収450万~)

○給料高め
△地方より都市部が高い
◎福利厚生が充実
○ニーズは高く求人数も多い
△日勤、夜勤、残業あり

8. 美容皮膚科クリニック:手取り30万前後(年収450万~)

○給料は施設によって差があるが高め
○福利厚生よい
○ニーズが高く求人数も実は多い
○美容外科のようなノルマがない
○日勤メイン
△注射以外の医療行為がないため病棟に戻りにくい

9. 介護老人保健施設:手取り30万(年収450万)

○特養に比べると落ちるが高め
△福利厚生は施設によって差がある
◎ニーズが高く求人数も多い
○日勤メイン

10. 一般病院:手取り30万~(年収430万~)

○給料は施設によって差があるが高め
○福利厚生よい
○ニーズも高く求人数は多め
○施設によって個性が豊か
○日勤、夜勤あり

11. 企業看護師:手取り25万~(年収400万~)

○給料高め
◎企業看護師を雇う企業は大企業が多いため福利厚生もよい
◎土日出勤、残業がない
○日勤のみ
○最近は治験コーディネーターが人気で求人増加中

※追記
看護師の再就職先として人気の治験コーディネーターですが、色々とデメリットもあるようです。
詳しくは下記に詳しく書かれていますので、ご覧ください↓
看護師から治験コーディネーターに転職したけど質問ある?

12. クリニック:手取り22万(年収390万)

△給料は施設によって異なる
△低い人で200万と差が大きい
△福利厚生は大規模病院よりは劣る
△クリニックの経営状況によって左右される
◎ニーズが高く求人数が多い
○パートやアルバイトなど働き方がさまざま
○日勤外来が多い

13. デイサービス:手取り20万~(年収350万~)

△給料は低め
△年収が~550万までとマチマチ
△アルバイトだと給料が低くなる
△福利厚生は施設によって差がある
◎ニーズが高く求人数も多い
◎国も推奨している働き方

14. 学校の保健室:手取り16万(年収300万)

◎キャリアをつめば~700万まで上がる
◎地方公務員扱いなので手当などが充実
△求人数は少なめ
△養護教諭の免許が必要な場合もある
△非常勤やパートの場合が多い
○残業、夜勤がほぼない

15. 献血センター:手取り14万~(年収270万~400万)

△給料は低め
◎日本赤十字社が管理しているため福利厚生はよい
○求人多め
◎医療行為が一定
◎残業、夜勤がない

看護師の働く場所はこんなに!

看護師の資格(+α)を持っていると沢山働く場所があります。
「給料事情」はわかったけど正直どれがいいのか・・・悩みます。
参考までに!

1.福祉施設
・デイサービス
・特別養護老人ホーム
・有料老人ホーム
・介護老人保健施設
※医療報酬制度の改定により看護師さんたちを病院から介護業界に移行させようとする動きがあります。
これから主流となるかもしれない選択肢です。

2.地域医療
・クリニック
・保健所(保健師の資格が必要)
※皆さんに一番身近な医療現場です。
個々によって医療サービスや給料の格差があるため当たり外れが大きい現場でもあります。
保健所は保健師さんがいますが、保健師の資格をとって給料UPも選択肢としてあげみました。

3.病院
・大学病院
・一般の総合病院
・療養型の病院
※看護師さんの70%が病院で働いています。
人気の選択肢なんですね。
求人数も多いようです。
科によって比率は異なりますが、他に比べて夜勤が多いことも特徴です。

4.研究機関、大学
※高度医療を扱うため勉強会、研修制度も充実しています。
キャリアアップをしたい人が多いです。

5.美容系
・美容皮膚科クリニック
・美容外科クリニック
※若い女性だけでなく幅広い年代の女性からもニーズの高い職種です。
同じ女性として働きやすい環境でもあります。

6.その他
・献血センター
・学校の保健室
・企業の医務室
※こんなところに看護師さん?と思われがちな場所ですが、意外と「穴場」です。

就職先でこんなに差が・・・

ランキングでみても、年収にして倍以上違うことが判明!
想像以上だったのではないでしょうか?
更に、生涯収入にすると巨額な差が出てきます。
これから転職をするうえで、何を基準に考えるかは人それぞれです。
「人間関係」「仕事内容」・・・
でも、やっぱり「お金事情」はリサーチしておいて損はないはずです!
「お金事情」を調べた上で他の条件と天秤にかけてみてはいかがですか?

