看護師のための求人票の見方。ホンネとタテマエの裏読み術

みなさんは求人票の裏をめくったことありますか?
本当にめくっちゃだめですよ(笑)
求人票に書かれた「項目の裏読み」という意味です。
『求人票を信じて面接に行ったのに全然違った!』なんて経験はないですか?
ぶっちゃけ私は何度も騙されました。

本当に日本は「ホンネ」と「タテマエ」が得意ですね。

うっかりしていると騙されます。
うっかりしていると大事なメッセージを見逃してしまいます。

求人票の裏に隠された病院の「ホンネ」を3つに分けて暴いていきます。
私自身も「タテマエ」を捨て「ホンネ」で皆さんにお伝えします!
(行きすぎた表現をお許しください。)

なぜ募集が出たの?

求人が出る理由はズバリ2つ、「増員」か「欠員」です。

【増員の場合】
●とにかく多めに雇いたい(採用されやすいのでチャンスです!)
●年齢層のバランスを取りたい、少ない年齢層を採用したい意図あり。
「おばさんばかりはいやだ、若い子を増やしたい。」
「新人ばかりはツライ、経験者カモン!」
「ただ単に新しい風を入れたい。換気扇的な役割。」

つまり、少ない年齢層や人材の補充が目的です。

増員で募集が出ている場合は「具体的にどんな理由で募集をかけているか?」
これをチェックしましょう。
経験を問われる場合は経験者、20代後半~30代後半を希望。
既存科目の規模拡大の場合は新人を希望する傾向ありです。

【欠員の場合】
●採用人数が1、2名と少ない。人材を絞り込みたい
●産休や、育休の特定期間のみの代打的な役割が欲しい
●即戦力が必要
●採用を急いでるからとにかく早く来て!

「増員」か「欠員」かでこれだけ意味が違います。
若くて新たに仕事をしたい人は「増員」。
経験者でちょっと年齢いってる場合は「欠員」がおススメです。

病院の勤務条件 「時間編」

【勤務時間】
2交代制、3交代制の場合、交替時間のダブリが重要!
ダブリが30分あればその時間で申し送りをする。
ダブリがなければ申し送り分サービス残業でやって!

日勤、夜勤の勤務時間、両方を確認し、ダブリが30分以上あるかチェックすることが重要です。

【残業ナシ】
残業ナシには2つ意味があるので要注意!
●業務量が少な目で本当に残業がない神がかっているケース
●限られた時間内に大量の業務を強いるブラックなケース

残業アリかナシかで選ぶとき、「あり10時間以内」など具体的な数字を挙げている方が信頼できます。

【休日・週休】
ここはかなり落とし穴ありです。
●週休何日?だけではダメ。年間の休日日数を必ずチェック!
●MAX休暇日数欲しい!人なら、「産休」「育休」「生理休暇」までチェック!
●週休2日と完全週休2日を使い分けダマすケースあり
前者は隔週で週2日の場合が多い、毎週2日必ず欲しい人は完全週休を狙うべし。
●4週6休や4週8休は看護師の求人ではあたりまえだけど意味を知っておくこと。
4週間に○日あるよという意味。完全週休2日よりも休みが多くなる場合もある。

病院の勤務条件 「お金編」

【給与】
●月給30万!は目くらまし、だからそれだけではダメ!
内訳(基本給+手当)をみる事。
できれば年収をチェック!
●モデル年収の落とし穴。経験年数が多く、年齢が高いケースが多い。
自分の年齢と経験をあてはめて軽く計算してみること。

額面にとらわれず、自分の年齢にあてはめて具体的に電卓をたたくことをおススメします。

【賞与】
●基本給の高さを強調するので、それだけをうのみにしない。
●賞与の記載を省いたり目立たないところに記載するため、しっかり何か月分か確認しておくこと。
年収が100万変わることもありえる。

病院の勤務条件 「業務内容編」

【仕事内容】
具体的な方がブラックではない可能性がUP。
●手術件数は医師や看護師の充実度を表すので多い方がベター。
●同時に科の数と看護師の人数もチェックできるとgood!
●”やりがい”ばかりをうたっているところは要注意!ハードでブラックが多い。

【看護配置】
看護師1人に対して患者何人か、忙しさを測るバロメーター!
●20:1は×(看護師1人に対して患者20名受け持つ)
●10:1は▲
●7:1は◎。患者さん一人ひとりと余裕をもって向き合える。

【電子カルテ】
●「アナログじゃないよ~。」と設備が整っていることをアピールしている。
●機械音痴はご遠慮したい。すぐに覚えてね!という意味もある。

病院の勤務条件 「特色編」

【福利厚生】
●託児所→「あり」という記載だけで安心させている
実際は定員オーバーで入れないケースあり。
時間があわなくて使えないケースもある。
祝日対応や時間の幅があるかチェック。

●育児休暇→最近はどこでもあたりまえ。
要は取得率をチェックすること。

●駐車場の有無→「車通勤可」は柔軟性をアピールしている。
でも、駐車場の関係で新人はバス通勤を強いられる場合もある。
駐車場代自腹か要チェック。
ガソリン代金の詳細まで書いている病院は手当がしっかりしていると判断できる。

●退職金の記載→書きたくないのであまり記載がない。
書いている場合は福利厚生にかなり自信があると見てOK!

