看護師のための面接逆質問まとめ。失敗しないマナーと質問例

逆質問をしている看護師
面接を受ける看護師の方へ
メディカル調査員の川田です。

面接官「最後に質問はありますか?」

これ聞いてもいいのかな…?
失礼じゃないかな…?
失敗しそうで怖い…

面接の逆質問は、やっぱり不安ですよね。
「質問が思い浮かばなかった…」「イキナリ給料の話をしてしまった…」などは、実際によくある失敗です。

逆質問で大切なこと

その場しのぎの質問は、相手の方にも伝わってしまうものです。

面接は、相手の方とのコミュニケーションです。
面接官の方に失礼がないよう、事前準備が大切です。
しっかりと準備ができていれば、印象が良くなり、採用に繋がったり、本音を話してくれるのが人間心理です。

また逆質問は「マナーや聞き方」も大切です。
質問を考えておき、しっかりとマナーを守り、話す順番を工夫することで、相手の方に失礼なく、好感を持ってもらえるものです。

逆質問の3大マナー


  • 調べればわかる質問はNG
  • 既に話した質問はNG
  • イキナリお金の質問はNG

調べればわかる質問

ホームページや求人票を見ればわかる内容はNGです。
例えば「どんな診療科がありますか?」「病床数はどのくらいですか?」「病院理念は何ですか?」などは、ホームページに書かれており、「調べてないのかな…」「興味ないのかな…」と思われるため大変失礼です。

ただし、これらを深堀して質問するのはOKです。
例えば「〇〇科はどんな患者様が多いですか?」「病床の稼働率はどのくらいですか?」「貴院の〇〇という理念は業務のどんな所に反映されていますか?」などです。

既に話した質問

面接中に話した内容を質問するのはNGです。
「さっき話したのに…」「聞いてないのかな…」と悪い印象に繋がりますし、相手の方も失礼です。

イキナリお金の質問

イキナリお給料の話はNGです。
もちろん一番気になる所ではありますが、印象としてはよくありません。

まずは仕事内容の質問をして、徐々に待遇面へ行き、その流れの中でお給料の話をする。これが違和感を感じにくい自然な流れです。

さて。
ということで次は、実際の逆質問の流れを想定していきましょう。

1.仕事内容の逆質問

よくある質問例

  • 配属先
  • 求められる人材像
  • ポジション(役割)
  • 仕事内容
  • 業務フロー
  • チーム体制
  • 使用機器
  • 主な疾患

まずは仕事関係の質問から入っていきましょう。
コチラとしても気になる話ですし、面接官の方も「この人は入職後に業務をスムーズにできるだろうか?」と気にしており、ここを聞いて欲しいと思っています。

具体的な聞き方

  • 〇〇科を希望していますが、大丈夫そうでしょうか?
  • どのような看護師の採用をお考えですか?
  • どのような役割を予定されていますか?
  • 具体的な仕事内容を教えてください。
  • 1日の業務の流れはどのような感じですか?
  • 3年目の方はどのような業務をしていますか?
  • 病棟のスタッフ数は何名ほどでしょうか?
  • チーム構成はどのような感じでしょうか?
  • カルテはどのように記載していますか?
  • 患者様はどのような疾患の方が多いですか?

マナー

仕事内容は、「ホームページで拝見しましたが」と前振りを付けると、事前に調べてきた熱意をアピールできますし、それ以上のもっと具体的な情報が欲しいということも伝わります。

また前振りには「もし入職したら~」「もし内定を頂けたら~」と付けると、謙虚さの中に前向き感があり、面接官の方にも好印象です。
熱意がある質問は、気持ちが良いですからね。

逆に「こんな業務はできますか?」と内定前提の質問は、「もう決まったかのような言い方だな…」と面接官の方もいい気がしません。
内定の決定権は、あくまでも面接官の方が持っています。それを奪うような発言は、コミュニケーションとしてNGです。
もちろん全ての質問に「もし」を付ける必要はありません。最初のいくつかの質問に「もし」を付けておけば、内定前提ではないことが伝わるでしょう。

2.労働環境の逆質問

よくある質問例

  • 教育環境
  • 人間関係
  • 残業
  • シフト体制
  • 夜勤
  • 年齢層
  • 勤続年数
  • 中途比率
  • 評価方法

仕事の次は、労働環境を聞いていきましょう。
この先の一番聞きづらいお金の質問に繋がる架け橋です。

具体例

  • 中途者研修は行っていますか?
  • どのような研修をされていますか?
  • 中途者にもプリセプターは付いていますか?
  • 配属予定先はどのような雰囲気でしょうか?
  • 日常の残業時間はどのくらいですか?
  • シフトは2交代ですか?3交代ですか?
  • 夜勤は月何回ほどでしょうか?
  • 夜勤の仮眠は取っていますか?
  • スタッフの平均年齢はどのくらいですか?
  • 平均的な勤続年数はどのくらいですか?
  • 中途社員の比率はどの程度ですか?
  • 看護師はどのように評価されていますか?
  • 成果はどういった点を評価されていますか?

マナー

面接官の方は、看護部長さんが担当されるケースが多いです(稀に師長さんや人事部の方)
そのため現場の細かなことまでは知らないこともあります。
例えば人間関係や夜勤内容などは、答えるのが難しいかと思われます。
逆に教育環境や評価方法などは、部長の担当業務のため、詳しく知っているでしょう。

3.お金関係の逆質問

よくある質問例

  • 給料
  • 昇給
  • 有休
  • 手当て
  • 福利厚生

さて。ここからは山場となるお金関係の質問です。
先ほどの評価方法や勤続年数からの流れでここに入ると話に無理がなくスムーズです。

具体例

  • 平均年収はどのくらいですか?
  • 給料モデルとなる賃金表はありますか?
  • 平均的な昇給額はどのくらいですか?
  • 有休の取得率はどのくらいですか?
  • どのような手当てがありますか?
  • 寮に入るための条件はありますか?
  • 寮の使用料はどのくらいですか?
  • 駐車場は通勤で利用できますか?

マナー

お金関係は生々しい質問になりがちです。
そのためなるべく直球の質問は避けていきましょう。
質問の前後に一言を添えると、表現を柔らかくできます。

例えば「もし差し支えなければ、若手の方の平均的な給料額を教えて頂きたいのですが」「私ごとで恐縮ですが、独身寮を希望しておりまして、入寮の条件などはございますでしょうか」などです。

ズバッとした質問よりも、前後にクッションワードを入れると柔らかく感じるものです。
無駄な言葉を入れると質問がぼやけてしまいますが、お互いが身構えてしまうような難しい質問には、このぼかし具合が丁度良いのです。
臨床の現場でもこういったスキルは大事ですしね。

柔らかくなる表現例

  • 差支えなければ
  • もしよろしければ
  • 失礼ですが
  • 恐れ入りますが
  • 重ね重ね恐縮ですが
  • 私ごとで恐縮ですが
  • 勝手申し上げますが
  • できましたら
  • お手数をおかけしますが

また質問に理由を添えられていると、それに答えようとする人間心理が働くのでオススメです。
例えば「〇〇を希望しているのですが~」「前職では〇〇でしたが~」などです。

注意点

「私の給料はいくらですか?」という直接的な質問は避けましょう。
というのも面接の場では、具体的な給料額を決められないからです。
具体的な給料額は、面接後に人事部が決定し、後日送られてくる内定通知に記載されています。
(小規模クリニックかつ院長さんが面接官なら面接中に決定することもありますが)
そのため「私ほどの経験の場合は~」「3年目の平均額は~」と、ザックリと大枠を聞き、給料額を推測することになります。

4.締めの逆質問

よくある質問例

  • 準備しておくこと
  • 内定までのスケジュール
  • 入職までのスケジュール
  • 病院見学

最後に締めの質問をしましょう。
面接後のスケジュールが中心になるかと思います。

具体例

  • 入職までに勉強しておくべきことはありますか?
  • 内定の結果はいつごろ頂けますか?
  • 入職時期はいつ頃をご予定ですか?
  • 病院見学はできますか?

マナー

内定に関する質問は、内定前提になりがちのため、「もし内定を頂ける場合~」を付けると誤解を避けられます。
「終わりよければ全てよし」と言われるくらい、最後ほど印象に残るものです。
ここまでくると面接官の方とは、大分打ち解けているかもしれませんが、最後まで失礼がないように注意をしましょう。

まとめ

逆質問はコミュニケーションが大切です。

相手を思う気持ちは、看護のルーツでもあり、誠実さを表す物差しにもなります。
逆質問は、こちらから聞きたいことを聞く場と同時に、コミュ力を見られていると思ってください。

話の流れを読み、話しやすい空気を作っていきましょう。

とは言ってもそこまで気を貼る必要はありません。
いつも通り仕事で使っているコミュ力を使えばいいのです。

それには事前の準備が必要です。
その場しのぎの無理やり作った質問なのか、本当に聞きたい質問なのかは、雰囲気で伝わりますからね。

それじゃ!

看護師のための面接まとめ。失敗しないマナーと注意点

看護師の面接風景
転職の面接を控えている看護師の方へ
メディカル調査員の川田です。

「面接は緊張する…」
「何を聞かれるんだろう?」
「何に注意したらいいんだろう?」

転職の面接は不安が付きものですよね。
でも実は、事前に準備をしておけば、本番当日は余裕をもって過ごせたりします。

前日の事前準備

面接の事前準備

交通アクセスのチェック

病院までの交通アクセスは事前にチェックしておきましょう。
できれば一度、実際に現地まで行ってみるのが確実です。
余裕をもって約束の15分前には到着し、少し時間を潰し、5分前に受付に行くのがベストです。

注意点

面接の時間帯によっては渋滞もあるため、早めの行動が必要です。
万が一遅れそうな時は、必ず担当の方に電話をしましょう。

また当日迷子にならないよう、病院のホームページや地図は、スマホでブックマークしておきましょう。

病院ホームページのチェック

面接の下調べをしましょう。
理念、院長のあいさつ、病院の歴史、法人グループ、診療科目、実績、地域の取り組み、医師紹介など。

注意点

何も知らずに面接に臨むのは大変失礼な行為となります。
病院の基本情報をチェックするのは、最低限のマナーです。

求人票のチェック

面接のために求人票をもう一度チェックしておきましょう。
給料、職種、仕事内容、勤務地、休日、シフト体制、教育体制、連絡先、先行プロセス、担当者など。

注意点

求人票に書かれていないけど、聞きたいことをメモしておきましょう。

履歴書のチェック

面接時は、履歴書が自分の手元にありません(面接官が持っている)
何を書いたのか、必ずチェックしておきましょう。

注意点

「あれ?それは履歴書とは違いますね…」
これは複数の面接を受ける方によくある失敗です。
応募先によって内容を変える場合は、自己PRや志望動機などをシッカリ見直しておきましょう。
履歴書を事前に郵送する場合は、確認用のコピーも忘れずに(スマホの写メでもOK)

参考:履歴書の書き方まとめ(30円で証明写真を取る方法も)

当日の持ち物チェック

忘れ物は絶対NGです。

  • 履歴書
  • 職務経歴書(病院によっては必要)
  • 看護師免許(コピーでOKな病院も)
  • メモ帳
  • 筆記用具
  • 印鑑(書類用。病院見学の守秘義務、交通費支給など)
  • メモ書き(面接時間、担当者の名前、連絡先など)
注意点

メモ帳や筆記用具は持参しましょう。
看護師はメモ書き文化です。ちゃんとメモする人間ですと、アピールにもなります。

服装チェック

当日の服装も前日にチェックしておきましょう。

リクルートスーツが無難です。
スーツ持っていない方は、地味目のシャツとスカートで大丈夫です。
真面目な事務員さんをイメージしてチョイスしましょう。

  • 黒髪
  • 長い髪は束ねる
  • シャツは白
  • ナチュラルメイク
  • ヒールは低め(5cmまで)
注意点
  • 短すぎるスカートはNG
  • 腕時計はギラギラのブランドNG(質素なものに)
  • アクセサリーは基本NG(ピアス、ネックレス、腕輪など、現場でNGなものは外す)
  • 服のシワNG(だらしなく見える)
  • タバコの臭いNG

カバンのチェック

カバンも服装に合ったものをチョイスしましょう。
肩掛けの黒い地味なものが無難です。
面接用のカバン

注意点

一目でブランド物だと分かるカバンはNGです。
質素なカバンを選びましょう。持っていなければ安物でも大丈夫なので買い足しましょう。
2000円以内のカバンで大丈夫です。

参考:楽天の女性ビジネス鞄

約束をチェック

面接日時、受付場所、担当者の方の名前、もしもの時の連絡先を再チェックしましょう。
受付場所は、先方から指定がなければ、総合窓口でOKです。

当日の流れ

面接当日の様子

受付

病院の受付に行き「本日、面接をお願いしておりました○○と申します。恐れ入りますが、ご担当の〇〇様はいらっしゃいますでしょうか」と尋ねましょう。

注意点

受付に行くのは、約束の5分前がベストです。
早く着きすぎたときは、トイレに行って身だしなみチェックをしましょう。
スマホの電源を切りましょう。マナーモードもNGです。
コートやマフラー、帽子は取りましょう。

面接室へ

面接する部屋へ案内されます。

注意点

初めての場所では「おかけになって」と言われるか、相手が座るまで立っているのがマナーです。

ご対面

面接官の方が現れます。
立ち上がって挨拶をしましょう。
履歴書や看護師免許などの提出物を渡します。

注意点

カバンを机の上に置くのはマナー違反です。
イスの横に置きましょう。
コートやマフラーはイスの背もたれに掛けておきましょう。

面接開始

面接スタートです。
履歴書に沿ってこれまでの経歴、志望動機、自己PRを話します。
その後に細かな質問があります。

参考:志望動機の答え方
参考:高確率で聞かれる面接質問集

最後に「何か質問はありますか?」と質疑応答となるため、条件や病院に関する疑問を聞きましょう。

注意点

面接官の方には、それぞれ自分のペースがあり、質問を振ってくれます。
その流れに沿って話をしましょう。
自分勝手に話を進めたり、早とちりして話し始めたりはNGです。

病院見学

面接官の方が病院を案内してくれます。

注意点

見学場所は共有スペース、希望の部署です。他にも見たい場所があれば、面接中にお願いしておきましょう。

参考:初めての病院見学ガイド

面接終了

見学が終われば、面接終了です。
面接官の方が、玄関まで見送ってくれるでしょう。
「本日はありがとうございました。ご連絡をお待ちしております」

注意点

最後が一番印象に残ります。終わり良ければ全てよしです。
ピンと背筋を伸ばし、相手の目を見て、お辞儀をピシッと決め、爽やかに挨拶をしましょう。

その後の流れ

内定を勝ち取った看護師

合否の連絡

病院側から合否の連絡があります。
受かっていれば「内定の電話」が、落ちていれば「お祈りメール」が届きます。

注意点

電話を取れなかったときは、こちらから折り返し連絡をしましょう。

内定の承諾

内定はあくまでも内定であり、決定ではありません。
正式に承諾するか、辞退するかは、あなたが決めなければいけません。

その場で即決しても良いですし、一度検討し後日連絡することもできます。

注意点

後日連絡するときは、遅くても1週間以内には返事をしましょう。

入職時期の決定

内定承諾後は、入職時期を決めましょう。
まずは退職先に了解を得るのが先決です。その後に転職先と調整しましょう。

内定通知書が届く

正式な内定通知書が郵送で届きます。

  • 内定通知書
  • 内定承諾書
  • 健康診断の案内
  • オリエンテーションのお知らせ
注意点

内定通知書には入職日、給料や福利厚生、配属先などが書かれています。
間違いがないかチェックしておきましょう。

内定承諾書を返送

内定承諾書にサインし、病院へ返送します。
これで正式に採用確定となります。

それじゃ!

慢性期から急性期への転職ってどうなの?色んな人に聞いてみた結果

質問:急性期に転職したほうがいいですか?

相談者:A.Tさん(看護師3年目・26歳・独身)

新卒からずっと慢性期病棟で働いていますが、急性期への転職を考えています。

理由は看護技術に不安があるからです。
毎日が同じことの繰り返しで、急変対応もなく、年数だけが増えていくのに漠然とした不安があります。
今の病院でも学ぶことはあると思いますが、同年代の看護師が成長していく中、焦りを感じています。

今の職場は、人間関係や待遇などにそこまで大きな不満はありません。
ただ技術が身に付かないのが怖いのです・・・。

急性期に転職したほうがいいのでしょうか?

専門家の意見

上級マネージャー

30代
医療系人材サポート10年目

急性期か?慢性期か?
悩ましい問題ですよね。

まずは「急性期と慢性期の特徴」をおさらいしておきましょう。
病院は患者さんの疾患ステージによって大きく3つに分類されます。

  • 急性期:大学病院、総合病院、専門病院など
  • 回復期:総合病院、リハビリ、クリニックなど
  • 慢性期:総合病院、緩和ケア、介護施設、訪問看護など

急性期は、患者さんの入れ替わりが激しく、様々な症例を経験できます。
そのため新人看護師の登竜門としての役割もあります。
まずは急性期を経験し、生活の変化と共に、回復期や慢性期に転職するのが一般的なキャリアです。

今回は慢性期から急性期への転職をお考えとのことです。
一般的なキャリアからは外れますが、そうお考えの方は意外と多いです。

ただし、実際にうまくいくかどうかは別です。

やはり急性期と慢性期では、職場環境が大きく違います。
急性期は、仕事が忙しくなりますし、勤務時間も増えますし、シフトも安定しません。また自宅学習も必要になるでしょう。
そのため急性期への転職で挫折する方も一定数お見えになります。

しかしその苦労が、急成長につながるのもまた事実です。

急性期は、生活を犠牲にして、成長を重視する職場と考えましょう。
慢性期は、成長を犠牲にして、生活を重視する職場と考えましょう。

成長と生活のどちらを取るのかは、その人次第です。

「若いうちにスキルアップしたい!」ということであれば、急性期への転職をオススメします。
「今の暮らしが大事・・」ということであれば、今の職場で頑張ることをオススメします。

急性期に限らずですが、新しい職場は、新しい学びがあるものです。
成長を目的として、転職を繰り返す方もいるくらいです。
実際に、2つ3つの病院を経験した看護師の方は、同じ病院で務め続けた方よりも、看護能力が高い傾向があります。

人間は誰もが楽な道に進みがちです。
にもかかわらず、まだお若いのに向上心をお持ちなのは、とても素晴らしいことだと思います。

その気持ちを無くさないようお祈りしております。
ご武運を!

経験者の意見

慢性期から急性期に転職

45歳(女性)
慢性期→急性期

私も若い頃に、慢性期から急性期に転職した経験があります。

急性期への転職は難しい選択ですよね。
私も悩みました。

本当にやっていけるだろうか?
もし失敗したらどうしよう・・

でも将来のためには、やはり一度は急性期を経験するのが良いと思います。
成長速度が慢性期よりも数倍速いと感じますし、患者さんが次々と入れ替わるため、看護症例も多く積めました。
もちろん慢性期でも成長できるとは思いますが、慢性期とは質が違います。

慢性期も急性期も経験したからこそ、働ける職場が増えましたし、どこに行ってもやっていける自信が付きました。

「看護師は仕事に困らない」とはよく言われますが、これはある意味間違いです。
年を取れば、職場の選択肢は確実に減ります。

結婚、出産、子育て、離婚・・・。
人生は色んな変化があります。職場を変えざるを得ないこともあります。
その時に「急性期経験がない」というのは圧倒的に不利です。

20代は遊びたい時期だと思います。
それをあえて「成長したい」からと逆境に飛び込むのは勇気がいります。

私も昔はそんな気持ちを持っていましたが、今は守りに入ってしまいとてもです・・・。
急性期頑張ってください!
応援してます!

