眼科に転職したい看護師に伝えたい病棟との違い。意外と楽じゃない?!

ganka

眼科への転職を考えているみなさんこんにちは!

「眼科って楽そう!」

よく言われます。(笑)

実は私も眼科は楽そうだと思って転職したクチなんですよね。
それというのも、病棟勤務がものすごいストレスで、このままではアカンって考えたときに、藁をもつかむ思いで選んだ転職先が眼科でした。
それこそ逃げるようにして選んだような転職先だったわけですが、今までどうにか続けられていますので、病棟勤務よりはずっとマシというか、私には合っていたんだと思います。
ただやっぱり入職してみてうひゃーっ!て思うことも結構あったので、楽な部分と大変な部分について、「病棟との違い」をベースに紹介していきますね。

病棟と違って楽

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病棟には3年いましたが、肉体的にも精神的にも本当にキツかったです。
ですが、病棟でつらかった部分が眼科にはなかったんです!
まずは、眼科が病棟と違って楽な部分について挙げてみます。

急変がないから楽

眼科を受診される患者さんは、基本一分一秒を争う生死に関わる状態で来院されることはありません。
また、病棟勤務に見られる急変のような、突然患者さんの症状が悪化するといったようなこともありません。
そういった点で眼科は、病棟勤務に比べて精神的なプレッシャーが少ない職場かもしれません。
実際、病棟勤務の頃の急変対応は、とにかく心臓に悪かったです。
なので、それがない今の職場は精神的にとても楽です。

ですが、目が見えるのと見えないのでは人生そのものが変わってしまいます。
生死に関わらないとはいえ、目は人生を左右する大切な器官です。
ちょっとのミスが取り返しのつかないことに繋がる可能性だって充分にありえます。
ですので、処置に関わる際は、常に細心の注意と緊張感を持って臨むよう意識しています。

夜勤がないから楽

眼科は基本クリニックか外来勤務ですので、基本日勤です。
勤務先の設備や方針にもよりますが、夜勤がない職場がほとんどです。
私が勤めているクリニックも入院施設がなく夜勤がありません。
なので、肉体的な負担は病棟勤務よりずっと軽いと私は感じています。

また、大半のクリニックでは診察時間・曜日が決まっていますので、生活にリズムが出来ます。
肉体的な負担が減り、生活にリズムが出来ると、気持ちにも余裕が出来ますので、ひたすら寝て過ごすだけの休日から解放されました。

ただ、夜勤がなく診察時間が決まっているため、その分残業で対応しなければならないという弊害もあります。
ですが、私にとっては仕事とプライベートの区別がはっきりとつけられますのでむしろメリットです。
残業代ももらってますしね。

力仕事がないので楽

力仕事がほとんどありません。
来院される患者さんは、目に不自由を感じてはいても、身体は健康な方がほとんどです。
そのため、眼科では身体介助を行う必要はほぼありません。
病棟勤務では、体位変換やトイレ介助等、何かと力仕事がありましたが、眼科では薬品や検査・手術に必要な物を運ぶくらいしか身体を使いません。
力仕事がほとんどない点も、眼科は病棟勤務に比べてとても楽だと感じます。

ですが、目以外は健康といっても、ご年配の方が多く来院されるのも眼科の特徴です。
目の不自由を感じ始めたご年配の方には、足腰が弱っている方も多いですので、自然と歩行介助や先回りした補助が必要だと感じます。
私はおじいちゃんおばあちゃん子だったので、ご高齢の方とのコミュニケーションは好きですし、気配りもそれなりに出来るつもりです。
力仕事が必要とされていない分、患者さんの視点に立った気遣いや思いやりは必要だと思っています。
なので、お年寄りが苦手な方には厳しいかもしれませんね。

病棟と違って大変

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病棟の肉体的・精神的なつらさは、私にとっては本当にヤバいレベルのつらさでした。
なので、それに比べたら眼科の大変さは大変なうちに入らないと私は思っています。
ですが、眼科は眼科で大変な部分はありますし、その大変さがもとで続けられない人がいたりするのも事実です。
次は、眼科が病棟と違って大変な部分を挙げてみます。

