看護師の離婚体験談。他人事ではすまされない5つの原因。

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看護師は離婚率が高い職業だって知ってますか?

実は私も離婚経験のある看護師です。
周りを見ても結構バツイチの看護師って多いんですよね。

でも出来れば失敗したくない!
結婚生活も、看護師の仕事も、うまくやっていきたい!
現在うまくいってないけど、なんとかしたい!

そんなみなさんのために、離婚経験のある看護師の体験談を集めてみました。
先輩たちの貴重な体験から離婚の原因を理解して、出来れば同じ間違いは避けたいですね。

甘えすぎ・任せっきり

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仕事の愚痴はほどほどに

H.Eさん(31歳)
民間病院

元旦那は優しい男性だったので、いつも職場の愚痴を聞いてくれていた。
職場の人間関係が良くなかったこともあって、コミュニケーションに飢えてた私。
長い時は小1時間話し続けることもあった。
最初は苦笑いしながらも付き合ってくれていたので、うまくいくと勝手に思っていた。

だけど、夫婦の会話といえば私の仕事の愚痴ばかりで、どんどん雰囲気も悪くなっていった。
元旦那の対応も月日が経つうちにおざなりになってきて、そのことで私が腹を立てて揉めることもしばしば。

ある日、いつものように私が感情にまかせて愚痴を言い始めた時。
元旦那がパソコンに向かってめんどくさそうにしているのがアタマに来て、
「ちゃんと話を聞いて」
と怒鳴ったら、大きなため息をついて
「もうつかれた。離婚しよう。」
と言われた。

もし自分が逆の立場だったらって少しでも考えることが出来たら、もっと自制してたと思う。
毎日自分が旦那の愚痴を聞かされてたらもっと早くに爆発してた。
甘えてた。
本当に悪いことをしたと思う。

家事を押しつけ、やってくれることを当たり前に思ってた

K.Sさん(28歳)
公立病院

元旦那はマメな人で、家のことは何でもやってくれていた。
私は仕事が好きだし、仕事を頑張る私を応援すると言ってくれていたので、それに甘えてた。

最初のうちは感謝も伝えていたと思う。
だけどそのうち当たり前だと感じてしまうようになって、やってくれていることに完全に依存してた。

一人暮らしが長い人だったので、料理はもちろん掃除洗濯なにもかも卒なくこなしてくれる人だった
そして少しも家事に協力的でなかった私に対して、ある時元旦那が、
「僕は家政婦じゃないよ。別れましょ。」
と寂しそうに言った。

家事に協力的でない旦那が奥さんに別れを切り出されるって、フィクションの世界だと思ってた。
まさか、家事に協力的でない妻が旦那から別れを切り出されるとか、正直恥ずかしい。

売り言葉に買い言葉で別れることになったけど、本当に自分には出来すぎるくらいの人だったと今では後悔してる。
家事の分担はちゃんとしておくべき。

仕事中心の生活

J.Tさん(35歳)
民間病院

自覚してます。
完全なワーカホリックです。
仕事してないと落ち着かないというか、不安になってしまいます。
家に仕事を持って帰るのも当たり前ですし、休日の勉強会や研修も喜んで参加するくらいです。
仕事が趣味くらいの感覚だったので、夫との感覚のズレは間違いなくあったと思います。

夫の理解はありました。
だから、あまり気にすることなく、結婚前と同じ働き方を続けていました。
ただ、今から思えばその理解というのも、我慢してくれていたんだなと感じています。

夫の事は大切でしたが、看護師の仕事一筋でやってきましたので、どっちを選ぶかと言われたら迷わず仕事と言ってしまうような人間でした。
ただでさえ、シフト勤務の都合ですれ違いが多い生活にも関わらず、一緒にいても専門書開いて机に向かってたりして、何かとイライラピリピリしていましたので、かなりストレスを与えていた気がします。

