転職を考えている看護師の皆さん、こんにちは!
転職したら、
・いい雰囲気の病院で働きたいな~
・人間関係の良い職場だったらいいなぁ
・設備が整っている環境で働けたら最高!
と希望に胸を膨らませていますよね。
でも実際に入ってみたら、忙しすぎてギスギスしていたり、スタッフ同士の中が悪かったり、衛生管理ができていなかったり。
「入る前に思っていた環境じゃない!」とショックを受ける看護師がたくさんいます。
そして、辛いのを我慢して働き続けるか、再び転職を繰り返します。
こうなってしまっては、転職は失敗。
転職失敗の原因の一つは、入職する前に病院の情報を把握できていない事です。
では、どうしたら病院の情報を把握する事ができるのでしょうか。
それには、病院見学に行くことが大切!
病院見学に行くことで、実際に自分で見て・聞いて・感じて情報を得ることができます。
転職した看護師の「病院見学に行ってわかったこと」を、あなたが病院見学に行く際の参考にしてみてください。
病院見学のポイントを押さえて、あなたの転職を大成功させましょう!
どんな良さを感じたか?
職員の方々がみな笑顔で、アットホームで温かい雰囲気が分かった
A.Oさん(27歳)
見学先:民間病院
私が今の病院に初めて見学に来た時、お会いする職員さんの誰もが笑顔だったんです。
「病院見学っていうのは、見学者に都合の良いものしか見せない」
そんな話を知り合いから聞いていたので、正直だいぶ構えていました。
でも、なんか違うんですよね。
確かに、お客さん(見学者)用に作ってるっていうのはあったのかもしれません。
ですが、それ以上に私は、「病棟全体が迎えてくれている」ようなあったかい雰囲気を感じました。
きちんと目を見て、にっこり微笑んで挨拶することは、一朝一夕に出来るものではないです。
そういう人たちが集まる病院だと、私は思いました。
その後、採用していただきましたが、私の感覚は間違っていませんでした。
見学の時に感じたままの、あったかい雰囲気の中で私は働くことが出来ています。
そして今度は、私もにっこり微笑んで見学者を迎えたいと思うのです。
一緒に働く看護師の人柄が事前に把握できて、不安が解消された
E.Nさん(25歳)
見学先:公立病院
興味を持った病院に見学をお願いしました。
給与面がだいぶ良い待遇だったので、どのくらい大変なんだろうかと心配でした。
実際に見学に行ってみると、まさしく想像通りのバタバタとした感じ。
案内していただいた看護部長からも「慣れるまでは大変かもしれません」と言われたくらいです。
正直「ちょっとこれは厳しいかも」と思いかけていました。
ですが、見学の最後に現場で働いている方たちとの話す場を設けていただけたおかげで、その不安がかなり解消されました。
この機会がなければ、多分お断りしていた気がします。
看護師さんの一人が「バタバタしてて驚きました?」と笑いながら切り出され、常に忙しいわけではないという説明をいただきました。
そして、有給も取れるし、こうやって見学者との話をする時間もある職場だということが分かりました。
なにより一番の収穫は、一緒に働く人たちの生の声と人柄に、事前に接することが出来たということです。
たとえ大変でもこの人たちとならやっていけそうだと感じたことが決め手になり、転職を決めました。
現場の看護師と話せる機会って大事だと思います。
看護師として「ちゃんと働ける職場なのか」が分かった
H.Mさん(26歳)
見学先:クリニック
病院見学の際は、実際の看護師の働いている様子を見せてもらいます。
担当の方には「自分が働いている姿をイメージしたいから」と伝えるのですが、実際は「ちゃんと働ける職場なのか」を判断したいからです。
求人を見て、経営理念でどれだけ綺麗事を並べていても、看護師が死んだ目で患者さんに向き合っている職場は無理。
私が今の病院に決めたのは、ある看護師と患者さんが笑顔で話しているところを見たからです。
患者さんに接する看護師がどれだけ精力的でも、それが伝わらなければ患者さんには影響しないと思います。
患者さんが笑顔であるということは、それだけの信頼関係を築く余裕と時間があると感じました。
入職してみて、実際はあれこれ面倒な人間関係もあったりはしました。
ですが、見学の時に見た先輩と一緒に働けていることが何より良かったことです。
清掃と整理整頓で、働く人たちの仕事への取り組み方が分かった
J.Kさん(29歳)
見学先:民間病院
病院見学をして、最終的に第三志望だったところに入職しました。
理由は「行き届いた清掃と整理整頓」です。
病院って清潔なのが当たり前だからと思ってるんですけど、手を抜いてると分かりますよね?