専門性が高いから大変

数多くの検査とそれに伴う特殊な器械の扱い方、目に関する疾患の知識等、覚える事がとにかく多くて大変です。
また、病棟勤務での知識がほとんど役に立たず、新しい専門用語がたくさん出てきますので、最初のうちはメモを片手にかなり苦労しました。
私の場合は3ヶ月くらいで慣れましたが、そこまでの間に辞めちゃう方も何人かいました。
器械の扱いに抵抗があったり、知識の修得に苦手意識があったりすると合わないかもしれません。

専門性の高さは、汎用性の低さっていう意味にもとらえられます。
眼科で修得出来るスキルは特殊で、一般的な病棟看護には活かすことが難しいスキルです。
特殊な器械の使い方や、疾患の知識は身につきますが、採血や点滴・注射といった基本の看護処置でさえ頻度は少ないため、看護スキルは低下する一方です。
病棟での経験や修得したスキルも、使わなければ錆びつくだけで、年々記憶の片隅に追いやられていっています。
私はもう二度と病棟勤務をしようとは思っていないので、特別どうという問題ではないです。
ですが、病棟復帰やキャリアアップを考えている方には、かなりのハンデになると思いますので、眼科は向いていないかもしれません。

業務量が多いから大変

私が勤務しているクリニックは日常的に忙しくて大変です。
それだけ眼科が日常生活に近いという理由もありますが、夜勤がなく診療日時が決まっていることも忙しさの理由だと思います。

基本的に、来院された方全員の診察をするため、診療時間終了後も診察が続くこともあります。
定時で終わることは稀です。
忙しすぎてしんどいと思う人もいるでしょうが、私にとっては残業代が出る以上、大した問題ではないですね。

また、患者さんを長時間待たせることが多いですので、イライラした患者さんと接することも少なくありません。
待ち時間を減らすために、スムーズな診療を心がけ、さまざまなフォローをするのも眼科の看護師の仕事です。

加えて、ただひたすら効率的に検査をすすめるだけでなく、患者さんの精神的・心理的なケアを思いやる事が出来るコミュニケーションも重要だと思います。
私はおしゃべりが好きな方なので、患者さんとコミュニケーションを取るのは苦ではありませんが、コミュニケーションが苦手な方には、ストレスが溜まる職場かもしれません。

あと、眼科の業務量は病棟と比較してもかなり多めだと思うのですが、一つ一つの業務は単純で細かい作業が多いです。
薬の点眼や検査をひたすら繰り返しますので、やりがいという点ではなかなか難しいかもしれません。
ただ、見えにくかったものがはっきり見えるようになった・目の不快感が解消されたというような回復が、文字通り目に見える形で現れますので、患者さんから感謝される機会は多いです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
眼科は楽そうに見えて、実は結構大変なんですってば!(笑)

眼科の業務は、病棟勤務で大変だと言われている部分がとても楽です。
その反対に、病棟勤務ではあまり気にしなくてよかった部分が大変だったりもします。

眼科で働くメリット・デメリットを考えると、眼科に向いているのは、

  • 病棟勤務の精神的・肉体的大変さが無理
  • お年寄りが好き
  • 機械の扱いに抵抗がない
  • 知識の修得に抵抗がない
  • コミュニケーションが好き
  • 細かい作業が好き
  • 単調な作業が苦でない

といったタイプの人です。
逆に、

  • いつか病棟勤務に戻りたい
  • お年寄りと接するのが苦手
  • 看護師としての自分の市場価値を高めたい
  • 機械に抵抗がある
  • 勉強嫌い
  • コミュニケーションが苦手
  • 単調な仕事を大量にやるのが苦手

という傾向のある人には向いていないかもしれません。
眼科での仕事に興味があり、眼科の適性がありそうだなと感じた方は、是非チャレンジしてみてください!

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