25歳で急性期に

28歳(女性)
慢性期→急性期

私も同じ境遇でした。25歳で慢性期から急性期に転職です。

正直、慢性期のままが良いと思います。
急性期ってかなり大変ですよ?
私は急性期に転職して半年しか持ちませんでした。

それに看護対応は、慢性期でもそれなりに経験できます。

あとそもそもですが、本当に急性期で経験を積む必要があるのでしょうか?
30代や40代になれば、ほとんどの看護師が慢性期や回復期、介護施設、クリニックなどで働いています。
そこで急変対応のスキルはあまり必要になりません(問題が起こっても看護師は1人ではないので、誰かが対応してくれます)
慢性期一本20年という大ベテランの方も居ます(看護技術はイマイチですが…)

もちろん急性期に行けば経験値が上がると思います。将来の転職も有利になると思います。デキる看護師としての優越感にも浸れると思います。

ただそこまで無理する必要はないのでは、と思います。
穏やかに生活できるのは、人間として何よりの幸せだと思います。
私は将来、結婚して子供を産むことを考えても、転職せずに慢性期のままがよかったと思っています。

ご参考になれば。

管理者の意見

師長

45歳(女性)
急性期病棟の管理業務

うちの急性期は、看護師が22歳~52歳と年齢層が幅広いです。
ただ管理側から見れば、やっぱり若い子に来て欲しいです。

既婚者ばかりだと、どうしてもシフトが組みずらいです。
土日NG、夜勤NGの看護師が増えると、若い子に負担が集中して問題になり、四苦八苦しています。
子育てが終わっても、40代以降は身体的に夜勤難しいですし…。
やはり既婚者の急性期は、本人も管理する側も大変です。

そういった意味でも、急性期は未婚のうちに経験するのが良いかと思います。
若い子は大歓迎ですよ!

主任

32歳(女性)
主任

技術が身に付くかどうかは、環境による所が大きいです。
一目置かれる看護師になれるかどうかは、才能や資質によると言いますが、半分本当で、半分ウソです。
仕事内容、病院文化、教育体制、上司などの環境でパフォーマンスなんていくらでも変わりますので。

パッとしない看護師でも「環境を変えたら急成長した」ってことは多々あります。
うちはそういった人が多いので、スタッフ教育が上手なほうだと思います。
それでもパッとせずに自然と辞めていく人もいます。

単に合わないだけ。
だから今成長できなくて「私ってダメな看護師」だと思う必要は全くない。

合わないなら辞めて、環境を変えてみるのもアリだと思いますよ。

ベテラン看護師の意見

大ベテラン

55歳(女性)
介護施設に勤務

慢性期から急性期への転職は、悩ましい所ですよね。

でもその悩みは、素晴らしいと思います。
「今の若い子達は将来のことを考えてない」なんて言われたりもしていますが、ご自分のキャリアをシッカリと考えてお見えなのは、同じ看護師として、とても誇らしいです^^

さて。
もし私でしたら、同じように急性期に転職すると思います。

人生と仕事は、切っても切れないものです。
若いうちに楽をすると、年を取った時に必ず苦労します。

ずっと楽をしてきた方々は、40代50代になったとき、誰からも必要とされず、肩身の狭い思いをしています。「何をやっても問題ばかり」「早く辞めてほしい」「草むしりをやらせておこう」などと聞こえてくるのは、他人事ながら、やはり気持ちの良いものではありません。

もし、あなたが今の病院で働き続けたならば、彼女達のように「必要とされない看護師」になってしまうのでは…、と危惧します。

ただ、今の職場は悪くないと思います。
成長を感じられないのは、仕事に変化がないからです。

もちろん変化の無い安定した生活は、それだけで幸せではあります。
でもそれは40代や50代で味わうものです。
若いうちにそれを味わい続けると、40代50代で必ず苦労します。

変化を求めて、いくつかの職場を経験してみましょう。
転職しても良いですし、今風であれば派遣で色んな病院を回ってみるのも良いかもしれません。

1つの職場しか知らない看護師より、多くの職場を見て回った方が、より多くの経験を積めますので。
そういった方は、55歳の私から見ても、カッコ良かったりします^^

子持ち主婦

34歳(女性)
主婦

34歳の子持ち主婦です。
今はパートで整形外科クリニック勤務です。

それまでの私は外科急性期→混合急性期→内科慢性期、と渡り歩いてきました。

私的には「急性期を経験しておいて良かったな」と感じています(^^)
急性期経験があると、やっぱり仕事の幅が広がります。新しい職場でも業務は一通りできますね~。慣れるのも早いと思います。

また良い病院にも巡り合えやすくなります。
子育て中は制約が多くなるため、おのずと働ける職場が少なくなります。求人は沢山あるけど、子育て向けはほんっと少ないです。保育園から遠い、残業がある、夜勤がある、土日勤務がある、車NGなど、どこかで引っ掛かります。

でもたまーーにあるんですよね。全部を満たしてくれる病院が。
そうなるともちろん奪い合いです。希少な求人は、大多数の子育てナースが狙っていますからね。戦争です。求人サイトを毎日チェックして、良さそうな求人が出たらすぐ電話。

もちろん応募が殺到するのですが、院長いわく「経験が重要」だそうです。
ちなみにその時は、応募数10人以上だったそうですが「色々経験してて、色々やってくれそうだったから」という理由で、私を採用していただけました。

時給も2100円(今年100円アップ!)と、周りの病院よりも好待遇ですし、急性期経験しといて良かったなと思っています。

男性の意見

23歳(男性)
新卒2年目

新人の意見ですが・・・。

自分としては、新しい環境にチャレンジするのは大賛成です。
看護師ならやっぱり技術を磨いていきたいですよね。

向上心のある方は、知識も経験も深くて、尊敬できますし「自分もああなれたらな」と目標にさせてもらっています。
急変にも動じず冷静にテキパキこなす姿は、男性から見てもカッコイイです。

その先輩(女性)いわく「今まで5つの病院を転々として、精神的に強くなった」そうです。
物おじせず色んな挑戦をしてきた方にはやっぱり憧れます。

採用側の意見

経営者

46歳(女性)
クリニック勤務(副院長)

結論としては「迷っているならやってみる!」
これに尽きます。

若いうちに色んな職場を見ておくことは、将来必ずプラスになる。
病院によって看護観も、手法も、仕事の進め方も全く違う。
複数の視点で看護を考えられるようになる。

採用側からすれば「新卒からずっと1つの病院」なんて怖くて採用ためらう。

もちろん転職には失敗リスクもある。
けど転職に失敗したとしても、それが成長になる。

それに看護師の転職は、失敗リスクがかなり低い。
看護師は、転職回数が多くても、年齢を重ねても、仕事がゴロゴロ沢山あって、食いっぱぐれがないから。
一般業種に比べて非常に恵まれている。

人事

31歳(男性)
医療法人の人事部に勤務

某巨大医療法人の人事で働いています。

キャリア的には、慢性期と急性期の両方経験されるのが良いと思います。

人事から見れば、両方経験されている方は、柔軟性がある方が多く、採用の優先度が高いです。
実際に職場に馴染むのが上手で、離職率も低いです。

それに看護経験は、減ることがなく、奪われることもなく、長年に渡り未来の自分を守ってくれる、優秀な自己投資です(どの職種にも当てはまりますが)
転職未経験の方は、考え方が固定化されてしまい、どうしても扱いずらいとクレームが来ます。

市場価値の高い看護師というのは、環境に柔軟になじめるナースです。

色んな視点から物事を見れるように、ある程度の転職は必須に近いと思います。
もちろん無駄な転職を避けるためにも、転職活動はシッカリ行ってください。

看護師の退職引き止め。辞められない!どうしたらいい?全31回答

質問:退職で引き止められています。どうしたらいいですか?

相談者:U.Kさん(看護師5年目・27歳・女性)

初めまして。
私は退職を予定しています。
でも強烈な引き止めがあり悩んでいます。
周りに相談相手がいないため、ここで愚痴りますことお許しください。

・・・

私はどうにも今の職場を続ける自信がなく、辞めたいと思っています。

辞めたい理由は激務です。

職場の病棟は、慢性的に人手が足りなく、3年目になってからさらに仕事量が増えました。
担当患者さんが増え、夜勤回数が増え、新卒の子のプリセプターまで。休みは講習に行かされることも増えました。
患者さんが増える繁忙期には、残業時間が月100時間を超えたり、月に3日しか休めないことも。

でも忙しいのは特定のメンバーだけです。
1年目や2年目の新卒の子は、まだ経験が浅く、それほど多くの仕事は持ちません。
師長に近いベテラン勢も、仕事量がそれほど多くなく、さらに新卒の子を雑用で使えるので、定時に帰ることも多いです。

逆に3年目~5年目くらいの中堅看護師は、担当をボンボンと投げられ、「手一杯です」と言っても「他に人がいない」と無理にねじ込まれます。
そうなるとどうしても仕事が回らず
「間に合いません」
「患者さんに迷惑がかかっています」
「もう限界です」
と言っても、

「何であなただけ段取りが悪いの」
「やり方が悪い」
「慣れれば楽になる」
「とにかく経験しなさい」
と聞く耳をもってもらえません。

それで患者さんからのクレームが増えて、師長がてんやわんやになって「なんでもっと上手にできないの」と理不尽に叱られるのも辛いです。
「でも」と反論すれば、怒りがさらにヒートアップするため、何も言えずに「すみません」と謝り続けるしかありません。
周りのベテラン勢や新卒の子らは、それを遠目に見ながらクスクス笑っています。

病棟なんてどこもこうだとは思いますが、根性のない私は5年目で限界に…。

そんな時期に7年付き合っている彼氏との結婚話が膨らんできました

でも正直私は、結婚の喜びよりも「これで辞められる…」という安堵感が大きかったです(最低ですが…)
「もう少し楽な緩和ケア病棟に転職しよう」と思っていました。

しかし師長は「今は退職を認められない」の一点張り。
「妊娠した訳じゃないんだし」
「人がいない」
「せめてあと1年」
と引き止められています。

ベテラン勢からも「今辞めるのは無責任」「皆が迷惑する」「社会人失格」と結構酷いことを言われました。

婚約者やその母も
「仕事は続けたほうがいい」
「今の職場はボーナスも給料も良いし」
「夜勤が無くなると給料が下がる」
と引き止めてきます。

確かに言い分は分かります。

けど限界なんです…。
察して…。
もう心が受けつけない…。

でも結局辞められず、その後も激務で辞めたいと泣いても「子供ができたら」と言いくるめられます。
ベテラン勢からは「看護師なら誰でも辛い!あなただけじゃない!」と責められ続けています。

どう考えてもブラック病院だと思います。

でも周りの声を聴いていたら「私の考え方がおかしいのかも…」なんて思ってしまいます。
ここまで耐え続ける必要があるのでしょうか?
私の甘えなのでしょうか?

後悔、不安、絶望……

正直、結婚はどうでもよくなっています。
とにかく辞めたい。

私はどうしたらいいのでしょうか?

みんなの回答

  • あなたはおかしくないよ。その病院、師長、ベテラン、婚約者が悪い。自分の体と心が一番大事。逃げても全然OK。それを悪く言うやつは狂ってる。32歳女性
  • 病院もブラックだけど、嫁ぎ先もブラック…。25歳男性
  • もしあなたに何かあったとして、あなたは一生後悔する。けど職場の人間は「体調管理できない奴が悪い」で終わるからね。逃げるが正解。40歳女性
  • 本当に辛い時、周りが味方になってくれないのが一番辛い。28歳女性
  • ストレスは本当に体に毒だからね。それで一生子供を産めなくなった看護師もいるから、すぐ対策したほうがいい。45歳女性
  • その病院は超ブラックだよ。助け合えない職場なんて全てクソ。27歳男性
  • その職場で自分の婚約者に、続けろという婚約者がヤバいと思います24歳女性
  • その病院は辞めた方が良い。婚約者には、退職を認めてもらうか、ダメなら婚約破棄を突き付ける。それ幸せになれる近道。35歳男性
  • クソ旦那過ぎですw深夜まで嫁さん働かせて金稼がせるなんて異常。オメーが転職しろって思う。27歳男性
  • 病棟はとにかく人手不足だから、引き止め強いですよね。でも我慢しないで早めに退職した方がいい。ブラック病院は多いけど、ホワイト病院もあるから!希望をもって!38歳女性
  • 病棟なんてただでさえストレスフルの職場なのに、サポートなしは下手したら死ぬ。それだけハイリスクな仕事。とにかく一度辞めて楽になってほしい。27歳女性
  • ブラック病院だろうがホワイトだろうが、限界なら自分のためにも、家族や両親のためにも今すぐ辞めるべき。大事なのは職場でも婚約者でもなく、自分の将来です。36歳女性
  • 同じような環境で働いてました。今は楽なってます。全てがヤバすぎて早く逃げてほしい。25歳女性
  • 他人は厳しいからね…。特に女は33歳女性
  • 辞めましょう!後悔先に立たずだよ!仕事なんて他に沢山あるしどうにでもなる!39歳女性
  • 辞めちゃってもいいと思う。自分を守れるのは自分だけ。37歳女性
  • 倒れて救急搬送されるくらいなら無理にでも退職した方がいい。27歳女性
  • 婚約者には「辞めたい」ではなく「辞めます」と伝えましょう。30歳男性
  • 5年もよく続いたよ。私は1年持たずに退職を繰り返してますwでも意外と何とかなるもんです。それが看護師の強みですから。31歳女性
  • もし体を壊しても自己責任が医療業界ですからね。「どうして相談しなかった」なんて理不尽に責められるだけ。33歳女性
  • 実家を頼れるなら、明日にでも辞表出してUターンしましょう。子供の不幸は親にとって最大の悲しみです。55歳女性
  • 「引き止め」は看護業界の悪習慣だよ。人は環境次第。環境で幸せになれば不幸にもなる。自分に合わないならスパっと転職して、自分に合った職場を見つけるのが良いですよ34歳女性
  • 周りの看護師は「こいつが辞めたら私が大変になる!」なんて思って必死に辞めないよう手を尽くすからね。退職に罪悪感なんて持つ必要ない。47歳女性
  • 体壊してもだれも責任取ってくれないからね。距離を置いた方がいい26歳女性
  • 普通の会社はそこまで働かない。看護師は異常38歳男性
  • ブラック病院ですね。もっと良い病院を見つけましょう28歳女性
  • 辞めた方がいい。遅かれ早かれいずれ辞めるから。それなら早いに越したことはない。30歳女性
  • 早く辞めてしまえ!戦う必要なんて無くて逃げるだけ。逃げる体力が残っているうちに30歳女性
  • 仕事を辞めるのに許可は必要ありません。本人の意思で辞められます(法的に)35歳男性
  • もし私なら、看護師は次の仕事すぐ見つかるから、嫌ならすぐ辞めるな。転職5回経験してるけど普通に幸せだし将来の不安も特にない。34歳女性
  • 我慢にも種類がって「良い我慢、悪い我慢」がある。心を削るのは悪い我慢のほう
    52歳男性

30代看護師の転職って実際どうなの?経験者の失敗メモ

山田さん(37歳,女性)
埼玉県在住
転職で失敗2回、成功1回の経験あり。35歳まで臨床現場で、今は総合病院の人事部で働いている

30代看護師の皆さんこんにちわ!
看護部の人事、山田です。

みなさんは30代の転職で悩んだことありますか?

私はある!

30代転職は有利か、不利か?
この年で本当に転職していいのか?
実際どうなんだろう?

私は実際に30代で転職して「有利な時期」だと感じました。

でも病院で働いていると「30代看護師の転職失敗」を毎年のように目にします。

どうしたらいいんですか…?
と泣き崩れる方もいて、非常に辛いこともあります…。

そこで今回は「30代看護師の転職」をテーマに「絶対に失敗しない方法」を書いてみました。
転職で涙する方が、1人でも減ってくれればうれしいです!

大前提

まず最初に結論を書きます。
30代の転職は「自分の市場価値」が最重要です。

自分の市場価値を知り、適切な場所で、適切な待遇を受け、適切に働く!
これができれば転職失敗は、かなり少なくできます。

自分の市場価値、これを念頭に置き、この記事をお読みください。

30代看護師は有利?

30代看護師の転職は有利?不利?
気になる話ですよね。

そこでまずはこちらをご覧ください。

転職の経験は?(リクナビ調査)
  • 20代で転職した(63%)
  • 30代で転職した(80%)

30代は8割もの方が転職しています。
転職世代と言われる20代よりも、実際は30代の方が多いのです。

さらにこちらをご覧ください。

30代の転職回数は?(リクナビ調査)
  • 0回:20%
  • 1回:24%
  • 2回以上:56%

30代は半数を超える看護師が、2回以上転職をしています。

でも何で30代看護師は転職が多いの?

気になりますよね。
その理由は諸説ありますが、最大の要因は「30代看護師の転職はメリットが大きい」という現状があるからです。

30代転職のメリット

30代の転職者が多いのは、他の年代よりもメリットが大きいからだと言われています。

30代転職のメリットって何?

順番に見ていきましょう。

1位:給料が良くなりやすい
30代は転職で給料アップしやすい傾向があります。

転職することで給料が適正額になるからです。
給料の適正額は、勤続年数と共にズレていくと言われています。ズレる理由は看護師の昇給額が少ないからです。そのため年齢と共に「実賃金と適正額」の差が広くなっていきます。その差は転職することで再評価され、適正額に戻るという訳です。

でも30代以外でも給料アップするのでは?

確かにその通りです。
しかし20代場合はまだズレが少ないため、給料アップしたとしても少額です。
40代は給料の上昇ピークが過ぎているためそこまで増えることはありません。
給料のズレが最も大きくなる30代だからこそ、転職で給料アップしやすいのです。

実際に私は年収420万円→480万円と60万円も年収が上がりましたし、友達(32歳)は年収520万円になっています。大きな病院の主任クラスへの転職なら年収600万円を超えたという話もチラホラ聞きます。

でも給料下がった話もよく聞くよ?

もちろん30代の転職で給料ダウンするケースもあります。
ただそれは条件を落とした場合です。管理職から一般職へ、大きな病院から小さな病院へ、正社員からパートへ、夜勤アリから夜勤なしへ、などのケースはどうしても給料が下がります。

前職と同条件なのに給料ダウンしたけど…

確かにそういったケースも多いです。
でもそれは自分の適正な給料額を知らない場合です。
自分の適正額を知っていれば、正しい給料をくれる病院を選べます。でも多くの看護師は自分の価値を低く見がちです。日本人や女性は「謙虚な性格」であるがゆえに、自己評価を低くする傾向が強いからです。その結果として自分を安売りし、給料ダウンしてしまうのです。

30代の転職は、自分の適正値を知っていれば、多くの方が給料アップしています。

2位:価値が高い
30代看護師は市場価値が最も高くなる時期です。

30代は知識、経験、スキル、基礎看護、応用看護、効率化、患者さん対応、スタッフ連携、体力、など多くの能力がバランスよく備わっているからです。
この能力バランスは、多くの病院が求めています。求める理由は、幅広いポジションがこなせ、基礎知識があるため仕事の覚えが早く(未経験の診療科であっても)、体力的にもまだまだ現役で、患者さんや周りのスタッフともうまくやれる世渡り術も心得ている、など病院にとっての理想的な人材だからです。だからこそ価値が高くなり、多くの病院で取り合いになっています。
その結果として採用条件を優遇されるのが30代なのです。

でも40代の方が経験豊富なんじゃ?

確かにその通りです。
でも病院側は、40代よりも30代を望んでいます。
30代のほうが体力面、柔軟性、適応力、主体性、学習意欲、素直さ、謙虚さ、などで勝る面が多いからです。
もちろん個人差はありますが、実際に入職後に伸びるのは40代よりも30代です。

でも私は大した経験も知識もない・・・

確かに心配になりますよね。
でもこういった方はハッキリ言って自己評価が正しくできていません。先ほども書きましたが謙虚すぎます。謙虚さが無意識のうちに自信を奪っているのです。
自己評価を正しくするには、他人から評価をもらうか、実際に転職してみてください。
新しい環境は自分の能力を客観視してくれます。その結果「自分は意外とレベルが高かった」と分かるのはよくある話です。

30代は市場価値のピークです。
病院は積極的に条件を良くしています。ただピーク後は年々不利になりますのでご注意を。

3位:プライベート時間が増える
30代の転職は、私生活の時間を増やせると言われています。

というのも働き方を再構築できるからです。
長年同じ職場に勤めると、どうしても「仕事と生活のズレ」が大きくなります。このズレは直すのが難しく、一時的な解決法として、自分の時間が犠牲になります。でもこれは解決ではなく、問題を隠しただけで、負担として残り続けます。負担はズレと共に日々大きくなり続け、看護師を苦しめるのです。

ズレを無くすにはどうしたら?