体験談:男性看護師が語る精神科病棟から外科への転職

30代の男性看護師です。
結婚しており子無しです。
精神科8年、外科3年、派遣看護師で1年やってきました。

普段は仕事を終えると自宅へ帰り、掃除、洗濯などの家事をこなしています。
飼い犬をこよなく愛しており、朝晩の散歩が至福の瞬間としています。

このたび8年勤めた精神科病院を退職しました。
築50年なのでかなり病棟にぼろが出てきており、東日本大震災では天井の一部がはがれおち、壁に亀裂が入ったほど年季のある病院でした。
慢性期の患者の病棟なので便臭や尿臭も強く、何とも言い表せない臭いが立ち込めてきます。
その分夜勤は非常に楽でケータイをいじっていてもほぼ支障がなく、ペアの看護師としゃべって過ごすのが夜勤の過ごし方でした。

※精神科の内情はこちらに詳しく書かれています。
精神科は本当に楽?転職した看護師の事例集

転職した理由

転職の理由は様々あるのですが、一番は給料の低さです。
業務が少なくて定時に帰れるのですが、手取りが22万ほどなのでやっていけません。将来の事を考えると他の病院へ転職した方が良いと考えたので退職を決めました。

病院からの引き留め

辞めることを科長へ相談すると次の日に看護部長へ呼ばれて、病院にいるメリットなどを2時間ほど言われて残ってくれないかと言われました。
でも意志が固いこと、給料に不満があることを伝えて何とか引き下がってもえらえました。

転職サイトを使った求人探し

転職活動は看護師専門の転職支援会社「レバウェル看護」を利用しました。
登録すると次の日に電話がかかってきます。
私はそこの営業所が近所だったため、直接お伺いして担当のスタッフの方と条件をすり合わせを行いました。
3回目のすり合わせで、希望の求人を2つに絞り、面接と条件交渉を行い、そのうちの1つに転職することになりました。
転職したのは自宅近くにある外科病院です。

転職して給料アップできたの?

転職して給料が月8万ほどアップしました。
手取り30万円の世界こんにちわ!
実際に給料が銀行に振り込まれたときは、嫁と小躍りして喜びました。
ボーナスも年80万円ほどになり、年収ベースで100万円ほどアップした計算になります。

転職前は給料をすべて使い切ってギリギリの生活だったのですが、転職後は年100万円ほど貯金できるようになりました。
もしかしたらマイホーム購入できるかも?と目論んでいます・・。

それ以外には同世代の看護師が多いので仕事終わりに遊びに行ったり、一緒にプチ勉強会を開いたりとプライベートの楽しさが増しました。

これから転職活動する看護師へ

今の時代は転職を支援してくれるサービスがたくさんあります。
求人探しや条件交渉、面談の日程調整までやってくれて至れり尽くせりです。
しかも無料。
(病院側はお金を払っているそうですが)

転職サイトをうまく利用しての転職が一番良いと思います。
とくに看護師が転職で給料アップさせるには、転職サイトの担当のスタッフさんに交渉してもらいましょう。
自分は今回の転職で、プロにはプロのノウハウがあると思い知らされました。
看護師って職業柄、何でも自分でやってしまいますが、他人に頼る事も重要です。

こんな記事も参考にどうぞ。

看護師が転職で失敗しないための準備マニュアル
大損してた!看護師が知っておきたい残業代のこと
看護師を辞めるのはちょっと待ってください!