看護師が転職で失敗しないための準備マニュアル

看護師3年目で転職したときの私
U.Mさん
東京都在住
正看護師

「転職したいけど、もっと悪くなりそうで怖い」

なかなか転職に踏み切れないときは、とりあえず転職活動してみたらいい。

え?!イキナリ転職活動?

いえいえ。
一般的な「転職するため」の転職活動ではなく、その前の「転職するかどうかを決める」調査のための転職活動。

調査の結果、
良くなりそうなら、本格的に転職活動したらいいし、
悪くなりそうなら、今はガマンしたらいい。

転職は人生を大きく左右する、ある意味究極の選択。

そのくせ、どっちが正解でどっちが間違いなんて、事前には分からない。
けど、ある程度は予想できちゃう。

だからまずは「自分の将来」を予想するための活動をしてみようってこと。
これだけで、転職に失敗して人生転落なんて不幸がかなり減らせる。

将来を予測する方法

yosoku
一番確実な方法は、転職エージェントを活用すること。
転職エージェントは「転職を成功させるための知識、経験、環境、人脈、情報を持っているプロ」であり、客観的な視点で将来を予測してくれる。

具体的には、転職エージェントが提供する3つのサービスで「転職してトクをする、損をする」が分かる。

1.転職カウンセリング
2.非公開求人
3.職場の内情提供

1.カウンセリング

エージェントに登録するとまずカウンセリングを受ける。

このカウンセリングで一番重要なのが、自分の希望の「何かが叶って」「何が叶わない」って所。

この希望は大丈夫でしょう。
この希望は難しい。
この希望とこの希望は、片方しか取れない。

エージェントは「そんな天国みたいな職場あるわけねーだろ」と現実を教えてくれる。
看護師なら、誰でも転職に夢見ていると思うんだけど、このカウンセリングでそれが幻想だって気が付き、現実を直視させられる。
夢見る少女じゃいられないってこと。

カウンセリングは、転職市場での「自分の価値」を教えてもらえる。
今の「年齢、経験、職歴、スキル」で、どんな条件、どんな職場に転職できそうか。
チョット怖いけど、看護師としての評価をしてもらうってこと。

・どこまで条件を上げられるか?
・どこまで条件を下げなければいけないか?
・どんな条件が一般的なのか?

転職は、将来が見通せず不安で怖い。
だから1歩が踏み出せない。
けどこうやってある程度の範囲を示してもらえれば、遥かに先が見通せるようになる。

2.非公開求人

エージェントは、非公開求人を紹介してくれる。
これはハローワークや求人誌には無い、条件が良い求人。
非公開求人

とりあえず1週間だけでも、この非公開求人を見てみことをオススメする。

エージェントは「こいつならこのレベルの求人かな」っていう求人を送ってくる。

つまりこれが「自分の転職できる範囲」。
条件が良くなるのであれば、本格的に転職活動したらいい。
イマイチなら、もう少し待つか、時期をずらすか、スッパりと諦めてもいい。

3.職場の裏話

エージェントは、求人の内情や裏話を教えてくれる。
例えば、本当の手取り額だったり、具体的な仕事内容だったり、離職率だったり、職場のムードだったり、人間関係だったり。
求人票や職場のホームページでは分からない、生々しい話を聞けば、さらにイメージがしやすくなる。
なんならそのまま転職しちゃおうかなってくらいに。

エージェントは、孤独な転職活動において、数少ない味方になってくれる。
友達だって、親だって、ハローワークの職員だって、ここまで情報を持ってないし、親身になってくれないし、頼れない。

もちろんエージェントは、「利益のために転職させる」っていう前提がある。
まあ向こうは仕事だし、ある意味しょうがない。

けど仕事だからこそ、こちらとエージェントの利害は一致する。
エージェントは、転職者がすぐに辞めたらクレームが入り、逆に損害を受ける。
だからこそ慎重にこちらの条件を聞き出し、条件にマッチする求人を探し出してきてくれる。

転職活動するなら、ハローワークで無気力な公務員にお世話になるんじゃなく、転職エージェントを利用しなきゃ大損。

転職エージェントの利用料金

看護師は無料。
求職者からお金を取るのは、法律で禁止されているらしい。

病院や企業が求人掲載料を払っている。
医療業界は、医療費削減、人手不足だと話題になっているが、何だかんだ言ってお金持っているから。

転職エージェントの利用方法

転職エージェントの利用法を簡単におさらい。

1.カウンセリングを受ける
2.カウンセリング結果を聞く
3.求人が紹介される

流れは、とてもシンプル。

1.カウンセリングを受ける
サイトでWEB登録したら、当日か翌日に電話がかかってくる。
その時カウンセリングを受ける。
自分のこれまでの経歴や得意なこと、苦手なことなどを伝える。
希望条件や転職理由なんかを伝える。
だいたい30分ほど。

2.カウンセリング結果を聞く
エージェントから、カウンセリングの結果を聞かされる。
「年齢、経歴、経験、スキル」なんかを吟味し、希望している転職ができるかどうか教えてくれる。