シンプルな解決法が転職です。
転職によって「仕事と生活を再構築」することで、ズレを解消し、負担を取り除けます。
その結果として、10代や20代の頃のように自由な時間ができるのです。

でもそれは30代以外でもメリットになるんじゃ?

確かにその通りです。
20代や40代であっても、転職でズレを解消し負担を軽くできます。
でも30代の転職は、他の年代以上に負担を軽減できます。30代はズレが大きくなりがちだからです。「家族、親、人生プランの見直し、恋愛、結婚、子育てなど」生活が変化する時期ですよね。それに「委員会、係、勉強会、教育、夜勤、オンコールなど」役割が多く、生活の変化に対応しずらいです。
だから30代はズレが大きく育っており、転職による改善も大きいのです。

4位:働ける職場が多い
30代の転職は、転職先の幅が大きく広がります。

30代は、能力バランスが良く、多くの病院が欲しがるためです。
好きな仕事、昔からやりたかった仕事、シフトに余裕がある、プライベート重視、給料重視でバリバリ働く、看護師としてより成長できる、大規模病院、中小規模、病棟、外来、クリニック、訪問看護、健診、など自分の人生プランに合った仕事を選びやすいのが30代看護師です。

でも好きな仕事だと給料下がるんじゃ?

確かにその通りです。
例えば「プライベート重視で健診に転職しよう」となれば、基本給も夜勤手当も減るため、給料ダウンは避けられません。
ただし30代の看護師は、市場価値が他の年代よりも高いため、健診であっても給料ダウンは小さくなります。
他にも「憧れてた小児科で夜勤無しだけど、給料は前職と変わってない」「プライベート重視で主任手当て無くなったけど、給料はほぼ同額」「家から近いクリニックに転職したけど、給料は月2万円下がったくらい」など、好きな仕事でもそこまで給料ダウンしないのが30代です。

さて。ここまで30代転職のメリットを見てきました。
メリットは、給料が良くなる、看護師としての価値がピーク、プライベート時間が増える、働ける職場が多い、などがありました。
これらのメリットが30代看護師の転職を有利にしています。

でも30代の転職はデメリットも多いので要注意です。

30代転職のデメリット

30代の転職は、デメリットが多い年代でもあるため注意が必要です。

30代のデメリットって何…?

相応のスキルを求められる。
30代は、転職先から多くのスキルを求められます。
スキルは例えば、基礎看護、アセスメント、チーム連携、医師の意思疎通、報告・連絡・相談、管理能力、プリセプター、患者さんの精神的なケア、など多岐にわたります。

うぅ・・私なんかじゃ・・・。

確かに沢山求められるとプレッシャーになります。
でも多くの人は自分を低く見すぎです。自己評価の低さは日本人特性でもありますが、「しょうがない」という言い訳を作ろうとする人間心理でもあります。
まずは自分の価値や能力を客観的に把握し、求められる能力との比較をしてみましょう。
30代の看護師は予想以上に力が付いているものです。自分ではなかなか気づきにくいですが、他人から評価を受けたり、実際に転職してみるとそれがよくわかります。それが30代看護師という年代なのです。心配しないで!

管理職を求められる
30代は管理職を求められるケースが多いです。
主任だったり、チームリーダーだったり、教育責任者だったり。職場の規模やこれまでの経歴によっては、師長クラスを求められることもあるでしょう。

でも管理職は嫌だな・・・

確かに負担の少ないポジションでゆっくりしたいこともあります。
もちろんこれは交渉次第です。「管理職を求められるケースが多い」とは言っても、あくまでもその傾向があるというだけの話です。
病院側としては、管理職ではなくても「看護師として30代が欲しい」と思うからです。もちろん管理職をやると喜ばれますが、それ以上に30代の安定した看護スキルは魅力的です。看護スキル以外にも患者さんの心理面のケア、他スタッフとのコミュニケーションも慣れているでしょうし、他部門や医師の扱いにも慣れているなど、その有用度は高いです。
そのため管理職を求められても、それを断り「一般職でお願いします」と伝えるのも全然ありです。
病院側としてはそれでも30代看護師を求めていますので。

上司が年下
30代で転職は、上司が年下というケースが結構あります。

私は年下でも気にしないよ?

確かに上司が年下でも、転職したからには受け入れるべきです。
ただその上司の看護経験が浅かったり、言っていることがコロコロ変わったり、間違っていたり、要領が悪かったりすると、どうしてもストレスになります。
ストレスは人によって大小様々ですが、人間の根本に「年齢による序列」という本能が無意識にあるため、ある程度は覚悟をしておいてください。

退職金が減る
30代の転職は、退職金ダウンにつながります。
退職金は、勤務年数が長いほど有利になるからです。

どういうこと?

勤続20年以上は、税金面で優遇されます。

例えば、
勤続40年で退職金3000万円のケースを考えてみましょう。

この場合、
優遇措置が無いと、税金は約300万円です。
優遇措置があれば、税金は約120万円で済みます。

つまり勤続年数が長いと、180万円も節税になるのです。
しかし30代の転職は、勤続年数がリセットされるため、退職金の優遇措置を受けられず損だという訳です。

でもそれって遠い将来の話だよね?
今退職金をもらうならどのくらい損?

では33歳勤続10年で退職金をもらうケースを見てみましょう。
退職金250万円なら、税金は約2万円です。
退職金500万円なら、税金は約9万円です。

たった9万円の税金なら優遇措置が無くても・・・、というのが実情でもあります。

でもこれおかしくない?

そうですね。
カンの良い方ならお気づきかもしれません。
実は退職金は小出しに貰った方が税金は少ないです。

例えば、
3000万円を6回に別けてもらえば、税金の総額は54万円です。
3000万円を一括でもらえば、税金の総額は120万円です(優遇措置があっても)

つまり退職金の税金は、転職して小出しに貰う方が安くなるのです。
(このテクニックを使い節税という名の脱税をしている経営者も多いです・・・。合法ですが 汗)

引き止めに合う
30代の転職は、退職時の引き止めが強くなりがちです。
30代の看護師は、病院にとってはキーマンだからです。管理職をこなせ、現場の最前線で働け、体力もあり、融通も利きやすい、職場の中心人物であり、職場のエースです。
病院側は、新人が辞めても「しょうがない」と考えますが、エースが辞めると「いやいや!ちょっと待って!」と引き止めも強くなりがちです。

この引き止めは、ある程度覚悟しておいた方がいいでしょう。

引き止めの対処法

30代の転職で最大の障害は、引き止めだったりします。
病院にとっては、それほど重要なのが30代だからです。

どうしたら・・・?

引き止め予防に最適なのが「転職理由」です。
理由によっては、30代であってもスムーズに退職できるからです。

そこで次は、「30代の退職理由」を見ていきましょう。

30代の退職理由アンケート(看護roo!調べ)
順位 理由 割合
(建前)
割合
(本音)
1位 結婚、出産、育児 18% 1%
2位 スキルUPしたい 14% 3%
3位 体調不良 9% 2%
4位 引っ越し 7% 1%
5位 職場への不満 6% 53%

1位:結婚、出産、育児
30代の退職理由1位は、結婚系です。
退職あるあるですよね。

結婚系の理由がよく使われるのは「引き止められない」からです。
「正当な理由」「個人的なことで手が出せない」「お祝い事は笑顔で見送る風習」「円満退職させてあげたい」など、病院がムリを言えない要因が重なるため、引き止めずらいのです。

でも私予定ない・・・

大丈夫です。
結婚系は、退職理由としてよく使われますが、本音としてはたったの1%です。
つまり結婚系は、そのほとんどが建前なのです。
例えば、婚約する予定、結婚する予定、旦那の実家に嫁ぐ予定、旦那が転勤の予定、子供が進学する予定、など「予定」で退職したり、本当に結婚系だけど「それ退職しなくてもいいんじゃ・・」というケースだったり。
結婚系の多くは建前であり「予定」や「こじつけ」だったりします。

でもチョット気が引ける・・・

確かに「予定」や「こじつけ」は心が痛みます。
できれば本音で退職したいものです。
ただ実際は、本音を言えれば引き止められますし、高確率でモメるため、建前上の理由を考えざるを得ません。
それに本音で退職できないのは、病院側の問題でもあります(看護師不足という医療全体の問題でもありますが)

30代の転職は、結婚系に少しでも当てはまるなら、積極的に使って円満退職しましょう。
それがモメない方法であり、いわば大人の対応です。

2位:スキルUPしたい
スキルUPも転職理由あるあるです。
「他の診療科」「最新医療」「専門病院」など、今の職場で身に付かないスキルであれば、病院側としては引き止めずらいです。

でも別にスキルUPは・・・

確かに30代ともなれば、成長よりも生活を重視する年代です。
いまさらスキルUPしたいと言っても、「本当かよ!?」と思われるかもしれません。
しかし看護師の本質は成長です。成長することでより多くの人の助けになれます。助けたいという心は誰もが持っていますし、成長意欲も誰もが持っています。
そういった心がチョットでもあるのなら、それを理由にしても嘘ではありません。
その気持ちを自分の中で高め、堂々と「スキルUPしたいから!」と伝えましょう。

でも転職先は普通の病院だし・・・

確かにスキルUPすると退職して、普通の病院で働いていたら「えー!」となります。
しかしスキルUPできるような病院は、内定のハードルも高いため、なかなか転職できません。
つまり内定が出なかった、というだけの話です。
その辺りは、看護師なら事情を察してくれますし、よくある話です。

3位:体調不良
体調不良は、看護師に限らず転職理由あるあるです。
病院にとって体調不良は、法的なリスクもあるため、引き止めずらいからです。

でも体調不良ってバレそう・・・

確かに体調不良はウソをつくとバレます。
特に看護師の上司はアセスメントのプロですから、すぐに見抜かれます。「診断書を持ってこい」と言われるケースもあるでしょう。
そのため体調不良を理由にしたウソはNGです。
でも少し大げさに言うくらいなら、程度にもよりますがありです。

大げさってどこまで許される?

程度のボーダーは、診断書が出るかどうかです。
診断書は、例えば心療内科クリニックで「仕事がハードすぎてストレスがある」と伝えてみましょう。初診でも退職用の診断書がもらえたりします。
診断書があれば、それは真っ当な退職理由です。病院側も引き止めずらいです。

体調不良による退職は、診断書が出るなら全然OKです。まずは診断書を手に入れてみましょう。退職を伝えるのは、実際に出てからのほうが確実です。

引っ越し
引っ越しも、看護師に限らず転職理由あるあるです。
実家へのUターン、旦那の転勤、結婚で新居など、病院が引き止めずらい理由です。

でも引っ越す予定がない・・・

確かに引っ越しの予定がなければこの理由は使えません。
ただ実際に引っ越すかどうかは、病院側が確認できないことです。どうしても退職したい、モメたくない、円満退職したい、のであれば引っ越しを検討するのもアリです。検討すればそれは「引っ越しの予定がある」とも言えるからです。

ウソはちょっと…

もちろんウソは、見抜かれやすいですし、自分に罪悪感も残ってしまいます。でも本当に検討したのであれば、それは正当な引っ越し予定です。

でも退職後にまだ住んでいるのがバレたら・・・

実はバレるのはよくあるケースです。
転職先に元同僚が診察に来て「あれ実家に帰ったんじゃ・・・」というのはよく聞く話です。でもだからと言ってどうこうなる訳じゃありません。噂くらいにはなりますが、これも含めて引っ越しは転職あるあるなのです。
それに先ほどの表を見てもらえばわかりますが、引っ越しは多くの人が建前です。本音ではたったの1%です。実際には引っ越してなかったり、すぐ近所への引っ越しだったり、引っ越しの予定が無くなったり。

引っ越し退職は、モメないための大人の対応なのです。

職場への不満
職場への不満は、退職理由5位と意外と低めです。
でも本音では、ダントツの1位です(汗)

もちろん病院もそれは分かっています。だから根掘り葉掘りと本当の退職理由を聞き出そうとするのです。

ただし職場への不満を退職理由にするのは、避けた方が無難です。
職場への不満は、病院側の努力で改善できそうなため、高確率で引き止められるからです。
それを強引に退職するからモメるのです。

でも本音で綺麗に辞めたい・・・

確かにその通りです。
ただモメる人の多くは「本音」を言う看護師です。モメた結果、退職日まで冷遇され、引き継ぎもうまくいかず、みんなが嫌な思いをする、というのは退職あるあるですよね。
本音を伝えたい所ですが、他のスタッフのためにも大人の対応を心がけましょう。

30代の退職理由まとめ
長くなったので一旦まとめます。
30代看護師は引き止めを受けやすいです。
そのため転職理由を事前に考えておきましょう。
コツは「大人の対応」です。本音を言えばモメます。モメるとみんなが苦い思いをします。
大人の対応で「結婚系、スキルUP、体調不良、引っ越し」などを退職理由にしましょう。
少しでもその要素があれば、それは立派な退職理由です。
堂々と伝えてOKです!

30代転職のポイント

この記事の始めに「30代の転職は、自分の市場価値が最重要」と書きました。

みなさんは「自分の市場価値」を知っていますか?
「たぶんこのくらいなか?」と想像が付くのではないでしょうか?

しかし職場評価と、市場評価は全くの別物です。
そのため多くの看護師は、自分の価値を低く見積もりがちです。

でも市場価値はどうやって調べたらいいの?

自分の価値の調べ方

市場価値の調べ方は大きく2種類あります。

  • 自分で調べる
  • プロに聞く

自分で調べる
シンプルに自分の価値を知りたいなら、実際に求人を見るのが手っ取り早いです。
ハローワークや、求人誌、ネットで見てみましょう。
2、3時間も調べれば、自分がどんな職場で、どんな給料で、どんなポジションで働けるのか、大まかですが分かってきます。

求人票は見たけどイマイチ分からない・・・

確かに求人票だけでは、正確な価値は分かりません。
というのも、一般的な求人票には「募集年齢」が書かれていないからです。
募集年齢が無いと、30代の価値を調べるのが難しいです。実際に応募し、30代がOKなのか聞き出すしかありません。
(注。求人票に年齢を書くのは、年齢差別をなくするため、労働基準法により禁止されています)

もしかして求人票の給料額も年齢不明なの?

はい。給料額も30代とは限りません。
全年齢のベース額だったり、特定年齢のモデル額だったり、初任給だったり、あいまいです。そのため30代の正確な給料を知るには、実際に面接に行き、聞き出すしかありません。
30代の看護師が求人票だけで価値を知るのは、経験、専門スキル、希望条件が複雑になる年代でもあるため、特に難しいのが現状です。

どうしたらいいの?

プロに聞く(転職エージェント)
自分の価値は、プロに聞くのが最も確実です。
過去の事例、エリアの統計データ、現在の求人事情、応募者の希望条件などをベースに、適切な給料額を計算してくれます。「480万は狙えそうです、うまくいけば500万以上、最低でも450万」などなど。
また紹介される求人は、実際に応募可能な、まさに自分の価値が反映された求人です。希望条件の適合度、給料額、ポジション、診療科も具体的に提示されるため、面接不要で自分の価値が分かってきます。

私の後輩は、これを利用して、年に数回転職エージェントに求人を紹介してもらい、自分の価値を定期的に確認しているそうです(転職する気も無いのに 汗)
ここまでやる人は流石に稀ですが、転職エージェントは自分の価値を知るうえで、そのくらい役立つサービスです。
転職エージェントは、無料で利用できるため、積極的に利用してみましょう。

まとめ

30代の転職は情報戦です。
自分の立ち位置を知り、適正な評価をくれる病院に転職しましょう。

第一歩として、まずは「自分の価値」を調べることから始めてください。

実際に転職するかどうかは、自分の価値を知り、それに合った求人が見つかった時に検討したらいいのです。
転職の決断は、それからでも全然遅くはありません。

まずは自分を知り、求人を見てみましょう。

30代の転職はそこからです。
それじゃ!

看護師の出戻り再就職は許されるのか?経験者&人事部が答えます!

看護師の皆さんこんにちわ!
転職に失敗し、以前の職場に出戻りした経験がある川田です。

昔の職場に戻りたい・・・。
転職した看護師なら一度はそう思いますよね!(ね!)

でも色んな不安はつきものです。

ノコノコ戻って何て思われるか・・・
今さらなんて言って戻ろうか・・・
受入れてくれるだろうか・・・

でも大丈夫!
結構何とかなります!(本当です!経験談)

そこで今回は「私の出戻り経験」が少しでも世間様のお役に立てればと、この熱い思いを書くことにしました。
今は人事部でも働いているので、病院側の事情もガッツリ裏から表まで赤裸々に語りますよ!
(追記。一部怒られたので消しました・・!)

出戻りはありか?なしか?

今さら戻ってもいいのだろうか・・・?
自分は戻りたくても、病院側がどう思うのか心配ですよね。

まずはこちらの調査をご覧ください。

・スタッフの再雇用について(2017年エン・ジャパン調べ)
  • 再雇用したことがある:71%
  • 再雇用したことがない:29%

約7割もの病院が出戻りを許しているとの結果です。
予想よりも高い結果なのではないでしょうか。
出戻りは何かとハードルが高そうですから。

しかし結果は、人事的に「まあそうなるよね」という妥当なものです。
というのも、出戻り看護師は何だかんだで優遇されているからです。

なぜ出戻りは優遇される?

出戻りが優遇されるのには、それなりに理由があります。

出戻りの優遇理由ランキング(2017年エン・ジャパン調べ)
  • 1位:即戦力を求めていた
  • 2位:人柄が分かるから安心
  • 3位:上司や同僚の推薦があった
  • 4位:出戻りは長続きする
  • 5位:採用コストが抑えられる

出戻りの方が優遇される最大の理由は「即戦力」です。
教育や試用期間なしですぐにシフトに入れるのは、人材不足の医療現場において大変貴重です。

「え?でもいきなりシフトはさすがに・・・」というのは、確かにその通りです。以前働いていたとしても、カンを取り戻すまでには多少の時間が必要です。
それでも一般の中途転職者と比べての違いは大きいです。普通の中途採用であれば、ベテランであっても慣れるまで2か月はかかりますからね。
出戻りの方なら1~2週間ほどですし、いきなり担当をもってシフトをバリバリこなすという方もいます。
人事的にも、現場的にも、即戦力の方ほどありがたいことはないです。

「人柄が分かる」というのもポイント高めです。
というのも、人材採用はたまに引いてしまう「揉める方」が結構厄介だからです。特殊な性格の方だったり、ちょっとズレた常識をお持ちだったり、気性が激しすぎたり、人を雇えば一定の確率でトラブルが起こります。特に人間関係のトラブルは大変厄介でして、解決するのが非常に難儀です・・・。「そのくらい採用面接で見抜けよ!」とはよく言われますが、人材の判断はなかなか難しいのです。
でも出戻りの方であれば、そういった心配が少ないですからね。人事部としては、見知らぬ中途者よりも出戻りの方のほうが「トラブルが少ない安全な方」という訳で大変ありがたいのです。

「上司や同僚の推薦」も優遇ポイントです。
推薦するということは、その人のスキルや経験、人柄、仕事に対する姿勢などを、第三者が認めているとも言えますので。特にも同僚という近い人からの後押しは、説得力も強くなります。
特に師長や部長クラスからの推薦は、よっぽどの理由がない限り、内定率100%です(当院比)
人事的には、もし問題があっても「アナタが推薦したでしょ?」と責任転嫁できるメリットもありますので、推薦は嬉しい限りです・・・(^o^;)

「出戻りは長続きする」というのも意外と盲点なポイントです。
出戻りの方は、職場をよく知ったうえで転職してくるため、入職後の「何か違う・・」というギャップ退職が少ないからです。
それに「一度やめて、また辞めてもいいの!?」という心理的なハードルもありますし、何よりも推薦してくれた人にも迷惑がかかりますから。
出戻りの方から見ればこういったしがらみはありますが、病院から見れば「離職リスクが低い方」ということで、ありがたい存在なのです。

「採用コストが抑えられる」は、お金の話で恐縮ですが重要なポイントです。
というのも、看護師の採用にはお金がかかるからです。広告費、説明会、実習生受入れ、看護学校へのあいさつ回りなどでかなり手間がかかるため、看護師一人当たり平均100万円は最低でも必要ですし、看護師はどこの病院も不足していて、取り合いが凄まじいですからね・・・。しかも採用後の教育コストもバカになりません。新卒であれば半年は戦力になりませんし、中途採用であっても2か月ほどはお給料が出ていくばかりです。
しかし出戻り採用であれば、そういったコストが少なくて済みます。
大変ありがたい!(by 医院長)

長くなりましたが、病院から見れば「出戻り大歓迎!」ということです。
ぜひ出戻りを!