落ち着いたら子どもを考えようと言ってくれていた夫でしたが、私が非協力的でした。
とにかく仕事ばかりが中心の毎日で、面倒なことはすべて夫任せにしていたことが、離婚に繋がったと思います。
「忙しいからまた今度」というのが口癖だった自分。

仕事中毒を言い訳に夫に甘えていました。
夫のこともちゃんと考えて、プライベートとのバランスを考えるべきだったと思います。
一緒に生きていくために結婚したんですから、仕事への考え方や働き方を変える努力は必要でした。

離婚しても困らない経済力

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旦那より給料が多いことで揉めた

I.Kさん(27歳)
公立病院

結婚して家計を一緒にしたタイミングで、お互いの給与事情が判明。
主人より私の給与が高かったんです。
それもかなり。

その時の主人は、かなりショックを受けていたようです。
そこで、看護師の給与は夜勤があるからとか、昇給がほぼないとか、すぐに頭打ちになるとか、よく言われてる話をして取り繕いました。
主人も笑ってましたし、「俺も頑張らなくちゃな」と言ってくれていましたので、そのままうまくいくと思っていたんです。

ですが、それから事あるごとに、私の収入が自分より高いことについて主人が愚痴るようになりました。
ここは自分が押さえないとと思っていましたが、収入なんてそう簡単に変わるものじゃありません。
それよりも「頑張らなくちゃ」と言ってくれたのに、家事に対して全然協力的でないことの方が私は嫌でした。

ある時ふとしたはずみで、
「給料少ないんだから家事くらい手伝ってよ!」
と言ってしまいました。

それから夫婦関係はどんどん悪化して、結局関係の修復は出来ずに離婚。
言ってしまったことは取り消せないから、もう少し気遣いをするべきだったと後悔しています。

アドバイスをしたら大喧嘩

H.Oさん(29歳)
民間病院

自分は職場でも頼りにされてる方だし、仕事は出来る方だと思ってる。
旦那はとても温和で優しい人だが、とにかく要領が悪いし、見ていてイライラすることも多い。

毎日遅くまで本人なりに一生懸命頑張っているんだろうが、会社での評価はあまりよくないらしい。
そんな状況から何かと愚痴が多い生活になってきてた。

最初はこちらもしょっちゅう愚痴を聞いてもらっていることもあって、そうかそうかと聞いていた。
でも次第に「それはあなたの仕事の仕方が悪い」と思うようなことが増えてきて、かなりイライラが溜まってきてた。

そんな時、つい「それはあなたが◎◎すべきでしょ」と言ったことで大喧嘩になった。
旦那のプライドを傷つけたのかもしれない。
一旦は落ち着いたけれど、それからは何かあるごとに衝突するように。
女は共感、男はアドバイスって言うけど、仕事のことでとやかく言うのは絶対にダメだと思った。

でも、どれだけプライドがあっても仕事出来ないことに変わりはないし、事あるごとに衝突するのも疲れるから離婚した。
そもそも性格的に合わなかったのかもしれないけれど。

おせっかいが過ぎた気はしている。
私も自分の仕事にはプライド持ってるし、とやかく言われたら同じようにブチ切れるかもしれないと今では思ってる。

家事に対する夫の理解や協力がない

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家事に協力的でない夫

J.Nさん(25歳)
民間病院

結婚して二人で生活していく上で、子どもや老後など将来のことはやっぱり考えました。
そうすると、やはり金銭的な不安はありましたので、共働きを続けることに。

一緒に暮らし始めて一番の失敗だったのは、「家事は出来る方がやる」という曖昧な分担です。
結婚当初の頃は気を遣って、それなりにうまくいってた気もします。
ですが時間が経つに連れて、結局どちらも自分の忙しさを理由に、めんどうなことは相手に押し付けるようになってました。

当然部屋は散らかるばかりだし、掃除もされておらず、洗濯物もたまり放題。
「出来る方」というより「根負けした方」がやるという感じになってしまって、最終的には私が嫌々やることが多かったです。
「忙しいのはお互い様」という思いやりから決めたことなのに、こういう状況が続くとさすがに私もイライラしてしまって、彼にキツく当たるようになりました。

