職務経歴書の書き方で悩んでいる看護師の皆さん、こんにちは!
メディカル調査員の中根です。
履歴書と同じく、職務経歴書に関しての相談が多く寄せられます。
職歴とは違うの?
絶対必要なの?
どうやって書くの?
そこで今回は、「職務経歴書の書き方」をテーマに、書き方の手順とポイントをお伝えしたいと思います。
職務経歴書とは
職務経歴書と職歴との違い
履歴書の職歴欄は「概要」で、職務経歴書はその「詳細」です。
採用担当者は、職歴欄で応募者のこれまでの仕事を一通り確認し、その上で詳細を確認します。
書籍に例えるなら、職歴欄が「目次」、職務経歴書が「本文」という関係ですね。
職務経歴書の目的
職務経歴書の目的は、応募先に、
- どんな仕事をしてきたか
- どんな仕事が出来るか
を知ってもらうことです。
その点だけ意識すれば、あとはあまり堅苦しく考える必要はありません。
「職歴について詳しく書く」というくらいの考えで大丈夫です。
職務経歴書の書き方のポイント
職務経歴書の書き方のポイントは以下です。
- 出来るだけA4サイズ1枚から2枚でおさめる。
- 読みやすさを第一に考えて、PC(Word / Excel)で作成する。
- 応募先に求められている要素について詳しく書く。
- 編年式かキャリア式のどちらかの形式でまとめる。
- 詰め込みすぎも余白が多いのも良くない。
以上を意識して、まずは職務経歴書に書くため内容を準備しましょう。
職務経歴書を書くための準備
準備① これまでの経歴・体験を書き出す
これまでの経歴・体験したことを思いつく限り書き出します。
その際には、以下の点について具体的に書きましょう。
- 就業していた病院の規模や配属先
- 担当していた業務、期間
- 身に着けたスキル、学んだこと
- 次の職場で活かせること
履歴書の職歴欄を見ながら、直近の業務から順に過去を遡るやり方が一番簡単です。
まずはコンパクトにしようとは考えずに、ひたすら思いつく限り自由に書き出してみましょう。
準備② まとめる
書き出した経歴をまとめましょう。
以下のグラフは、採用担当者にアンケートを取り、職務経歴書のどこを重視するかを集計したものです。
採用担当者は、職務経歴書の「仕事内容」「仕事への姿勢」「仕事の成果」の部分を重視していることが分かります。
職務経歴書には、「どのように取り組んだか(姿勢)」「どのような成果を出したか(成果)」を意識して書くようにしましょう。
具体的には、以下の形式でまとめます。
- どんな診療科に勤務して
- どんな業務を行い(内容)
- どんな姿勢で取り組み(姿勢)
- どんな成果を出したか(成果)
まずは埋められる部分だけをまとめてみましょう。
準備③ 形式を決める
職務経歴書の記載の仕方には「編年式」と「キャリア式」の二種類の基本形があります。
それぞれにメリットがありますので、自分に経歴を表現するのに合っている方を選びましょう。
○編年式
あなたの経歴を、古いものから順に時系列で書く形式です。
どういう経歴で今に至るのかが一目瞭然で分かりやすいのがメリットです。
○キャリア式
あなたの経験を、業務内容や診療科別に分けて書く形式です。
あなたの強みとなる経験を強調することが出来るのがメリットです。
どちらにもメリットはありますが、どうしてもという場合でなければ、編年式で書くのが良いでしょう。
どのような経歴を歩んできたのかが分かりやすく、採用担当者も編年式を読み慣れているためです。
実際に職務経歴書を書いてみよう
職務経歴書の基本
職務経歴書には、以下の5つの内容を記載するのが基本です。
- タイトル・日付・名前
- 要約
- 職務経歴
- 資格
- 自己PR
編年式とキャリア式で書き方が変わってくるのは、「職務経歴」の部分のみです。
それ以外の要素はどちらの形式でも必要な要素になりますので、合わせて解説していきますね。
手順① タイトル・日付・名前
最初に、タイトル・日付・名前を書きます。
タイトルは「職務経歴書」と大きめのフォントで中央に記入しましょう。
そして、右寄せで履歴書と合わせた日付(提出日or郵送日)を記載。
その下に、あなたの名前を書きましょう。
手順② 要約
あなたの経歴を短い文章でまとめたものを書きます。
採用担当者は、これを読んであなたの経歴の全体を把握しますので、基本的な部分が伝われば問題ありません。
【記入例】
総合病院の内科病棟で5年間勤務。その後、循環器内科病棟に勤務して3年になります。
プリセプターとリーダーの経験もあり、後輩の指導や看護業務の管理・改善など、運営面についても携わりました。
今後は、更なる自身の看護スキルの向上と、教育や指導に関する経験を積みたいと考えて転職を考えています。
手順③ 職務経歴
編年式とキャリア式で書き方が変わります。
以下を参考にして、自分に合った職務経歴を組み立ててみましょう。
○編年式の場合
編年式の場合は、1つの勤務先に関する以下項目を1ブロック単位として、古い経験から順に並べて記載します。
- 勤務先(病床数 従業員数)
- 勤務期間
- 部署・役職
- 雇用形態
- 業務内容
古い経験から順に並べるので、どのようにして今に至ったのかが分かりやすいです。
○キャリア式の場合
キャリア式の場合は、一番アピールしたい項目を選んでそれをメインに持ってきます。
「応募先が小児科なので、小児科に関する経験が長いことをアピールするために診療科をメインにした職歴にする」といった感じです。
編年式の勤務期間・業務内容以外の部分のどれをメインにしても良いと思います。
- 勤務先
- 診療科
- 部署・役職
- 雇用形態
診療科ごとに分けてスキルをアピールする形式が一番多いですね。
その一つ一つの経験について、
- 勤務期間
- 業務内容
を記載していくことで、まとめていきます。
手順④ 資格
現在持っている資格を書きます。
看護師免許・自動車免許のほか、業務に関連しそうな資格はすべて記入します。
また、現在取得予定の資格もあれば、アピールになりますので記載しましょう。
手順⑤ 自己PR
自由に書いて良い部分です。
ですが、なるべく応募先で役に立ちそうな経験やスキルにからめた方が望ましいでしょう。
- マネジメントの経験
- リーダーやプリセプターの経験
- 委員会や看護研究などの経験
- 重要な業務を任された経験
このような経験があれば、実力をアピール出来ますので非常に効果的です。
出し惜しみせずに積極的に書きましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
履歴書の職歴欄では分からない強みの部分をアピール出来るのが職務経歴書です。
職務経歴書の提出を希望する応募先は、履歴書よりも職務経歴書を重視することが多いので、過不足なくしっかり準備して書きましょう。
あなたが何をしてきたのか、あなたに何が出来るのかを、採用担当者に伝えるのが職務経歴書です。
採用担当者に「是非ともこの人に会いたい!」と思わせるような職務経歴書を書いちゃいましょう!
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