みんなの出戻り理由は?

「病院側がOKならぜひ戻りたい!」
「けどこんな理由で戻ってもいいのかな・・・?」

出戻り理由は、色んな人から必ず聞かれますし、面接の志望動機にも繋がりますし、理由によっては周りの反応も違ってきますので、意外と大事です。
そこで次は、実際に出戻りした皆さんの理由を見ていきましょう。

出戻りした理由ランキング(2017年エン・ジャパン調べ)
  • 1位:気の合う仲間がいる
  • 2位:仕事が自分に合う
  • 3位:働きやすいポジション
  • 4位:待遇が良い
  • 5位:成長できる

1位:気の合う仲間
「昔の仲間と働ける」という理由は出戻りとして今も昔も一番多いです。
出戻りは「またあのメンバーと働きたい」という意味が強いですからね。転職して、色んな職場を見て、色んな人と働いて。その結果「やっぱり昔の仲間がいい!」という結論になるのは看護師に限らず、誰にでもよくある話です。

実際にある出戻りの方は「お互いに挨拶があり、礼儀があり、笑顔があり、名前で呼び合い、報告連絡相談をしてくれ、お互いを理解する姿勢を示してくれ、約束をちゃんと守ってくれ、チョットした空き時間に楽しく談笑できる、そんな普通の付き合いが心地いいです」と入職3か月目のヒアリングで言っていました。
「誰と働くのか?」これが人生の幸福度を決めるとも言われますからね。仲間は大事です。

2位:仕事
「自分に向いている仕事がしたい」という理由も、出戻りで多い理由です。
昔の仕事が得意だったり、向いていたり、誰よりも成果を出せたり、性に合っていたり、任せてもらえたり、熟知していたり、効率的な環境が用意されていたり、単純に楽しかったり。せっかく働くなら、自分に合ったストレスの少なく面白い仕事が良いですよね。でも仕事は誰にでも向き不向きがあります。この辺りは色んな職場を体験し、比較しなければ、なかなか気が付かないものです。

実際にヒアリングすると「仕事に対する満足」は、普通の中途入職者より、出戻り入職者のほうが、高い傾向があるのが分かります。
どんな仕事か事前に知っているためミスマッチが少なく、慣れた仕事のため周囲の期待にも応えやすく、スムーズに働けるのが楽しかったりしますのでヽ(^o^)丿

3位:ポジション
「自分に合った役職で働きたい」という理由も、出戻りあるあるです。
主任、リーダー、管理職、プリセプターなど責任あるポジションでもう一度働きたいという方。それとは逆にヒラの看護師として働きたいという方も意外と多いです。仕事は経験と共に責任あるポジションになっていきますので、どこかで息苦しさを感じたりしますからね。

ただしポジションは希望通りになる確率が低めです。
というのも、師長や主任、リーダーなどは既に埋まっている場合がほとんどだからです。もちろん運よくそういった役職の方が丁度退職するタイミングもありますが、実際にはポジションの約束はできない現状です。特に師長や主任クラスは、役職変更のタイミングが数年間隔のため、調整が難しいです。
逆に「ヒラ看護師になりたい」という方も、「いやいや、スキルや経験を考えたらさすがにそれは・・・」「今どうしても管理職が足りないから・・・」と言った理由で、役職をお願いせざるを得ない時もあります。
もちろん人事的にはなるべく希望に沿えるよう努力はしますが、ポジションだけは他のスタッフにも影響があるため、どうにも難しいのです。

4位:待遇
「以前の待遇が良かった」という方も一定数います。
給料、シフト体制、夜勤回数、休みの頻度、残業、福利厚生などなど。その中でも給料や福利厚生といった物質的な待遇よりも、シフトや夜勤といった「働きやすさ」を求める方が多い傾向があります。

待遇に関しては、ポジションと違い調整がしやすいため、昔と同じになるケースが多いです。
ただし給料だけは病院によってピンキリです。というのも、病院の給料規定によっては「経験者であっても一律〇年目とする」というルールがあったりするからです。たいていの場合は、なるべく低くなるように考えられています(汗)
そのため割合的には「出戻りして給料が下がった」という方が多いです。
でもここで謙虚になる必要はありません。人事的に言えば、給料交渉はぜひしたほうがいいです。結構なケースで給料が上がります。病院側としては「出戻りの方はかなり欲しい人材」ですから、「前と同じ待遇なら戻ってやる!」くらいの強気の交渉もありです。

5位:成長
「成長できる職場だから」と、出戻りする方も少なからずいます。
看護師として生きていく以上、自分を成長させてくれる場所を選ぶべきなのは、誰もが思うところでしょう。
環境が人を育てる、環境が人を形づくる、環境が人の人生を左右する、などとはよく言われています。

人事から見て伸びる看護師は、率先して行動できる環境で、行動を正しく評価してくれる人がいて、正しく批判してくれる人もいて、自分の能力を発揮できるような環境にいる人です。これは本人と職場の相性であり、本人と周りのスタッフの相性とも言えます。
運よく相性が良い職場に入職できれば、新人だろうが、中途だろうが、出戻りだろうが、グングン成長します。
職場との相性は、働いてみなければ分からないため、新人や中途はある意味運ですが、出戻りの方は「自分がどこで活躍できるのか?」を無意識で心得ているようで、入職後に存在感をビシバシ出している方が多い感じです。

出戻りのデメリット

ここまで出戻りの良い面を中心に書いてきました。

しかし!
出戻りはデメリットも結構多いです。この悪い面をスルーして無理やり出戻り、失敗するケースは結構あります。
そこで次は出戻りのデメリットを見ていきましょう。

出戻りの悪い面ランキング(2017年エン・ジャパン調べ)
  • 1位:職場の変化
  • 2位:上下関係の逆転
  • 3位:態度がデカい
  • 4位:遠慮のし過ぎ
  • 5位:不満を言ってしまう

1位:職場の変化
どんな職場でも日々変化しますからね。「昔と違う!」というケースは結構多いです。
上司、同僚、後輩、経営者、仕事内容、業務ルール、看護観、シフト体系などなど。医療現場は、仕事の流れはある程度安定していますが、スタッフは辞めたり異動したりが多いため要注意です。特に上司が変わると雰囲気がガラッと変わり「全く別の職場になっていた」という失敗も結構あります。
対策としては、事前調査が有効です。元上司や同僚にコンタクトを取り、変化がないかをしっかり確認しておきましょう。

2位:上下関係の逆転
「後輩が上司になった・・・!」という話は出戻りあるある話です。
もちろん後輩が上司になってもうまくやれるケースも多いですが、嫉妬やプライド、対抗心などを持ってしまうと高確率でうまくいきません。こういった負の感情は人間なら誰しもが抱く一般的なものですが、その分解決が難しくトラブルになることが結構あります(ちなみにこういった場合は、たいてい出戻りの方が異動させられるか退職しています・・・)
対策としては、これも事前に元上司や同僚に聞いておくのがベストです。その結果もし後輩が上司になりそうであれば、部下になるイメージをしてみましょう。後輩に嫉妬心を持ちそうであれば、出戻りを考え直すのが無難です(不幸になる人が多いので・・・)

3位:態度がデカい
これは言葉通りで、出戻りあるある話です。
「おうよろしく!」「コレ代わりにやっておいて!」「まだこんなことやってんの?普通はねー」など、上から目線の偉そうな態度は不快に思われます。もちろん仲の良い元同僚や後輩であれば問題ないかもしれませんが、初対面のスタッフにとっては、出戻りと言えどもある意味新人です。「戻ってきた人ウザい!」と言われないよう注意が必要です。
対策としては「気を付ける」くらいしかありません。昔働いていた職場であっても、後輩や年下の看護師に対しても、礼儀正しくが基本です。

4位:遠慮のし過ぎ
態度がデカいの逆で、腰が低すぎる方もチョット困ったりします。
病院側としては、出戻りの方に「他の病院のノウハウ」や「新しいやり方」を提案してもらい、業務改善してほしいという思いもあります。それを遠慮しすぎて発言できないのは本末転倒です。また過剰な遠慮は周りにも伝染するものです。逆にギクシャクしてしまい、出戻りの良さでもある「気楽さ」が無くなってしまいます。
遠慮はほどほどに。出戻りは自然に、謙虚に、礼儀正しくが基本です。

5位:不満を言う
出戻りして早々に不満を言う人がいます(汗)
チョットした愚痴ならよいのですが、職場に不穏な空気を流すのはNGです。
「昔はこうだった」「前の上司はこうだった」「他の病院はこうだった」というのは特にタブーです。もちろん職場改善のための話なら良いのですが、批判のための比較は、言われた相手が感情的になりやすいので絶対に禁句です。こういったケースでトラブルになると、出戻り者に味方する人はほとんどいません。高確率で孤立し、異動または退職となることが多いです。
対策としては何度も恐縮ですが「気を付ける」しかありません。

出戻りのキッカケ

ここまで出戻りの「理由、メリット、デメリット」を見てきました。
「なんとかやっていけそうだ!よし!今すぐ前の職場に戻ろう!」と思われるかもしれませんが、ちょっと待ってください!

元の職場に戻るにはそれなりの手順が必要です。
病院に「またここで働きたいです!面接よろしくー!」とイキナリ言っても、困惑するでしょう。
そこで重要なのがキッカケです。

ということで、次はみんなが出戻りしたキッカケを見ていきましょう。

出戻りのきっかけランキング
  • 1位:上司に連絡
  • 2位:同期に連絡
  • 3位:先輩に連絡
  • 4位:院長に連絡
  • 5位:直接応募

出戻りのきっかけは「誰かにコンタクト」が圧倒的に多いです。
コンタクトを取れば、職場の現状が分かりますからね。スタッフは昔と変わってないか、仕事内容は同じか、師長や主任の異動はあったか、看護師を募集しているかなど、出戻り再就職に重要な話が聞けます。
そして一番重要な「自分は戻れそうか?」といった疑問にも、ある程度の答えがもらえるでしょう。
コンタクト相手は、司、同僚、先輩、院長以外にも、後輩や事務員さん、ドクター、看護部長という答えもありました。
特に目上の人「上司や看護部長、院長」であれば、そのまま人事に推薦してもらい、面接、内定とスムーズに話が進むことが多いです。

でも人事的に一番注意していただきたいのが、5位の「直接応募」というケースです。
これは悪手です。イキナリの応募は、病院側からすると大変困ります。
履歴書が送られてきて、その応募者を調べてみると元職員で「え?どういうこと?」「聞いてる?」「え?聞いてないの?」と騒ぎになり、元上司の方にコンタクトを持ってもらい、「実はまた戻りたいそうで・・」と判明するバタバタ劇になるからです。印象は最悪で不採用となる方も多いです。

ということで、出戻り第一歩としては「誰かに連絡」が正解です。

出戻りで失敗しない方法

出戻りで失敗すると悲惨です。
結構なダメージになりますし、周りからも散々酷いことを言われます・・・。
「また辞める気か!?」
「戻ってきておいて!?」
「またあの人辞めたらしいよ」

辛いですね・・・

だからこそ、情報収集大事です!

「でも元同僚からの情報で十分では?」

確かにそう思われがちですが、実際は不十分なケースが多いです。
元同僚から得た情報が、気を使った建前やおせじだったり、間違った情報だったり、聞いていない新情報があったり。

そこで元同僚以外の情報源をピックアップしてみました。

・ハローワーク、求人サイト
まずは求人票をチェックしましょう。
どんな待遇で、どんな診療科の、どんな人材を、どんな条件で募集しているのか?
出戻りの場合は、一般の中途者よりも条件を優遇されるケースもありますが、その前提の基準として現在の募集状況は知っておきましょう。交渉の材料となります。チョットでもよい待遇で戻れた方が嬉しいですから。ヽ(^o^)丿

それに人事的にも、求人票を事前チェックしていただくと話がスムーズで有難いです。
今募集中の条件をベースに待遇交渉となりますので。その方のキャリアや以前の勤務状況をプラスして「チョット上げて」「チョット下がって」「一般の中途採用と同じように」「転職後のキャリアも考慮して」「じゃあ以前と同じ条件で」といった具合に。

・転職エージェント
裏技的ですが、転職エージェントはオススメです。
というのも、非公開求人と呼ばれるちょっと特殊な求人があるからです。
これは病院の都合によりコッソリ内密に募集している求人なのですが、例えば師長や主任と言った役職者の求人だったり(役職手当を一般には隠したい、役職者の退職を知られたくない)、看護師が集まらないから一般より条件を良くしていたり(働いてるスタッフからの反発回避)、色々と大人の事情がある訳です。
こういう情報を知っておくと、病院との交渉が有利になります。出戻り者の場合は、どこまで優遇してくれるのかというボーダーラインにもなりますので、ぜひ見ておきたい所です。

また転職エージェントは、病院の内部情報も知っているため(人事部との情報交換や、過去に転職サポートした看護師に聞いたり)、職場の近況を把握しやすくなります。もちろん同僚に聞けばすむ話ですが、それ以上のもっと詳しい情報を知りたい場合にオススメです。情報は一人より、複数に聞いた方が、正確にもなりますので。

また人事的に言えば、転職エージェントは「看護師としての価値」も教えてくれるため、「自分の市場価値」を客観的に知れる良い機会だと思います。他人に自分を評価してもらえることってなかなかないですからね。
それに転職エージェントにある求人は、一般よりも条件が良かったりもするので、もし他の病院に興味があれば、ついでに情報収集もできて効率的です。
出戻り再就職がメインでも、選択肢はなるべく多い方が、自分に合った良い道を選ぶことができますし。

まとめ

出戻りは結構多くの病院が受け入れています。
最近では、出戻り制度がある病院が増えています。出戻りを推奨していたり、病院側から「戻ってきて欲しい」と打診するケースも増えてきました。

出戻りのメリットは大きいです。慣れた仕事、慣れた環境、慣れた人達とまた働けますので。

ただし注意していただきたいのが職場の変化です。
スタッフの入退職、上司の異動、業務内容の変化、シフト体制の変更、など以前とは異なることが多いです。

そのためにまずはシッカリ情報を集めましょう。
元同僚にコンタクト、求人票をチェック、転職エージェントからの情報提供など、できる限りの対策をしましょう。

出戻り失敗は、自分も周りもダメージ大き目です・・・。ボロクソ言われますし・・・。悲惨です・・・。

情報大事です!
では!

看護師の悲惨なUターン事情。絶対後悔しないたった1つの決断基準

看護師の皆さんこんにちわ!
メディカル調査員の川田です。

都会の病院勤務って本当に大変ですよね。

何となく地元に戻りたい…
地元で昔のように暮らせたら…

しかし、そうはいっても不安だらけだと思います。
本当に戻っていいのか…
周りから色々言われるんじゃ…
うまくやっていけるかな…

まさに不安的中でした!(>_<)
私は東京から北陸の地元(人口5万人)にUターンしましたが、本当に苦労しました!

もちろんUターンは家族と暮らせ、親友たちと昔のように楽しく遊べ、求人も予想以上に多く、良いことも多かったのですが、実際には地元の悲惨な上京に悩まされもしました。

そこで今回は、看護師のUターン最新事情をお伝えしたいと思います。
良い面も悪い面も、裏も表も、悲惨なドロドロ話も、全て書き出してみました。

Uターンを決断する考える前に、ぜひご一読を!

看護師のUターン理由

みなさんが地元に戻りたい理由は何ですか?

私は「何となく戻りたい・・」という漠然とした理由でした。その時に思ったのが「こんな理由でいいの?」という疑問です。Uターン理由は、退職時に聞かれますし、新しい職場の面接でも聞かれますし、地元の友達などにも聞かれますので。

そこでまずはこちらのアンケート結果をご覧ください。

Uターン転職をする理由は?(2016年転職会議調査)
  • 1位。家族のため
  • 2位。生活環境が充実しそう
  • 3位。仕事に不満があった
  • 4位。地元に貢献したい
  • 5位。地元の友達とワイワイやりたい
  • 6位。都会に住むのに疲れた
  • 7位。経済的理由
  • 8位。地元に働きたい職場があった

いやー。分かります分かります。全部Uターンあるあるですよね。
気になるのは、意識の高い系「家族のため、地元に貢献したい、地元で働きたい職場がある」が多い点です。「すごいなー、偉いなー、それに引き換え私は」って思います・・。

でもこれって本当なのでしょうか?

いえいえ。
実際にUターンした看護師に話を聞いてみると、アンケート結果のほとんどが建前だったります。

「家族のため」と言いつつも実際はただの口実だったり、「地元に貢献したい」と言いつつも今の病院を辞めたいだけだったり、「地元に働きたい職場がある」と言いつつも求人見てチョット気になるくらいだったり(全部私です汗)

アンケート結果は表面上の理由です。
世間や家族や自分への言い訳です。
アンケートなんてほとんどが後付けの理由ばかりだし、選択肢は決められているし、本当の理由をオブラートに包めばそうなるよね、という結果でしかありません。

もちろん「親の介護」「地元の医療を支えたい」「あの病院で働くのが夢だった」という人も一定数いました。でもこれはかなり少数です。雑誌などではこういった美談ばかりが取り上げられていますが、実際にUターンした人に話を聞くと、負の感情だったり、ドロドロしたものだったり、挫折だったりが多いです。

実は本音の理由として一番多いのが「何となく」というケースです。
地元に戻れば、何となく楽になりそうな気がする、何となく悩みが解決しそうな気がする、何となく働きやすそうな気がする。

多くの人は「何となく」という理由にもならない理由でUターンしています。

つまり「Uターン」するのに理由は必要ないってことです。
「理由がないとUターンできない」と思い込む方は多いですが、それは間違いです。

意識の高い理由だろうと、意識の低い理由だろうと、理由がなかろうと、Uターンできます!(実際にしました!)
地元に帰りたいなら帰りましょう!
生まれ故郷が一番自分らしく生きられる場所でもありますからね。

Uターンのデメリット

地元に帰りましょう!