私の「何でいつも私ばかり」と彼の「出来る方がやるって決めただろ」の平行線な会話ばかりで、具体的な対策がされないまま、気付いた時にはもうすっかり気持ちが冷めてしまっていて、私から離婚を切り出しました。

お互いもう少し相手に譲歩したり、「食事を作ってもらったら、洗い物はする」とか「風呂掃除をしてもらう代わりに、トイレ掃除をする」などの具体的なルールを決めることが大切だったんじゃないかと思います。

亭主関白という形にごだわったダメ旦那

F.Sさん(29歳)
クリニック

仕事は出来る人だったようですが、家事全般まるでダメな旦那でした。
「男は仕事」というプライドがあったようですが、私に何もかも押し付けてプライドもクソもありません。
何かと言うと、あれを取ってこれを取ってと家で私を使おうとするんです。

最初は好意でやってあげていましたが、次第にめんどくさくなっていきました。
感謝もなければ、それが当然のことのように思っているのか、旦那の思い通りにしないとすぐにイライラを顔に出す始末。
本人にとっては妻が家事をすることは当然のことだったみたいですが、毎日が本当にストレスでした。

こんな人との間に子どもでも出来たら、子育ても任せっきりにされるに違いないと思って別れを切り出しました。
あれこれ言って引き止められましたが、完全に冷めきってしまっていたので、そのまま離婚。

子どもがいたらまた少し違っていたかもしれませんが、もう少し協力的でいてくれても良かったんじゃないかと今でも思います。
そして、そのように仕向けることが出来なかった私にも責任があったなと考えたりもします。
上手にコントロール出来ていたら、こんなことにはならなかったかもしれません。

選ぶパートナーを間違えた(ダメンズ)

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男を見る目がなかった

A.Mさん(24歳)
公立病院

どうしようもない男と結婚してしまいました。
いや、もちろん離婚しましたよ。
離婚の原因は彼の浮気なんですけど、それよりも自分が男を知らなすぎたことも原因かなとも思ったり。

看護師になるのが目標で、学生時代めっちゃ忙しかったし、恋愛だのなんだのそんなヒマなかったです。
そんなわけで、浮ついたこと何にも経験しないで社会に出ちゃったから男を見る目がなかったかもしれません。

出会いは合コンでした。
第一印象は特に意識しなかったんですが、彼からものすごいアプローチされて、一緒に過ごしてると何か良い人っぽくて、付き合い始めました。
財布忘れたから払っといてとか、お金貸してとかから始まって、教科書通りのダメンズでした。
今から振り返れば、いろいろおかしいって思う要素しかないのに、普段接している患者さんたちから比べたら、五体満足で健康でいる人だし、優しくしてくれるからそれでいいみたいな変な感覚で見ちゃってましたね。

私の収入に頼り切ってる状態で同棲し始めて、そこから結婚したわけですけど、今でも何であんなのと結婚しちゃったんだろうって私の黒歴史です。
夜勤の時に具合が悪くなって、点滴してもらって早退したら、知らない女が家にいました。
ドラマみたいでした。

痛い目みた分、次はしっかりと選り好みしたいと思ってます。

私の収入をあてにして働かずにギャンブル

E.Cさん(33歳)
民間病院

旦那が仕事を辞めて帰ってきた。
私の収入でしばらく生活させてくれって。
家族なんだし辞める前に相談してよとは思ったけど、それなりに稼いでるし何とかなるとは思った。

旦那はそれまで普通に働いてたし、どこにでもいる常識的で優しい人だった。
はずだったんだけどな。

最初のうちは家事やってくれてたし、自分が稼げば問題ないって思ってた。
夫婦の役割が逆になってる家が増えてるって話もよく聞いてたから、うちもそうなっただけってくらいに感じてた。