3.求人が紹介される
後日、エージェントから求人が送られてくる。
たいていメール。
週に1回か2回ほどの頻度。
1回で数件。
条件が厳しかったり、新しい求人が無い週は0件という時もある。

じっくりと自分に合った求人を待つ。

気になる求人があれば、エージェントに伝えて転職活動が進んでいく。
逆に、半年ほど待ってもピンとくる求人が無ければ、その辺りでエージェントから「一旦活動中止にしましょうか」と連絡がある。
または自然と連絡が無くなる(笑)
エージェントいわく、半年も求人を見て転職しない人は、結局転職しないそうだ。

転職エージェントのデメリット3つ

転職エージェントは利用しなきゃ損だと思う。
けど、良いものには必ずデメリットもある。

それがこの3つ。
1.敷居が高そう
2.断りずらそう
3.強引そう

1.敷居が高そう

初めて転職エージェントを利用するには、敷居の高さを感じる。
「私そんな利用できるほどスキル無いし・・」「まだ新人だし・・」「自分の問題だし・・」と。

でも実際は、転職エージェントを利用すると大変喜ばれる(笑)
今は看護師不足の時代なので、転職エージェント側も看護師が見つからず悩んでいるらしい。

しかもよく考えると、看護師って資格持ちかつ、人の命に係わる高度な専門職である。
胸を張って利用すべし。

2.断りずらそう

転職エージェントから求人を紹介されると、断りずらいイメージがある。

でも実際は、断りまくった(実体験)
転職エージェント側は、断られる前提で求人を紹介してくるので、こちらの反応が薄ければ、次々と紹介してくる感じ。
私のように「自分の価値」を知りたい人間にとっては、その基準になる求人を沢山見せてくれるとても優良なサービスだった。

3.強引そう

転職エージェントは強引に転職させようとするイメージがある。
これは実際にある。というかあった(実体験)

求人を見せられて、こちらが返事もしないうちに「人気の病院なんで、無くなる前に面接申し込んでおきました!」とか。
こちらが「いやいや。そんな気ないです」って返すと、
「じゃあ見学だけでも」
「いやいや。そんな気ないですって」
「まあ見学だけですから」
と、かなりしつこい男で根負けしてしまい、見学だけのつもりで病院に行ったら、なぜか面接まで予定されてたとか、ありえないことに。

ブラック斡旋業者は、ほぼ100%このパターン。

逆に大手の人材紹介会社はスマート。
ガツガツしてない。
エージェント教育がされていて、こちらのペースで転職活動を進められる。
大手のエージェントが言うには「無理やり転職させても、看護師も職場側も不幸になって、結局自分の首を絞めますから」とのこと。
ブラック斡旋業者は、この辺の教育ができてない。

強引なエージェントは怖い。
でも大手エージェントを利用すれば問題にならない。
問題になるのは、ブラック斡旋業者を利用したとき。
見極めが重要。

実際に良かった転職サイト

転職サイトの「良し悪し」を見抜くのは、実際に利用してみないと難しい。
利用して初めて「最悪だった」「強引に転職させられそうになった」「良い求人を紹介してもらえた」って分かる。

だから私が利用した5社の中で、良かった3社を紹介する。
最悪だったブラック斡旋業者2社は、外してある。

5社で1番良かった。
エージェントさんの知識量がすごくて転職のプロって感じがビンビンする。最初のヒアリングで一番的確に条件の精査をしてくれた。
求人も良くって、数ある求人の中から看護roo!から紹介された病院に転職した。
病院の裏情報も提供してくれるから助かる。

1年で20万人の看護師が転職しているサイトでもあり、エージェントの力量、求人の質、情報量はハンパない。

でも求人に関しては星4つ。
関東・関西・東海・九州の求人しかないから。
全国誰にでもオススメってわけではない。
1点減点。
残念無念。

ただエリアが限定されている分、求人の質はかなり濃い。
関東・関西・東海の・九州人には一番オススメ。

看護師に特化した転職ガイド本も郵送してもらえるのでお得。
happy
非売品かつ、内容がかなり濃く、これだけでも価値がある!

追記
私が登録したときは、利用満足度が80%ほどだったが、さっきホームページを見たら90%を超えていたので、さらにサービスが良くなっている模様。

看護roo!の次に良かったのが、レバウェル看護。
エージェントも良く、情報提供もシッカリしてくれる。
病院データが13万件もあるそうで、沢山の求人が見れて大変参考になった。
さすがは最大手という印象。

日本全国OKのため、看護roo!のエリア外の人にオススメ。
私も看護roo!が無ければ、レバウェル看護をメインで使っていたと思う。

意外と良かった看護師ワーカー。
看護師ワーカーって聞いたことが無かったけど、エージェントの対応や誠実な感じが良かった。
でも求人がチョット少ない。
でもでも全国OK。
一応登録しておいても損はない感じ。

まとめ

エージェントの力量、求人の質で選ぶなら、1位の看護roo!
求人の量で選ぶなら、2位のレバウェル看護
サブで3位の医療ワーカー

まずは私のように3サイトに登録して、自分と相性が良さそうな転職サイトを探してみればいい。