とは言いましたが、Uターンにはそれなりにデメリットもある訳で、それが足かせになって戻るに戻れないという方も多いのではないでしょうか。
確かにUターンにはデメリットが結構あります。
実際に体験した身としては「Uターン失敗だったかな・・・」と思うことも多々あります。

まず人付き合いが面倒くさいです。
都会の「広く浅くのお付き合い」とは違い、地方では「狭く深くのお付き合い」が基本です。地方にもよると思いますが、一般的な傾向として小さなコミュニティほど閉鎖的で偏見性のある場になっていきます。「あいつはやっぱり」という決めつけだったり、「東京で失敗して」と噂されたり、「気に食わない」となぜか無視されたり。
こういうのが面倒です。
東京の広く浅くのゆるーい付き合いが懐かしくなります。
地方は良くも悪くも人の入れ替わりが少ないため、こういった閉鎖的なコミュニティになるんですよね。そこに「東京から帰ってきた若者(私は若くないが・・・)」という異物が入ってくると、自分たちのコミュニティを壊す者として、攻撃する傾向があるように思います(白血球!)
これは生物として当然の行動心理のため、理解はできるのですが、実際に自分がその身になると「Uターンするんじゃなかった・・・」なんて思うものです。

あと家族も面倒だったりします。
今まで一人で自由に暮らしてた訳ですからね。家族とは言え、他の人と同居するのはそれなりに不自由になるものです。
お風呂の時間だったり、洗濯や掃除の仕方だったり、家の独自ルールだったり、ご近所との付き合い方だったり、恋愛だったり、趣味だったり。
何かと制限がかかります。
特にお風呂でゆっくり映画を見て、パンツ一丁でダラダラしながらお酒をガブ飲みし(ストロングゼロのロング缶!)、酔った勢いでニコ生配信でワイワイやるという、私のストレス発散ができなくなったのは、Uターンが失敗だったと思わせる大きな要因です・・・。
もちろん「家族の癒し、安心感、ありがたみ」を少なからず求めてUターンしたのではあるのですが、実際に暮らしてみると窮屈なものです。

またお給料も減りました。
手取りで4万円ほど減っています。予想していたとはいえ、やっぱり地方は給料低めです。
ただ実家暮らしになるので、収支的には大幅なプラスになっています(月6万円くらいのプラス)。一人暮らしは家賃その他生活費などで、何だかんだ月10万円くらいかかっていましたからね。
それに看護師はまだ恵まれている方です。医療系以外の一般職は、もっと格差があります。Uターンして年収が100万、200万下がるという話もよく聞きます。そもそも仕事を見つけるのすら大変だそうです。看護師はアッサリ決まりますが・・・。チョット申し訳ない感じです・・。

あと小さいデメリットとしては、遊ぶところが少なかったり(イオン一択)、異性との出会いが少なかったり(そもそも東京でも少なったが・・・それ以上に!)、車が必須だったり(これはこれで良い面も多いですが)

でも・・・。
違うんですよ。
これらのデメリットは、雑誌やテレビでよく言われる表面的なモノです。

私が実際にUターンをして感じた最大のデメリットは「スクールカーストの再来」です。

スクールカーストの再来

スクールカーストとは?
小学校、中学校時代の身分制度のことです。
カーストの上位は、ヤンキー、かわいい、話が上手、親が金持ち、スポーツ系。
カーストの下位は、オタク、容姿がイマイチ、根暗、親が貧乏、文系(わたしはここや・・・)

地方に戻るとこのスクールカーストがいまだにあることに驚かされます。
子供の頃だけの話かと思いきや、大人になってもあるのです!
しかも身分は当時のままで(汗)

実際、中学で上位だった人たちは、いまだに上位で偉そうにしていますし、下位だった人達はいまだに下位です。
これがとても居心地悪く・・・。

Uターンして大病院に転職できたとしても関係ありません。下位は下位のまま。
昔の力関係そのままです。
Uターンはこういったしがらみが面倒です。

でもカーストがあっても支障がないのでは?

確かにそうなのですが、これが予想以上にストレスになります。
「そういうとこダメだよね・・」「東京に行ってたくせに・・」とネチネチ攻撃され、精神が少しずつ摩耗していくような嫌な感覚。本人たちは悪気なくストレス発散しているのかもしれませんが、こちらとしては結構致命的です。いまだにイジメがあったりもしますし(大人のいじめは職場だけにして!)

それにカースト上位層は、地元に残り続けている人達なので、都会に出た人間を何かと目の敵にします。
「都会に行くのは、地元から逃げたヤツ」みたいな発言を目の前でされると、モヤモヤするものがどうしても出てきます。もちろん地元に残り続けた人と、外の世界に出た人とでは、常識が違ってくるのは理解しています。それでも「女は・・、結婚は・・、仕事は・・」という話をされると「昭和かよ!」と思うこともしばしばあります。
さらに学生時代へのこだわりも強く、飲み会やランチ会などがあれば、いまだに中学時代の話ばかりです(聞き飽きた!)

じゃあ会わなければいいのでは?

確かにその通りです。
会いたくなければ、会わなければいいのです。実際に私はLINEを交換してませんし、インスタやFacebookも教えてないですし、電話番号も知りません。

でも実際はどうしても出くわすものです。
地方は遊ぶ場所が限られているため(うちの地元はイオン一択!)バッタリ遭遇なんて日常茶飯事ですし、一部の仲の良い友達とカラオケ中にカースト上位層がなぜか登場したり、病院に患者やその家族としてやってきたりもします。

周りの大人たちを見ていると、スクールカーストはおそらく一生続くのでしょう。
地元にいる限り、中学時代のしがらみに縛られ続けるのです。

それでも私は地元が好きですし、これからも地元に住み続けたいですし、家族とも一緒に暮らしたいです。

そこで今は、自分なりの解決法を見つけ対応しています。

カーストに毒されている上位層とは付き合わない。これだけです。
たまに見かけても基本スルーです。無理して話しかける必要はありませんし(そこまで仲良くない)、話しかけられても「ひさしぶりー。じゃあねー!」で終わらせればいいですし、そういった集まりにも一切行っていません(断り続ければ、そのうち誘いも無くなる)

本当に仲の良い友達とだけ付き合えばいいのです。学生時代のように、誰とでも仲良くする必要はありません。

それに今は大人です。
強制参加の中学時代とは違い、カーストに参加するかどうかは自分で決められますし、いざとなればまた都会へ戻ればいいのですし、もっと別の沖縄や北海道で働いてみるのも面白そうです。このあたりは仕事が全国どこにでもある看護師の特権ですね。

そういったドライな感じで、ストレス少なめに暮らしております。

さてさて。
スクールカーストは大人になった今も存在します。
たぶん地元に帰った多くの人は、これに巻き込まれるでしょう。
ただそのカーストを受け入れるかどうかは自分次第ということです。

Uターンのメリット

ここまでUターンの悪い面ばかりを書いてきました。
けど実際にはUターンの良い面も多くあります。

こちらのアンケート結果をご覧ください。

Uターン転職で良かったことは?(2014年マイナビ調査)
  • 1位。時間が充実した
  • 2位。生活がしやすい
  • 3位。人間関係
  • 4位。経済的に楽
  • 5位。職場が働きやすくなった

Uターン王道のあるあるですね!
私がUターンに感じているメリットそのままでもあります。

まず自分の時間はかなり増えました。
ご飯を作らなくていいし、掃除や洗濯もやってもらえますし(お風呂掃除は担当してます!)、職場も近くなりましたし(車で10分)。
本を読んだり、映画を見たり、youtube見たり、ゆっくりできる時間は圧倒的に増えました。

あと「生活がしやすい」っていうのも感じています。
地元に戻ってから車を買ったのですが、やっぱり車便利ですね。どこにでも好きな時に行けますし、東京みたいに電車必須じゃないので、適当な格好で外出できるのも良い感じです。ジャージでコンビニ行けます。それはそれで恥ずかしいですが、それが許されるのが車の良さであり地元の良さなんです。「都会はいつでもオシャレに」という堅苦しさがありましたからね。
それに家族が近くにいるというのは何かと便利です。ケガや病気、事故などの突発的なときにはやはり有難さを強く感じます。送り迎えや「これやっといてー」といった日常の緩い助け合いも「良いな―」と感じています。

人間関係については、ボロクソ書いてきましたが、おおむね満足しています。
気心知れた親友たちと昔のように面白おかしく暮らせるのは、やっぱり心地よいです。都会は都会で刺激的なんですが、人間慣れるものです。都会の変わらない日常にマンネリ気味でした。もちろん地元の生活もマンネリするでしょうけど、どうせなら何でも話せる友達と一緒にいた方が断然良いです!

経済的に楽、というものまさにそのままです。
給料は下がりましたが、家賃や生活費がかなり節約できるため、トータル的には月6万円くらい余裕ができました。
車にお金がかかるようにはなりましたが、やっぱり車は偉大です!すごく便利です。人によって合う合わないはあると思いますが、私は公共交通機関よりも車がとても楽です。

職場については、正直「都会も地元もそう変わらない」と思っています。
もちろん一般職であれば「大都会」と「地方」では仕事内容が大きく変わるのでしょうけど、医療は日本全国同じ水準です。
最先端の病院も昔ながらの病院も、大規模病院も小さな診療所も、日本全国にあります。

もちろん都会の方が病院の数は圧倒的に多いため、職場選びの幅は広がるでしょうし、給料についても、都会の方が高めの傾向があります。

ただ仕事内容に関しては都会も地方も全く変わりません。
そのため「都会の病院に疲れたから、地元の病院でのんびり」というのは、通用しないでしょう。
地元であっても「看護師の仕事は大変」という事実は同じです。

でも実際に地元で働いてみて「都会との大きな違い」がありました。

それは家族が近くにいるかどうかです。
私がUターンして一番喜んでくれたのは、やっぱり家族です。両親は大喜びでしたし、姉夫婦も喜んでくれたし、1年前に亡くなったおばあちゃんも泣いて喜んでくれました(最後を看取れたのも実家に戻って良かったと強く思える要因です)

その家族が心の余裕になってくれます。
仕事で辛いことがあっても、家族と過ごしていると「何とかなるか!」なんて気軽に思えたりもするものです。
師長からこっぴどく叱られても、「次気を付けよう!」と前向きに考えられるものです。
患者さんからのクレームにも、「配慮が足りなかった!」と相手の立場を尊重できるものです。

この家族の支えが、地元で仕事をする一番のメリットだと思います。

さてさて。
Uターンは色んなメリットを与えてくれました。
一言で表すなら「生活が便利になる」と言えるでしょう。

でもUターンで一番のメリットはそこではありません。

やっぱり家族です。
家族がいるというだけで「地元に帰る」というメリットは大きいし、いつかは帰るべきだと私は思います。

Uターン求人の探し方

やっぱり地元に帰ろう!

そうと決まれば、次は仕事探しです。
ただ地元とは言え、遠方の求人探しは何かと大変です。

そこでまずは「Uターン求人をどうやって探すか?」を考えていきましょう。

・ハローワーク
職探しの定番と言えばやっぱりハローワークです。
地域密着スタイルでもあり、日本全国の求人が集まっています。地方都市であっても病院求人は沢山あるでしょう。

ただしUターンの場合は、注意が必要です。
というのもハローワークの場合は、現地のハローワークに直接行って相談するのが基本です。もちろん求人票を見るだけならスマホで見られるのですが、求人票は掲載情報が大雑把のため、具体的な条件を聞いたり、まだ募集中かどうかだったり、応募したりは、直接現地のハローワークに行く必要があります。
なので働きながらは厳しいかな、と言った感じでした。

・求人サイト
求人サイトは、スマホ時代の新定番ですね。
リクナビやマイナビなどが有名です。
求人サイトの良さは2つあって、求人が圧倒的に多く、しかも手軽に使えるという点です。
本格的に転職活動するなら、複数サイトに登録することで、効率よく色んな病院がチェックできるようになります。

ただこちらも遠隔地特有の難点があります。ハローワークと似ているのですが、やっぱり情報集めには苦労します。
もちろん求人票レベルの内容であればすぐに見られるのですが、本当に知りたいのは「実際はどうなの?」というところです。求人票は綺麗ごとしか書かれていませんから。病院見学したり、知り合いから噂を聞いたり、実際に働いている人から話を聞ければいいのですが、遠隔地ゆえにそれもなかなかできず・・・。
求人サイトは求人票を見るだけなら、とても便利です。
ただ情報集めで苦労する、という感じでした。

・雑誌・求人誌
昔ながらの求人探し方法です。
最近は廃れてきましたが、実は穴場だったりします。
ハローワークにも求人サイトにも載っていない、掘り出し求人があったります(クリニック系の求人が多い印象)
でもハローワークに求人を出せないのには色々と大人の事情がある訳で(たいていは悪い事情)、良さげな求人があったとしても要注意です。

それにUターンの場合は、どうやって地元の求人誌を手に入れるか、という問題もあったりします。
一回くらいであれば親に買って送ってもらうのも手ですが、毎週は流石にコストが高付きますし、そもそも頼みずらいです。
そのため求人誌はUターンだと使えないなー、という印象です。

・コネ
Uターンの場合、コネ入職は結構多いそうです。

うーん。。。けど個人的には魅力を感じませんね。
コネって「普通なら入れない職場に無理やり入る」わけなんですが、看護師であればたいていの職場は内定が出るので、コネはあまり意味ないかなと。
それにもし「やっぱり合わない。退職したい!」となった時「オレの顔にドロをぬる気か!?」となるそうですから。
コネはできれば避けたい感じです。

でもコネで唯一良いなと思えるのは、事前に内情を聞き出せる点でしょうか。
そこは羨ましいですね。

・転職エージェント
求人サイトに続く、最近の新定番です。
転職エージェントは、求人探しのプロフェッショナルです。求人探し、情報集め、見学の段取り(したければ)、面接の日程調整、履歴書添削、各種手続きのフォローなどをやってくれます。

Uターンの場合、特にありがたいのが「求人探し」と「情報集め」です。
求人探しは条件にマッチする求人を毎週送ってくれます。これかなり便利です。プロの目から見たオススメの求人ばかりですし、地元とはいえ「へーこんな病院あったんだ」という求人も意外と沢山あって、これを見るだけでも利用の価値ありだと思いました。

あと「情報集め」はかなり良いです。気になる求人の内情を教えてもらえます。実際の給料、残業時間、離職率、職場の雰囲気などを、実際に勤めている人や、勤めていた人から聞いてくれます。Uターンの転職活動は、こうした情報集めが一番のネックですが、ここをサポートしてもらえるのはかなりありがたかったですし、実際に転職した病院は情報通りの私にはもったいないようなかなり良い職場でした(ちなみに利用料金は完全無料です)

余談
Uターン転職は「情報をどうやって集めるか?」がポイントになります。
これは遠隔地であるがゆえの悩みでもあります。実際に転職活動してみると、思うように情報が集まらずモヤモヤすることが結構ありました。
ハロワに行き、求人サイトに登録し、地元に帰り、また戻ってきて仕事に行き、仕事帰りに転職エージェントさんと面談し、とバタバタと走り回った記憶がございます。

その結果行きついた答えが「使えるものはフル活用する」です。
これがベストでありマストなのかなー、と思いました。

ハロワだけ、求人サイトだけ、転職エージェントだけではなく、ハロワも求人サイトも転職エージェントも全部いいトコ取りするのです。
どのサービスも一長一短で、それぞれ特徴がありますからね。
どこかに絞っていたら、手に入る情報源が少なくなるため、かなり損をすると思います。

Uターン就職は、全てを活用して良い所取りがベストでした!

UターンQ&A集

・看護師はUターンしやすい?
何をもってUターンしやすいと考えるかですが、「仕事の決まりやすさ」で言えばかなりUターンしやすかったです。
看護師は日本全国どこも不足しているため、内定をもらうだけなら結構楽でした(私でも3法人受けて、3つとも内定もらえましたし)国家資格の強みですね。
もちろんこれは看護師に限らず、医師、薬剤師、理学療法士、介護ヘルパーなど医療系全般の傾向です。

逆に一般職のUターンは、仕事の有無が一番のハードルになるそうです。「地元に戻りたいけど仕事が決まらず戻れない」という話はよく聞きます。
看護師は辛い仕事ですが「どこででもやっていける」というのは大きなメリットですよね。

・看護師1年目でもUターンOK?
正直、微妙ではあります。
1年目だとまだ基礎が身に付いてないと思いますし、経験も中途半端ですし、面接でも突っ込まれやすいです。
「3年は頑張る」とよく言われますが、これはまさにその通りで1つの職場で3年務めれば、一通りの業務がこなせるようになり、応用力が付く頃であり、どの病院も欲しがるような人材だから、Uターンしやすいよ、という意味でもあります。

ただこれは一般職向けの色合いが強く、看護師の場合はちょっと事情が違います。
経験はあった方が良いですが、第二新卒でも需要は多いです。地元が田舎であっても、第二新卒を募集している病院はそこそこあると思います。
日本全国で看護師不足ですから・・。第二新卒を大々的に募集している病院ほど、教育体制に自信ありというケースも多いため、そういった病院に転職するのがオススメです。
まずは求人を探してみましょう!

それに看護師が成長できるかどうかは、環境との相性も大きいですからね。ガリガリ身を削って働くのが性に合う人もいれば、逆にジックリ看護できる環境が合う人もいます。地元だろうが、都会だろうが、Uターンだろうが、自分に合った職場を探しましょう!
その方が幸せになれますよ!

・地方は運転免許必須?
地方によりますが、車は必須になると思います。通勤だけじゃなく生活でも使いますので。学生で上京した人は免許持ってない人も多いかもしれませんが取った方がいいと思います。今必要なくてもあとで必ず必要になりますので。というか生活できません!

でも車社会ならではの自由もあります。
通勤ラッシュがないですし、時間を気にせず行動できますし、どこにでも遊びに行けますので。

まとめ

都会の生活にちょっと疲れた時、ふと故郷が恋しくなりますよね。

何となく地元に戻りたい・・・。

Uターンには、立派な理由なんて必要ありません。
これだけで十分です!

多くのUターン看護師は何となくで戻ってますし、実際私はそれでUターンして何の支障もないですし、そもそも家族と一緒に暮らすのに理由なんて必要ないですよ!

ただし注意点は求人探しです。
遠隔地の仕事探しは、ハローワーク、求人サイト、転職エージェントを駆使して、ガッツリ情報を集めましょう。

そのための第一歩として、まずはハローワークのサイトを見てみるか、求人サイトを見てみるか、転職エージェントのサイトを見てみましょう。

Uターンを成功させるのは、いつの時代も行動力です。
勢いがあるうちに1歩を踏み出しましょう!
それじゃ!

看護師が2週間で一人暮らしするためのイロハ。世話好きナースが教えます!

看護師の皆さんこんにちわ!
メディカル調査員の川田です。

一人暮らしって憧れますよね!
誰にも気を遣わない自由な生活!
深夜に帰っても、昼まで寝てても、誰にも怒られない最高の休日!

しかし実際のところ、いざ一人暮らしをしようとなるとしり込みしてしまう人が多いです。

お金がかかりそう……
毎日家事をするのは面倒……
さみしさに耐えられるのかな……

そんなことを考えているうちにだんだんと面倒になってしまう。
気持ちは分かります!
誰だって初めての一人暮らしは不安ですから。

でも一人暮らしって思ったより簡単なんですよ!

そこで今回は「看護師が一人暮らをスタートするイロハ」を全てお伝えいたします。
この記事を読んでいただければ「一人暮らしの悩み」がキッチリ解決できますよ!

一人暮らしの理由TOP5

一人暮らしを始めるのは、それなりに大変です。
大変なことをするには、やっぱり理由が必要ですよね。

では、看護師が一人暮らしをするキッカケって何でしょうか?
そこで「看護師の一人暮らし理由TOP5」をインタビューしたのでご覧ください!

1位:家族と合わない
  • 家族に合わせた生活がキツイ。
  • 夜勤明けで寝ている時にバタバタされるのが嫌。
  • 準夜で深夜2時に帰宅して、家族を起こさないよう気を遣うが、いつも起こしてしまう。
  • シフトがめちゃくちゃすぎて家族に迷惑をかけていたから。
2位:友人を呼べない
  • 彼氏を家に呼べない。音がダダ洩れ。
  • シフトが不規則だから、友達と遊ぶ時間もバラバラだし、家でも遊びづらい。
  • 彼氏を親に見られたくない。
  • 勤務後にみんなで宅飲みしたい。
3位:通勤時間が長い
  • 職場まで片道45分。1年で360時間。人生の大きな無駄だと思ったから。
  • 通勤ラッシュが嫌だった。仕事前にヘトヘトだった。
  • 夜勤明けに車で40分の距離が苦痛。
  • 夜勤後の居眠り運転でいつか死ぬと思ったから。
  • 実家からの最寄バスは1時間に2本しかなく不便すぎた。
  • 準夜後の電車がなく、いつもタクシー自腹だったから。
4位:結婚のプレッシャー
  • 両親から「結婚」という言葉が頻繁に出るようになってきた。でも今は仕事を頑張りたい!
  • 早く家を出て自立しろって言われる。
  • 妹が結婚し、なんとなく居場所がない感じ。
5位:自分を変えたい
  • 料理洗濯もろもろ、家事が何もできない。女子力って何?状態。
  • 仕事ばかりで、生活力がまるで無い。
  • 水道光熱費とか全然わからない。結婚してやっていける気がしない。このままじゃヤバイ。
  • 料理が全くできなかった。一人暮らしなら強制的に料理上手になると思った。

一人暮らしのきっかけは、人それぞれ色んな理由があるようです。
ただ、その理由を深堀していくと「シフトが不規則で家族に迷惑がかかる」「夜勤後の帰宅が大変」「仕事中心の生活で」など、看護師特有の事情に行きつくようです。

看護師は、他の人と生活リズムがズレちゃいますからね。
生活の多くに支障が出てきます。
それを解消するための手段として「一人暮らしを選んだ」という方が多いようです。

一人暮らしのメリット

一人暮らしはかなり気楽です!
不規則な看護師生活でも、家族に迷惑をかけないですからね。
でもそれ以外にも「自由な暮らし!」という、どでかいメリットもあります(私はコッチがメインでしたが・・)

では具体的にどんな自由があるのでしょうか?
私の一人暮らし体験談をチョットだけお話いたします!