【教育制度】
●熱傷センター、救急センター→最新設備でしっかり学べる。学びたくない人は避けるべし。
●認定看護師の数→資格取得制度が整っている。目指している人はおススメ。
●プリセプター制度→教育がしっかりしている。

あなたに求める条件

【未経験】
未経験が「可」にはいくつかの意味が隠されている。
●本当にOK!
●異業種の営業やショップの店長だった”デキル人”を求めている。
看護師資格を取って初転職することを想定している場合である。
●経験者が欲しいけど求人がこないから手を広げている場合
求人を出した日付を要チェックすること。長く決まっていないケースに多い。
●教育制度に自信ありのケース。
●20代ぐらいの若い人が欲しい!逆におばちゃんはちょっと。。。

【ブランク可】
●求人がこないので幅を広げているケースもある。
●育児制度が充実している。ブランクの人も受け入れる器があるってこと。
●新人より経験者が欲しい。即戦力が欲しい。
特にブランク3年以内と数字を挙げている場合はこの場合が多い。

【転職回数】
●回数は参考程度でそれほど影響はない。
●直前の勤務年数が重要。短期間で辞めているとNG
●回数多い場合は経験内容が重要。

【応募資格】
●応募資格に当てはまらなくてもあきらめなくていい。
●応募資格は70%ぐらいあてはまっていたら応募してもいい。

【年齢】
最近は年齢の記載は法律上NG。
もし記載があった場合、年齢はあくまでも目安である。
●プラスマイナス5ならNG。
●プラスマイナス3ならOK!

これから転職する方へ・・・

皆さんは履歴書を書くときに素の自分をそのまま書けますか?
欲を出してデフォルメしたりしますよね。
病院も同じです。
知られるとマズイ事実をあえて載せなかったり。
「など」「ほか」のように、行間に重大な事実を潜ませてくる知能犯もいたりします。

転職活動をするうえで求人票は病院の通知表です。
表だけ読んでうのみにせず、裏読みしてから応募しましょう!

ブラックな求人票にひっかからないためには?

求人票だけではなく、「どこが求人を紹介しているのか?」も重要になってきます。
ハローワークですらブラック求人が蔓延していますので。

最近では、転職サイトも危ない話を聞きます。
ご参考までに:「看護師が悪質な転職サイトに騙されたときの話

コラム:求人の探し方

看護師の内、約65%が転職経験があると言われています。
多くの看護師が考える転職ですが、求人情報はどのように探せば良いのでしょうか。

看護師募集は新聞や雑誌の求人広告やネット検索でも情報を見つけることができますし、一般的に求人といえば身近なハローワークでも看護師の求人が多くあります。
さらに看護師の場合、看護協会が運営するナースバンクを利用することができます。
また現在は、インターネットの看護師専門転職サイトを利用する人が多くなっています。
情報のきめ細かさやサポートの面から転職サイトの登録はおすすめです。

手軽なネット検索・求人広告

たとえばネットで「病院・看護師・募集」と検索するだけでも、さまざまな病院のサイトの募集情報が出てきます。
また新聞の求人情報にも看護師募集が掲載されていることがあります。
細かい条件で探すのには不向きですが手軽に見られるので、まず地元の病院の募集をチェックしてみるなど、勤務条件や給与相場などの雰囲気をつかむのに適しています。

公共のハローワーク、ナースバンク

ハローワークやナースバンクは公共の職業紹介所であり、無料で求人情報を閲覧し応募することが可能です。
公共という安心感から利用する人も多く、多くの求人が集まっていることがメリットです。
しかし民間の看護師専門転職サイトにくらべるとサポートサービスは少ないため、自分でやらなければならないことが多く、時間もかかりがちです。
転職活動は今の職場の仕事を続けながらになるので、これがネックとなるケースも多いです。
また、職場の雰囲気や評判といった情報は無いため、求人の情報量が専門転職サイトにくらべ少なくなっています。

きめ細かな看護師専門転職サイト

看護師専門の転職サイトには大手では数万件の求人情報が集まっており、また会員のみに公開される優良な非公開情報もあります。
給与や休日、雇用形態といった一般的な勤務条件から、研修の有無や職場の雰囲気のような情報まで知ることができます。
きめ細かな条件で情報の検索が可能で、希望条件にあった求人を見つけやすくなっています。
またこうした転職サイトでは担当のコンサルタントがつくことも大きなメリットです。
コンサルタントは希望条件に合わせた求人情報を探してくれるので、時間と手間の大きな節約になります。
さらにコンサルタントは応募書類の書き方や面接のアドバイスや面接日程の調整、条件の交渉、その他転職に関する相談などをおこなってくれるため、たいへん便利な存在です。
こうした転職サイトは一般的には求人を出す企業側から利益を得ているため、看護師は無料でサービスを利用することができます。
情報の数や精度、かかる時間や手間などの面から、こうした看護師専門転職サイトへ登録することはおすすめです。

こんな記事も参考にどうぞ。

看護師が転職で失敗しないための準備マニュアル
大損してた!看護師が知っておきたい残業代のこと
看護師を辞めるのはちょっと待ってください!