第一志望・第二志望では、水回りや処置台の汚れ、ナースステーション内の乱雑さが目につきました。
どこもこの程度のものかしらと、第三志望にも正直あまり期待はしていませんでした。
でも、実際に行って見てみて「ああ。こういうところで働きたい。」と思えました。
建物は古くても、しっかりと清掃が行き届いており、働いている人たち一人一人が整理整頓を心がけていることが見えるようでした。
医療機関である以上、整理整頓と衛生管理は必須だと考えます。
清潔で整理された環境だからかは分かりませんが、業務量や分担についてもしっかりと整理されている気がします。
気持ちよく働くために必要なことではないかと思います。
どんなヤバさを感じたか?
規模や方針は立派だけど、人間味の感じられない職場だと分かった
K.Iさん(27歳)
見学先:民間病院
500床以上で三次救急を掲げてる病院見学に行った時の話です。
救急で働きたくて病院見学を申し込みました。
受付で挨拶をして見学に来た旨伝えると、事務的で無表情に待合室へ案内されました。
人事の方がいらっしゃって、パンフレットを渡されてお話を伺いましたが、やはり無表情で人間味が感じられない対応でした。
その後、実際の見学という流れでしたが、ロビーで「あちらが小児科で、こちらが内科、こちらが…」とペンで方向を示すだけ。
他の職員の方たちもやはり無表情で、まるでロボットのような人ばかり。
ものすごく期待してたから余計にガッカリした感じです。
救急医療に憧れて、変なバイアスがかかっていたのでしょうか?
なんだかまったく別世界に来てしまったという感じがして、ものすごく悲しかったです。
こんなところではやっていけないと思って諦めました。
病院自体の雰囲気は悪くないけど、看護師の態度が最悪だと分かった
M.Hさん(28歳)
見学先:公立病院
転職を考えていて、雰囲気が良いことで評判という病院があったので、見学させてもらうことに。
実際に行ってみると、たしかに設備が新しくて、スタッフさんたちの感じもよく、雰囲気の良い病院でした。
ただ、看護師だけはちょっと見ただけでひどさが分かるレベルで正直引きました…。
こちらが挨拶しても、笑いもしないどころか、睨むような視線を返すだけ。
たまたまそういう人に当たってしまっただけかと思えば、出会う看護師みなそんな感じ。
挨拶しただけで何でこんな不快にならなきゃいけないんだと腹が立ちました。
待遇も悪くなかったですし、病院の雰囲気も良かったです。
看護師もバタバタしている感じはなく、忙しそうには見えませんでした。
ですが、絶対にあんな酷い態度の看護師とは一緒に働きたくありません。
後日転職相談をしたエージェントさんから、その病院が「病院の雰囲気はいいけど、看護師の人間関係が酷い職場」として有名だという事を聞きました。
病院見学に行って内情を把握することが出来て良かったです。
看護師の姿が見えないのは、人員不足と忙しさのせいだと分かった
N.Gさん(33歳)
見学先:クリニック
新設された病院の見学に行った時のことです。
それなりにお給料が良さそうな求人だったので、どのくらいの業務量なのかが一番の感心でした。
見学担当の方から「そんなに忙しいことはない」と聞いて少し安心。
一通り病院に関する説明が終わったところで、病院内を案内していただくことになりました。
何もかもが新しくて綺麗だったので、「こういうところで働いてみたいな」と思い始めていました。
ですが、不思議なことに見学中、働いている看護師に会うことはありませんでした。
そしてナースステーションにも看護師が一人もいないという状態…。
点滴のアラームやモニターのアラームは聞こえるのに、看護師は見えない。
この状況から看護師の数が少ないことと、とても忙しい病院であることが分かりました。
タイミングの問題かもしれませんが、ナースステーションに来られた患者さんが戸惑ってる様子を見てしまって、入職意欲が一気に下がりました。
職場としては悪くはないのだろうけど、自分には合わないと分かった
R.Fさん(32歳)
見学先:民間病院
待遇や雰囲気も悪くはなかったけれど、自分には合わないと思いました。
小児科で働くことが希望で見学させてもらった病院でした。
一通り病院に関する説明を受けてから、小児病棟へ。
そこでは看護師の数が全然足りていないようで、みなさんありえないほど忙しそうにしていました。
にも関わらず、こちらが通りがかって挨拶すると、誰もが笑顔を返してくれるんです。
普通だったらこういうとき、「こんなに忙しい中でも笑顔で接してくれる人たちを助けたい」って思うんでしょうか?