1.生活
ダラダラしていても誰にも文句を言われません!最高!
親から「いつまでパジャマなの!?」「だらしない!」なんて怒られない(笑)
夜勤あると本当に体辛いんですよね・・・。だるさが抜けないし。夜勤未経験者には分からないみたいです。

あとお風呂も最高です。いつでも入れて、長風呂OKで、お風呂で映画見たり、youtube見たり、音楽流したり、本読んだり、電話したり、晩酌したり、真っ暗にしてライトとお香で東南アジア気分になってみたり。一人暮らしで予想外に楽しいのが自由なお風呂なんです!お風呂ライフ最大限に楽しみましょう!
あと放屁も気兼ねなく自由です!(人としてどうかという問題はさておき・・)

2.食事
一人暮らしなら好きな時間に、好きなものを食べられます!家族と食事の時間合わせるのって結構大変なんですよね。夜勤やってると。「片付かないから早く食べて」とか勘弁してほしかったです。
あと実家暮らしで困るのが「作ってもらったのに食べられない問題」です。不規則シフトな看護師ならでは悩みです。夜勤明けとか食べられない時もあります。今日夜勤あるのを伝えてなかった―とか。急な食事のお誘いもありますし。せっかく作ってもらって食べないのは、流石に申し訳ないですからね。でも一人暮らしなら外食も自炊もコンビニも、自分で全て決められます!これがなかなか便利です。

3.睡眠
一人暮らしなら、いつでも好きな時間に寝て、ぐっすり寝られます!
夜勤があると、どうしても生活リズムが他の人とズレますからね。「まだ寝てたの!?」って言われると「うるせー!」って思います。それに昼は生活音も響きますし、熟睡できないことも多いんですよね。一人暮らしなら、部屋を真っ暗にして耳栓しておけば、ぐっすり寝られます。気持ちよく寝て、眠気覚ましにお風呂が最高っす!
夜勤明けでクタクタ過ぎて、お風呂入らず寝ても「汚い!」とも言われません!夜勤マジでハンパなく疲れるんですよ・・。

4.門限
家庭環境によると思いますが、これも結構大きいです。
うちは「何時に帰って来るの!?」「またアンタこんな時間まで!」「恥ずかしい!」なんて言われますからね・・。子供じゃないんだから。これって結構ストレス溜まります。
でも一人暮らしならいつ遊びに行っても良いし、いつ帰ってきても良いし、何も言われません!最高!

5.お友達
実家には友達呼びずらいですよね。何かと。
特に異性関係は、迎えに来てもらっただけなのに「結婚するのか!?」「また違う人?恥ずかしい!」「こんな時間にご近所迷惑!」なんて言われたりもしますし。ごもっともなのですが、言われると結構うっとうしいんですよねコレ。監視されているみたいで(汗)
でも一人暮らしならきれいさっぱりです。バリバリ毎日でも呼べちゃいます!(仕事の疲れをとれ!)
注意点は実家から近すぎるとたまに親が抜き打ちで来る点ですかね。マジ怖いです。

6.趣味
これ個人的にはデカいです!
誰も人に言えない趣味ってありますよね・・・。特に家族にだけは知られたくないような。
一人暮らしなら、趣味バレを気にせず好きなだけ熱中できます。
実は私、弱小youtuberでもあり生配信してるんですが実家じゃ制限多いんですよね。一人で喋ってると頭おかしいと思われますし、家族の声が入ったりとか、親の気配を感じて配信を強制終了とか。
こんなチョット人には言えない趣味を楽しめるのが一人暮らしの良さでもあります。

余談
一人暮らしはやっぱり自由度高いです。
ダラダラ生活、ご飯、門限、交友関係、趣味など、実家暮らしではできないことができちゃいます。
特に趣味が自由にでき、友達も呼び放題ってのは、個人的にメリット大きい感じです!

一人暮らしのデメリット

ここまで一人暮らしの良い面を見てきました。
自由、趣味に友達やりたい放題、家族にも迷惑がかからない。

でも、ちょっと待ってください。
一人暮らしにはデメリットも存在しています。

デメリットは色々ありますが、一番は「コスパが悪い」ということです。

1.お金
一人暮らし最大のデメリットはやっぱりお金です。
家賃、水道光熱費、食費。これらすべてが全部自腹です。
月約10万円前後の出費は覚悟しておいてください。
一人暮らしで貯金する余裕がなくなった、毎月マイナスでボーナスで穴埋、なんて人は結構多いです。

とは言え意外と何とかなるのが一人暮らしです。
看護師はお給料が安定してますし、ボーナスもしっかりありますし、月収もそこそこありますからね。
しっかり節約すれば大丈夫です。自炊を多めに、消耗品を少なめに、家賃も手ごろの所に住めば、月7万ほどに抑えることも可能です。
いざとなれば実家に戻ればいいですし(^▽^)カッハッハ

2.家事
家事はかなり面倒です。
炊事、洗濯、掃除、片付け、ごみ捨て‥‥‥小さいことが細々ある。
お風呂だって毎日掃除します。これが結構大変。やらないとヌメヌメになったり、赤カビになったり、タイルの隙間にガンコな黒カビが出てきたり。
お母さん毎日やってくれてたんだなぁ。親のありがたみが分かる瞬間ってヤツですね。

なので家事は徹底的に効率化します。
ルンバ(最強の相棒です)、乾燥機付き洗濯機(ムチャ楽)、食洗器(一人暮らし用の小型最高)、スーパーの半額のお惣菜(20時の半額シール争奪戦は意外と楽しい)。
お風呂もシャワーだけなら掃除は不要です。湯を溜めた日に掃除する感じです。
家事は手間なので効率最優先で適当に!(コラァ)

3.食事
食事を作るのは面倒です。
最初は楽しくて自炊するんですけどね。続かないです。この辺りは人によって向き不向きありますが。

なので私は半自炊派です(^-^;)
基本スーパーの半額お惣菜にご飯を自分で炊いています。これならお金もかからないですし、手間も少ないです。
ただこれだと栄養偏るので、冷凍の野菜を業務用スーパーで買いだめして、チンして食べてます。
あと最近のコンビニ弁当は、安いし、おいしいし、栄養豊富だしで結構愛用してます。セブンイレブン最高っすね!

4.防犯
防犯も余計なコストになります。
実家暮らしだと「誰かがいる」安心感はありますが、一人暮らしは「一人」ですからね(当たり前ですが)
この「一人」ってのが意外と怖いものです。
エレベーターで狙われたら、玄関で狙われたら、部屋に誰かいたら、なんて考えてしまいます(幽霊とかもちょっと怖かったり)
それにNHKの集金が毎月来たり(テレビねーつってんだろ!)、宗教の勧誘が来たり、いろんな営業マンが来たりと。

なのでアパートはオートロック必須です。これ結構安心感あります。オートロックがあれば迷惑なNHKも宗教勧誘も営業も入ってこれないし、かなり良い感じです。

5.孤独
孤独もコストでしょうか。
あんなにうっとうしいと思っていた家族も、いざ離れてみると寂しいものです(T-T)
「ただいまー!」「疲れたー!」「ご飯まだー!」という普段の会話が貴重だったんだなって思います。
近くにいる時はありがたみを感じないものなんですね。

でも一人暮らしをしたからこそ、普段の会話の価値が分かったし、親のありがたみも分かったし、一人の寂しさも分かりました。
これが人生経験なんだなーと。

余談
このように一人暮らしは色々とコスパが悪いです。
特に金銭、家事、食事、防犯はそれなりに大変な思いをするでしょう。
でもそこを乗り切るのが生活の知恵であり、生きぬく経験であり、誰もが乗り越えてきた試練なんだと思います。

人は問題があるからこそ、それを改善し成長していくものですからね。
親への感謝の気持ちも湧きますし!(^o^)イイコト!

スケジュール感

「一人暮らしをしたい!」
「でも始めるまでが大変そう・・・」

いえいえ!
一人暮らしはムチャクチャ簡単です。
難しそうなイメージはありますが、その気になれば2週間もあれば、できてしまうくらいです。

そこで次は「2週間で一人暮らしを始めるスケジュール」をご紹介します。

1.部屋探し
まずは賃貸アパート探しからスタートしましょう。
とはいってもアパート探しはメチョ楽しいですよ!
間取りを見ながら、自分の部屋への妄想が拡がります。ワクワクして時間を忘れちゃいます。

でも期間はシッカリ決めましょう。アレもコレもと望むと、なかなか決まりませんから。候補を広げすぎず、2~3つほどのアパートに絞るのが良いでしょう。
家賃、職場への距離、オートロック有無、周辺の治安、住人の民度。この辺りを押さえて、良さそうな物件があればサクッと決めるのも手です。
特に職場への距離は、夜勤がある看護師にとって結構重要です。
また昼だけではなく、夜にアパート周辺に行き治安を確認しておきましょう。3交代夜勤の場合、夜に出勤や帰宅することが多いので大切です。

あといわゆる「掘り出し物件」は、賃貸ではかなり難しいです。街の小さな不動産屋に足しげく通って、何か月後かに「ポロっと出てくるかも?」と言うくらいの低確率です。しかも掘り出し物はすぐに入居者が決まるため、ある意味ギャンブル的です。
そこそこの優良物件であっても、すぐに入居者が決まってしまうくらいですから。

逆にピンとくる物件が空いていればそれはチャンスです!
スパっと契約しちゃいましょう(^o^)

2.アパート契約
部屋が決まれば、あとはスムーズです。
住民票、印鑑、印鑑証明、身分証明などの書類は事前に準備しておきましょう。

入居審査はよっぽどの事がない限り通ります。
医療関係者は、公務員並みに信頼性が高くかなり優遇されますので(住宅ローン審査にも強いです)
水道、電気、ガスは事前に電話をしておけば、引っ越し当日に使えるようになっています。楽ちん。
NHKは放っておいてもそのうち来ます(来ないでくれ!)

3.引っ越し
引っ越しのポイントは必要最小限です。
2泊3日の旅行荷物と、生活用品があればOK!
断捨離しまくりましょう。

これなら引越し業者を使わなくても良いので、10万円くらい浮きます。
必要な家具家電は、ネットで新しく買ってアパートに送ってもらいましょう。
冷蔵庫2万円、洗濯機2万円、電子レンジ1万円の5万円くらいで済みます。
衣服は基本実家に保管です。アパートは意外と狭いですからね。実家は物置小屋として利用しましょう。

4.役所関係
住民票を移すかどうかがポイントです。
県外へ引っ越すなら移した方がいいです。
でも県内へ引っ越すなら、移さないのもOKですし、その方が断然楽ですし、移すメリットもありません。
住民票を移すと、健康保険証、運転免許書、クレジットカード、税金など、色んな手続きが必要になりますので。

看護師向けアパート選びのポイント

看護師は、一般の人と比べて生活リズムが違います。
そのため「看護師向けのアパート」を選ぶのがポイントです。

まず安全面です。
看護師は夜勤があるため、夜間に出勤、帰宅することも多いです。
そのため一般の方達よりも防犯面を重視しましょう。
例えば、女性専用マンション、オートロック・ドアフォン、防犯カメラ、常駐管理人など。
自分でできる防犯対策をキッチリやりましょう。
また1階は避けてください。どうしても防犯面で弱くなります。実際に部屋に侵入されるケースは稀ですが、チョットした物音にもビクビクすることになりますので、2階以上の部屋をオススメします。

通勤経路もチェックしておきましょう。
通勤は、夜勤で不規則シフトな看護師にとってかなり重要です。
まずは通勤時間がどのくらいかチェックします。せっかく一人暮らしするのですから、なるべく職場に近い場所にしましょう。できれば片道20分圏内、または公共交通機関1本で通えるくらいが理想です。

また通勤の防犯面もしっかりチェックしましょう。
大事なのは夜の通勤です(夜勤の出勤、帰宅、残業帰りなど)
電車通勤なら終電時間、駅からアパートまでの経路、車通勤なら駐車場の位置、自転車通期なら病院からアパートまでの経路を見ておきましょう。少しでも不安を感じるならその物件はNGくらいの気持ちで!

防音面も大切です。
静かな環境かどうかをシッカリ確認してください。
工場、電車の線路、幹線道路、保育園や学校など。夜勤明けでもグッスリ眠れる環境かどうかは重要です。

またアパート自体の防音にも気をつけてください。
壁が薄いところはやめましょう。
それをチェックする一番のポイントはアパートの構造です。
木造、軽量鉄骨、鉄筋、RCなど色々ありますが、RCが防音最強で、逆に木造は最悪レベルで足音もギシギシ響きます。
RCは家賃高めですが、その価値はあるかと思います。

利便性も結構大切です。
看護師は仕事の時間が長いため、なるべく家事は時短したいですからね。
スーパーやコンビニ、お弁当屋さん、コインランドリーなどが近いと便利です(意外と軽視できませんよ)
最低でも、コンビニは近くにあって欲しいですね。

余談
看護師は特殊な仕事です。
仕事に合わせたアパートに住むことで、生活のストレスは全然違ってきます。看護師目線でアパートを選びをしましょう!

初期費用

「一人暮らしはお金がかかる・・」

確かにお金はかかりますが、節約すれば意外と安く済みます。
初期費用で言えば、35万円もあれば足りるでしょう。

まず部屋の契約の25万円ほどを想定しておきます。
内容としては、1ヶ月分の家賃、敷金礼金、保険料などです。
最近は礼金なしの物件もあるので、そういったところを狙えばさらに節約できるでしょう。

次に家具・家電は7万円ほどかかります。
洗濯機、冷蔵庫、レンジ、カーテン、ドライヤー、テーブルなどといった生活に必要最小限のものを準備しましょう。
最近はネットがかなり安いので通販がおススメです。

引っ越し費用は3万円でOKです。
業者に頼まなければ、かなり節約できます。
レンタカー代、手伝ってくれた友人へのお礼や食事くらいです。

余談。
35万円も貯金がない・・。なんていう方は病院寮がオススメです。
家具付き物件で、即入居できるところも多く、初期費用もかからないし、サクッと一人暮らしできるので意外とオススメです。
しかも最大のデメリットである家賃が安いのもポイント高めです!

一人暮らしの豆知識Q&A

ここからは、一人暮らしへの小さな疑問にお答えします!

・初期費用を抑えるには?
先ほども書きましたが、寮をオススメします。
初期費用なし、家具家電付き、防犯面のGOOD、病院からも近いなどメリット大きいですからね。
デメリットは知り合いが多い点でしょうか。エレベーターでバッタリ会って気まずいなんてこともあります(-人-)ナム
ただし独身寮なら上司クラスは少ないですし、先輩たちにもそうめったに合わないです。家族社宅は付き合い大変みたいですが(^^;)
コスパ重視の人は、寮をオススメです。今の職場に寮がないって人は、この機会にサクッと転職しましょう(^o^)イキオイダイジ

・アパートの敷金礼金ゼロってどうなの?
敷金に関してはゼロでもお得感はありません。
「大家に預けるお金」なので、結局退去時に払うことになります。
カベ紙、床、キズ補修やクリーニングなどの原状回復に使われるお金なので。

逆に礼金は「大家への献金」なのでゼロが良いです!
そもそもこっちは客なのに「なんで大家に感謝して礼金を払わなきゃいかんのだ?」という訳です。
まあ礼金は昔からの慣例なのでしょうがない部分はありますが、最近は礼金ゼロも多いのでそこを活用しましょう。

・住宅手当ってもらえる?
もらえます。
もちろん病院の規定によりますが、平均で2~3万円ほどです。
ただし注意点としては住民票です。住民票が実家のままだと住宅手当が出ないケースもあります。病院によりけりですが注意しておきましょう。

・ホームシックになりそう
大丈夫です。
たいていの人は少なからずホームシックになります(^o^)ワタシヤ

ただ結局は慣れです。
1か月もすれば一人が普通になります。
それに職場が変わるわけじゃないですからね。毎日顔を合わせるメンバーは同じです。
それでも寂しくなったら休日に実家に帰ればいいのです。友人に電話をしたらいいのです。同僚をランチに誘えばいいのです。
寂しいと思うのは自然なことです。
だから大丈夫!(^o^)

まとめ

一人暮らしは案外簡単にできます。
実際にしてみると「こんなもんかー、もっと早くしておけばよかった」と拍子抜けすると思います。

それなのになかなか一歩を踏み出せないんですよね。

でも結局は一人暮らしなんて勢いです。
勢いのあるうちに「えいや!」と進めてしまうかどうかです。

一人暮らしをしたいのであれば、まずは賃貸アパートを探してみましょう。
早速スマホの賃貸サイトSUUMO(スーモ)、HOMES(ホームズ)、アパマンショップなどを見てみてください。

職場から近くて、オシャレで、綺麗でピンとくるアパートが見つかって胸がわくわくドキドキしてくるなら、あとは勢いです!

まずは一歩踏み出してみましょう!
一人暮らし最高っすよ!(^o^)エイヤー

看護師が2か月で上京するためのイロハ。世話好き上京ナースが教えます!

看護師の皆さんこんにちわ!
メディカル調査員の川田です。

上京がしたい!
看護師にとって東京の病院は憧れですよね。
レベルの高い医療、整った設備、勉強が出来る環境。
「自分もこんな環境で看護ができたらなぁ」と一度は考えると思います。

しかし、いざ上京するとなると色んな不安が出てきます。
私なんかが上京していいの?
上京するには何が必要?
仕事の探し方は?

上京なんてしたことない。大変そう……。

でも大丈夫です!
実は上京ってとても簡単なんです!
この記事を読んでいただければ、意外と「あ、こんなにハードル低いんだ」って思ってもらえるはずです。

看護師の上京理由TOP5

「上京にはシッカリした目標を!」

ネット記事には、よくこう書かれていますよね。
スキルアップ、勉強、キャリア形成、最新医療・・・etc

でもご安心ください。
実は、そんな立派な目標をもった人は極少数です。
もちろん皆さん建前では立派な目標を口にしますが、本音は「ちゃんとしてない理由」で上京する方がほとんどです!

そこでまずは「みんなの上京理由TOP5」を見てみましょう。

1位:都会への憧れ!
もうほとんどの人がこれです。
上京の定番ですよね。
体感だと8割くらいの人は憧れで上京しています。
けどこれは悪いわけじゃありません。この憧れがキッカケで、人はグングン成長しますし、本当の自分も見えてきますし、人生の転機にもなってくれます。

2位:上京した友達が羨ましかった
最近多い理由です。
SNSで気軽に友達の近況がわかりますので。
上京した友達のインスタに、泡パ、ナイトプール、クラブ、合コンなどのキラキラしたオシャレな写真が次々にUPされていく……。インスタ映えしすぎやろ……。私も!と思っちゃいますよね!