「しばらく」って話だったはずが、一向に働きに出ようという気配が見えない。
そのうち家事もあんまりしなくなって、完全に居候の体になったころ、旦那の借金が発覚。

働かないならせめて家でおとなしくしててくれたらいいのに、まさかのギャンブルで小遣い溶かしてた。
バレたくなくて消費者金融から借りて雪だるま。
バカバカしくて夫婦やめた。

仕事つらいなら私の収入をあてにしてくれていいとは思っているところあったけど、ギャンブルに消費されるために働いてないし。
まったく私の結婚生活なんだったんだって思う話。

夫婦の時間が取れない・仕事中心の生活

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一緒にいることが稀な結婚生活

C.Wさん(28歳)
民間病院

結婚して一緒に住み始めたわけですけど、離婚する時までほとんど一緒に過ごしたことはなかったです。
原因は私の夜勤がある不規則な生活と、夫の過剰な勤務時間。

私は三交代のシフトでしたし、休みの希望もよっぽどのことがないと受け入れてもらえないような状況。
夫は夫で、朝早くから出て終電で帰るような毎日でした。

最初はそれでも、お互い仕事だし仕方ないっていう認識がありましたので、何とかなる気がしていました。
でも、やっぱり圧倒的に一緒にごはんを食べる機会が少なく、一人暮らしとあまり変わらない生活にはうんざり。

2年も経たないうちに、夫から
「一度お互いよく考えよう」
と切り出されたことをきっかけに、無理するくらいなら別れようということで離婚。

お互いに一生懸命予定を調整してデートしてた結婚前の方が、まだ接点があったように思います。
せっかく合った休日も、お互い疲れ切ってしまっていて、外へ出ることもほとんどなく、何のために一緒になったのか分からない結婚生活でした。

休日を合わせるような努力や、日頃のコミュニケーションをもっと取るような工夫は絶対に必要だったと思います。
夜勤で疲れていても、一緒にごはんを食べる努力はしても良いと思える関係を築けたら良かったな。

コミュニケーション不足

A.Yさん(31歳)
民間病院

生活リズムが違うのですれ違いになること、それと休日が合わないことはお互い理解の上で結婚したつもりでいました。
お互い好きに生活して、帰る場所だけ同じという生活。

どことなくですが、結婚してからコミュニケーションが減ったのには気付いてました。
だからといって、これといった不便も感じていませんでしたので、対策はしませんでした。

主人も多忙な人で、平日は朝早くから終電前までの勤務。
同じ家に帰っているはずなのに、シフトの都合で丸四日間顔を合わせないということもありました。

結婚して3年目に、久しぶりに顔を合わせた主人から、
「一緒にいても家族だと思えない。一度リセットしたい。」
と言われ、別居してそのまま離婚。

コミュニケーションが足りなかったとはいえ、まさか離婚を考えているなんて思いもしませんでした。
もっと努力して一緒に過ごす時間を作っても良かったんじゃないかと後悔しています。

実は、同棲のままでいた方がお互い幸せだったんだろうなっていうのが本音です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

看護師の離婚の原因は大きくわけて5つ。

  • 甘えすぎ・任せっきり
  • 離婚しても困らない経済力
  • 家事に対する夫の理解や協力がない
  • 選ぶパートナーを間違えた(ダメンズ)
  • 夫婦の時間が取れない・仕事中心の生活

総じてコミュニケーション不足というところに行き着く気はします。
ですが、離婚を決断出来てしまう経済力や気の強さも原因としては強いですね。

ちなみに私の離婚原因も、仕事中心だったことと夫の理解がなかったことでした。
でも、その経験を活かして再婚した今は、きちんとコミュニケーションを取るように努力しており、今はうまくいっています。

看護師として働いている以上、あなたもこれから同じ問題と向き合う可能性はあります。
ここで見てきた体験談の看護師たちの姿は、もしかすると未来のあなたの姿かもしれません。

私も自分が離婚するまでは、自分がそうなるなんて想像もしませんでした。
他人事と思わないで、問題がまだ小さいうちから、しっかりと向き合いましょうね。

こんな記事も参考にどうぞ。

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