私には、「こんな状態で笑ってなんかいられない」って思いと、「自分には無理」って思いしかありませんでした。
師長さんからも「人手が足りなくて困っています。是非一緒にお願いします。」と言われました。
職員のみなさんの一生懸命さも分かりましたし、むしろ良い病院なのかもしれません。
ですが、転職は人助けではありません。
自分が一緒に働いているイメージが出来ないところでは働けないと思いますので、病院見学は大切だと思います。
看護部長の明るさと院内の雰囲気が真逆なのは、管理者と職員の間に溝があることが分かった
O.Dさん(27歳)
見学先:公立病院
求人を見て興味をもった病院に見学を申し込みました。
日程調整から対応していただいたのは看護部長さんで、とにかく明るくフレンドリーでした。
この方が運営している看護部なら、楽しく働けそうだとイメージしながら、見学の日を楽しみにしていました。
そして見学当日。
びっくりするような事態が。
見学先の院内で誰からも笑顔で挨拶されませんでした。
みな疲れきった顔で、めんどくさそうに反応しているっていう感じです。
そのどんよりとした空気の中でも、看護部長さんは相変わらずハイテンションなことにものすごい違和感を感じました。
看護部長が嫌われているのか、余所者の私が拒否されていたのかは分かりません。
ですが、こんなにも管理者と職員の間に温度差のある場所では働けそうにないなと感じて応募は見送りました。
人事担当の方とは意気投合しても、結局現場の人たちと合わなかったら上手くいきません。
病院見学ではそういう部分をすり合わせるためにも、現場の人達の反応をしっかり見るのが良いと思います。
ありがちなトラブルとは?
案内をしてくれた人が事務員さんで、病院のことがまったく分からなかった
S.Bさん(30歳)
見学先:民間病院
病院見学ってその病院の内側を少しでも知るために行くものですよね?
以前見学させてもらった病院は、わざわざ足を運んだ意味がまったくありませんでした。
病院見学の受け入れや日程調整については、そこの看護部長と電話でやりとりしました。
なので、当日も看護部長さんがいらっしゃるか、病院のことについて詳しい方に対応していただけると思っていました。
でも実際は、受付の事務員さんの対応でした。
受付を済ませて部屋に通されると、しばらくしてから受付の事務員さんがいらっしゃって、病院に関する説明が始まりました。
質問をしても「私では分かりません」「ウェブサイトをご確認ください」という回答で文字通り話になりません。
院内見学も引き続きその事務員さんの案内でしたので、こちらの知りたいことは何も教えてもらえませんでした。
受け入れ体制がしっかりしていない病院の見学は、見学自体に意味がありません。
ただ、転職先の選択肢から外すという点では意味があるかもです。
見学したい科とは別の科をひたすら説明されて、希望を聞く気がない管理体制を感じた
Y.Aさん(25歳)
見学先:民間病院
病院見学に行くことで、病院側が看護師をどう見ているかが分かる気がします。
当時私は外科病棟に勤務しており、手術室勤務に興味があったので、そのことを伝えて病院見学に行きました。
しかし、当日対応していただいた看護部長は、オペ室勤務に関する話にはほとんど触れてくれませんでした。
ひたすら私の経験年数(3年)ばかりを引き合いに出して、「内科でも経験を積んだほうがいい」と何故かものすごい内科病棟推し。
実際、手術室の見学よりも内科病棟の見学と説明にかかった時間の方が長かったです。
こちらの希望を言って見学に行っているのにも関わらず、希望の部署とは違う科を薦められてはっきりいって迷惑でした。
その看護部長なりの考えがあってのことだったのかもしれませんが、入職しても希望の科に配属してもらえない雰囲気をまじまじと感じました。
看護師自身の適性や資質って自分ではなかなか把握しにくいのかもしれませんが、こういった押し付けに近いようなやり方はきらいです。
見学に行ったのに結局見学もなく帰されて意味が分からない
T.Wさん(26歳)
見学先:クリニック
それまで病院見学に行ったことがなかった私です。
見学当日、まず最初に履歴書の提示を求められました。
事前に用意するようには言われていましたので、そういうものかと思ってお渡しします。
すると、唐突に「何故うちへの応募をされたんですか?」と聞かれました。
もちろん応募するつもりがあって見学に来たのは事実です。
ですが、見学した上で応募を検討したいと考えていたので、履歴書にもそのように書き、この時の質問にもそう答えました。
そしてそのまま次々と経歴について聞かれて、面接のような流れに…。
しばらくやりとりがあってから、「はい。結構です。」と言われました。
先方が立ち上がったので、ようやく見学かと思って席を立つと、「お帰りはあちらです」と。
まったく意味が分かりませんでした。
私の経歴に問題があったり、私の態度や受け答えに落ち度があったのかもしれませんが、この病院では働きたくないと思いました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
病院見学では、職場を自分で見て、直接聞き、雰囲気を感じることができます。
- 看護師の雰囲気
- 働いている様子
- 患者さんの様子
- 環境
- 設備
だからこそ、「思ってたより全然良い!」と、自信をもって入職を決断できるんです。
また、「良いと思ってたのにがっかり・・・」と、入職前にわかることで失敗を避けることも。
病院見学は自分の目で情報を集めるチャンスです。
少しでも違和感を感じた場合は、よくよく調べてみましょう。
意外な事実が浮かび上がるかもしれません。
病院見学ぜひ活用しましょう!
こんな記事も参考にどうぞ。
看護師が転職で失敗しないための準備マニュアル大損してた!看護師が知っておきたい残業代のこと
看護師を辞めるのはちょっと待ってください!