それに東京で働く人は、どこか垢ぬけて見えるものです。
帰郷した友達が「最先端の病院で働いててー」なんて話をしたら、「私だって東京に行けば!」なんて思っちゃいますよね。

3位:若いうちに遊びたかった
これも昔からの定番です。
実際、東京の刺激的な生活は、独身時代が一番楽しいです。
実家の監視もなく、遊ぶところが沢山あって、色んな楽しい人が大勢いますからね。
毎日どこかでイベントがあり、お祭り騒ぎでわいわいガヤガヤです。
遊べるうちに遊ばなきゃ!

4位:収入UP
やっぱり東京の給料は良いです。
これは実感します。
年収500万円、600万円って看護師がゴロゴロいます。
(東京のお金事情は、あとで詳しく書いてあります)

5位:地元が嫌だった
これもかなり多い理由です。
もちろん全員ではありませんが「憧れ、遊びたい」という理由の根本を探ると、「とにかく地元を離れたかった」というケースはよくあります。人間関係リセットしたい、環境を変えたい、地元で働きたくない、など理由は様々です。

誰でも少なからず「地元の負の面」を抱えていると言われています。
私自身、地元にそこまで不満はないと思っていましたが、いざ上京してみると地元の悪い面が見えてきて「あぁ地元が嫌だったのかな・・」なんて思ったりもします。

地元は仕事を辞めたらすぐ噂が広まりますしね。辞めるに辞めれないし、次の職場に知り合いがいたら面倒だし、いっそのこと新天地で。というケースも結構聞きます。

ここまで「看護師の上京理由TOP5」を見てきました。
皆さん欲求のままに上京しています。意外とシッカリした目標なんて無いものです。
だから全然大丈夫です(笑)
それよりも上京は「勢い」が大事です!

上京のメリット

「東京に住んで良いことあるの?」

これはよく聞かれる質問です。

東京に住むメリットは「これでもか!」というくらい沢山あります。
メリットを順番に見てみましょう。

①遊ぶ場所が多い
東京には、ありとあらゆるお店があります。
お店の多さ、種類、メジャーからニッチまで、地方とは比べ物にならないです。
仕事帰りのショッピングが超楽しいですよ!

あと旅行に行きやすい!
東京はLCCがめちゃくちゃ飛んでるので、海外に格安で行けちゃいます。香港片道2万円、ハワイ1万円、韓国7千円とか!年6回海外言っている看護師もいるくらいです(行き過ぎ!)
ディズニーランドも電車で1時間です。フラッと行けるので、年パス買って空いている平日に通いまくる後輩もいます。しかも夜勤明け。若い(汗)

②友達が沢山作れる
東京は全国から色んな人が集まってきます。
今はSNSでそういった人達と知り合えたりします。リアルオフ会とかマジ多いです。東京人はSNSで会うのに全然抵抗が無くて「え?マジで会うの?」ってくらい簡単に会おうとしますし、本当に集まりますし、どんちゃん騒ぎです(汗)

それに東京は色んな趣味の人がいます。
メジャーなものから、マイナーなものまで、趣味の合う友達が作りやすいです!
人が多いから、付き合いも広く浅くって感じで気楽だし、仲良くなれば親友ができたり、色んな人に出会えて本当に刺激的ですよ。

③職場が選べる
東京は病院の数がムチャクチャ多いです。
正直、職場は選びたい放題なので、自分に合った病院を見つけやすいです。
最新医療の病院だって、仕事が楽な病院だって、残業なしの職場だってゴロゴロ見つかります。

余談ですが、東京の職場に馴染めるか心配する人は多いです。でも心配無用です。東京は地方出身者が多いので!みんな同じような悩みで、同じような環境で、仲良くなりやすいです。同年代の若いスタッフも多いですし!

④看護師として成長できる
東京は、看護系のセミナーが日本一多い街です。
医療関連の学会や、セミナー、勉強会が毎週どこかで開催されています。
参加すれば勉強になりますし、知り合いも増えますし、意識高い人たちに囲まれてモチベーションが高く維持できるため、看護師としての成長は早くなると思います。実際、後輩は毎月のようにセミナーに参加し、グングン成長してます。対して私は・・・(泣)

⑤人生経験メッチャ増える
東京は、間違いなく人生の経験値が上がります。

初めての土地で、一人暮らしで、頼れる人も少ない・・・。
そんな環境で成長しないわけがないです。
ムチャクチャたくましくなります!帰省した時に親が少し頼りなく見えたりします(汗)

それに色んな人に出会え、視野が広がります。
「こんな世界があったんだ・・・」ってのは、東京に来たら誰でも1度や2度は経験するはずです。

それには誘いはなるべく断らないこと!なんでも一度はやってみる!大事です!
これでマジ人生変わります。
そういったチャンスがメチャ多いのが東京です。

それに上京することで「地元の良さ、親のありがたみ、自分の性格や好き嫌い」なんかもよく分かるようになります。

東京は色々成長できます!

⑥恋愛が多い
当たり前ですが、東京は出会いが多いです。
個人的にはこれが最重要でした(汗)

コンパの話がガンガン来ますし、ナンパもされますし(こんな私でも!)、街コンも気軽に参加できますし、イベントで出会うことも多いです!しかも看護師ってだけでかなりモテモテです。初めて看護師で良かったと思いました(汗)
しかもお金持ちの男子比率が高いです!(重要)
玉の輿のプチセレブは夢じゃなく、結構聞く話です。
港区のタワマン1億を新婚で買ったとかね。
東京すげーっす。

⑦給料が多い
東京は、給料が良いです。
地方と比べて、月収で平均5万円くらい高い。凄い・・・!
若手でも月収30万くらいは普通に出ます。

一般のバイトですらヤバくて、コンビニ時給1,400円、マックで1,500円とかですからね。東京は。
看護師はバイト時給2,500円超えもチラホラ……。
うちの師長の年収は、700万円を超えてるとの噂です…(ゆるせん)

東京のお金事情は結構すごいです。「みんなお金持ってるな・・」って思うくらいすごいです。たまに富豪の人と知り合えたりするのも東京なんですよね。

上京のデメリット

東京の良さを語ってきましたが、次はデメリットを書いてみます。
東京は悪い面もたくさんありますよ!

①上京費用がかかる
とりあえず50万くらい必要です。
アパート、引っ越し、交通費などでお金がかかります。

でも私は貯金30万円しかなくても上京できたので、上手くやればもっと低料金でも行けそうです。
(この辺りは下で詳しく書いてあります)
(それより社会人で貯金30万はヤバい・・・汗)

②人が多い
東京の満員電車はヤバイです。
これだけは避けた方がいい。人生を確実に不幸にしてくれます。
職場と家の距離は重要!
できれば徒歩や自転車圏内に住みたい所です。

③物価が高い
東京は物価高いです。
とくに家賃……。

それにどこに行ってもお金がかかります。
例えば、歩き疲れて「どこか休憩しよう」ってなっても座る所ないです。金払ってスタバとか、カフェとか。お金が無いと遊べませんし。
ただ、それなりに給料が良いのでなんとかなりますが。

④夜が怖い
東京の夜道はやっぱり怖いです。
車じゃなく、徒歩なのでなおさら。

なので3交代の職場は要注意です。
準夜勤の帰宅時、深夜勤の出勤時は、夜道に気をつけましょう。
できれば夜間の出退勤がない2交代がオススメです。

⑤誘惑が多い
怪しいビジネスとか、投資話とか、宗教勧誘とか……。
東京はマジ多いです。
スタバに行くと「隣の席でネットワークビジネスの勧誘が始まった!」とか日常です(汗)
特に地方出身者は、格好のターゲットになるそうです(身近に相談できる人がいないため)

知らないうちに犯罪に巻き込まれてたなんて話も聞きます。
心の強さが大事です。甘い言葉に負けないで!

⑥ホームシックになる
最初は、やっぱり寂しいです。
頼れる人がいないし、人とのつながりも緩く、誰かと話す機会も少ない・・・。
そんな孤独に枕を濡らす夜もあるでしょう(ワタシや!)

でも今思えば、それこそが東京の貴重な経験です!
孤独もあるからこそ、成長できるんだと思います(たぶん)

仕事が始まれば、友達だってできます。すぐ楽しくなる!大丈夫!

上京スケジュール

「上京って結構大変なんじゃない?」
よく聞かれる質問です。

でも大丈夫です!
ハッキリ言ってメチャ簡単です。
実は、2ヶ月もあれば余裕で上京できます。
早い人なら1か月かからないくらいです。

ということで2か月で上京する場合のスケジュールを書いてみます。

まず最初は仕事探し。
最優先で進めましょう。

他にもアパート探しとか、引っ越しとか、各種手続きとか、色々ありますが、まずは仕事探しです。
東京は満員電車が最悪レベルです。
これを避けるためにも、まずは仕事を決めてから、アパートを探しましょう。

看護師なら仕事はすぐに決まります(よっぽど細かな条件がなければ)
なのでまずは仕事を見つけ、それから次のステップに進むのが定番です。

2つ目はアパート探し。
家は、職場から通いやすい場所がベストです!
できれば徒歩、自転車圏内です。
スマホで探して、気になる部屋を、3つくらい目星をつけておきましょう。
実際の下見は、職場の面接で東京に行ったときにやっちゃいましょう。不動産屋に連絡をお忘れなく。

3つ目は引っ越し。
荷物は最小限にして、身軽に行きましょう。
新しい人生が始まるちょうどいい機会なので断捨離を。
家具家電も、必要最小限を揃えておけば大丈夫です。
(この辺りの節約術は、あとで詳しく書いてあります)

4つ目は役所の手続き。
手続きは、意外と簡単です。
住民票を移すため、地元の役所で転出届、上京後に転入届を提出するだけです。
半日で終わります。役所は月曜、金曜が混んでいるのでご注意を。

5つ目は水道光熱の手続き。
ガス、電気、水道を使えるようにします。
基本的に、不動産屋が手続きをしてくれるので、書類をサラサラっと書くだけで完了です。

以上!
上京スケジュールをまとめると「仕事が決まれば後はスムーズ」といった感じです。
なにはともあれ職場を優先して探しましょう!

上京資金

「上京って300万円くらいかかるんですか?」

地元のちょっとおバカな後輩にこう聞かれたわけですが「んなわきゃねーだろ!」とペシペシ殴っておきました。

実際には50万あれば余裕です。
具体的な金額を見ていきましょう。

アパート代30万。
家賃が7万円とすると、最初に30万くらいかかります。
内訳としては、敷金礼金14万、仲介手数料7万、家賃前払い7万。
でも礼金はもったいないので、交渉して安くしてもらいましょう。

家具家電が5万。
冷蔵庫2万、洗濯機2万、電子レンジ1万があれば余裕で生活できます。
テレビが必要なら1万円くらいの安いので全然OK。
余裕があれば、洗濯機は乾燥機付きを買いましょう。乾燥機かなり楽です。東京は外に干しづらいですし。
安いのなら8万円くらいであります。

生活費が10万。
病院によって給料を貰えるタイムラグがあるので、1ヶ月分の生活費は持っておきましょう。

交通費が5万。
面接と上京で、最低でも2回は東京に行きます。
高速バスやLCCならかなり安く行けます。新幹線は便利だけど高いんですよね……。
予算に合わせて交通手段を検討しましょう。

引っ越し費用が1万。
引っ越し業者は不要です(10万円はかかる!)
持っていくのは必要最低限。大きな家具関電は持って行かない!日用品は、段ボールにつめて宅配便!このくらいの気持ちで断捨離しましょう。

大きな家具家電は運ぶより、新しく買った方が安いです。それに無くてもしばらく暮らせます。仕事と遊びで、家にいる時間も少ないでしょうし。寝具もネットで買って配達してもらいましょう。後は、生活をしながら徐々に揃えていけばOK!

余談
上京費用をガッツリ削るなら、寮に入りましょう!
寮なら、20万で上京できます(ワタシや!)
敷金礼金が不要、家具家電も要らない、家賃も安いなど手軽でオススメですよ。

仕事の探し方

「仕事って上京してから探すんですか?」

おバカな後輩(さっきとは別の)からこう聞かれたんですが「んなわきゃねーだろ!」とどついておきました(ガガッ)

仕事は上京前に決めておきましょう。
仕事が決まれば、住む場所が決められ、引っ越し準備もできるようになります。

ではどうやって求人を探せばよいのでしょうか?

今回は、代表的な3つの方法についてお話します。
1つの方法に絞らず、色んな方法を使って求人情報を集めましょう。

①ハローワークで探す
ハローワークは、仕事探しの定番です。
東京まで行かなくても、ネットから求人を見ることができます。
ただしデメリットもあって、ネットでは細かな条件までわかりません。
詳細を知りたい場合は、現地のハロワ職員に直接聞く必要があります。

②求人サイトで探す
スマホ時代の新定番です。
有名なサイトは、リクナビやマイナビでしょうか。
ハローワークとは違い、細かな条件も知ることができます。

③転職エージェントで探す
上京者には定番ですね。
転職エージェントは、転職活動を代行してくれます。
例えば、希望に合った求人探し、病院の評判調査、日程調整、面接の段取り、内定サポート、各種手続きサポートなどをやってくれます。東京まで行かなくても、全てのやりとりがネットと電話で済むのでお手軽です。

ハローワークや求人サイトは、知らない土地の情報収集がネックになりますが、転職エージェントは地域の求人を熟知しているプロなので、心強さも大きいです。東京は病院が多すぎて、個人で探すのは難しいという実情もありますし。
ちなみに転職エージェントは、看護師なら無料で使えます。病院側が求人掲載費を払って成り立っています。

3つ全部を利用しよう!
どれか1つじゃなく、全部良いとこ取りするのがベストです!
ハローワークと求人サイトで自分で求人を探しつつ、プロ(転職エージェント)にも探してもらうとよいでしょう。
自分に合った職場が見つかる可能性がかなり高くなります。

住むところ

「住むところ探すのって面倒じゃないっすか?」

例のおバカな後輩からこう聞かれたんですが「バカやろー!」とどついておきました(カカッと)

ハッキリ言って物件探しはムチャ楽しいです!
「どんな街に住もうかな♪」
「どんな部屋がいいかな♪」
「オシャレなお店の近くが良いな♪」

個人的には「物件探しも上京の楽しさ」だと思っています!
東京への憧れは、都会の一人暮らしへの憧れでもありますからね。

ということで、東京の人気の街TOP5をご紹介します!

1位:中野
  • 交通手段が便利でどこにでも行ける!
  • 住み心地が良くい
  • 家賃もそこそこ安い。
  • 夜の一人歩きが安心(人や街頭多い)
2位:二子玉川
  • オシャレな街!(昔ココに住んでました!ムチャ良いとこ!)
  • 駅前がとても綺麗
  • 駅前のショッピングモールが便利
  • 都会なのに自然も多い
3位:中目黒
  • 閑静な住宅街!
  • 駅前にお店が多い
  • オシャレスポットも多い!
  • 新宿にすぐ行けて便利
  • 大人向けの飲食店が多い
  • 行きつけのバーができる(かっこいい!)
4位:阿佐ヶ谷
  • 庶民的な街(住みやすいらしい)(個人的にあまり興味ない)
  • 治安が良い
  • 家賃が安め
  • 都内への交通手段が多い
5位:赤羽
  • 商店街や飲食店が多い
  • 比較的安い店が多い
  • 田舎感覚で買い物が楽しめる
  • プールやジムがやたら多い
  • 家賃が手ごろ

東京はどこもオシャレな街が多いですよー。
どうしても住んでみたい街がある人は、職場もそこにしちゃいましょう!
通勤がメチョ楽ですよ。
電車はきついー。

さて次は、部屋を選ぶチェックポイントを確認しましょう。
  • 部屋の広さ(東京の部屋は予想以上に狭いです!)
  • 日当たりの良さ(すぐ横がタワマンとか24時間日陰で最悪)
  • 音は響かないか(生活音のチェック)
  • 周辺の騒音(大きな道沿いは車うるさい)
  • 防音設備(二重窓が最強!)
  • 設備の劣化(水回り最重要)
  • 収納スペース(東京の部屋は狭いからね!)
  • ベランダの環境(夜景が見えるようなマンションは激高いのであきらめましょう・・)
  • 共有部分は清潔か(住人の質が出ます)
  • ゴミ捨て場(住人の質が出ます)
  • 防犯(オートロック。結構重要です)
  • スマホの電波(ビルが多い所は圏外になったりも)
  • コンセントの数
  • 郵便受けに鍵があるか(マジ盗まれます!)
  • 駐輪場はあるか(チャリダーには重要)
  • 宅配ボックスはあるか(メチャ便利です。かなり重要)

ちなみに家賃の目安は、給料の3分の1と言われています。
給料は30万円として、家賃10万円以内を目安に部屋を探しましょう。

10万円って今の給料で考えると高く感じるかもしれませんが、東京は給料が高いので大丈夫です!

経済面で考えれば、病院寮は最強です。

初期費用がないですし、家賃が安いですし、水道光熱費も定額だったりします。
東京の寮は、マンションの借り上げが多く、賃貸よりも造りがしっかりしていることが多かったりもします。
お金以外のメリットでいえば、通勤が楽だったり、友達を作りやすかったり、知り合いが多く安全だったり。

ただし、彼氏連れ込みNGなところも多いです。
このデメリットについては、彼氏ができた時に改めて考えましょう(笑)
結局はコッソリ連れ込んだり、みんなで口裏合わせたり、見て見ぬふりしたりしちゃってますが・・・(バレたらヤバい)
けどこういったみんなでワイワイも寮の楽しさなんですよね。

上京する人へのアドバイス

ここからは上京の小さな疑問に答えていきますよー。

・新卒で上京するのはありですか?
正直、厳しいと思います。
上京にはお金が必要なので。
看護学校はアルバイトできないですからね・・・。
まずは働いてお金をしっかり貯めましょう。

それに地元で経験を積んでおいた方がいいです。
看護師は誰もが一度は挫折しますからね。
誰も頼る人がいない土地で挫折をした時の精神的ダメージは予想以上ですよ……。

まずは地元で1年~2年くらい頑張ってみましょう。

・面接で「なぜ東京へ?」と聞かれたら?
自分の気持ちに正直に答えましょう。
ほとんどの人は、東京への「憧れ」で上京しています。
面接官も分かっています。面接官本人もたぶん憧れで上京してますし、そんな看護師を何人も見ていますので。

ただし、答え方には気をつけてください。
ポジティブに答えることがポイントです。
地元に対して「人間関係が……」「閉塞感があって……」「田舎すぎて……」といったネガティブな回答はNGです。
また「東京は給料が高いので」といった品のない回答も避けましょう。

・通勤はたいへん?
満員電車は地獄です。
地方出身者が一番精神を削られるところです。

なので通勤はなるべく電車を避けましょう。満員電車さえなければ、東京は快適です!

①徒歩
病院のすぐ近くに住めば、徒歩通勤できます。
軽い運動にもなりますしオススメです。
ただし3交代の人は夜の一人歩きに注意しましょう。
東京はマジ変な人も多いので!

②自転車
東京は、自転車通勤者がすごく多いです。
満員電車もない、渋滞もない、しかもダイエットにもなるし、足も細くなる!最高!

ただし注意点としては、坂道です。
東京は坂道多いですからね。夏前後は汗だくで職場に行くことになります。
なるべく坂の少ない街を選ぶか、逆に坂道でとことん体を鍛えるか、素直に電動自転車を買いましょう。電動ムチャ楽ですよ!

③原付
意外と最強の通勤方法です。
自転車よりも早く、車よりも経済的です。
帰りにちょっと寄り道や遠出もしやすいです。
ただし、雨に弱いのが難点。

④車
NGです。
東京の駐車場はとっても高いですよ。月1台3万の世界です。地方の10倍高いです。しかも自宅と職場の両方借りると月6万円ですからね。
渋滞も多く、車を使うメリットはありません。

・仕事を探すなら転職エージェントがいいの?
転職エージェントは、上京組にとって、かなりありがたい存在です。

仕事の探し方でも少し触れましたが、知らない土地の転職に最適です。
地域の求人を熟知しているため、求人探しや病院の評判調査など、情報をしっかり集めてくれます。

転職活動のエスコート役として、面接の段取りや、当日は最寄り駅から病院までの道案内もしてくれたり。
病院見学にも付き合ってくれますし、寮の手配や、上京時の事務手続きについてもしっかり教えてくれたりも。
結構至れり尽くせりです。

これらが「全てネットと電話のやりとりで済む」というお手軽さも、上京組に支持される理由でしょう。

無料で使えますし!(個人的には2万円くらいお支払いしたいくらいです!)
転職エージェントは、病院から求人費をもらって運営されているので、看護師はお金がかかりません。

・上京で、最低限持っていくものは?
「1週間の旅行で持っていくもの」です。

上京するのに、物は大して必要ありません。日用品+αがあれば十分です。
東京の部屋は狭いので、必要最低限の荷物にしましょう。
家具家電は、東京で買えば良いですし、ネットで注文して配送してもらってもいいです。
食器も、生活をしてみて必要があれば購入していけばいいです。

物がなくても、なんとかなります!
一人暮らしなんて、実はたいしたことありません。
ちょっと長い旅行くらいに考えておきましょう。

・上京で一番必要な物は?
ずばり行動力です!
これ結構マジメな話で、上京自体はかなり簡単です。
結局「上京する人、しない人」を分けるのは「行動する人、しない人」ってことなんですよねー。

まとめ

人生は一度きりです。
上京できるのは、勢いのある若いうちだけ。
できる時にやらないと、後で絶対に後悔します!

東京行っちゃいましょー!イエイイエイ!

看護師は、仕事が沢山あるので上京に有利です。
一般の人たちは、東京で仕事が見つからず大変な思いをしてますからねー。

それにもし東京が嫌になっても、看護師ならいくらでもやり直しできます。
地元にもたくさん仕事がありますので。
ダメだと思ったら、戻れば良いんです。

まずは、求人を探してみましょう!
ポイントは、ハロワ、求人サイト、転職エージェントを駆使して探す事です。
その中に「もしピンとくる良い求人」があったら、その時に上京するかどうかを決断したらいいのです。

上京は求人探しから!
まずは東京生活の第一歩を踏み出しましょう!

看護師初めての病院見学ガイド。申込方法、服装、注意点まとめ

病院見学の様子

山本さん(30代・女性・主任)
看護キャリアの第一人者。転職事情に強い。
臨床現場に立ちつつも、採用業務やマネジメントの仕事もこなす。

看護師の皆さんこんにちわ!
メディカル調査員の山本です。

転職活動はいかがでしょうか?
気になる病院は、サクッと見学をして疑問をスッキリ解消したいですよね。

しかし病院見学には不安がつきものです。

  • どうやって申し込む?
  • 迷惑じゃない?
  • 注意点はある?

病院見学は、意外と心理ハードルが高めです。

そこで今回は「病院見学のベストガイド」をお届けします。
申込方法、服装、注意点だけではなく、見学の裏情報まで、全ての疑問にキッチリお答えします。

読んでいただければ病院見学の不安が解消されますよ!

病院見学とは?

病院見学とは、自分に合った病院を探す旅です。

「なんか思ってたのと違うな・・」「ちょっと嫌だな・・」「イマイチだな・・」
こんなチョットした違和感は「持っていたイメージと現実」のギャップです。このギャップを無くすことで、転職の失敗を減らせるのです。

最近はそうした考えも一般的になり、見学する人が増えています。病院見学ツアーなどもあったりするくらいです。
それに色んな病院の内部を見るのは、転職するしないに関わらず、看護師としての経験にもなります。

「でも迷惑じゃ…」
たしかに不安もありますよね。

しかし病院は見学を歓迎しています。
ホームページに「見学OK!」「見学大歓迎!」「まずは見学から!」と書く病院も増えていますよね。
病院の人事担当者によると「見学は、入職後の短期退職を減らせるし、応募数も増えるし、やる気のある人が集まりやすい」などのメリットあるそうです。

転職失敗は一目見ていれば防げるケースが多いです。失敗は自分も病院の全員が損をします。
見ないで後悔するよりも、まずは見学しておきましょう!

短時間でサクッと見られますのでオススメですよ。

申込方法

病院見学の申込方法は主に5パターンあります。

  • 電話
  • メール
  • 面接中
  • 転職サイト経由
  • 見学ツアー

一般的なのは電話です。
気になる病院に電話をかけ、名乗って、担当者に変わってもらい、用件を伝えるだけです。
「求人を見て電話をさせていただきました。ご担当者の方お見えでしょうか」「まずは病院見学をさせていただきたいのですが、可能でしょうか?」
話すことを事前にメモしておきましょう。日程を決めるため自分のスケジュール帳も用意してきます。当日誰をたずねるかもお忘れなく。

最近はメールも多くなってきました。
ホームページに「病院見学はメールでどうぞ」という案内があれば、メールでやりとりします。
記載がないのに勝手にメールを送ると、小さな病院などはメールチェックしてないこともあるので要注意です。

面接中に病院見学を申し出ることもできます。
面接中の「何か質問は?」で切り出してみましょう。
でもできれば面接前に見ておきたいですね。

最近は転職サイト経由の病院見学も多くなってきました。
特に若い人達がよく利用しているようです。
病院見学の申込は、転職サイトの担当者が代行してくれます。(もちろん無料です)
地域の求人事情も把握しているため、見たい病院を絞り込むのにも便利です。
手軽かつ、心理的な不安も少なく、見学のアドバイスもしてくれるため、不安がある人にオススメです。

見学ツアーは、数こそ少ないですがチラホラ見かけるようになりました。
ツアーには病院主催、自治体主催の2種類があります。どちらも定期開催しており、病院や自治体のホームページで確認できます。
病院主催のツアーは、大手医療法人グループが主催しており、グループ内の施設をみんなで見て回ります。
自治体主催のツアーは、地域の病院を3~5ヵ所ほどを見て回ります。
大人数なので気軽に参加できますし、勉強の意味でもジャンジャン参加したいところです。
とくに自治体主催のツアーは、1日かけて色んな病院が見られるためオススメです。
友達と一緒に参加するのも面白かったりします。

見学の服装

見学は、ある意味で面接でもあります。

「病院見学の印象が悪く、内定を出さなかった」という話はよく聞きます。
面接と同じように、マナーと礼儀が大切になるでしょう。

マナーで大事なのは服装です。
当日はスーツが無難です。スーツが無ければ「白のブラウス、紺系のスカート」「白のシャツ、グレー系のパンツ」でもOKです。なるべく清潔感のある白と、地味目の色(紺、グレー、黒)を選びましょう。
病院からは「病院見学は私服でどうぞ」と言われるかもしれませんが、カジュアルな服装ダメです!ビックリされます。過去にパーカーとサンダルで見学をした方がいましたが、さすがにスタッフ一同驚いていました。経験が申し分ない方だったためギリギリ採用となりましたが、大きなマイナス点となったようです。

靴は低めのヒールが無難です。音が出る靴はNG。スニーカーもNGです。
香水、ピアス、派手なネイルもNGです。
髪もまとめておきましょう。

つまり服装は「いつもの仕事着をスーツに変えただけ」です。
余計なものは身に着けず、シンプルかつ地味目が無難でしょう。
おかしな格好で行って「もしかしてこの格好で仕事する気じゃ・・」と病院側も不安になりますからね。
見学は仕事モードの服装で行きましょう。

当日の流れ

病院見学の当日は、一般的に以下の流れとなります。

  • 受付
  • 事前説明
  • 見学
  • 意見交換
  • 終了

まず受付に行き、見学に来た旨を伝えましょう。
用件、自分の名前、担当者の名前を伝えます。
「本日、病院見学をお願いしておりました看護師の◯◯と申します。ご担当の◯◯様お見えでしょうか」

その後、担当者から事前説明があります。
別室でパンフレットなどを見ながら説明を受けます。

次に見学です。
まず院内全体を軽く見回ります。
その後に希望の診療科の見学です。
ここで案内役は、担当者から師長さんに変わるケースも多いです。
見学中に質問があればその場でOKです。
ちなみに希望の診療科は、第二希望の診療科も伝えておくと良いです。見学場所が増えより病院が分かります。

見学が終われば、別室に戻り、担当者や師長さんと意見交換です。
見学中に聞けなかったことをまとめて聞きましょう。また担当者から見学の感想などの逆質問もあるでしょう。

全体の所要時間は、45分~90分ほどです。

見学中のチェックポイント


見学中は見るべきポイントが多くあります。

ただその前に「重要な前提」があることを知っておきましょう。

それは「見学はプレゼンテーション」ということです。
病院側はおかしな所を見せない、良いことしか伝えない、本音も言わないでしょう。

そのため働くスタッフの本当の姿は見えづらいです。
見学者が来ることは伝わっていますので、怒鳴ったり、叱ったり、不機嫌だったりは抑えているでしょう。

「病院見学では楽しそうだったのに、いざ働いてみるとギスギスした職場だった」というのはよくある話ですよね。

だからこそ小さな違和感を見逃さないようにしてください。
それには見るべきポイントを絞っておくことです。

・病棟全体
スタッフの人数をチェックしましょう。
看護師が少ないと離職率が高いのかもしれませんし、入職後に忙しいことも予想されます。
また看護師だけではなく、看護助手、医療クラーク、清掃員がいるかも確認しましょう。いてくれるとやっぱり助かりますからね。

・ナースステーション
ここは情報の宝庫です。
待機看護師の数、ナースコールに対応できているか、電話を取れているかなどの人員をチェックしましょう。誰もいないとギリギリの人数で回している可能性がありますからね・・。時間帯にもよりますが。
シフト表(休みが取れているか)、当番表(日勤に余裕があるか)。
備品や消耗品、廃棄物の片づけ具合。
経管数から重症患者数を推測。
カルテのフォーマット、ホワイトボードの受待ち患者数、検査数、薬の管理方法(薬の仕分けが薬剤師担当なら楽)、使用している器具などの業務。
もし定時後(18時~)の見学であれば残業者数もチェックできます。シフト表の夜勤人数から推測できるかと思います。
小さな違和感を見逃さないように!

ただし最近は、個人情報保護のため「ナースステーション内の見学NG」という病院も増えています。
(そういった病院でも、転職サイト経由なら担当者同士の付き合いで、見せてもらえるケースもあるようです)

・廊下
廊下も色んな事が分かります。
バタバタ走り回る看護師がいないか、部外者に挨拶する余裕があるか。
車いす、回診車、配膳車、廃棄物でごちゃごちゃしていないか。
廊下に排せつ臭が漂う病棟は、汚物管理がいい加減なことが多いです。

また建物の動線もチェックしておきましょう。
動線がシッカリしていると時間短縮、働きやすさ、体の負担軽減などメリットが大きいです。ナースステーションから病室までの距離をチェックしておきましょう。古い建物だと異常に離れた病室があったりするので要注意です。
ストレッチャーの使用も頭の中でシミュレーションしてみます。廊下の広さ、エレベーター、病室からオペ室・ICU・検査室までの距離などもチェックしてみましょう。

・病室、処置室
病室は看護観がよくわかる場所です。
患者さんへの挨拶、笑顔、処置の声かけ、雑談、相談、身の回り清潔具合、高齢者への抑制、不穏患者さんへの対応、ご家族への対応。
手洗い、マスク、手袋、ゴーグル、リネン器材などの衛生対策。
寝たきり、人工呼吸器、経管栄養など重症患者さんの割合。

病室は見るべきポイントが無数にあるため、可能な限りたくさん見ておきたいです。
ただし、見学者は病室に入れないと思っておきましょう(基本的にね)
廊下から見るだけというケースも多いです。

・水回り
汚物室、ゴミ庫、リネン室、トイレ、洗面所もできれば見ておきたい所です。
病院としてはあまり見せたくない場所かもしれませんが、職場のカラーが出るポイントです。「汚物室はどんな感じですか?」とやんわり聞いてみましょう。

・託児所
子持ちの方だけではなく、将来結婚を考えている方もチェックしておきましょう。
安心して預けられる環境かどうかは重要です。
子供の笑顔、スタッフの数、衛生面など。

・休憩場所
休憩室や更衣室、食堂、仮眠室などを見せてもらいましょう。
とくに仮眠室は夜勤の質を左右するため重要です。専用の仮眠室があればベストでしょう。ナースステーション内の隅に簡易ベッドという病棟も多いですが、これから何年も働くことを考えると厳しいものがあります。

・全体的な設備
設備は、病院によって様々です。

注意してチェックしたいのは「今の病院との違い」です。
設備の変化が大きいと、イライラやモヤモヤとなり不満となるケースが意外と多いからです。

例えば、総合病院から小規模病院に転職するときにありがちな「電子カルテから紙カルテになった」という問題です。
「自分は大丈夫」と思っていても、いざ使ってみるとその非効率さにイライラする、といった話はよく聞きます。

設備をチェックして、自分が使用しているイメージをしてみてください。
今の職場より、新しい物も、古い物もあるでしょう。
それを自分が許容できるかどうかです。

質問例リスト

見学中は質問をする機会も多いでしょう。

聞きたいこと沢山あるかと思いますが、時間に限りがあるため、最低限の聞くべきことを考えておきましょう。

・質問例

  • 入職後のスケジュール。教育体制
  • 電子カルテ、看護方針
  • 研修、勉強会、研究発表
  • 認定看護師の取得サポート。スキル面、金銭面
  • 委員会、病棟会、看護研
  • ベッド数、ベッドの稼働率
  • 看護師の平均年齢、勤続年数
  • 育休後の復職率
  • 夜勤体制、シフト、回数、仮眠、ラウンド
  • 急変対応をしてくれるICUがあるか
  • 急患の受入れ頻度
  • 残業の平均な頻度。正直に言わない可能性も。サ―ビス残業、超過は違法性があるため。
  • 未婚率、既婚率。自分と似た人が多い方が働きやすい。
  • 中途率。中途者が多い方が、グループが固定化しておらず溶け込みやすい。
  • バイトと常勤の比率。常勤が少ないと看護配置がギリギリなことも。重宝されるがもしもの時に辞めづらい。シフトも大変。夜勤も多くなる。

注意点として「お金、残業、休み」の質問は控えめにしましょう。もちろん一番聞きたいポイントですが、どうしてもガツガツした印象を与えてしまいます。
また患者さんの個人の質問もNGです。見学中にカルテなんかも見えてしまいますが、なるべく見ないようにしましょう。

さらに気を付けたいのは、「病院側の話はあくまでも建前」だと言うことです。
見学は病院のプレゼンテーションであり、売り込みです。
100%信じてしまうのは、転職失敗につながると考えておきましょう。

もちろん病院側が嘘を言っているわけではありません。
良い面しか見せないようにしており、本来の姿とは多少なりともギャップがあるということです。

そのギャップを埋めるには、実際に働いている看護師の方に話を聞くのがベストです。
できれば見学中に話をできればよいのですが、実際には難しいでしょう。
話せたとしても、周りに同僚や上司がいる中では、本音を話してくれるとも限りません。

病院の詳しい内情は、実際に働いている友人や知人に聞くのがベストでしょう。
そういった人がいない場合は、転職サイト経由で調べてもらうのがベストでしょう(過去に転職サポートした看護師から聞いてくれるようです)

見学その後

「見学が無事に終わった」
「その後はどうしたらいい?」

例えば「お礼状を書く」という話もありますよね。
たしかに看護師には「病院見学後にお礼状を書く」という風習があります。

でもお礼状を出すのは、新卒時です。
出す理由は「病院との関係を長く続けていきたい」という、学校側の都合によるものと言われています。

転職時はそういったしがらみもないため、お礼状は不要です。
もちろんメールでやり取りしていたなら、お礼のメールを送信するくらいはしたほうがよいでしょう。

しかし手紙までは不要です。
貰った側としては「マメな人だな」という印象くらいで、内定に影響が出ることはありません。
また一般企業でも職場見学を行っていますが、お礼状が送られてくることはかなり稀です(新卒であっても)

見学の最後に「ありがとうございました」とシッカリお礼を言うだけで大丈夫です。

また「面接をしたくないときは、断りの電話をするの?」という疑問もあります。
これも不要です。
見学はあくまでも見学です。面接に進むかどうかは別の話です。

もちろん見学の終わり方にもよります。
「じゃあ面接日どうしようか?」「予定が空いたら連絡ください」など、次のステップに進む前提の話になっているなら、断りの連絡をする必要があるでしょう。
でもそういった約束をしていなかったり、「ぜひ来てほしいな」くらいで終わったなら、断りの電話は不要です。

病院見学Q&A集

・交通費は出る?
基本出ないと思いましょう。
出ることもありますが、期待してはいけませんし、聞いてもいけません。

見学はあくまでも自分のためです。
交通費は自分への投資だと思いましょう。

・見学に「履歴書を持ってきて」と言われたら?
病院側は面接をする気満々です。
大きな病院は「見学と面接は別物」としっかり分けていますが、クリニックや古い病院などでは「見学の流れで面接も」というケースは結構あります。

ちなみに病院から見れば「見学時に面接もやれば、ナースの獲得率が上がる」傾向があるそうです。
看護師不足に悩む病院ほど「見学時には履歴書を」となりやすいようです。

しかし面接に進むかどうかは、見学してから決めましょう。
そもそもそのための見学です。

面接を前提とした見学には、ハッキリと自分の意思を示しましょう。
もちろん「この病院で働きたい!」という思いがあるなら、面接もやってしまうのが効率的です。
しかしまだ検討段階であれば「面接はまた日を改めて」と伝えましょう。転職は人生を変えるイベントですから、交渉に負けない覚悟も必要です。

・こっそり見学に行くのはあり?
もちろんありです。
申し込まずに行けば、普段の病院が見られるでしょう。

ただし注意したいのが不審者扱いです。
最近では盗難、個人情報保護、安全管理などで部外者を警戒している病院も多いです。

こっそり見学中に警備員に呼び止められた、というのはよくある話です。

もちろん「転職のための見学」ですから、悪い行為ではありません。
でもそれは見学者側の言い分であり、病院側から見れば気持ちが良いものではありません。

それでもこっそり行くなら、共有スペースを中心に見学しましょう。
玄関ロビー、受付、売店、食堂、エレベータホール、休憩室などでも、病院の雰囲気は感じられるものです。

病棟内を見たいときは、通り過ぎる程度にしておきましょう。
時間帯は昼食前がオススメです。面会者が比較的多い時間帯であり、食事の準備でバタバタしている時間帯でもあるため、不審に思われづらいです。
ただしマナーだけはしっかり守りましょう。病棟は患者さんたちの生活の場ですからね。病室の中に入るなどは絶対にNGです。

・転職サイト経由の見学もあり?
はい。もちろんありです。
最近は若い看護師を中心に、転職サイト経由の見学が増えているそうです。

理由はいくつかありますが、「気軽さ、見学の内容、情報提供」という3点にあるようです。
転職サイトは「見学の申込、日程調整、お礼、面接に進むかどうか」までを全て代行してくれます。
また病院とのコネクションがあるため、普段は見学できないナースステーション内や病室、処置室、リネン室、オペ室など、より詳細に見学できるケースもあります。
さらに病院の内情を調べてくれるため、見学だけではわからない情報も知ることができます(働いている看護師から話を聞いてくれる)

このように転職サイト経由は「「気軽さ、見学の内容、情報提供」という3点に魅力があるようです。

まとめ

病院見学は、自分に合った病院を探す旅です。
職場とのミスマッチを防ぎ、転職の失敗を無くす旅とも言えるでしょう。

転職するなら、ぜひ一度は見学へ行きましょう!

「働きたい病院がある」という方は、直接申し込んでみましょう。
「色んな病院が見たい」という方は、自治体主催の見学ツアーがオススメです。色んな病院を見て回れれるのはかなり良い勉強になります。
「気軽に見て回りたい」という方は、転職サイトに登録してみましょう。担当者の方が全部手配してくれます。働いている方々からも話を聞いてくれるため病院の内情も詳しくわかり、転職の失敗もかなり減らせます。

2018.07.31(追記)
※サポート力に定評のある転職サイトを最後に追記しておきました

何はともあれ行動あるのみ!
より良い看護人生のためにも見学に行きましょう!

皆さまが良い病院に巡り合えるのを願っております(^o^)

サポート力に定評のある転職サイト